君の悲劇を終わらせる〜廻る世界で再び出会う〜

夜野ヒカリ

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3章 学園〜始まり〜

12 予想していなかった来訪者

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「と、とにかく! 僕は、レイラ様が学園長から素晴らしい令嬢と称されるに値する方であるとは思っておりません!」

「ラストル、誤魔化してる~~」

「トーマス、ちょっと黙ってやれ…………ラストルが可哀想だ」

 …………アル、ありがたいんだけどね?君の言葉もダメージになってるよ、、、、


「とりあえず、僕に言えるのはレイラ様に直接会うなということだけです。直接会えば、ほとんどの者は教員や3年生のように正常の思考を失うでしょう」

 この4年でレイラ様が社交界に出るようになり、魔術はかなり広がった。
 父様の話では、社交界デビューをしている貴族家子息や令嬢、当主や夫人は少なくない数がおかしくなっているらしい。

 父様が国王陛下に相談していたことで、酷くなる前に国王陛下から、シャイン王国の全ての貴族家当主に

〔サン侯爵家長女、レイラが魔術を使って人を狂わせている恐れがある。この意味がわかる者は、不用意にレイラ嬢に近づくな。また、家族を近づけぬよう気を付けろ。〕

 みたいな内容の手紙が送られたらしい。

 その手紙が届いた時、既に魔術にかかってしまっていた者たちはレイラ様が参加するパーティーに参加し、自家のパーティーにレイラ様を招待してしまっている。

 しかし、そうでない家はレイラ様が参加するパーティーを避け、レイラ様を招待しないようにしているという。

 おかげで被害はあるものの、最低限で済んでいる。

 
 だから、国王陛下はもちろん、ライト伯爵家の当主もレイラ様をことを知っているはずなのだ。

「──────後のことは、お二人のご両親からお聞きください」

「……………………そうか、」「わかった~!」


 アルもトーマスも何かを感じたみたいで、それ以上は聞いてこなかった。


 そうこうしている内に、学園の門まで来てしまった。多くの生徒はここで迎えの馬車に乗って自分の屋敷に帰る。

 学園は王都にあるけど、レイ伯爵家は馬車で1時間程の距離なので、領地の屋敷から通っている。
 
 王都の屋敷もあるんだけどね、、屋敷の者たちが心配だから! 父様と相談したいこともあるし!

 アルはもちろんお城に帰る

 トーマスは王都の屋敷から通っているらしい。
 ライト伯爵領は王都から離れているからね。

 ちなみに、王都に屋敷がなくて、領地が離れている生徒は学生寮に入る。
 
 3人で自分たちの馬車が止まっている所まで歩いていると、

「なぁ、ラストル。私にも、トーマスと同じように話してくれないか?トーマスと二人の時はもっと気軽に話すのだろう?」

 敬語を止めてほしいとゆうことだろうか?

「よろしいのですか?」

「もちろんだ!」

「じゃあ、これからは普通に話させてもらうね!」

 アルに笑いかけると、嬉しそうにしつつ、照れた様子だった。


 
 
 その後、それぞれの馬車に乗って帰ったのだが…………

 今、僕の目の前にはレイラ様がいらっしゃる。
 どうしてこうなったんだ………??




 ─────アルとトーマスと別れた後、1時間馬車に揺られて屋敷に着くと、虚ろな目のメイドが、「カイル様が、ラストル様が帰られたら来てほしいとおっしゃっていました」って言ってて、、、、

 カイル兄様の部屋に行くと、レイラ様に「お帰りなさいませ!お待ちしていましたわ!」と出迎えられた。
 
 それで…………………
 本当に何でここにいらっしゃるのでしょう??

「あぁ、ラストル、お帰り」

「お帰りなさいませ、お兄様」

 カイル兄様とオパールもいたのか!
 
 …………酷い、、、、僕に対して言ってくれているのに全く僕を見ていない………これじゃあ人形じゃないか!

「ラストル様、学園へのご入学、おめでとうございます!……最近、お会いしてくださらないので待っていたのですわ!! 驚きまして?」

 それはもう驚いたさ………

 疲れて帰って来たら、僕がす…好きなイルを貶めようとする女がいるんだから…………

「えぇ、とても驚きました。本日はどのようなご用件で?」

「用件なんてございませんわっ!!ただ、お会いしたくなって………」

 レイラ様はもじもじしながら、上目遣いで僕の瞳を見てくる。

 僕も大きくなったな~なんて場違いなことを考えてしまった。
 実は、レイラ様とこうして会うのは2年ぶりだったりする、、、、避けてたからね。
 その2年の間に僕はかなり背が伸びて、今では170㎝ある。レイラ様を余裕で越えた。
 出来れば顔つきも男らしくならないかな………。
 僕の顔はよく言えば中性的だけど、結構な女顔だ。
 身長が高いから女に間違えられることはないけど、、
 髪が長いせいかな??

 ………………現実逃避してる場合じゃないな、、、、

「それはわざわざ、ありがとうございます。…………実は僕、疲れておりまして、、用がないようでしたら、自室に戻って休んでも?」

「……………それなら、仕方がありませんわね、、ごゆっくりお休みください」


 ───────ギュッ


 なんだ? なにがおこってる?

 レイラ様は何故か僕に抱きついている。

 僕の背中を、ゾクッと寒い何かがかけた。



 止めてくれ………もう惑わされたくないんだ。

 もうを裏切りたくないんだ!

 惑わされるわけにはいかない!

 を守れる可能性があるのは、僕だけだ!

 

 そこで僕の身体は傾いていった。





~~~~~~~~~~~


 読んでいただきありがとうございます("⌒∇⌒")

 学園編の途中ですが、少し、学園から離れた話を入れます。

 何話か続きますが、私的にこの物語の根底にもなっている部分なので、読んでいただけると嬉しいです!

 
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