13 / 23
簡単に離れられますけど、何か?
しおりを挟む
今回の事件は、隷属の魔法陣を用いた悪質なものを含むため、クレイガー王国では、国王陛下御自ら関わって捜査が進められているそうだ。貴族の起こす事件としては、最悪のものだろうことが窺える。
「特殊な隷属がされていることをうちの国が証明するからな。下手な処分は国の信用を著しく損なうだろう」
そう言い切るのは、アダベルト。ルクセンバルグ王国は、隷属された状態の9人全員のステータスを転写した証拠物を押さえているから、クレイガー王国の処分と対応次第では、いろいろと圧力をかけやすくなるらしい。不利益は何一つない。
「2日後にクレイガー王国の騎士が来る予定だから、すぐに引き渡す」
あの道のりプラス王都までか。大変だね。
「転移の魔力はあちら持ちだ」
転移?!そんな裏技があったんだ。
『行き先が決められた大がかりな魔法陣だ。罪人の引き渡しに使われたり、王族の公務の際にしか使われん。受け入れ側の許可が必要だ。手紙とは訳が違う』
確かに、手紙や小さな荷物は特定の場所で小さな魔法陣でやりとりしていた。この世界にも、郵便局とか宅配のようなものがある。
「9人プラス騎士数名か。相当魔力がいるな」
「私も駆り出されましたよ。搾り取られそうで怖いですね」
肩をすくめる副ギルド長の魔力量は、恐らく特大より上だと思う。それが搾り取られるって。転移って、そんなに魔力使うっけ?
『サイカの魔法陣は洗練されて気品に満ちているからな。美しい魔法陣は、魔力量も最小限に抑えることが可能だ。なかなかお目にはかかれないがな』
知らなかったぁ。じゃあ、私の創作魔法陣を固定魔法陣に登録した方がいいのかな?
『止めておけ。目をつけられるだけだ。身の危険が増す』
何故、私の考えてることが?!!!思考を読めるの?!ギョッとして、足元にいるヴィーグを凝視した。
『顔に出ている』
なんてことだ。私は顔に出やすいらしい。ポーカーフェイスなんて出来ないけどね。
「あの隷属の魔法陣を無効化する術がないのが痛いな」
え?破壊しちゃえばいいと思うんだけど?
「で「ガウッ!」」
『サイカ。監禁されたいか?されたくないなら喋るな』
私の言葉に被せてヴィーグが警告を発した。コクコクと首を縦に振りながら、口に手を当てた。不用意な言葉は破滅の元だと肝に銘じよう。
「どうしました?何かありましたか、サイカ」
「何でもありません!」
この場にいる全員が訝しげな目で見るのは辛いが、監禁なんて嫌だ。どんな魔法陣も破壊できる魔法陣の存在は、誰にも言ってはいけない。
「そうだ!サイカ、あの時使用した一時的に無効化する魔法陣!あれなら」
「「は?!一時的に無効化できる?!」」
「無理だよ。あれは使い捨てだし、もうない」
「残念です。では、あれを解読して長期使用するように創り換えることは?」
「・・・・出来ないよ。創作魔法陣だから、無理に解読したら消えてなくなる。ハルシュバーンもさすがに解読してないし、創ってもないからね」
「そうですかぁ」
「「ハルシュバーンだと?!」」
アダベルトとグレイモールの声が重なった。うるさい!
「おや、知りませんでしたか?サイカはハルシュバーンの愛弟子ですよ」
「違いますから!!!ハルシュバーンは、私の養い親です!」
しまった。自らバラしてしまった。今頃気付いても後の祭りというもの。ヴィーグもそんなアホな子を見る目を向けないで!
「サイカが狙われたのもそのためです。手に入れて隷属させれば、手柄も魔法陣も思いのままでしょうね」
そんなことはない、と言いきれないのが悔しい。ヴィーグが私の身の危険を危惧するほどなのだから。
「何故、こんな新人を?と思ったが、納得した。ハルシュバーンの弟子と言うだけで価値がある。魔法陣描きとしての能力も高いようだ」
「俺の半身、凄い」
アダベルトの耳がピクピクと激しく動き、尻尾は高速でソファーの背もたれを叩いている。グレイモールの眼がキラッとした。
「サイカは、アダベルトの半身だったな。それなら、この国で暮らすんだよな?」
「!!!そうだな!サイカは、ここの魔法ギルドに所属を移せばいい。俺は、さすがにクレイガー王国に席を移すことは出来ないからな!」
意気揚々とアダベルトは言い切った。得意そうに動く尻尾が鬱陶しい。
「え?家に帰るけど?」
「「は?何故?!」」
「何故って、家があるから」
どうして、この国に残るなんて思うんだろうか?
「は、半身だろ?俺たち」
「はあ。だから何?」
私とあなたは初対面でしょ?耳がぺしゃんと倒れても尻尾がへたれても絆されないったら、絆されない!
「はん、半身は、離れられない、と」
アダベルトの焦る様子を見ても何とも思えない。そこに私への熱を見つけていても。尻尾が落ち着かなく揺れていても。
「ふーん。そんな感じ全くしないけどね」
半身だから一緒にいたいと言われてもね。グレイモールは、私を取り込みたいだけだし。私がこっちに引っ越す話になってるのが気に入らない。
「マジか。たまにいるんだよ。半身を認識できない獣人が。特に小型の獣人に多いようだ。アダベルト、運が悪かったな」
何故か、半身の分からない欠陥品と言われた気がした。
「そんな・・・・」
がっくりとうなだれるアダベルトをグレイモールは、気の毒そうに背中を叩いている。
『サイカの魂はもともとこの世界のものではないからな。半身を見分ける力など備わっておらんさ。そもそも、この世界に半身がいたことの方が驚きだ。ただ、その習性は引き継いでいるから、気を付けろ』
ヴィーグは慰めるように、私の手の甲に鼻を押しつけた。ありがとうと声に出す代わりに、ヴィーグを撫でる。
「ハァ。今回の事件に関する話は以上でいいですか?私もサイカもこの後、魔法ギルドの会合が控えています。そろそろお暇したいのですが」
うんうん。もういいよね、帰っても。さすが、副ギルド長だね!
「待ってくれ。サイカと話がしたい」
「それは、個人的なことでしょう?会合の後、おふたりでお願いします」
あれ?巻き込まれたくないって聞こえた気が?気のせい気のせい。ばっとアダベルトがこちらを向いた。
「サイカ・・・・」
う~ん。話すことなんてないと思うんだけどなぁ。
「機会があれば、またお目にかかりましょう」
微笑んで社交辞令を述べた。
「明日の午前中に宿に行くから!それなら、いいだろう?」
う~ん。必死なアダベルトに少しだけ同情が湧く。でも、会ったら碌なことにならない気がする。
「サイカ。君の身柄は騎士団で預からせてもらう」
「何を」
理由を問う間もなく、グレイモールによって拘束された。物理的に。私に為す術はない。唸り声を上げ、威嚇しようとしたヴィーグを宥め諭す。ここではダメだ。下手なことをすれば、ヴィーグは殺処分されてしまう。その間に副ギルド長が抗議してくれたが、「第4王子殿下の生命を脅かす存在だからな」と言われ、その意味を正確に読み取った副ギルド長は、憐れみの目を私に向けると、「無事に帰ることを祈っています」と言い残して去って行った。置いてかないでぇ~!
「グレイ、やり過ぎだろう?」
尻尾は口ほどに物を言う。嬉しいのがまるわかり。ソワソワと落ち着きがない。
「こうでもせねば、逃げられていたと思うが?」
まあ、当たらずといえども遠からず。アダベルトに会うつもりはなかった。
「横暴」
「フン!半身を見分けられない者に半身の重要性など説いても無駄だろう?」
「あなたにだって、そんなもの分からないじゃない」
グレイモールは鬼族だから、半身なんて存在しない。
「君と同じにしないでくれ。半身を失った者の行く末を俺は知っている」
グレイモールの声は、苦いものを含んでいた。その視線は凍えそうなほど冷たい。
「だから、私に犠牲になれと?見ず知らずの人のために?それに、あなたが欲しいのは、ハルシュバーンの愛弟子でしょ?私は違うからね」
侮蔑を込めて、グレイモールを見据えた。だから何だというのだろう?そんな犠牲的な精神は持ち合わせていない!綺麗事を並べたところで、結局、クライスターと同類ということだ。
「チッ。アダベルト、これを持って帰れ。さっさと話し合え」
それだけ言うと、私の拘束を解くこともなく、グレイモールは出て行った。
「特殊な隷属がされていることをうちの国が証明するからな。下手な処分は国の信用を著しく損なうだろう」
そう言い切るのは、アダベルト。ルクセンバルグ王国は、隷属された状態の9人全員のステータスを転写した証拠物を押さえているから、クレイガー王国の処分と対応次第では、いろいろと圧力をかけやすくなるらしい。不利益は何一つない。
「2日後にクレイガー王国の騎士が来る予定だから、すぐに引き渡す」
あの道のりプラス王都までか。大変だね。
「転移の魔力はあちら持ちだ」
転移?!そんな裏技があったんだ。
『行き先が決められた大がかりな魔法陣だ。罪人の引き渡しに使われたり、王族の公務の際にしか使われん。受け入れ側の許可が必要だ。手紙とは訳が違う』
確かに、手紙や小さな荷物は特定の場所で小さな魔法陣でやりとりしていた。この世界にも、郵便局とか宅配のようなものがある。
「9人プラス騎士数名か。相当魔力がいるな」
「私も駆り出されましたよ。搾り取られそうで怖いですね」
肩をすくめる副ギルド長の魔力量は、恐らく特大より上だと思う。それが搾り取られるって。転移って、そんなに魔力使うっけ?
『サイカの魔法陣は洗練されて気品に満ちているからな。美しい魔法陣は、魔力量も最小限に抑えることが可能だ。なかなかお目にはかかれないがな』
知らなかったぁ。じゃあ、私の創作魔法陣を固定魔法陣に登録した方がいいのかな?
『止めておけ。目をつけられるだけだ。身の危険が増す』
何故、私の考えてることが?!!!思考を読めるの?!ギョッとして、足元にいるヴィーグを凝視した。
『顔に出ている』
なんてことだ。私は顔に出やすいらしい。ポーカーフェイスなんて出来ないけどね。
「あの隷属の魔法陣を無効化する術がないのが痛いな」
え?破壊しちゃえばいいと思うんだけど?
「で「ガウッ!」」
『サイカ。監禁されたいか?されたくないなら喋るな』
私の言葉に被せてヴィーグが警告を発した。コクコクと首を縦に振りながら、口に手を当てた。不用意な言葉は破滅の元だと肝に銘じよう。
「どうしました?何かありましたか、サイカ」
「何でもありません!」
この場にいる全員が訝しげな目で見るのは辛いが、監禁なんて嫌だ。どんな魔法陣も破壊できる魔法陣の存在は、誰にも言ってはいけない。
「そうだ!サイカ、あの時使用した一時的に無効化する魔法陣!あれなら」
「「は?!一時的に無効化できる?!」」
「無理だよ。あれは使い捨てだし、もうない」
「残念です。では、あれを解読して長期使用するように創り換えることは?」
「・・・・出来ないよ。創作魔法陣だから、無理に解読したら消えてなくなる。ハルシュバーンもさすがに解読してないし、創ってもないからね」
「そうですかぁ」
「「ハルシュバーンだと?!」」
アダベルトとグレイモールの声が重なった。うるさい!
「おや、知りませんでしたか?サイカはハルシュバーンの愛弟子ですよ」
「違いますから!!!ハルシュバーンは、私の養い親です!」
しまった。自らバラしてしまった。今頃気付いても後の祭りというもの。ヴィーグもそんなアホな子を見る目を向けないで!
「サイカが狙われたのもそのためです。手に入れて隷属させれば、手柄も魔法陣も思いのままでしょうね」
そんなことはない、と言いきれないのが悔しい。ヴィーグが私の身の危険を危惧するほどなのだから。
「何故、こんな新人を?と思ったが、納得した。ハルシュバーンの弟子と言うだけで価値がある。魔法陣描きとしての能力も高いようだ」
「俺の半身、凄い」
アダベルトの耳がピクピクと激しく動き、尻尾は高速でソファーの背もたれを叩いている。グレイモールの眼がキラッとした。
「サイカは、アダベルトの半身だったな。それなら、この国で暮らすんだよな?」
「!!!そうだな!サイカは、ここの魔法ギルドに所属を移せばいい。俺は、さすがにクレイガー王国に席を移すことは出来ないからな!」
意気揚々とアダベルトは言い切った。得意そうに動く尻尾が鬱陶しい。
「え?家に帰るけど?」
「「は?何故?!」」
「何故って、家があるから」
どうして、この国に残るなんて思うんだろうか?
「は、半身だろ?俺たち」
「はあ。だから何?」
私とあなたは初対面でしょ?耳がぺしゃんと倒れても尻尾がへたれても絆されないったら、絆されない!
「はん、半身は、離れられない、と」
アダベルトの焦る様子を見ても何とも思えない。そこに私への熱を見つけていても。尻尾が落ち着かなく揺れていても。
「ふーん。そんな感じ全くしないけどね」
半身だから一緒にいたいと言われてもね。グレイモールは、私を取り込みたいだけだし。私がこっちに引っ越す話になってるのが気に入らない。
「マジか。たまにいるんだよ。半身を認識できない獣人が。特に小型の獣人に多いようだ。アダベルト、運が悪かったな」
何故か、半身の分からない欠陥品と言われた気がした。
「そんな・・・・」
がっくりとうなだれるアダベルトをグレイモールは、気の毒そうに背中を叩いている。
『サイカの魂はもともとこの世界のものではないからな。半身を見分ける力など備わっておらんさ。そもそも、この世界に半身がいたことの方が驚きだ。ただ、その習性は引き継いでいるから、気を付けろ』
ヴィーグは慰めるように、私の手の甲に鼻を押しつけた。ありがとうと声に出す代わりに、ヴィーグを撫でる。
「ハァ。今回の事件に関する話は以上でいいですか?私もサイカもこの後、魔法ギルドの会合が控えています。そろそろお暇したいのですが」
うんうん。もういいよね、帰っても。さすが、副ギルド長だね!
「待ってくれ。サイカと話がしたい」
「それは、個人的なことでしょう?会合の後、おふたりでお願いします」
あれ?巻き込まれたくないって聞こえた気が?気のせい気のせい。ばっとアダベルトがこちらを向いた。
「サイカ・・・・」
う~ん。話すことなんてないと思うんだけどなぁ。
「機会があれば、またお目にかかりましょう」
微笑んで社交辞令を述べた。
「明日の午前中に宿に行くから!それなら、いいだろう?」
う~ん。必死なアダベルトに少しだけ同情が湧く。でも、会ったら碌なことにならない気がする。
「サイカ。君の身柄は騎士団で預からせてもらう」
「何を」
理由を問う間もなく、グレイモールによって拘束された。物理的に。私に為す術はない。唸り声を上げ、威嚇しようとしたヴィーグを宥め諭す。ここではダメだ。下手なことをすれば、ヴィーグは殺処分されてしまう。その間に副ギルド長が抗議してくれたが、「第4王子殿下の生命を脅かす存在だからな」と言われ、その意味を正確に読み取った副ギルド長は、憐れみの目を私に向けると、「無事に帰ることを祈っています」と言い残して去って行った。置いてかないでぇ~!
「グレイ、やり過ぎだろう?」
尻尾は口ほどに物を言う。嬉しいのがまるわかり。ソワソワと落ち着きがない。
「こうでもせねば、逃げられていたと思うが?」
まあ、当たらずといえども遠からず。アダベルトに会うつもりはなかった。
「横暴」
「フン!半身を見分けられない者に半身の重要性など説いても無駄だろう?」
「あなたにだって、そんなもの分からないじゃない」
グレイモールは鬼族だから、半身なんて存在しない。
「君と同じにしないでくれ。半身を失った者の行く末を俺は知っている」
グレイモールの声は、苦いものを含んでいた。その視線は凍えそうなほど冷たい。
「だから、私に犠牲になれと?見ず知らずの人のために?それに、あなたが欲しいのは、ハルシュバーンの愛弟子でしょ?私は違うからね」
侮蔑を込めて、グレイモールを見据えた。だから何だというのだろう?そんな犠牲的な精神は持ち合わせていない!綺麗事を並べたところで、結局、クライスターと同類ということだ。
「チッ。アダベルト、これを持って帰れ。さっさと話し合え」
それだけ言うと、私の拘束を解くこともなく、グレイモールは出て行った。
10
あなたにおすすめの小説
異世界召喚されました。親友は第一王子に惚れられて、ぽっちゃりな私は聖女として精霊王とイケメン達に愛される!?〜聖女の座は親友に譲ります〜
あいみ
恋愛
ーーーグランロッド国に召喚されてしまった|心音《ことね》と|友愛《ゆあ》。
イケメン王子カイザーに見初められた友愛は王宮で贅沢三昧。
一方心音は、一人寂しく部屋に閉じ込められる!?
天と地ほどの差の扱い。無下にされ笑われ蔑まれた心音はなんと精霊王シェイドの加護を受けていると判明。
だがしかし。カイザーは美しく可憐な友愛こそが本物の聖女だと言い張る。
心音は聖女の座に興味はなくシェイドの力をフル活用して、異世界で始まるのはぐうたら生活。
ぽっちゃり女子×イケメン多数
悪女×クズ男
物語が今……始まる
無表情な黒豹騎士に懐かれたら、元の世界に戻れなくなった私の話を切実に聞いてほしい!!
カントリー
恋愛
懐かれた時はネコちゃんみたいで可愛いなと思った時期がありました。
でも懐かれたのは、獲物を狙う肉食獣そのものでした。by大空都子。
大空都子(おおぞら みやこ)。食べる事や料理をする事が大好きなぽっちゃりした女子高校生。
今日も施設の仲間に料理を振るうため、買い出しに外を歩いていた所、暴走車両により交通事故に遭い異世界へ転移してしまう。
異世界先は獣人の世界ークモード王国。住民の殆どが美男美女で、おデブは都子だけ。
ダーク
「…美味そうだな…」ジュル…
都子「あっ…ありがとうございます!」
(えっ…作った料理の事だよね…)
元の世界に戻るまで、都子こと「ヨーグル・オオゾラ」はクモード城で料理人として働く事になるが…
これは大空都子が黒豹騎士ダーク・スカイに懐かれ、最終的には逃げられなくなるお話。
★いいね・応援いただけると嬉しいです。創作の励みになります。
好感度0になるまで終われません。
チョコパイ
恋愛
土屋千鶴子(享年98歳)
子供や孫、ひ孫に囲まれての大往生。
愛され続けて4度目の転生。
そろそろ……愛されるのに疲れたのですが…
登場人物の好感度0にならない限り終わらない溺愛の日々。
5度目の転生先は娘が遊んでいた乙女ゲームの世界。
いつもと違う展開に今度こそ永久の眠りにつける。
そう信じ、好きなことを、好きなようにやりたい放題…
自覚なし愛され公女と執着一途皇太子のすれ違いラブロマンス。
幼馴染みが描いた悪役令嬢ものの世界に「メイド」として転生したので、6年後の断罪イベントをどうにか回避したい
ゆずまめ鯉
恋愛
通勤途中、猫好きではないのに轢かれそうな黒猫をうっかり助けてしまい、死んでしまった主人公──水縞あいり(26)
鳥の囀りで目を覚ますとそこは天国……ではなく知らない天井だった。
狭い個室にはメイド服がかかっている。
とりあえず着替えて備えつけの鏡を見ると、そこには十代前半くらいの子どもの姿があった。
「この顔……どこか見覚えが……」
幼馴染みで漫画家、ミツルギサイチ(御剣才知)が描く、人気漫画「悪役令嬢が断罪されるまで」の登場人物だということに気がつく。
名前はミレア・ホルダー(本名はミレア・ウィン・ティルベリー)
没落貴族の令嬢で、現在、仕えているフランドル侯爵によって領地と洋館を奪われ、復讐のために、フランドル侯爵の長女イザベラが悪役令嬢になるのを止めず、むしろ後押しして見事断罪されてしまうキャラだった。
原作は未完だが、相談を受けていたのでどういう結末を迎えるのか知っている。
「二期アニメもまだ見てないし、どうせ転生するなら村人Aとかヒロインの母親がよかった……!!」
幼馴染みの描く世界に転生してしまった水縞あいり=ミレアが、フランドル侯爵家で断罪回避するべく、イザベラをどうにかお淑やかな女性になるように導いている途中。
病弱で原作だと生死不明になる、イザベラの腹違いの兄エミールに、協力してもらっているうちに求愛されていることに気づいてしまい──。
エミール・ディ・フランドル(20)×ミレア・ウィン・ティルベリー(18)
全30話の予定で現在、執筆中です。2月下旬に完結予定です。
タイトルや内容が変更になる場合もあります。ご了承ください。
将来の嫁ぎ先は確保済みです……が?!
翠月 瑠々奈
恋愛
ある日階段から落ちて、とある物語を思い出した。
侯爵令息と男爵令嬢の秘密の恋…みたいな。
そしてここが、その話を基にした世界に酷似していることに気づく。
私は主人公の婚約者。話の流れからすれば破棄されることになる。
この歳で婚約破棄なんてされたら、名に傷が付く。
それでは次の結婚は望めない。
その前に、同じ前世の記憶がある男性との婚姻話を水面下で進めましょうか。
"番様"認定された私の複雑な宮ライフについて。
airria
恋愛
勝手に召喚され
「お前が番候補?」と鼻で笑われ
神獣の前に一応引っ立てられたら
番認定されて
人化した神獣から溺愛されてるけど
全力で逃げ出したい私の話。
コメディ多めのゆるいストーリーです。
愛とオルゴール
夜宮
恋愛
ジェシカは怒っていた。
父親が、同腹の弟ではなく妾の子を跡継ぎにしようとしていることを知ったからだ。
それに、ジェシカの恋人に横恋慕する伯爵令嬢が現れて……。
絡み合った過去と現在。
ジェシカは無事、弟を跡継ぎの座につけ、愛する人との未来を手にすることができるのだろうか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる