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気高き翼
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しおりを挟むぎらりと光ったユイセルの瞳。
ミナリアが意識する間もなく、その体はユイセルによって容易く裏返された。
腕に絡んでいただけのシャツを背後から抜き取られる。
露わになった背中に、ユイセルの手のひらがそっと触れた。
「リア……」
思わずびくりと体が跳ねる。
ユイセルの眼下に、引き攣れた醜い傷跡が晒されていた。
左の肩甲骨から背中の中心にかけて抉られた傷は、滑らかな肌に凹凸を刻んでいる。
ユイセルは今、何を思っているのか。
きゅっと唇を引き結んで、羞恥に耐える。
いつまでもミナリアの心を苛む傷跡。
あの頃の恨みと絶望が頭をよぎって心の中までもが歪んだ気持ちになる。
ミナリアは知っている。
本当に醜いのは、自分の心だ。
「リア」
折り畳まれた右の翼を壊れ物のように撫でたユイセルが、自分の名前を呼ぶ。
ユイセルに背中を見られているのが落ち着かずに、ミナリアは仰向けになろうと体を捻ろうとした。
しかし、ユイセルの手がそれを阻む。
「ひぁ……っ?!」
ミナリアは背中に走った衝撃にびくりと体を跳ねさせた。
ユイセルの舌が、傷跡に沿って背中を辿っている。
「や、ユイセル……っ」
「ちゅ、……リア、リア……っ」
切実な声が背中に直接伝わって、ミナリアはどうすることも出来なかった。
ユイセルが何を思っているか検討もつかない。
一つだけわかったのは、ユイセルが熱を上げている、ただそれだけだった。
「いれる、ね」
ごり、とユイセルの熱棒を腰に感じて、羞恥と戸惑いで体がほてった。
渡した洗浄丸を背筋のくびれに転がすように添えられて思わず腰を反らす。
「リア……力抜いて……」
「なっ、そんな、急に……っあ!」
うつ伏せで腰だけ引き上げられた体勢にされたミナリアは、自らの後孔に触れた感触にぶるりと背中を震わせた。
ユイセルの指に押し込まれるように、洗浄丸が体内に侵入してくる。
「ふ、……っ、ん……っ」
コロコロとした塊がくぷんと体内に入って、ユイセルの指先がその縁を撫でた。
唇を噛み締めてその刺激に耐えるも、鼻から抜けた吐息がどうしても溢れてしまう。
「自分で入れるときも、こんな声出すの?」
「ぁ、出すか……っばか……っ」
丸い表面から溶け出した液体が、腸壁に浸透して体内を浄化していく。
ユイセルの指が液体を絡め、中に塗り込めるようにゆっくりと動いた。
圧迫感と他人に体の内側を触られているという危機感が、ミナリアの神経を昂らせる。
思わず後孔をきゅうと締めてしまい、ミナリアは洗浄丸ごとユイセルの指を食んだ。
「あっ……っ!」
その時。
ユイセルの指に押された塊が、こり、と中の一点を掠めた。
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