3 / 13
広まる噂
しおりを挟む
「ば、バルトさん、頼むから! 静かにしてくれ!」
俺は必死に、興奮してまくし立てる宿屋の主人をなだめようとした。
「し、しかしだな、透! これは本当にすごいことなんだぞ! 失われたはずの魔法が、今ここに…!」
バルトさんの目は少年のようにキラキラと輝いていて、俺の切実な訴えなど届いているのか怪しい。この人は根っからの善人だが、それだけにこういう「すごい話」には弱いのかもしれない。
「偶然だ! たまたま、本の記述通りにしたら、ランプの火がちょっと揺らいだだけ! それだけだって!」
「いや、あれはただ揺らいだだけじゃなかった! まごうことなき魔法の輝きだった! わしはこの道三十年、色々な魔法使いを見てきたが、あんなのは初めて見た!」
…三十年の宿屋経営で、どんな魔法使いを見てきたんだ。まあ、ここはファンタジー世界だから、色々いるんだろうが。
とにかく、これ以上騒ぎが大きくなるのは避けたい。俺はバルトさんの肩を掴んで、真剣な顔で頼み込んだ。
「頼む、バルトさん。このことは、絶対に誰にも言わないでほしい。俺はただ、静かに本を読んでいたいだけなんだ。目立つのは、本当に苦手なんだ」
俺の必死さが伝わったのか、バルトさんは少し冷静さを取り戻したようだった。
「むう…あんたがそう言うなら…。わ、わかった。誰にも言わん。絶対に言わんぞ」
そう言って頷いたが、彼の目はまだ興奮で潤んでいる。本当に大丈夫だろうか、この人。
翌日、俺の不安は的中した。
宿屋の共有スペースに朝食を取りに行くと、空気が明らかに昨日と違った。他の宿泊客たちが、ちらちらと俺の方を見ている。ひそひそと何か囁き合っている声も聞こえる。バルトさんはというと、口止めされた手前、俺に直接話しかけてはこないものの、その挙動が明らかに不自然だ。俺の姿を見つけるとビクッとしたり、かと思えば誇らしげに胸を張ったり。
案の定、他の客に「旦那、何かいいことでもあったのかい?」なんて聞かれると、「いやあ、なんでもないんだがな、実はな、うちの宿には今、とんでもない方が泊まっておられてだな…」と、結局小声で喋り始めている。駄目だこりゃ。
数日もすると、噂は宿屋の中だけにとどまらず、街全体に広がり始めていた。
「銀の竜亭にいる若い男が、古代魔法を使うらしい」
「なんでも、光を自在に操って、夜でも昼間のように明るくできるとか」
「いやいや、それだけじゃない。触れずに物を動かしたりもできるそうだ」
「『禁書』と呼ばれる伝説の魔導書を解読した、賢者様なんだとよ」
…尾ひれがつきすぎだろ。俺はただ、ランプの火をちょっと揺らしただけだというのに。
こうなると、もう外を歩くのも億劫だった。どこへ行っても奇異の視線とひそひそ話がついて回る。元々人付き合いが苦手な俺にとって、これはかなりの精神的苦痛だ。
自然と、俺は宿屋の自室に引きこもる時間が長くなった。食事も、できるだけ部屋に運んでもらうように頼んだ。幸い、バルトさんは「賢者様には集中できる環境が必要だ」と快く応じてくれた。
部屋に閉じこもって何をするかといえば、結局、禁書の解読しかない。皮肉なものだ。周囲の騒ぎから逃れるために、その騒ぎの原因である本に没頭するなんて。だが、一度知ってしまった知的好奇心は、もう抑えることができなかった。それに、ここまで噂が広まってしまったなら、もうどうにでもなれ、という半ば投げやりな気持ちもあった。
読み進めていくと、新たな発見があった。それは、「斥力」と「物質変性」に関する基礎理論だった。特定の古代語の記号、ルーン文字のようなものには、それ自体が周囲のマナに干渉し、微弱ながらも物理的な作用を引き起こす力があるらしい。例えば、ある記号はごく狭い範囲に反発力、つまり斥力を発生させ、また別の記号は対象物の表面構造に僅かな変化、つまり物質変性をもたらすという。
「これも、試してみるか…」
どうせ部屋からは出ないのだ。実験にはもってこいだ。
まず、部屋のドアに、斥力効果を持つとされる記号をチョークでこっそり描いてみた。するとどうだ。今までぎいぎいと音を立てていたドアが、手を離すと自動で、しかも驚くほど滑らかに、静かに閉まるようになったではないか。
「おお…これは地味に便利だな」
ちょっとした生活の質の向上だ。これなら誰にも迷惑はかからないだろう。
次に、バルトさんが長年「開かずの箱」として持て余していた、錆びついた鉄製の小箱。先祖代々の品らしいが、鍵もなく、錆で固着して開けられないのだという。俺は禁書にあった物質変性の記号をいくつか組み合わせ、錆にだけ作用するように調整して、箱の表面に描いてみた。
すると、みるみるうちに赤黒い錆が粉末状になって剥がれ落ち、鈍い銀色の地金が現れた。あっけなく、箱の蓋が開いた。
中から出てきたのは、古い羊皮紙の手紙数枚と、子供の落書きのようなもの、それに何の変哲もない石ころが数個。まあ、そんなものだろう。
俺が「開きましたよ」とバルトさんに報告すると、彼は目を剥いて驚愕した。
「なっ…! あの頑固な錆が! まるで新品のように!?」
そして、俺がチョークで改良したドアが静かに閉まるのを見て、さらに確信を深めたようだった。
「開かずの箱を開け、さらには自動で閉まる扉まで…! 透殿、やはり貴殿はただ者ではなかった! まさに賢者の知恵、神代の魔法だ!」
…だから、違うんだって。これはただの応用科学、いや、応用古代魔法学というか…
当然、この出来事はバルトさんの口を通して(おそらく脚色たっぷりに)瞬く間に広まり、俺=すごい魔法使い、という誤解は決定的なものになった。
そんな騒ぎが数日続いた、ある日の午後。
コンコン、と俺の部屋のドアがノックされた。バルトさんだろうか? 食事にはまだ早い時間だが。
俺がドアを開けると、そこには予想外の人物が立っていた。
歳の頃は四十代半ばだろうか。立派な金属鎧を身にまとい、腰には長剣を吊っている。厳つい顔つきには、精悍さと威圧感が同居していた。胸に輝くのは、この街の衛兵隊の紋章だ。
男は俺の顔をじろりと見ると、低い声で言った。
「貴殿が、古代魔法を使うという柏木 透殿か? 我々は衛兵隊の者だ。隊長のゴードンと申す」
ゴードンと名乗った隊長は、有無を言わさぬ口調で続けた。
「単刀直入に言おう。我々の抱える、ある厄介事の解決に、貴殿のその『力』をお借りしたい。ついてきていただこう」
は…? 衛兵隊? 力をお借りしたい?
俺はただ、本を読んでいただけなのに。なんでこんなことに。
俺は必死に、興奮してまくし立てる宿屋の主人をなだめようとした。
「し、しかしだな、透! これは本当にすごいことなんだぞ! 失われたはずの魔法が、今ここに…!」
バルトさんの目は少年のようにキラキラと輝いていて、俺の切実な訴えなど届いているのか怪しい。この人は根っからの善人だが、それだけにこういう「すごい話」には弱いのかもしれない。
「偶然だ! たまたま、本の記述通りにしたら、ランプの火がちょっと揺らいだだけ! それだけだって!」
「いや、あれはただ揺らいだだけじゃなかった! まごうことなき魔法の輝きだった! わしはこの道三十年、色々な魔法使いを見てきたが、あんなのは初めて見た!」
…三十年の宿屋経営で、どんな魔法使いを見てきたんだ。まあ、ここはファンタジー世界だから、色々いるんだろうが。
とにかく、これ以上騒ぎが大きくなるのは避けたい。俺はバルトさんの肩を掴んで、真剣な顔で頼み込んだ。
「頼む、バルトさん。このことは、絶対に誰にも言わないでほしい。俺はただ、静かに本を読んでいたいだけなんだ。目立つのは、本当に苦手なんだ」
俺の必死さが伝わったのか、バルトさんは少し冷静さを取り戻したようだった。
「むう…あんたがそう言うなら…。わ、わかった。誰にも言わん。絶対に言わんぞ」
そう言って頷いたが、彼の目はまだ興奮で潤んでいる。本当に大丈夫だろうか、この人。
翌日、俺の不安は的中した。
宿屋の共有スペースに朝食を取りに行くと、空気が明らかに昨日と違った。他の宿泊客たちが、ちらちらと俺の方を見ている。ひそひそと何か囁き合っている声も聞こえる。バルトさんはというと、口止めされた手前、俺に直接話しかけてはこないものの、その挙動が明らかに不自然だ。俺の姿を見つけるとビクッとしたり、かと思えば誇らしげに胸を張ったり。
案の定、他の客に「旦那、何かいいことでもあったのかい?」なんて聞かれると、「いやあ、なんでもないんだがな、実はな、うちの宿には今、とんでもない方が泊まっておられてだな…」と、結局小声で喋り始めている。駄目だこりゃ。
数日もすると、噂は宿屋の中だけにとどまらず、街全体に広がり始めていた。
「銀の竜亭にいる若い男が、古代魔法を使うらしい」
「なんでも、光を自在に操って、夜でも昼間のように明るくできるとか」
「いやいや、それだけじゃない。触れずに物を動かしたりもできるそうだ」
「『禁書』と呼ばれる伝説の魔導書を解読した、賢者様なんだとよ」
…尾ひれがつきすぎだろ。俺はただ、ランプの火をちょっと揺らしただけだというのに。
こうなると、もう外を歩くのも億劫だった。どこへ行っても奇異の視線とひそひそ話がついて回る。元々人付き合いが苦手な俺にとって、これはかなりの精神的苦痛だ。
自然と、俺は宿屋の自室に引きこもる時間が長くなった。食事も、できるだけ部屋に運んでもらうように頼んだ。幸い、バルトさんは「賢者様には集中できる環境が必要だ」と快く応じてくれた。
部屋に閉じこもって何をするかといえば、結局、禁書の解読しかない。皮肉なものだ。周囲の騒ぎから逃れるために、その騒ぎの原因である本に没頭するなんて。だが、一度知ってしまった知的好奇心は、もう抑えることができなかった。それに、ここまで噂が広まってしまったなら、もうどうにでもなれ、という半ば投げやりな気持ちもあった。
読み進めていくと、新たな発見があった。それは、「斥力」と「物質変性」に関する基礎理論だった。特定の古代語の記号、ルーン文字のようなものには、それ自体が周囲のマナに干渉し、微弱ながらも物理的な作用を引き起こす力があるらしい。例えば、ある記号はごく狭い範囲に反発力、つまり斥力を発生させ、また別の記号は対象物の表面構造に僅かな変化、つまり物質変性をもたらすという。
「これも、試してみるか…」
どうせ部屋からは出ないのだ。実験にはもってこいだ。
まず、部屋のドアに、斥力効果を持つとされる記号をチョークでこっそり描いてみた。するとどうだ。今までぎいぎいと音を立てていたドアが、手を離すと自動で、しかも驚くほど滑らかに、静かに閉まるようになったではないか。
「おお…これは地味に便利だな」
ちょっとした生活の質の向上だ。これなら誰にも迷惑はかからないだろう。
次に、バルトさんが長年「開かずの箱」として持て余していた、錆びついた鉄製の小箱。先祖代々の品らしいが、鍵もなく、錆で固着して開けられないのだという。俺は禁書にあった物質変性の記号をいくつか組み合わせ、錆にだけ作用するように調整して、箱の表面に描いてみた。
すると、みるみるうちに赤黒い錆が粉末状になって剥がれ落ち、鈍い銀色の地金が現れた。あっけなく、箱の蓋が開いた。
中から出てきたのは、古い羊皮紙の手紙数枚と、子供の落書きのようなもの、それに何の変哲もない石ころが数個。まあ、そんなものだろう。
俺が「開きましたよ」とバルトさんに報告すると、彼は目を剥いて驚愕した。
「なっ…! あの頑固な錆が! まるで新品のように!?」
そして、俺がチョークで改良したドアが静かに閉まるのを見て、さらに確信を深めたようだった。
「開かずの箱を開け、さらには自動で閉まる扉まで…! 透殿、やはり貴殿はただ者ではなかった! まさに賢者の知恵、神代の魔法だ!」
…だから、違うんだって。これはただの応用科学、いや、応用古代魔法学というか…
当然、この出来事はバルトさんの口を通して(おそらく脚色たっぷりに)瞬く間に広まり、俺=すごい魔法使い、という誤解は決定的なものになった。
そんな騒ぎが数日続いた、ある日の午後。
コンコン、と俺の部屋のドアがノックされた。バルトさんだろうか? 食事にはまだ早い時間だが。
俺がドアを開けると、そこには予想外の人物が立っていた。
歳の頃は四十代半ばだろうか。立派な金属鎧を身にまとい、腰には長剣を吊っている。厳つい顔つきには、精悍さと威圧感が同居していた。胸に輝くのは、この街の衛兵隊の紋章だ。
男は俺の顔をじろりと見ると、低い声で言った。
「貴殿が、古代魔法を使うという柏木 透殿か? 我々は衛兵隊の者だ。隊長のゴードンと申す」
ゴードンと名乗った隊長は、有無を言わさぬ口調で続けた。
「単刀直入に言おう。我々の抱える、ある厄介事の解決に、貴殿のその『力』をお借りしたい。ついてきていただこう」
は…? 衛兵隊? 力をお借りしたい?
俺はただ、本を読んでいただけなのに。なんでこんなことに。
40
あなたにおすすめの小説
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
「働きたくない…」と本気で祈ったら怠惰の神が降臨。【フルオート】で身の回りを快適にしていたら、インフラを整備した救国の英雄になっていた
夏見ナイ
ファンタジー
過労死した俺が転生して誓ったのは、ただ一つ。「今世こそは絶対に働かない!」
その強すぎる祈りは怠惰の神に通じ、万能スキル【全自動化(フルオート)】を授かった。これで完璧な引きこもり生活ができる!…はずだった。
水汲みが面倒で井戸を掘れば水不足が解決し、買い物が面倒で街道を整備すれば国の物流が激変。俺はただ楽をしたいだけなのに、なぜか周囲は俺を「深謀遠慮の聖人」と勘違いしていく。真面目な王女騎士や天才エルフ魔術師にまで崇められて、もう逃げ場がない!
本人の意思とは裏腹に、怠惰を極めるほど国が豊かになり、ついには救国の英雄に祭り上げられていく男の、勘違いスローライフ(?)ファンタジー、ここに開幕!
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
転生したら最強の神具を持っていた!~無自覚英雄は今日ものんびり街を救う~
にゃ-さん
ファンタジー
ブラック企業で過労死した青年・タクトが転生した先は、魔法と剣が息づく異世界。
神から与えられた“壊れ性能”の神具を片手に、本人は「平穏に暮らしたい」と願うが、なぜか行く先々でトラブルと美女が寄ってくる。
魔物を一撃で倒し、王族を救い、知らぬ間に英雄扱いされるタクト。
そして、彼を見下していた貴族や勇者たちが次々と“ざまぁ”されていく…。
無自覚最強系×コミカルな日常×ほのぼのハーレム。テンプレの中に熱さと癒しを込めた異世界活劇、ここに開幕!
異世界転生おじさんは最強とハーレムを極める
自ら
ファンタジー
定年を半年後に控えた凡庸なサラリーマン、佐藤健一(50歳)は、不慮の交通事故で人生を終える。目覚めた先で出会ったのは、自分の魂をトラックの前に落としたというミスをした女神リナリア。
その「お詫び」として、健一は剣と魔法の異世界へと30代後半の肉体で転生することになる。チート能力の選択を迫られ、彼はあらゆる経験から無限に成長できる**【無限成長(アンリミテッド・グロース)】**を選び取る。
異世界で早速遭遇したゴブリンを一撃で倒し、チート能力を実感した健一は、くたびれた人生を捨て、最強のセカンドライフを謳歌することを決意する。
定年間際のおじさんが、女神の気まぐれチートで異世界最強への道を歩み始める、転生ファンタジーの開幕。
Sランクパーティを引退したおっさんは故郷でスローライフがしたい。~王都に残した仲間が事あるごとに呼び出してくる~
味のないお茶
ファンタジー
Sランクパーティのリーダーだったベルフォードは、冒険者歴二十年のベテランだった。
しかし、加齢による衰えを感じていた彼は後人に愛弟子のエリックを指名し一年間見守っていた。
彼のリーダー能力に安心したベルフォードは、冒険者家業の引退を決意する。
故郷に帰ってゆっくりと日々を過しながら、剣術道場を開いて結婚相手を探そう。
そう考えていたベルフォードだったが、周りは彼をほっておいてはくれなかった。
これはスローライフがしたい凄腕のおっさんと、彼を慕う人達が織り成す物語。
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる