1 / 17
召喚
しおりを挟む
あの日、私は愛している人の死を知った。国際遠距離のため、なかなか会えなくて、仕事に集中すると連絡もままならないような人だった。それでも、今の仕事が一段落したら結婚する約束をしていた。
愛していた。
愛していた。
愛していた。
来世でもまた添い遂げたいと思うほどには・・・・。
愛する人の死をどう受け止めていいのかわからないまま時は過ぎ、私は、もうすぐ50歳になろうとしている。
彼の死から10年が経っていた。
12月24日 クリスマス・イブ
特に何の予定もない私は、仕事が終わるとすぐに帰路についた。
ケーキくらい買って帰るか。
キラキラと華やかなイルミネーションを見ながら、駅までの道すがら、お気に入りのケーキ屋さんに寄ろうと決めた。ケーキ屋さんは、この信号を越えたところにある。駅までの通り道だ。どのケーキにしようか考えながら信号待ちをしていたとき、足元が急に明るくなった。最初、イルミネーションの反射かと思ったそれは、一瞬にして複雑な図柄を描き強く光を放った。たまたま一緒に信号待ちしていた高校生と目が合った気がした。
気がつくとふかふかのベッドの上だった。
ふかふかのベッドの上だった。
「は?えっ?」
カチカチのアスファルトの上だったはずだ。
そこからは、パニックだ。
何が起きてるの?
夢?
いつ寝たっけ?
家に着いた?
あの光りは何?
ケーキは?
信号待ちで寝ちゃった!?
待て待て待て待て!
落ち着け、私。
これは夢?
「痛ーい!」
頬をつねってみたけど、痛い。夢じゃなさそうだ。
じゃあ、あの謎の光る幾何学模様が原因?
ゆっくりと辺りを見回す。すると、ベッドの横、サイドテーブルの上に1通の手紙を見つけた。
『篠崎 咲李亜 様』
私宛だ。
恐々手に取る。
『前略。
びっくりしたぁ?咲李亜ちゃんには訳あって、異世界に転移してもらったんだ♪新しい人生の始まりだよ!向こうにいたときの所持品は全部この家にあるから。電化製品は壊れないようにしてあるけど、この家でしか使えないよ。
あっ、一緒に居た高校生とは別コースだからね。人間たちの聖女召喚に便乗させてもらっちゃった。その方が安全なんだ。だから、予定より少~し遅くなったけど、いいよね?
君の番が迎えに来るまで、この箱庭からは出ないようにね?外は強い魔獣がうじゃうじゃだよ。ここは、剣と魔法の世界だから、攻撃魔法を使えない咲李亜ちゃんじゃ、あっという間に死んじゃうよ。番とも会えなくなるからね。簡単には死なないようにいっぱいサービスしておいたよ!落ち着いたら、"ステータス・オープン"って、唱えてみて。
じゃあ、よき人生を!
くれぐれも、勝手に箱庭から離れないでね?番を待つんだよ~♪
そうそう、神名は番以外には知られないように!隷属させられるよ。
この世界の神様より』
「は?・・・・・・・・・・・・」
どう反応していいのかわからない。
神様?
異世界?
転移?
剣と魔法の世界?
魔獣?
番さん?
聖女召喚?
訳がわからない。
・・・・帰ることは出来ないんだろうか?
・・・・。
でも、帰ったところでどうせ独りだ。両親は、とうに他界しているし、ひとつ下の弟も嫁ちゃんと仲良くやっている。姪っ子たちに会えないのは寂しいけど、遠く離れているからもう5年以上会っていない。
どれだけの時間、脳内パニックを起こしていたかわからないけど、とにかく、確認が必要だ。
そっと部屋を出て、廊下を歩くと階段があった。どうやらここは2階だったようだ。1階には、リビングダイニング、オープンキッチン。扉は、玄関らしきものを除くとひとつ。扉を開けると廊下に沿って、別の扉が3つ。ひとつは、お風呂。トイレはない。2つは、ベッドがあることから客間のようだ。
それよりも脱衣所の鏡を見て、唖然とした。
ベースは、私の高校生くらいだけど、全体的に整っている。前の私が醜かったとか言う訳じゃない。中の上くらいだと自負している。今は、上の中くらいだろうか。パーツはそれほど変わっていないけど、全体が絶妙なバランスに配置されている。見慣れるまで、時間がかかりそうだ。
そして、意を決して玄関らしき扉を開ける。
そこは・・・・。
広々とした庭だった。
花が咲き、周りには樹木がクルリと庭を囲うように植わっている。庭の先にある小さな木の門扉だけがここと外を繋ぐ唯一の入り口のようだ。
そのまま外に出て、家の裏へと続く通りの脇には咲き乱れる薔薇や芍薬やマーガレットなどの花やローズマリー・カモミール・ラベンダーなどのハーブがところ狭しと植わっていた。そこを抜けると広々とした庭が。たわわに実る果実や野菜。日陰には、茸なんかも生えている。
これは、あと肉や魚さえあれば、ここだけで暮らしていけるのでは?
いや、それさえ我慢すれば、ここで十分に暮らせる。
ひととおり庭を散策して確認したあとは神様?の手紙にあったようにステータスとやらの確認だ。リビングのソファに落ち着き、ふぅー、と深呼吸。
ステータス・オープン。
《ステータス》
名前 シェリア
(神名 サリア・シノザキ・シャガロア)
年齢 16歳
性別 女
属性 火・風・水・土・光・闇
スキル 生活・鑑定・全異常耐性・鍛冶・裁縫・料理・調合・細工・緑手・箱庭
称号 神の愛し子・聖女
何処から突っ込んでいいやら。
16歳?これも神様のサービスなの?
聖女って何?嫌がらせ?
「シャガロア・・・・。懐かしいな。ふふ」
シャガロアは、私が愛した人の名字。
アルバート・シャガロア。
これは、神様の悪戯なのかな?
目尻から伝う涙をそっと拭う。
「さて!どうやら本当に異世界みたいだし、当分はここで暮らすことになるみたいだから、いろいろ試さなきゃね」
今のところ、ここが異世界だという実感はないかな?ちょっと大きなおうち・・・・、ん?外観と家の中が合わないような・・・・。
慌てて外へ出てもう一度外から家を見る。
こじんまりとした木造のメルヘンな家だ。あんなに部屋数がある家のサイズじゃない。リビングとちっちゃなキッチンで一杯一杯だ。
凄すぎる異世界・・・・。
ちょっと好奇心がムクムクと沸いてきた。
小さな門扉から外を伺う。
そこは・・・・異世界だった。
いえ、鬱蒼とした森の中を見たこともない生物が闊歩しているだけなんだけどね。2mはありそうな二足歩行の豚が数頭。正面にいた。思わず、凝視してしまった。
すると、こちらに気づいた1頭がニヤッと嗤うといきなり突っ込んできた。
「えっ」
その場から動けずに固まってしまう。
「やっ!」
反射的に身体を丸くして頭を抱えてしまった。それでも、目は離せずそれを凝視してしまう。
どぉーん!
バチバチバチ!!!
ドッサ!!!!
勢いを緩めることなく突っ込んできたそれは、私にぶつかる前に何かに阻まれ電撃を受け、そして、庭の中へと倒れ込んできた。
「ひぅ!」
咄嗟にそれから離れようと足を動かしてみたが、腰が抜けて、ジタバタしただけで、一ミリも動けなかった。その間もそれから目が離せなかったが、それは倒れたま動かない。このまま放置しておくわけにもいかない。へっぴり腰ながら、なんとかそれに近づき、恐る恐る指先で、ちょん、とつついてみた。
「へっ?」
消えてしまった・・・・。跡形もなく・・・・。
えっと、何処に消えたんだろう?
とりあえず、外は危ないことがよくわかった。
そのまま、気を取り直して今日食べる野菜なんかを収穫して、家に戻ることにした。
調味料も低木に生っていた。卵や牛乳も。
異世界って、不思議。
キッチン・・・・。
食糧庫に、先ほどまではなかったお肉が部位毎にある・・・・。空っぽだったそこに収穫してきた野菜たちを入れようと思ったのだ。
いつの間に?
怪しすぎる。
せめて何の肉かわかれば、使いようもあるんだけど。鳥でも牛でもない。豚?が近いかな?
うーん・・・・。
食糧庫を覗きこんで考え込んでいると、目の端にハラハラと落ちる紙が写った。
ん?
『篠崎 咲李亜 様
魔法、使ってね♪スキル、確認したよね?使い方は、起こしたい現象をイメージして、魔力を込めてスキルを発動だよ。君たちはそういうの得意でしょ?食糧庫は、時間停止機能付だから腐らないよ♪
この世界の神様より』
あー、魔法ね。気が動転したりして、忘れてたよ。時間停止なんて、便利な食糧庫だわぁ。
では、改めて。
あの肉の出所と食べれるのか知りたい。
鑑定。
オーク(解体済み)のむね肉
さっき庭で倒したオーク
そこそこ美味しい
豚肉に近い
えー!!!
あれ、消えたんじゃなくてここに移動したの!しかも解体済みって、異世界、便利すぎる。
しかーし、少しの怖い思いを我慢すれば、なんとかお肉も手に入る!
魔法も練習しないとね。
愛していた。
愛していた。
愛していた。
来世でもまた添い遂げたいと思うほどには・・・・。
愛する人の死をどう受け止めていいのかわからないまま時は過ぎ、私は、もうすぐ50歳になろうとしている。
彼の死から10年が経っていた。
12月24日 クリスマス・イブ
特に何の予定もない私は、仕事が終わるとすぐに帰路についた。
ケーキくらい買って帰るか。
キラキラと華やかなイルミネーションを見ながら、駅までの道すがら、お気に入りのケーキ屋さんに寄ろうと決めた。ケーキ屋さんは、この信号を越えたところにある。駅までの通り道だ。どのケーキにしようか考えながら信号待ちをしていたとき、足元が急に明るくなった。最初、イルミネーションの反射かと思ったそれは、一瞬にして複雑な図柄を描き強く光を放った。たまたま一緒に信号待ちしていた高校生と目が合った気がした。
気がつくとふかふかのベッドの上だった。
ふかふかのベッドの上だった。
「は?えっ?」
カチカチのアスファルトの上だったはずだ。
そこからは、パニックだ。
何が起きてるの?
夢?
いつ寝たっけ?
家に着いた?
あの光りは何?
ケーキは?
信号待ちで寝ちゃった!?
待て待て待て待て!
落ち着け、私。
これは夢?
「痛ーい!」
頬をつねってみたけど、痛い。夢じゃなさそうだ。
じゃあ、あの謎の光る幾何学模様が原因?
ゆっくりと辺りを見回す。すると、ベッドの横、サイドテーブルの上に1通の手紙を見つけた。
『篠崎 咲李亜 様』
私宛だ。
恐々手に取る。
『前略。
びっくりしたぁ?咲李亜ちゃんには訳あって、異世界に転移してもらったんだ♪新しい人生の始まりだよ!向こうにいたときの所持品は全部この家にあるから。電化製品は壊れないようにしてあるけど、この家でしか使えないよ。
あっ、一緒に居た高校生とは別コースだからね。人間たちの聖女召喚に便乗させてもらっちゃった。その方が安全なんだ。だから、予定より少~し遅くなったけど、いいよね?
君の番が迎えに来るまで、この箱庭からは出ないようにね?外は強い魔獣がうじゃうじゃだよ。ここは、剣と魔法の世界だから、攻撃魔法を使えない咲李亜ちゃんじゃ、あっという間に死んじゃうよ。番とも会えなくなるからね。簡単には死なないようにいっぱいサービスしておいたよ!落ち着いたら、"ステータス・オープン"って、唱えてみて。
じゃあ、よき人生を!
くれぐれも、勝手に箱庭から離れないでね?番を待つんだよ~♪
そうそう、神名は番以外には知られないように!隷属させられるよ。
この世界の神様より』
「は?・・・・・・・・・・・・」
どう反応していいのかわからない。
神様?
異世界?
転移?
剣と魔法の世界?
魔獣?
番さん?
聖女召喚?
訳がわからない。
・・・・帰ることは出来ないんだろうか?
・・・・。
でも、帰ったところでどうせ独りだ。両親は、とうに他界しているし、ひとつ下の弟も嫁ちゃんと仲良くやっている。姪っ子たちに会えないのは寂しいけど、遠く離れているからもう5年以上会っていない。
どれだけの時間、脳内パニックを起こしていたかわからないけど、とにかく、確認が必要だ。
そっと部屋を出て、廊下を歩くと階段があった。どうやらここは2階だったようだ。1階には、リビングダイニング、オープンキッチン。扉は、玄関らしきものを除くとひとつ。扉を開けると廊下に沿って、別の扉が3つ。ひとつは、お風呂。トイレはない。2つは、ベッドがあることから客間のようだ。
それよりも脱衣所の鏡を見て、唖然とした。
ベースは、私の高校生くらいだけど、全体的に整っている。前の私が醜かったとか言う訳じゃない。中の上くらいだと自負している。今は、上の中くらいだろうか。パーツはそれほど変わっていないけど、全体が絶妙なバランスに配置されている。見慣れるまで、時間がかかりそうだ。
そして、意を決して玄関らしき扉を開ける。
そこは・・・・。
広々とした庭だった。
花が咲き、周りには樹木がクルリと庭を囲うように植わっている。庭の先にある小さな木の門扉だけがここと外を繋ぐ唯一の入り口のようだ。
そのまま外に出て、家の裏へと続く通りの脇には咲き乱れる薔薇や芍薬やマーガレットなどの花やローズマリー・カモミール・ラベンダーなどのハーブがところ狭しと植わっていた。そこを抜けると広々とした庭が。たわわに実る果実や野菜。日陰には、茸なんかも生えている。
これは、あと肉や魚さえあれば、ここだけで暮らしていけるのでは?
いや、それさえ我慢すれば、ここで十分に暮らせる。
ひととおり庭を散策して確認したあとは神様?の手紙にあったようにステータスとやらの確認だ。リビングのソファに落ち着き、ふぅー、と深呼吸。
ステータス・オープン。
《ステータス》
名前 シェリア
(神名 サリア・シノザキ・シャガロア)
年齢 16歳
性別 女
属性 火・風・水・土・光・闇
スキル 生活・鑑定・全異常耐性・鍛冶・裁縫・料理・調合・細工・緑手・箱庭
称号 神の愛し子・聖女
何処から突っ込んでいいやら。
16歳?これも神様のサービスなの?
聖女って何?嫌がらせ?
「シャガロア・・・・。懐かしいな。ふふ」
シャガロアは、私が愛した人の名字。
アルバート・シャガロア。
これは、神様の悪戯なのかな?
目尻から伝う涙をそっと拭う。
「さて!どうやら本当に異世界みたいだし、当分はここで暮らすことになるみたいだから、いろいろ試さなきゃね」
今のところ、ここが異世界だという実感はないかな?ちょっと大きなおうち・・・・、ん?外観と家の中が合わないような・・・・。
慌てて外へ出てもう一度外から家を見る。
こじんまりとした木造のメルヘンな家だ。あんなに部屋数がある家のサイズじゃない。リビングとちっちゃなキッチンで一杯一杯だ。
凄すぎる異世界・・・・。
ちょっと好奇心がムクムクと沸いてきた。
小さな門扉から外を伺う。
そこは・・・・異世界だった。
いえ、鬱蒼とした森の中を見たこともない生物が闊歩しているだけなんだけどね。2mはありそうな二足歩行の豚が数頭。正面にいた。思わず、凝視してしまった。
すると、こちらに気づいた1頭がニヤッと嗤うといきなり突っ込んできた。
「えっ」
その場から動けずに固まってしまう。
「やっ!」
反射的に身体を丸くして頭を抱えてしまった。それでも、目は離せずそれを凝視してしまう。
どぉーん!
バチバチバチ!!!
ドッサ!!!!
勢いを緩めることなく突っ込んできたそれは、私にぶつかる前に何かに阻まれ電撃を受け、そして、庭の中へと倒れ込んできた。
「ひぅ!」
咄嗟にそれから離れようと足を動かしてみたが、腰が抜けて、ジタバタしただけで、一ミリも動けなかった。その間もそれから目が離せなかったが、それは倒れたま動かない。このまま放置しておくわけにもいかない。へっぴり腰ながら、なんとかそれに近づき、恐る恐る指先で、ちょん、とつついてみた。
「へっ?」
消えてしまった・・・・。跡形もなく・・・・。
えっと、何処に消えたんだろう?
とりあえず、外は危ないことがよくわかった。
そのまま、気を取り直して今日食べる野菜なんかを収穫して、家に戻ることにした。
調味料も低木に生っていた。卵や牛乳も。
異世界って、不思議。
キッチン・・・・。
食糧庫に、先ほどまではなかったお肉が部位毎にある・・・・。空っぽだったそこに収穫してきた野菜たちを入れようと思ったのだ。
いつの間に?
怪しすぎる。
せめて何の肉かわかれば、使いようもあるんだけど。鳥でも牛でもない。豚?が近いかな?
うーん・・・・。
食糧庫を覗きこんで考え込んでいると、目の端にハラハラと落ちる紙が写った。
ん?
『篠崎 咲李亜 様
魔法、使ってね♪スキル、確認したよね?使い方は、起こしたい現象をイメージして、魔力を込めてスキルを発動だよ。君たちはそういうの得意でしょ?食糧庫は、時間停止機能付だから腐らないよ♪
この世界の神様より』
あー、魔法ね。気が動転したりして、忘れてたよ。時間停止なんて、便利な食糧庫だわぁ。
では、改めて。
あの肉の出所と食べれるのか知りたい。
鑑定。
オーク(解体済み)のむね肉
さっき庭で倒したオーク
そこそこ美味しい
豚肉に近い
えー!!!
あれ、消えたんじゃなくてここに移動したの!しかも解体済みって、異世界、便利すぎる。
しかーし、少しの怖い思いを我慢すれば、なんとかお肉も手に入る!
魔法も練習しないとね。
66
あなたにおすすめの小説
私のことが大好きな守護竜様は、どうやら私をあきらめたらしい
鷹凪きら
恋愛
不本意だけど、竜族の男を拾った。
家の前に倒れていたので、本当に仕方なく。
そしたらなんと、わたしは前世からその人のつがいとやらで、生まれ変わる度に探されていたらしい。
いきなり連れて帰りたいなんて言われても、無理ですから。
そんなふうに優しくしたってダメですよ?
ほんの少しだけ、心が揺らいだりなんて――
……あれ? 本当に私をおいて、ひとりで帰ったんですか?
※タイトル変更しました。
旧題「家の前で倒れていた竜を拾ったら、わたしのつがいだと言いだしたので、全力で拒否してみた」
すれ違う輪、重なる道
紅子
恋愛
~数多の想いを乗せて、運命の輪は廻る~の続編です。そちらを先にお読みください。
異世界に来て4年。役目を終え、もう一度会いたいと願った人と過ごす日々の中、突然、私に異変が・・・・。この世界は、いったい何をしたいのか?茶番のような出来事に振り回される私とアルの運命は?
8話完結済み 毎日00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付きで書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
山賊な騎士団長は子にゃんこを溺愛する
紅子
恋愛
この世界には魔女がいる。魔女は、この世界の監視者だ。私も魔女のひとり。まだ“見習い”がつくけど。私は見習いから正式な魔女になるための修行を厭い、師匠に子にゃんこに変えれた。放り出された森で出会ったのは山賊の騎士団長。ついていった先には兄弟子がいい笑顔で待っていた。子にゃんこな私と山賊団長の織り成すほっこりできる日常・・・・とは無縁な。どう頑張ってもコメディだ。面倒事しかないじゃない!だから、人は嫌いよ~!!!
完結済み。
毎週金曜日更新予定 00:00に更新します。
R15は、念のため。
自己満足の世界に付き、合わないと感じた方は読むのをお止めください。設定ゆるゆるの思い付き、ご都合主義で書いているため、深い内容ではありません。さらっと読みたい方向けです。矛盾点などあったらごめんなさい(>_<)
王弟殿下の番様は溺れるほどの愛をそそがれ幸せに…
ましろ
恋愛
見つけた!愛しい私の番。ようやく手に入れることができた私の宝玉。これからは私のすべてで愛し、護り、共に生きよう。
王弟であるコンラート公爵が番を見つけた。
それは片田舎の貴族とは名ばかりの貧乏男爵の娘だった。物語のような幸運を得た少女に人々は賞賛に沸き立っていた。
貧しかった少女は番に愛されそして……え?
【完結】ペンギンの着ぐるみ姿で召喚されたら、可愛いもの好きな氷の王子様に溺愛されてます。
櫻野くるみ
恋愛
笠原由美は、総務部で働くごく普通の会社員だった。
ある日、会社のゆるキャラ、ペンギンのペンタンの着ぐるみが納品され、たまたま小柄な由美が試着したタイミングで棚が倒れ、下敷きになってしまう。
気付けば豪華な広間。
着飾る人々の中、ペンタンの着ぐるみ姿の由美。
どうやら、ペンギンの着ぐるみを着たまま、異世界に召喚されてしまったらしい。
え?この状況って、シュール過ぎない?
戸惑う由美だが、更に自分が王子の結婚相手として召喚されたことを知る。
現れた王子はイケメンだったが、冷たい雰囲気で、氷の王子様と呼ばれているらしい。
そんな怖そうな人の相手なんて無理!と思う由美だったが、王子はペンタンを着ている由美を見るなりメロメロになり!?
実は可愛いものに目がない王子様に溺愛されてしまうお話です。
完結しました。
呪われた黒猫と蔑まれた私ですが、竜王様の番だったようです
シロツメクサ
恋愛
ここは竜人の王を頂点として、沢山の獣人が暮らす国。
厄災を運ぶ、不吉な黒猫─────そう言われ村で差別を受け続けていた黒猫の獣人である少女ノエルは、愛する両親を心の支えに日々を耐え抜いていた。けれど、ある日その両親も土砂崩れにより亡くなってしまう。
不吉な黒猫を産んだせいで両親が亡くなったのだと村の獣人に言われて絶望したノエルは、呼び寄せられた魔女によって力を封印され、本物の黒猫の姿にされてしまった。
けれど魔女とはぐれた先で出会ったのは、なんとこの国の頂点である竜王その人で─────……
「やっと、やっと、見つけた────……俺の、……番……ッ!!」
えっ、今、ただの黒猫の姿ですよ!?というか、私不吉で危ないらしいからそんなに近寄らないでー!!
「……ノエルは、俺が竜だから、嫌なのかな。猫には恐ろしく感じるのかも。ノエルが望むなら、体中の鱗を剥いでもいいのに。それで一生人の姿でいたら、ノエルは俺にも自分から近付いてくれるかな。懐いて、あの可愛い声でご飯をねだってくれる?」
「……この周辺に、動物一匹でも、近づけるな。特に、絶対に、雄猫は駄目だ。もしもノエルが……番として他の雄を求めるようなことがあれば、俺は……俺は、今度こそ……ッ」
王様の傍に厄災を運ぶ不吉な黒猫がいたせいで、万が一にも何かあってはいけない!となんとか離れようとするヒロインと、そんなヒロインを死ぬほど探していた、何があっても逃さない金髪碧眼ヤンデレ竜王の、実は持っていた不思議な能力に気がついちゃったりするテンプレ恋愛ものです。世界観はゆるふわのガバガバでつっこみどころいっぱいなので何も考えずに読んでください。
※ヒロインは大半は黒猫の姿で、その正体を知らないままヒーローはガチ恋しています(別に猫だから好きというわけではありません)。ヒーローは金髪碧眼で、竜人ですが本編のほとんどでは人の姿を取っています。ご注意ください。
【完結】召喚された2人〜大聖女様はどっち?
咲雪
恋愛
日本の大学生、神代清良(かみしろきよら)は異世界に召喚された。同時に後輩と思われる黒髪黒目の美少女の高校生津島花恋(つしまかれん)も召喚された。花恋が大聖女として扱われた。放置された清良を見放せなかった聖騎士クリスフォード・ランディックは、清良を保護することにした。
※番外編(後日談)含め、全23話完結、予約投稿済みです。
※ヒロインとヒーローは純然たる善人ではないです。
※騎士の上位が聖騎士という設定です。
※下品かも知れません。
※甘々(当社比)
※ご都合展開あり。
ヒロインと一緒に間違えて召喚されたみたいです!
麻竹
恋愛
ある日、図書委員の仕事を終え帰る途中、菜子はクラスメートの河井美香と校舎内ですれ違った瞬間、床が割れ異世界に召喚されてしまったのだった。
目が覚めたら美香が聖女と呼ばれていて・・・・・
「あれ私間違えて一緒に召喚されてしまったみたいですね。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
他サイト様にも投稿しています。(こちらは一部修正しています。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる