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神様からのご褒美
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時は少しだけ遡り、私は神様と対面していた。
ここは?
私、病院で・・・・。
「よく来たのぉ」
え?誰?
誰も居ない・・・・よね?
「おっと、すまんのぉ。久しぶりじゃから姿を出し忘れとったわい」
そんな台詞と共に、突然目の前に白い髭を生やしたおじいさんが現れた。
うお!ビックリした!!!
「小早川紗茅さん。最後の修行、お疲れさまでしたじゃ。ここから先は、修行に出る魂を導くのがお仕事になるじゃ。修行終了のご褒美があるからのぉ。何がいいかのぉ?黄泉の国ツアー、寛ぎの魂ツアー、あとは・・・・。おお!その前に新しい身体と名前が必要じゃった!」
は?
何言ってるの?
最後の修行?ご褒美?
新しい身体?名前?
さっぱり分からない。
それに私、しゃべってないよね?
「しゃべらなくても伝わるし、お主の身体はないからしゃべることはできんじゃよ?」
・・・・。
私、あの後、死んじゃった?
「そうか、そこからじゃったな。久しぶりすぎて、ちと興奮しすぎたわい。お前さんは死んどるよ。ここは、所謂、あの世じゃ。ほれ、身体がないじゃろ?」
そう言われて、意識して自分を見てみると、実体のない丸いような平たいような、何とも捉えようようない存在になっていた。
やっぱりあの発作の後、死んだのか。
苦しくなかったからいいかな。
「よしよし。そこは大丈夫なようじゃな。お前さんは25年前、ここの下から最後の修行のために旅だったのじゃよ。思い出したかの?今居るところは、最後の修行を終えたものが立ち入れる場所じゃ」
下を見ると沢山の私と同じような捉えようよない身体を持たないものが次々とぴょーんひょーんと飛び出し、何処かに吸い込まれていくのが見えた。その様子を見るうち、私は自分がここから旅だったときの、ブループリントを思い出した。
「シェリエルさま、わたしね、最後の修行はね、身体が弱い女の子になるの。それでね、お父さんとお母さんは自分のことに忙しくてね、わたしの周りの人がたくさんわたしを助けてくれるの。わたしもね、たくさん助けてあげるんだ。身体が弱いからあんまり長くはあっちに居られないけど、ぎゅって詰め込んでみるね」
「そうなのね。楽しんできて」
「行ってきま~す」
そうか。確かに、お祖母ちゃんにも春子さんにも助けられたし、愛理ちゃんや美里さんも助けてくれた。看護婦さんにも隣のベッドにいたお姉さんも。お祖母ちゃん以外はみんな血の繋がりなんてないのに。お父さんとお母さんは、まあ、仕方ない。ふたりとも仕事が一番大切で、子供が嫌いで。それでも私の入院費とかお祖母ちゃんが亡くなった後、春子さんをずっと雇ってくれたりとか、お金かかったもんね、私。病院と自宅の往復だったけど、楽しかったなぁ。お祖母ちゃんと春子さんからは料理とか家事とかたくさん教わったし、愛理ちゃんとはどうでもいいことで盛り上がってたくさんお話したなぁ。
私は、みんなにちゃんと同じだけの、それ以上の何かを返せたかなぁ。自信ないなぁ。どうか、みんなが幸せですように。
「物思いに耽っとるところすまんがのぉ。身体の希望を教えてほしいんじゃ。まあ、まだ小早川紗茅の記憶が鮮明じゃろうが、他にもたくさんの生がお前さんの中にあるじゃろ?儂が適当に創ってもいいがの」
言われてみれば、私の中からいろんな姿の私が浮かんできた。
「折角なので、自分で。えっと、7つ前の容姿で髪色と瞳の色は目立たない感じでお願いします」
7つ前の生は、他に比べると比較的幸せだったんじゃないかなぁ。貧乏暇なしではあったけどね。
「よし、分かったのじゃ。今後は、カイエルと名乗るとよいの。これは、決まっておる。さて、最後にご褒美じゃが、何がよいかの?」
「何でもいいのでしょうか?」
「大抵は叶えられるぞ」
「では、今回、両親も含めて私に関わった人たちにちっちゃな幸せをたくさんあげてください」
「それは、出来んのじゃ」
出来ないのかい!
大抵は叶えられるんじゃないのか!
「その者のブループリントに干渉することになるから禁止じゃ。最後の試練を終えた者はみんな、お前さんと同じようなことを願うがのぉ。フオホオオ。他にはないかのぉ?己自身へのご褒美じゃよ?」
「あ・・・・。それならひとつ。今までの生では、叶わなかったことを。家族に愛されて、丈夫な身体で学校に通ったり恋をしたり、素敵な旦那様と子供に囲まれて、ベッドで看取られて死にたいです。平凡にのんびりと過ごしてみたい」
私は、これまでのたくさんの生の中で、あまり愛された記憶がない。早くに親を亡くして親戚を盥回しされたり、産まれてすぐに孤児院に捨てられたり、魔女裁判にかけられたり、伴侶や両親兄弟からDVにあったり・・・・。あれ?碌な人生じゃない?
「ええじゃろ。平和で穏やかな世界で存分に楽しむがよい」
「ありがとうございます」
「じゃ、早速行ってくるといい。能力やなんやかやは、たっぷり付けとくでのぉ。達者で暮らせよ。そうそう、5歳の誕生日に思い出せるようにセットしておくからのぉ~」
あれ?もう行くの?
え?能力たっぷり?
平凡がいいです。
目立ちたくないですよ?
聞こえてますか~?
(分かったのじゃ~)
本当かな?
大丈夫かな?
なに、この不安しかない感じ。
ともあれ、ご褒美転生、行ってきま~す。
そして、今ここ。
私、シャルロット・フォンテーヌ。
5歳。
公爵令嬢。
確かに容姿は目立ちません。
ですが、貴族です。
しかも、現国王様とお父様は従兄弟です。お父様のお祖母様は王女様なのです。前国王様の妹にあたります。
もう、この時点で平凡な人生は諦めた方がいいかもしれません。ですが、せめて、せめて、健康で、そして優しい旦那様と可愛い子供と幸せになれるように、どうか神様、お願いします。
(おー、行きおったな。やれやれ。たまにご褒美に転生を望む者がおるが、みーんな、平凡にのんびりと過ごしたいじゃと。つまらんのぉ。誰か、“俺TSUEEEEEEE”とか“ヒャッハー、チート転生!”とかやってくれんかのぉ。・・・・そうじゃな。折角だしの。たくさんおまけをしておこうかのぉ、フホホホホホホ)
ここは?
私、病院で・・・・。
「よく来たのぉ」
え?誰?
誰も居ない・・・・よね?
「おっと、すまんのぉ。久しぶりじゃから姿を出し忘れとったわい」
そんな台詞と共に、突然目の前に白い髭を生やしたおじいさんが現れた。
うお!ビックリした!!!
「小早川紗茅さん。最後の修行、お疲れさまでしたじゃ。ここから先は、修行に出る魂を導くのがお仕事になるじゃ。修行終了のご褒美があるからのぉ。何がいいかのぉ?黄泉の国ツアー、寛ぎの魂ツアー、あとは・・・・。おお!その前に新しい身体と名前が必要じゃった!」
は?
何言ってるの?
最後の修行?ご褒美?
新しい身体?名前?
さっぱり分からない。
それに私、しゃべってないよね?
「しゃべらなくても伝わるし、お主の身体はないからしゃべることはできんじゃよ?」
・・・・。
私、あの後、死んじゃった?
「そうか、そこからじゃったな。久しぶりすぎて、ちと興奮しすぎたわい。お前さんは死んどるよ。ここは、所謂、あの世じゃ。ほれ、身体がないじゃろ?」
そう言われて、意識して自分を見てみると、実体のない丸いような平たいような、何とも捉えようようない存在になっていた。
やっぱりあの発作の後、死んだのか。
苦しくなかったからいいかな。
「よしよし。そこは大丈夫なようじゃな。お前さんは25年前、ここの下から最後の修行のために旅だったのじゃよ。思い出したかの?今居るところは、最後の修行を終えたものが立ち入れる場所じゃ」
下を見ると沢山の私と同じような捉えようよない身体を持たないものが次々とぴょーんひょーんと飛び出し、何処かに吸い込まれていくのが見えた。その様子を見るうち、私は自分がここから旅だったときの、ブループリントを思い出した。
「シェリエルさま、わたしね、最後の修行はね、身体が弱い女の子になるの。それでね、お父さんとお母さんは自分のことに忙しくてね、わたしの周りの人がたくさんわたしを助けてくれるの。わたしもね、たくさん助けてあげるんだ。身体が弱いからあんまり長くはあっちに居られないけど、ぎゅって詰め込んでみるね」
「そうなのね。楽しんできて」
「行ってきま~す」
そうか。確かに、お祖母ちゃんにも春子さんにも助けられたし、愛理ちゃんや美里さんも助けてくれた。看護婦さんにも隣のベッドにいたお姉さんも。お祖母ちゃん以外はみんな血の繋がりなんてないのに。お父さんとお母さんは、まあ、仕方ない。ふたりとも仕事が一番大切で、子供が嫌いで。それでも私の入院費とかお祖母ちゃんが亡くなった後、春子さんをずっと雇ってくれたりとか、お金かかったもんね、私。病院と自宅の往復だったけど、楽しかったなぁ。お祖母ちゃんと春子さんからは料理とか家事とかたくさん教わったし、愛理ちゃんとはどうでもいいことで盛り上がってたくさんお話したなぁ。
私は、みんなにちゃんと同じだけの、それ以上の何かを返せたかなぁ。自信ないなぁ。どうか、みんなが幸せですように。
「物思いに耽っとるところすまんがのぉ。身体の希望を教えてほしいんじゃ。まあ、まだ小早川紗茅の記憶が鮮明じゃろうが、他にもたくさんの生がお前さんの中にあるじゃろ?儂が適当に創ってもいいがの」
言われてみれば、私の中からいろんな姿の私が浮かんできた。
「折角なので、自分で。えっと、7つ前の容姿で髪色と瞳の色は目立たない感じでお願いします」
7つ前の生は、他に比べると比較的幸せだったんじゃないかなぁ。貧乏暇なしではあったけどね。
「よし、分かったのじゃ。今後は、カイエルと名乗るとよいの。これは、決まっておる。さて、最後にご褒美じゃが、何がよいかの?」
「何でもいいのでしょうか?」
「大抵は叶えられるぞ」
「では、今回、両親も含めて私に関わった人たちにちっちゃな幸せをたくさんあげてください」
「それは、出来んのじゃ」
出来ないのかい!
大抵は叶えられるんじゃないのか!
「その者のブループリントに干渉することになるから禁止じゃ。最後の試練を終えた者はみんな、お前さんと同じようなことを願うがのぉ。フオホオオ。他にはないかのぉ?己自身へのご褒美じゃよ?」
「あ・・・・。それならひとつ。今までの生では、叶わなかったことを。家族に愛されて、丈夫な身体で学校に通ったり恋をしたり、素敵な旦那様と子供に囲まれて、ベッドで看取られて死にたいです。平凡にのんびりと過ごしてみたい」
私は、これまでのたくさんの生の中で、あまり愛された記憶がない。早くに親を亡くして親戚を盥回しされたり、産まれてすぐに孤児院に捨てられたり、魔女裁判にかけられたり、伴侶や両親兄弟からDVにあったり・・・・。あれ?碌な人生じゃない?
「ええじゃろ。平和で穏やかな世界で存分に楽しむがよい」
「ありがとうございます」
「じゃ、早速行ってくるといい。能力やなんやかやは、たっぷり付けとくでのぉ。達者で暮らせよ。そうそう、5歳の誕生日に思い出せるようにセットしておくからのぉ~」
あれ?もう行くの?
え?能力たっぷり?
平凡がいいです。
目立ちたくないですよ?
聞こえてますか~?
(分かったのじゃ~)
本当かな?
大丈夫かな?
なに、この不安しかない感じ。
ともあれ、ご褒美転生、行ってきま~す。
そして、今ここ。
私、シャルロット・フォンテーヌ。
5歳。
公爵令嬢。
確かに容姿は目立ちません。
ですが、貴族です。
しかも、現国王様とお父様は従兄弟です。お父様のお祖母様は王女様なのです。前国王様の妹にあたります。
もう、この時点で平凡な人生は諦めた方がいいかもしれません。ですが、せめて、せめて、健康で、そして優しい旦那様と可愛い子供と幸せになれるように、どうか神様、お願いします。
(おー、行きおったな。やれやれ。たまにご褒美に転生を望む者がおるが、みーんな、平凡にのんびりと過ごしたいじゃと。つまらんのぉ。誰か、“俺TSUEEEEEEE”とか“ヒャッハー、チート転生!”とかやってくれんかのぉ。・・・・そうじゃな。折角だしの。たくさんおまけをしておこうかのぉ、フホホホホホホ)
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