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3章 学園〜始まり〜
11 サン侯爵家の噂と自覚
しおりを挟むしばらくしてショックから立ち直ると、さっきから僕を見ていた周りの人達も話しかけてきた。
「アルバート様、ラストル様、トーマス様、スノウ公爵家の長女カミラでございます。同じクラスになれて嬉しく思いますわ」
………………獲物を狙うような目で僕を見るのは止めてください!
それにしても派手な方だな。
縦巻きのストロベリーブロンドにライトグリーンの瞳、、、、さすが公爵家のご令嬢
「あぁ、よろしく頼む、カミラ嬢」
「カミラ様、よろしくお願いします」
「よろしくね~」
…………トーマス、相手は僕たちよりはるかに爵位が高い家のご令嬢だぞ!!
そんなに軽く言ったら─────
思っているうちにカミラ様はトーマスを押し退けてアルと僕に話しかけてきた。
「アルバート様とは以前から親交がありましたので容姿が優れていると存じ上げておりましたが、ラストル様にお会いして驚きましたわ!」
………………何にでしょう?
「噂通り、真にお美しくていらっしゃいますのね!まさに、〝神銀の紫水晶〟!〝シャインの守護太陽〟と同じ紫の瞳に〝聖銀の星〟と同じ艶やかな銀髪!素晴らしいですわ!」
──────アリガトウゴザイマス
父様と母様譲りの瞳と髪を誉めてもらえるのは嬉しいけど、恥ずかしいし、外見しか見ていないな……………
「カミラ嬢、あまり言うとラストルが照れてしまいますよ」
「あら、失礼いたしました」
────アル!ありがとう!!!
「今日はもう解散のようですし、皆帰るとしましょう」
アルに賛成!
新入生は今日、入学式後に教室で教科書や今後授業で使う道具を受け取ったら解散なのに、随分遅くなってしまった。
「…………そうですわね」
「ラストル、トーマス、行くぞ!」
僕とトーマスはアルについて教室を出る。
………………………みんな!そんな名残惜しそうな目で見ないで!
--------------
教室からは結構離れたな、
「アル、さっきはありがとうございました」
「いや、大したことはしていない」
「ラストル、困ってたもんね~」
………………トーマス、笑うな!
「明日からの学園生活が不安です……………」
「まぁ、そう言うな。この学園には行事も多いし、皆楽しめるだろう!」
アルの笑顔が眩しい、、、、
「そういえばさ~!入学式で学園長、めちゃくちゃ『レイラ様のように~』って言ってたじゃん?
サン侯爵家のご令嬢ってそんなに素晴らしい方なの?」
「私は会ったことがないから分からないが、会ったことのある者は口を揃えて素晴らしいと言うんだろう?」
「──────違う」
……………あれ?今………
「ラストルは会ったことがあるのか?」
「ラストルは会ったことがあるの~?」
やっぱり声に出しちゃってた……!
ってゆうか、二人の質問のタイミングがピッタリ同じだったぞ?
まぁ、言っちゃった以上、仕方ないか……………
「はい、あります。レイラ様は4年程前から、頻繁にレイ伯爵家にいらっしゃっておりますので、、」
「そうか、それで実際、どんな令嬢なんだ?」
「………………自由奔放な方でございます」
「????」
「????」
二人の顔にハテナマークが浮かんでいる。
そうだよね……………「自由奔放」だけじゃわかんないよね、、、、
「………………彼女は我が家にいらっしゃるときに、連絡をしてからいらっしゃったことはございません」
「!それは無礼ではないか?」
「それって、ダメだよね~?」
また、同じタイミングだ………………
「レイラ嬢は2年前に卒業されたってことは、4年前でも13歳で、今は17歳にもなるんだろう?」
「そうなります」
「その年でマナーを覚えていないとは……………サン侯爵家の者は注意しないのか?」
「侯爵にはお会いしたことがございませんが、夫人は問題視していないようでございます」
「それは、、」
「おかしいね~」
やはり、マナーがなっていないと思うよな………普通は
「…………………二人はサン侯爵家の噂を知っていますか?」
「長女ばかりを可愛がり、次女を虐げているという、、、、噂だろう?」
「僕も聞いたことある~」
結構有名な噂みたいだな。父様も知っていたみたいだし…………
「おそらく事実です」
「!!」「!!」
「4年前、一度だけ次女のイリス様がいらっしゃったことがあるのですが、彼女は姉であるレイラ様に怯えていました」
─────────その後、二人にイルはとても聡明で、大人しい令嬢であること、イルと文通をしていて、手紙に屋敷から出してもらえないとあったことなどを話した
「そうだったのか………イリス嬢は大丈夫だろうか?」
「──────ラストルはイリス様が好きなの~?」
「っ!な、何てことを言うんだ!トーマス!」
マジで、何言ってるんだーーー!
そりゃあ、イルは可愛いし、聡明だし、守ってあげたくなっちゃうし、好きだけど!
─────っ!
顔が熱くなっていくっ
イルが特別だとは分かっていたけど、それが『好き』って感情だと自覚したことなかった!!!
「ラストル、そうなのか?」
「ある、、聞かないでください」
「アル~多分、ラストルは今自分の気持ちを認識したんじゃない?」
──────────う~~~~~
これから、イルに手紙書くとき、意識しちゃいそうだ、、、、
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