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番外編
へクセの秘密
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「本物の魔女が……ソルシエールのフリをして騒ぎを起こしている、だと?」
ライルが緑色の目を見開いている。これまでのへクセの話からすると、魔女は目立たず、普通の人のフリをして生活するもの。そういう印象だった。魔女だとバレる危険、それを重々承知しているからこそ慎重に生きている。
ただ、今回の魔女は、へクセや静かに生きている他の魔女などの努力を全て無に返す行動に出ている。それも、へクセに実害が出る形で。
「なぜ、噂の魔女はそんなことをしたのかしら?」
「うむ。全くの謎だ」
ライルは落ち着かない様子で腕を頻繁に組みかえる。へクセは少し気だるそうな様子で口を開いた。
「魔女同士は、魔女連盟……いや魔女協会だっけ? 正しい名前忘れたけど、それで繋がっているんだけどね」
「前にそんなこと言ってたわね」
「そ。でね、基本はみんな静かに過ごしたい。だから情報共有をしたりルールを厳格に決めたりしてるの」
「うむ。分かるぞ」
隠さず動いていたら、それこそ強大な力を恐れ、魔女狩りなんて動きになりかねない。もしくは、軍事利用や政治利用するために引く手数多になる。落ち着いた静かな生活とは程遠いだろう。
「ただ、例外がいる」
「む。例外?」
「騒ぎを起こしたい奴ら。醜い争いを見たい奴ら。まあ、幹部は強いのばっかだから抑えられてたんだけどね~」
「どこの世界もそうなのね」
「あはは、カレン達も身に覚えがありそうだね~」
一応、こういう身分だから、当然身に覚えがある。ゆえに、例外の厄介さも身に染みている。ライルもそのはずだ。
「とうとう数が増えて来てね~、派閥ができて、対立になって……ついに武力行使にでた」
「それが今回の騒ぎ、ということか?」
「うん。話が早いね~」
猫ちゃんなのに~、なんてへクセは茶化してライルがツッコミを入れる。ふざけている場面ではないが、分かってて空気が重くならないように振舞っているのか。
「でも、どうしてへクセになりすましているのかしら?」
「うむ。魔女連盟とやらには、他にも魔女がいるのだろう?」
騙るのがへクセである必要。件の魔女は理由があってへクセを選んだはず。
「まあ、予想はついてるよ」
へクセは話すのをやめて、私とライルを交互に見る。口を開きかけてやめ、また、開きかけて、やめた。なにやら話すのを迷っているみたいだ。
「無理に話さなくても大丈夫よ」
「うむ。魔女特有の事情もあるだろうからな」
ありがと、とへクセは微笑む。青い目が柔らかく細められた。
「信じてないとか話せないとかじゃないんだよ。ただ……なんというか、こう、説明しにくいの。でも、やっぱり言っちゃった方がいいのかなぁとか言わない方が巻き込まないかなぁとか……考えてて」
んんー、と数分悩み、やっぱり言う!と手を叩いた。
「僕ね、始祖の魔女の末裔なんだ」
真剣な顔をしたへクセがまっすぐ私たちを見つめる。綺麗な青髪が、微かに揺れた。
ライルが緑色の目を見開いている。これまでのへクセの話からすると、魔女は目立たず、普通の人のフリをして生活するもの。そういう印象だった。魔女だとバレる危険、それを重々承知しているからこそ慎重に生きている。
ただ、今回の魔女は、へクセや静かに生きている他の魔女などの努力を全て無に返す行動に出ている。それも、へクセに実害が出る形で。
「なぜ、噂の魔女はそんなことをしたのかしら?」
「うむ。全くの謎だ」
ライルは落ち着かない様子で腕を頻繁に組みかえる。へクセは少し気だるそうな様子で口を開いた。
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「前にそんなこと言ってたわね」
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「うむ。分かるぞ」
隠さず動いていたら、それこそ強大な力を恐れ、魔女狩りなんて動きになりかねない。もしくは、軍事利用や政治利用するために引く手数多になる。落ち着いた静かな生活とは程遠いだろう。
「ただ、例外がいる」
「む。例外?」
「騒ぎを起こしたい奴ら。醜い争いを見たい奴ら。まあ、幹部は強いのばっかだから抑えられてたんだけどね~」
「どこの世界もそうなのね」
「あはは、カレン達も身に覚えがありそうだね~」
一応、こういう身分だから、当然身に覚えがある。ゆえに、例外の厄介さも身に染みている。ライルもそのはずだ。
「とうとう数が増えて来てね~、派閥ができて、対立になって……ついに武力行使にでた」
「それが今回の騒ぎ、ということか?」
「うん。話が早いね~」
猫ちゃんなのに~、なんてへクセは茶化してライルがツッコミを入れる。ふざけている場面ではないが、分かってて空気が重くならないように振舞っているのか。
「でも、どうしてへクセになりすましているのかしら?」
「うむ。魔女連盟とやらには、他にも魔女がいるのだろう?」
騙るのがへクセである必要。件の魔女は理由があってへクセを選んだはず。
「まあ、予想はついてるよ」
へクセは話すのをやめて、私とライルを交互に見る。口を開きかけてやめ、また、開きかけて、やめた。なにやら話すのを迷っているみたいだ。
「無理に話さなくても大丈夫よ」
「うむ。魔女特有の事情もあるだろうからな」
ありがと、とへクセは微笑む。青い目が柔らかく細められた。
「信じてないとか話せないとかじゃないんだよ。ただ……なんというか、こう、説明しにくいの。でも、やっぱり言っちゃった方がいいのかなぁとか言わない方が巻き込まないかなぁとか……考えてて」
んんー、と数分悩み、やっぱり言う!と手を叩いた。
「僕ね、始祖の魔女の末裔なんだ」
真剣な顔をしたへクセがまっすぐ私たちを見つめる。綺麗な青髪が、微かに揺れた。
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お二人の、物語。最初から最後まで、本当に楽しかったです……っ。
素敵な世界を覗かせてくださり、ありがとうございました。
そして。
番外編も投稿してくださって、ありがとうございます……っ。
最新話まで読んでくださりありがとうございます。
楽しんで読んで頂けて本当に嬉しいです。いつもいつも感想を送って貰えることが励みになっておりました。
番外編は本編完結後の話でカレン以外の視点もあります。
よりゆるゆるした話ですが楽しんでもらえたら光栄です。