君の悲劇を終わらせる〜廻る世界で再び出会う〜

夜野ヒカリ

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4章 学園〜対策〜

24 誓い

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「そうだイル、今日、“僕がレイラ様に会いたい”って言って来たって知ってる?」

「うん。レイラ様が『ラストル様がこの屋敷にいらっしゃるのですわ! 』とか、『ラストル様にもやっと、わたくしの美しさが伝わりましたわ!』とか、言ってたから」

 うわぁ~めちゃくちゃ勘違いしてる、、、、

「一応言っておくと、僕はレイラ様にいい感情は持ってないからね?」

「ふふっ! 分かってるわ」

 よかった……………イルに誤解されたら、僕耐えられない……。

「それで、イルに会うためにイルのことを悪く言っちゃったんだ………ごめんね、、」

 言わなければ分かりないかもしれないけど、いつかイルが知った時に傷付けちゃうかもしれないもんね……

「大丈夫よ。私に会いに来るためだったんでしょう? レイラ様が『ラストル様が貴方に直接会いたいとおっしゃっていましたわ』って言ってたけど、そんなはずないって思ってたわ!」

 ……………………レイラ様は少し口を閉じるべきだと思う。
 
 そんなに、を傷付けたい理由はなんなんだ!?

「ごめんね……………」

「だから、大丈夫だってば!」

 イルが気にしてないならいいけど、僕的にはね…………


 「ありがとう………………。それで、僕は他の人と同じ状態になった振りをしてるんだ」

「魔……レイラ様に惚れ込んだ振り?」

「そう! だから、僕が帰ったら傷付いた振りとか出来る?」

 さっきイルは〝魔術〟って言おうとした?
 イルも、魔術を知ってるのか? 
 もしかして、イルにも前世の記憶が……………?

 ──────そんなはずはないか………は記憶を持っていないようだったし………

「出来るわ。任せて!」

 また、考え込んじゃってたか……………
 どちらにせよ、僕の願いは〝イル〟を守ることだから!

「それで、文通は控えてもいい? 直接会いに来るからさ!!」

 レイラ様の魔術にかかったのに、イルと文通をしていたら、皆が変に感じちゃうもんね…………

「寂しいけど、大丈夫! 直接会えるのは嬉しいわ!」


 …………………イルは『大丈夫』って言ってるけど、無理させちゃってるよね、、、、

「……………あと5年。それ以内にこの状態をどうにかするから、少し…少し待っててっ!」

「か、解決方法が分かったの!?」

「うん! まだ確証はないけど、父様と準備を進めてるから!」


 アルが〈聖〉属性を持ってるけど、魔術を使えるのか、使えても習得にどれくらいかかるのか、、まだ分からない………
 だから、時間はかかっちゃうけど、絶対に何とかして見せる!!

 イルの目には涙が溜まっていく。

 ずっと、冷たい視線を向けられて酷い言葉を浴びせられる中で生活してたんだもんね………………

 僕は全然君を守れてなかったね、、、


「絶対に守るから! 僕がどうなろうと、君を守るから」

 僕は前世で守れてなかったに対して言った言葉をに直接伝える。

 今世ではイルの笑顔で守ると、かつてのに誓うために!!


「ラス……ありがとうっ!」

「じゃあ、あんまり長くいると怪しまれちゃうから、そろそろ戻るね……………」

 名残惜しいけど、僕が怪しまれたせいでイルに被害が及んだらいけないもんね…………

「そっか……………今日は久しぶりに会えて、とっても嬉しかったわ! また、、また来てね!」

「もちろん! イル、無理はしないで、何かあったら僕に言ってね? あと、僕が帰った後の〝傷付いた振り〟も」

「分かってるわ。ラスも無理しないでね?」

「………うん!じゃあね」

「またね! 」


 多分、僕は少し無理をすることになると思う…………イルに嘘をつくのは気が引けるけど、知ったらイルは気にしちゃうよね。

 僕はそんな事を考えながらイルの部屋を出る。
 一歩出たら、敵陣の中……………気を抜いてはいられない!

 

-------------



 僕はレイラ様のいるサロンに戻って来た。

「あら!ラストル。少し遅いですわ! わたくし、ずっと待っていましたのよ?」

 ──────さっさと帰りたいな
ま、それを顔に出すわけにはいかないけど………

「それは、申し訳ありません! お美しいレイラ様をお待たせしてしまうとは………とんだ失態です……!」

「そんな事はありませんわ。イリスにしっかり注意してくれたのでしょう?」

「それはもう、しっかりと!」

「ありがたいですわ!」

 ……………………疲れた!
 もう帰るかな? 十分だよね??

「それではレイラ様、今日は急な訪問にも関わらずありがとうございました。レイラ様と楽しい時間が過ごせました」

「あら、こちらこそ来てくれて嬉しかったですわ。また来てくださいな!」

「ありがとうございます! 必ず、また参ります!」

 
 ──────イルに会うためにね!
 そっちから“来てください”って言ってくれるとは………助かったよ!!


「名残惜しいですが、失礼します」

「えぇ、ラストル」



------------



 はぁ~~~~~~疲れた………………

 やっと帰れる!

 レイラ様との会話は顔が疲れるな…………


 帰りの馬車の中ではそんな事を考えてました。

 レイラ様はともかく、久しぶりにイルに会えて嬉しかったな!







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