君の悲劇を終わらせる〜廻る世界で再び出会う〜

夜野ヒカリ

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4章 学園〜対策〜

23 彼女との再会

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 ラストル視点に戻ります

~~~~~~~~~~~~


 今日はいよいよサン侯爵家に行く日、、緊張するな………
 この2日、学園に行ってる間もずっと、今日のことを考えてた。

 僕の内心はともかく、表面上はってことになってるから、魔術にかかった振りをした方がいいかな?

 その方がイルに会いやすくて、今後も動きやすくなる気がする──────


------------


「お待ちしておりましたわ! 今日はようこそおいでくださいました!」

 到着したら、レイラ様に満面の笑みで迎えられた。
 周りを見回したけど、皆うちの屋敷の者と同じような虚ろな目をしていた。

 …………………うちの屋敷の者よりも酷いか…

 「今日は急な訪問にも関わらず、歓迎いただきありがとうございます。」

 僕に今出来る最大限の笑顔で挨拶するけど………顔、ひきつってないよね……?
 あっ、大丈夫みたい!

 レイラ様も後ろの人たちも顔を赤くしてるもん。

 最近気が付いたんだけど、魔術にかかっていても、自我が完全に無くなることはないみたいなんだよね。

 虚ろな目でレイラ様を盲信する、“レイラ様病”になるだけで、それ以外は本来の人格みたい。

 とりあえず、今は魔術にかかった振りをしてイルがどうしてるか聞き出すか……………


「それではラストル様、屋敷のサロンにお茶にお茶の用意が出来ていますの。移動しませんこと?」

 僕は一つ返事をして、レイラ様についていく。

 

------------



 サロンに移動してきて結構経ったんだけど………
 まだ“お話”するの?
 イルはどこにだろう?
 
「レイラ様、というイリス様はどちらに?」

「部屋で待たせていますわ。それよりラストル様、わたくし、貴方を〝ラストル〟とお呼びしたいですわ!」

「もちろんです! 嬉しいですね」

 はぁ~~ホントに笑顔崩れてないかな?
 いい加減、顔が疲れてきたんだけど…………………

 早くイルに会いに行きたいのに、いつまでこの女と話してなきゃいけないんだ……………!

 ──────よし!

「レイラ様、僕はこんなに優しい貴女に愚か者に会って、言いたいことが増えてしまいました!」

 
 ごめんね、イル…………
 嘘でも演技でも、イルを悪く言うのは心が痛いな、、


「まぁ、ラストルは優しいですわね! でも、あの子もわたくしの大切な妹ですわ。怪我はさせないでくださいませ?」

 怪我をさせなきゃ何してもいいってか!!
 本当に酷い女だ………!

 イル、今行くからね……………!

「レイラ様、は本当に…お優しい…! 僕が愚か者にもの申しましょう。 …………………さっそく、イリス様の部屋に向かっても?」

「もちろんですわ! 今、案内させます」

 やっとか!
 僕は喜びが溢れそうになるべくのを必死に抑えた。、



-------------



「こちらのお部屋です」

「案内、ありがとう」

「い、いえ……仕事ですので!」


 イルの部屋に案内してくれたメイドに笑顔でお礼を言ったら、頬を染められた。
 …………………何故だ?


 「君は下がっていいよ。お仕事お疲れ様」

「は、はい! 失礼します」


  やっと会えるのか………………


 ───────コンコンコン


「イル…イリス様? ラストルです。入ってもよろしいですか?」


「どうぞお入りください」

 イルの声は少し大人っぽくなってるけど、4年前と変わらずに可愛らしい。
 声を聞いただけで、心臓がトクンと波打つ

 イルの部屋に入るとイルが見えた。
 あぁ……!だ!!

「イル! お久しぶりですねっ! ずっと、会いたかったです!」

 やっと……………会えたんだ!!

「私も、お会いしたかったです! ラス様っ!」


 イルの頬を涙が流れる──────

「イルっ!」

 僕はドアを閉めて彼女に駆け寄り、抱き締めた。

 すぐに、 自分が何をしているか気が付いてる慌てて離したけど…………
 イルだって、11歳の女の子なんだから突然抱き締めちゃダメだろっ!!

「!申し訳ありませんっ! イル、急に…………」

「いいえっ、ラス様なので全然、嫌じゃないです」


 イルは少し顔を赤くしながらも、はにかんでくれた。

 ホントに可愛いな、、、この4年で綺麗になったし……

「ラス様、今日はどうしておいでになったのですか?」

 そうだよね、僕は全然会いに来なかったんだもん……

「4年間もイルと会えていなかったので、心配になってしまいました」

「あ、あの……」

 イルがモジモジしてる?

「どうかしましたか?」

「で、出来たら普通に話して欲しいな、と……」

「いいの? ありがとう!」

 敬語だと、どうしても距離を感じちゃうもんね……!

「イルも僕への敬称は無くていいし、普通でいいからね!」

「本当? 嬉しいっ!」

 イルは4年前の最後に見たのと変わらない、イイ笑顔だ。
 よかった、苦しんではいないのかな?

「イル、サン侯爵家の人たちからは何もされてない?」

「…………この屋敷で私に会いに来るのはレイラ様だけだから…」

「そっか……………」

 4年前は〝レイラお姉様〟って言ってたのに………色々あったんだだろう、、、、

「ごめんね、、僕がもっと早く会いに来ていれば………」

「そんな事ないわ! ラスに会った日からずっと、ラスは私の心の支えだったんだもん!」

 あぁ、泣きそうになってしまった………
 僕は君を支えられていたんだね────


 前世で君にかけた苦労や苦しみを考えたら、全然足りないだろうけど、よかった……………



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