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50.猫になった婚約者と原因究明
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「結論から言うと、呪いが解けなかったのは猫ちゃんとカレンの気持ちが関係していると思う」
へクセは落ち着き払った声でそう言った。青い目には、私とライルが写っている。
「俺と……カレンの気持ち?」
「どういうことですの?」
尻尾を足にまきつけて、大人しく座っていたライルがぽかんとした表情でへクセを見た。
私もへクセの発言の意図が分かっていないが、ライルも意味がよく分かっていないのだろう。
「ちょっと説明が難しいんだけど……なんていうかな、呪いって単に姿を変えるだけじゃなくってさ」
「む? そうなのか?」
「うん。基本はそうなんだけど、多少は願いや思いを反映しちゃうんだよね。術者である僕や当事者である猫ちゃん、猫ちゃんとかなり近い距離にいるカレンとかの気持ちをね」
要するに、呪いは本人や周辺の気持ちによってへクセが意図したものにならない可能性もある……ということだろうか。
「といっても、滅多にイレギュラーな事態は起こらないんだけどね。ほとんどは僕の……魔女の呪いは術者に忠実に発動する」
「ではなぜ、ライル様の呪いはへクセの意図した通りにいかなかったのですか?」
「これは僕の予想なんだけど……猫ちゃんもカレンも、猫の姿のままでいることを望んだんじゃないかな。だから、解けるはずの呪いが解けなかった」
確かに、私はそう望んでいた。ライルが人間に戻らなければいい、猫のままでいる期間が長ければ良いのに……と。
それが呪いが解けるのに影響した?
そこまで強く望んでいたつもりはなかった。それに……ライルまでもが猫のままでいたいと思ったなんて信じられない。
あんなに人間に戻りたいと言っていたのだ。呪いに影響するほど願うのか?
「二人とも心当たりない?」
へクセが私とライルを見つめる。その目は静かで、まるで深い海の底のようだった。
「……少しは、思ったかもしれん。このまま……猫のままも悪くない……などと」
ライルが小さい声で言った。
伏せて座っていて、私からでは表情はよく見えなかった。
「私も……猫、好きですし……ライル様とこのまま過ごしたいと、思うこともありましたわ」
ライルに影響されて、本音を話した。
まさかライルも悪くないと思っていたとは意外だった。
「やっぱり!」
「だ、だが、そんなに強く思ってたわけではないぞ!」
「私もですわ」
ほらね、とでも言いたげなへクセに対してライルが声を張って反論する。釣られて私も反論した。
「まぁ、魔女の力って結構複雑で色んな要素があるからさ。猫ちゃんとカレンの気持ちだけってわけじゃないと思うけど……あくまでこれが大きいんじゃないかなぁって話だから」
強めに反論した私とライルを見てへクセが早口で説明を加えた。少し苦笑いをしている。
まあまあ落ち着いてよ、といった様子だ。
へクセは落ち着き払った声でそう言った。青い目には、私とライルが写っている。
「俺と……カレンの気持ち?」
「どういうことですの?」
尻尾を足にまきつけて、大人しく座っていたライルがぽかんとした表情でへクセを見た。
私もへクセの発言の意図が分かっていないが、ライルも意味がよく分かっていないのだろう。
「ちょっと説明が難しいんだけど……なんていうかな、呪いって単に姿を変えるだけじゃなくってさ」
「む? そうなのか?」
「うん。基本はそうなんだけど、多少は願いや思いを反映しちゃうんだよね。術者である僕や当事者である猫ちゃん、猫ちゃんとかなり近い距離にいるカレンとかの気持ちをね」
要するに、呪いは本人や周辺の気持ちによってへクセが意図したものにならない可能性もある……ということだろうか。
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「ではなぜ、ライル様の呪いはへクセの意図した通りにいかなかったのですか?」
「これは僕の予想なんだけど……猫ちゃんもカレンも、猫の姿のままでいることを望んだんじゃないかな。だから、解けるはずの呪いが解けなかった」
確かに、私はそう望んでいた。ライルが人間に戻らなければいい、猫のままでいる期間が長ければ良いのに……と。
それが呪いが解けるのに影響した?
そこまで強く望んでいたつもりはなかった。それに……ライルまでもが猫のままでいたいと思ったなんて信じられない。
あんなに人間に戻りたいと言っていたのだ。呪いに影響するほど願うのか?
「二人とも心当たりない?」
へクセが私とライルを見つめる。その目は静かで、まるで深い海の底のようだった。
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「私もですわ」
ほらね、とでも言いたげなへクセに対してライルが声を張って反論する。釣られて私も反論した。
「まぁ、魔女の力って結構複雑で色んな要素があるからさ。猫ちゃんとカレンの気持ちだけってわけじゃないと思うけど……あくまでこれが大きいんじゃないかなぁって話だから」
強めに反論した私とライルを見てへクセが早口で説明を加えた。少し苦笑いをしている。
まあまあ落ち着いてよ、といった様子だ。
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