42 / 53
溶け合う境界
しおりを挟む
雨上がりの中庭には湿った空気が漂っていた。空にはまだ雲が残り、薄明かりが静かに広がる。
手入れの行き届いた植栽の片隅にサリタは目を留めた。鮮やかな緑の上に、小さな黄色がひときわ目立つ。視界の端でそれを捉えた瞬間、言いようのない不安が胸の奥で波紋のように広がる。
心臓が一瞬強く打ち、サリタは立ち止まった。
サリタはそれを無視することが出来ず足を踏み出す。濡れた石畳が足音を吸い込み、周囲の静寂が深く重たく、広がる。
ひんやりとした空気は皮膚を撫でながら、そのまま胸の内側まで冷やしてくるようで――心地良さよりも、どこか恐怖を呼び覚ます。
近づく程に心臓が冷たく締め付けられる。やがて、その小さな黄色が足元に現れた。
それはかつて屋敷で飼われていたカナリアだった。目をかける者もなく、唯一サリタだけが世話をしていた。
足元に膝をつき、手を伸ばす。鳥の羽は泥に塗れかつての鮮やかさを失っていた。時間が経つにつれて色褪せ、羽の一片一片が朽ちていったようだった。それでも、その形だけは変わらず――あの小さな鳥のままだった。
「……こんなところにいたの」
呟いた声は震えていた。
レイヤが失踪した日、小鳥も姿を消した。彼は籠の扉を開け、小鳥に自由を与えた。
……けれど、それは本当に「自由」だったのだろうか? 今、サリタはその問いを抱えていた。
サリタの指が触れると、羽は冷たく軽く。形を保っていることが不思議なくらいだった。
カナリアはどこかへ行くことも、世界を知ることもなくここで死んだ。結局はここでしか生きられなかった。
――レイヤも、こうなってしまうの? ……胸の奥に冷たい恐怖が広がる。
サリタは深く息を吸い込み立ち上がると、庭の片隅に向かって歩き出した。
彼女は小さな穴を掘り始めた。柔らかい土を指先で掘り進め、そこに小鳥だったものを横たえる。指に絡みつく土の感触が、サリタの心をさらに引き締めた。
「……ごめんね」
サリタはただ呟くことしか出来なかった。土を被せる手が震える。泥に塗れた手を合わせると、彼女は深く頭を下げた。
その瞬間、レイヤの姿が脳裏に浮かんだ。彼の失踪とこの小鳥の死が重なって見えた。
冷たい焦燥が胸を締め付ける――彼を、同じにしてはいけない。
サリタは手をぎゅっと握りしめると、ゆっくりと立ち上がった。足元が確かなものに感じられる。
「探しに行かないと」
その瞳にはかつての迷いを振り払った様な強い光が宿っていた。
部屋に戻ったサリタは、出かける準備をしていた。彼を探しに行く、その為に。
鏡を見つめた。自分の顔がそこに映る。彼女は、久しぶりにこうして自分の顔を見たような気がしていた。
不意に背後から、ノックの音がした。
「失礼します」
それはエリスだった。どうして彼女が来たかサリタには分からなかったが、最近の自分は彼女の世話になっていた事を思い返すと、追い返すのも躊躇われる。
「……何かあった?」
ただ一言、聞いた。その声には少しの疑念が滲む。
「最近のあなたの不調について、徹底的に調べるべきと思いまして」
サリタはその言葉の意図が分からなかった。彼女自身は自分の不調を認められはしなかった――それは無意識であり、無自覚であり。
エリスの手の中のケーブルを見、サリタは少しだけ不安を覚える。これがどう使われるものか、彼女は見当もつかなかった。ただどこかで、嫌な予感がしていた。
「完全なスキャンを提案しようと。私と繋ぐことで、不調の原因を見つけられるかも知れない」
「そんなの、必要ない」
それよりももっと大事なことが彼女にはあった。
「レイヤを探しに行く。だからそんな時間はないよ」
サリタの返答に、エリスは溜め息を吐いた。
「だからこそ、するべきなのでは。自身に問題がないことを証明するべきです」
不安定な状態でサリタが外に出ることに、エリスは不安を抱いていた。自分が壊れかけていることにすら気付かない、そんな彼女にレイヤを探せるのか? それも疑問であって。
エリスは考えた。自分では、彼女を引き止められないだろうという事を理解していた。
「旦那様から言いつけられたことなので、あなたに拒否権はない筈です」
息が止まったように、サリタは硬直した。それはディランに対する恐怖ではなかった。
――違う、これは怒りだ。
彼女の中に染みついた、拭いようのない嫌悪と怒りが、体の奥底でざらつくように疼いた。
“あの人”に言われたことなら、逆らうことは許されない。それがこの屋敷の“常識”だと、骨の髄まで刻まれている。
その理不尽さに、反論の余地すらないことに、サリタの体は強く、確かに拒絶した。やがて彼女は俯き、力なく頷く。エリスの提案を素直に受け入れるように見えた。
しかし……これは言いつけなどではなく、エリスの独断による行いだった。誰の命令でもなく、エリス自身がそうするべきと考えていた。
エリスは嘘を吐いた――敢えて、意図的に。このまま放っておけば、彼女は壊れてしまう。そう、確信があった。
だからこそ、嘘を吐いてでも。たとえ彼女から嫌悪の目を向けられようとも、彼女の廃棄などエリスには認められることではなかった。
エリスはケーブルを取り出すと、自身の首元を二度タップするようにした。人工皮膚が開かれ、そこに端子が現れる。
静かにケーブルを差し込み、サリタの項にも同じようにした。彼女の項にも、同じものが現れる。
そして二人はケーブルを介し、接続された。
「始めますよ」
不安そうに俯くサリタを見ると、エリスは目を閉じ集中し始めた。
サリタの中に侵入していく。意識を流し込むように浸透して。
しかし彼女の中に、どこにもおかしなところは見受けられない。エラーも、存在しなかった。
では彼女をそうするのは何か? 身体の不調でないならば、やはり精神か――エリスは思った……記憶がサリタをそうしている。
意識の深淵に潜ろうとしたその時、何かに遮られた。硬質な壁、あるいは深い霧のような。
(……入り込めない?)
明らかな拒絶。それはサリタがそうしているのか、それとも――。
(違う、構造が……)
エリスには何も覗けはしなかった。“そこにある筈のもの”が――サリタの構造が、自分や他の個体とは違った。それだけを確信出来た、その時だった。
「……っ!?」
それはまるで、記憶の奔流のように感じられた。エリスの中に、サリタの意識が流れ込んできた。
それはウイルスのように侵食してくる。まるで「エリス」が「サリタ」に塗り替えられていくような――それにエリスは言いようのない感覚を覚えた。
恐怖、そして……彼女の、レイヤへの気持ち。サリタの記憶が、感情が流れ込んでくる。
目覚めた瞬間、何者かがサリタを覗き込んでいた。いや、これは“彼女”の記憶。なのに、酷く胸がざわつくのは、何故。
自分にもどこか聞き覚えのあるヴィクターという名が脳裏を掠めた瞬間、どっと冷たい感情が背筋をなぞった。
その後は真っ白な空間で――
(保護施設……?)
直感的にエリスにはそう思えた。人ではなく、アンドロイドばかりの空間。皆人形のように……そして灰色の戦場、戦いの記憶。
自己の破壊を望んでいるサリタの心、そして幼いレイヤの姿。サリタのヴィジョンを通して見ると、どこか愛しいもののようにも思えた。
次々と雪崩込むように、それは侵入してくる。そしてサリタとエリスの境界が曖昧に感じられるようになった。
ディランが触れた時の、嫌悪。彼がサリタに向ける顔、言葉……その全てに、彼女の絶望。
そして決定的な――ディランとの関係をレイヤに知られてしまったその瞬間。彼の手紙、償い……小鳥の死。
サリタの身体が、僅かに震える。
(これ以上は……!)
エリスは反射的に、ケーブルを引き抜いていた。
その奔流に飲み込まれた瞬間、彼女と自分の境界がぐらつくのを感じた。強引に遮断しなければ、エリスは「エリス」を忘れるところだった。
終わった後には、今見た全てをまるで自分のもののようにも思えたのだった。
「エリス……?」
振り返るサリタは、どこか心配そうな表情だった。
エリスは無意識に涙を流していた。誰の、どんな要望にすら応えられる彼女には、そういった機能も備わっていた。
だがそれは。機能的なものでも理屈でもなく、自然と溢れ出したものだった。
「変ですね……私が、こんな」
戸惑い。ただ、胸がいっぱいだった。エリスはそっとサリタを抱きしめる。
「辛かったでしょう」
ただ一言だった。どう表現するべきか――エリスは今更こんな言葉しか持っていないことを、悔やんでいた。
サリタは彼女の言葉で全てを理解する。サリタもまた、エリスの中の記憶に触れたような気がしていた。
エリスはふと、サリタの髪に触れた。思わず、とでも言うように。彼女にそんな仕草を見せたことは、一度もなかった。
サリタはただ無言で彼女の腕に触れ、エリスを受け止めていた。
手入れの行き届いた植栽の片隅にサリタは目を留めた。鮮やかな緑の上に、小さな黄色がひときわ目立つ。視界の端でそれを捉えた瞬間、言いようのない不安が胸の奥で波紋のように広がる。
心臓が一瞬強く打ち、サリタは立ち止まった。
サリタはそれを無視することが出来ず足を踏み出す。濡れた石畳が足音を吸い込み、周囲の静寂が深く重たく、広がる。
ひんやりとした空気は皮膚を撫でながら、そのまま胸の内側まで冷やしてくるようで――心地良さよりも、どこか恐怖を呼び覚ます。
近づく程に心臓が冷たく締め付けられる。やがて、その小さな黄色が足元に現れた。
それはかつて屋敷で飼われていたカナリアだった。目をかける者もなく、唯一サリタだけが世話をしていた。
足元に膝をつき、手を伸ばす。鳥の羽は泥に塗れかつての鮮やかさを失っていた。時間が経つにつれて色褪せ、羽の一片一片が朽ちていったようだった。それでも、その形だけは変わらず――あの小さな鳥のままだった。
「……こんなところにいたの」
呟いた声は震えていた。
レイヤが失踪した日、小鳥も姿を消した。彼は籠の扉を開け、小鳥に自由を与えた。
……けれど、それは本当に「自由」だったのだろうか? 今、サリタはその問いを抱えていた。
サリタの指が触れると、羽は冷たく軽く。形を保っていることが不思議なくらいだった。
カナリアはどこかへ行くことも、世界を知ることもなくここで死んだ。結局はここでしか生きられなかった。
――レイヤも、こうなってしまうの? ……胸の奥に冷たい恐怖が広がる。
サリタは深く息を吸い込み立ち上がると、庭の片隅に向かって歩き出した。
彼女は小さな穴を掘り始めた。柔らかい土を指先で掘り進め、そこに小鳥だったものを横たえる。指に絡みつく土の感触が、サリタの心をさらに引き締めた。
「……ごめんね」
サリタはただ呟くことしか出来なかった。土を被せる手が震える。泥に塗れた手を合わせると、彼女は深く頭を下げた。
その瞬間、レイヤの姿が脳裏に浮かんだ。彼の失踪とこの小鳥の死が重なって見えた。
冷たい焦燥が胸を締め付ける――彼を、同じにしてはいけない。
サリタは手をぎゅっと握りしめると、ゆっくりと立ち上がった。足元が確かなものに感じられる。
「探しに行かないと」
その瞳にはかつての迷いを振り払った様な強い光が宿っていた。
部屋に戻ったサリタは、出かける準備をしていた。彼を探しに行く、その為に。
鏡を見つめた。自分の顔がそこに映る。彼女は、久しぶりにこうして自分の顔を見たような気がしていた。
不意に背後から、ノックの音がした。
「失礼します」
それはエリスだった。どうして彼女が来たかサリタには分からなかったが、最近の自分は彼女の世話になっていた事を思い返すと、追い返すのも躊躇われる。
「……何かあった?」
ただ一言、聞いた。その声には少しの疑念が滲む。
「最近のあなたの不調について、徹底的に調べるべきと思いまして」
サリタはその言葉の意図が分からなかった。彼女自身は自分の不調を認められはしなかった――それは無意識であり、無自覚であり。
エリスの手の中のケーブルを見、サリタは少しだけ不安を覚える。これがどう使われるものか、彼女は見当もつかなかった。ただどこかで、嫌な予感がしていた。
「完全なスキャンを提案しようと。私と繋ぐことで、不調の原因を見つけられるかも知れない」
「そんなの、必要ない」
それよりももっと大事なことが彼女にはあった。
「レイヤを探しに行く。だからそんな時間はないよ」
サリタの返答に、エリスは溜め息を吐いた。
「だからこそ、するべきなのでは。自身に問題がないことを証明するべきです」
不安定な状態でサリタが外に出ることに、エリスは不安を抱いていた。自分が壊れかけていることにすら気付かない、そんな彼女にレイヤを探せるのか? それも疑問であって。
エリスは考えた。自分では、彼女を引き止められないだろうという事を理解していた。
「旦那様から言いつけられたことなので、あなたに拒否権はない筈です」
息が止まったように、サリタは硬直した。それはディランに対する恐怖ではなかった。
――違う、これは怒りだ。
彼女の中に染みついた、拭いようのない嫌悪と怒りが、体の奥底でざらつくように疼いた。
“あの人”に言われたことなら、逆らうことは許されない。それがこの屋敷の“常識”だと、骨の髄まで刻まれている。
その理不尽さに、反論の余地すらないことに、サリタの体は強く、確かに拒絶した。やがて彼女は俯き、力なく頷く。エリスの提案を素直に受け入れるように見えた。
しかし……これは言いつけなどではなく、エリスの独断による行いだった。誰の命令でもなく、エリス自身がそうするべきと考えていた。
エリスは嘘を吐いた――敢えて、意図的に。このまま放っておけば、彼女は壊れてしまう。そう、確信があった。
だからこそ、嘘を吐いてでも。たとえ彼女から嫌悪の目を向けられようとも、彼女の廃棄などエリスには認められることではなかった。
エリスはケーブルを取り出すと、自身の首元を二度タップするようにした。人工皮膚が開かれ、そこに端子が現れる。
静かにケーブルを差し込み、サリタの項にも同じようにした。彼女の項にも、同じものが現れる。
そして二人はケーブルを介し、接続された。
「始めますよ」
不安そうに俯くサリタを見ると、エリスは目を閉じ集中し始めた。
サリタの中に侵入していく。意識を流し込むように浸透して。
しかし彼女の中に、どこにもおかしなところは見受けられない。エラーも、存在しなかった。
では彼女をそうするのは何か? 身体の不調でないならば、やはり精神か――エリスは思った……記憶がサリタをそうしている。
意識の深淵に潜ろうとしたその時、何かに遮られた。硬質な壁、あるいは深い霧のような。
(……入り込めない?)
明らかな拒絶。それはサリタがそうしているのか、それとも――。
(違う、構造が……)
エリスには何も覗けはしなかった。“そこにある筈のもの”が――サリタの構造が、自分や他の個体とは違った。それだけを確信出来た、その時だった。
「……っ!?」
それはまるで、記憶の奔流のように感じられた。エリスの中に、サリタの意識が流れ込んできた。
それはウイルスのように侵食してくる。まるで「エリス」が「サリタ」に塗り替えられていくような――それにエリスは言いようのない感覚を覚えた。
恐怖、そして……彼女の、レイヤへの気持ち。サリタの記憶が、感情が流れ込んでくる。
目覚めた瞬間、何者かがサリタを覗き込んでいた。いや、これは“彼女”の記憶。なのに、酷く胸がざわつくのは、何故。
自分にもどこか聞き覚えのあるヴィクターという名が脳裏を掠めた瞬間、どっと冷たい感情が背筋をなぞった。
その後は真っ白な空間で――
(保護施設……?)
直感的にエリスにはそう思えた。人ではなく、アンドロイドばかりの空間。皆人形のように……そして灰色の戦場、戦いの記憶。
自己の破壊を望んでいるサリタの心、そして幼いレイヤの姿。サリタのヴィジョンを通して見ると、どこか愛しいもののようにも思えた。
次々と雪崩込むように、それは侵入してくる。そしてサリタとエリスの境界が曖昧に感じられるようになった。
ディランが触れた時の、嫌悪。彼がサリタに向ける顔、言葉……その全てに、彼女の絶望。
そして決定的な――ディランとの関係をレイヤに知られてしまったその瞬間。彼の手紙、償い……小鳥の死。
サリタの身体が、僅かに震える。
(これ以上は……!)
エリスは反射的に、ケーブルを引き抜いていた。
その奔流に飲み込まれた瞬間、彼女と自分の境界がぐらつくのを感じた。強引に遮断しなければ、エリスは「エリス」を忘れるところだった。
終わった後には、今見た全てをまるで自分のもののようにも思えたのだった。
「エリス……?」
振り返るサリタは、どこか心配そうな表情だった。
エリスは無意識に涙を流していた。誰の、どんな要望にすら応えられる彼女には、そういった機能も備わっていた。
だがそれは。機能的なものでも理屈でもなく、自然と溢れ出したものだった。
「変ですね……私が、こんな」
戸惑い。ただ、胸がいっぱいだった。エリスはそっとサリタを抱きしめる。
「辛かったでしょう」
ただ一言だった。どう表現するべきか――エリスは今更こんな言葉しか持っていないことを、悔やんでいた。
サリタは彼女の言葉で全てを理解する。サリタもまた、エリスの中の記憶に触れたような気がしていた。
エリスはふと、サリタの髪に触れた。思わず、とでも言うように。彼女にそんな仕草を見せたことは、一度もなかった。
サリタはただ無言で彼女の腕に触れ、エリスを受け止めていた。
0
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる