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3章 学園〜始まり〜
10 入学式
しおりを挟む父様とレイラ様が使っているであろう魔術について話してから3年半の時が流れ、僕は13歳になった。
10歳になった頃から、他の貴族家に行くことも増えて、友人もできた。
でも、イルとは4年前に会ったあの一度だけで、まったく会えていない…………
手紙のやり取りは続けているけどね!
…………父様は手紙のやり取りができているのは、サン侯爵家が、手紙が途絶えて僕たちに不信感を持たせないためだろうと言っていた。
イルが侯爵家の内情を書いた手紙を、僕に届けることを許しているのは疑問だけどって…………。
それでまぁ、今僕は学園の入学式に参加していて、学園長の話を聞いている最中なんだけどね、、、、
ここでもか~~って感じ…………
「2年前に卒業されたサン侯爵令嬢、レイラ様のような優しさ溢れる人間になってください」とか、「レイラ様のように努力を惜しまず、勉学に励んでください」とか………………
周りを見回すと、僕と同じ新入生と新任の教員は「誰だよっ」って感じで、
2年生は「またか………」って感じ。
……………………3年生と多数の教員は、大きく頷きながら、「やっぱり、レイラ様は素敵だよなっ!」って言ってる……………
やっぱり、3年半前に立てた仮説は正しいっぽい。
今の3年生はレイラ様が3年生の時に1年生でレイラ様と会ったことがあるだろうし、教員も直接会っているはずだから。
逆に2年生と新任教員、新入生はレイラ様に会ったことがないから普通なんだと思う。
─────3年生と教員の様子を見るに、レイラ様の魔術はどんどん強くなっているみたいだ。
レイ伯爵家でも、父様とグレンと僕以外の瞳は始終濁って虚ろで、4年前までの輝きはない………
父様も手を尽くして調べてくれているみたいだけど、レイラ様が魔術を使っている証拠も魔術の存在している世界の記憶を持っている確証も掴めていない。
父様は国王陛下にも相談して、解決策を見つけようとしてくれているみたいだ。
せめて防ぐ方法がわかればいいのに……………
─────────
しばらくして、入学式は終わり、僕たち新入生はクラスごとに分かれて、教室に移動したんだけど、、、、
見られてる?
……………………教室に着いて、座席表にある通りの席に座ったんだけど、周りからの視線が、、
「あぁ、君がレイ伯爵家の中でも突出した美貌を誇る〝神銀の紫水晶〟と名高い、噂のラストル君か!」
…………誰だ? ってゆうか、何その噂とあだ名!
周りの視線ってそうゆうことだったのか!?
確かに、レイ伯爵家はシャイン王国一の美形一家って言われてて!
ローズ母様は〝聖銀の星〟、ライル父様は〝シャインの守護太陽〟って呼ばれてるらしいけどさ!!
そう呼ばれてるのを知ったのは最近だけど…………
カイル兄様は〝黄金の輝剣〟って呼ばれているみたい。
現在18歳の兄様は「レイラを守るんだ!」って言って騎士になった。
…………………動機は不純だけど、かなりの実力があるようだ。
────────っと、そんな事より
「多分、その噂は嘘だと思います」
「…………………そうか、、あぁ、自己紹介がまだだったな。私は、アルバート・シャイン。一応、この国の王太子だ」
───おぅふ、王子様でしたか。
アルバート様は茶髪に茶眼の活発そうなお方でした。
「失礼いたしました、アルバート殿下。レイ伯爵家次男、ラストルと申します。お声がけいただき恐悦至極にございます」
「堅いな~~気軽にアルと呼んでくれていいんだぞ?」
「畏れおお「ラストルー!」
誰だ?
王太子殿下との会話に割り込んでくるなんて命知らずな…………
…………………………お前かーー!
───今、僕に話しかけてきたのは、僕が初めて訪れたライト伯爵家の次男、トーマス。
彼とは、同じ伯爵家の次男という立場から、すぐに仲良くなった。
彼はグレーの髪に碧眼の一見利発そうな少年なんだけど、とにかく明るくて、ちょっとおバカなのだ。
「やぁ、トーマス。久しいな!」
「あー!アル、久しぶり~」
………………知り合いか?
ってゆうか、軽いな、トーマス……………
「アルバート殿下はトーマスとお知り合いなのですか?」
「だから、アルでいいって。トーマスとは友人だ。立場上、彼のように接してくれるものが少なくてな」
そうか、王太子という立場上、周りはそう見てしまう盛んな……………
苦笑の陰に寂しさが見える………
「わかりました。アルと呼ばせていただきます。それで、さっきおっしゃっていた噂というのは?」
「あぁ、かなり有名で、この国の者なら平民でもほとんどの者が知っているぞ」
えっ?そんなに有名な噂だったの?
本人、知らなかったんだけど…………
めちゃくちゃ恥ずかしいじゃん!!
ズゥンッと沈んでいる所に二人の話し声が聞こえてきた。
「トーマス、ラストルはどうしたんだ?もしかして、」
「あぁ、ラストルは自分の容姿に無頓着で、自覚がないんだよね~」
「やはりか……………」
「すごく恥ずかしいです………これからの学園生活、どうすれば良いでしょうか………」
「ラ、ラストルは自分に自信をもっていいと思うぞっ!」
「そうだよ~~ラストルはカッコ良くて、キレイなんだから~!」
「そうですか………とりあえず、これから3年間よろしくお願いします」
「あぁ!よろしくな!」
「よろしく~」
………僕の学園生活は思っていたのと違う意味でも大変そうだ
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