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4章 学園〜対策〜
39 僕の周りは
しおりを挟む──────コンコンコン
「母様、オパール、入ってもいいですか?」
「いいわよ」
「どうぞ!」
──────ガチャッ
「イリス様をお連れしました」
僕とイルは母様の部屋に移動した。
最近はオパールも母様の部屋にいることが多いから、二人ともいると思ったけど…………予想通りだね!
「!イリスちゃんっ、久しぶり……」
「イリス様………お久しぶりです」
「ローズ様、オパールちゃん、お久しぶりです! お元気でしたか?」
「えぇ…………色々とごめんなさい」
「イリス様、すいませんでした………」
二人とも罰が悪そうだね、、
結構気にしちゃってるみたい。
「気にしていませんよ? 自分の意志ではなかったでしょうし、こうして私のことを思ってくださっていますもの…………!」
「───ありがとう、今後、何かあったら相談してね? 力になれると思うわ」
「イリス様、ありがとうございます!…………オパールも、イリス様の力になりたいです!」
「ありがとうございます!」
─────何か、嬉しいな。
この世界では、イルの味方がちゃんといるんだ!
もちろん、レイラ様の魔術にはかかっちゃってたけど、心はいつでもイルに寄り添ってる…………!
前の世界であの女に唆されてた人たちの中いも、心のどこかでイルを思ってくれていた人がいたのかな…………………
「────母様、オパール、、そろそろ失礼します。イリス様をお部屋に案内しなければなりませんので………」
「そう、、イリスちゃん、私たちと会ってくれてありがとう」
「ありがとうございました」
「いえ、こちらこそ、ありがとうございました」
イルと母様、オパールの仲は大丈夫そうだね。
―――――――――――――――――
僕はイルを連れて屋敷の奥の方にある部屋に来た。
使用人たちもあまり来ない部屋にしようと思ったからここにしたけど………。ちょっと暗いんだよね、、
「イル、この部屋で大丈夫? ちょっと暗いから、他の部屋がよかったら言ってね」
「大丈夫よ。色々考えてこの部屋を用意してくれたんでしょう?」
「そうだけど………」
やっぱり、イルにはお見通しだったね……………。
「あと、メイドとかは必要?」
「必要ないわ。サン侯爵家でも自分のことは自分でしていたから」
「分かった、、何か必要なことがあったら言ってね」
「色々ありがとう」
その後、イルとたくさん話をした。
途中で夕食を持ってきて一緒に食べたけど、いつも以上に美味しかった!
その後も僕の普段の様子を話したり、今後の対策や計画について少し話し合ったり、前世の話をしたり………
イルは僕の懺悔みたいな話も嫌な顔をしないで聞いてくれた。
イルは、自分のせいで僕まで死なせてしまったって言ってたけど、イルを裏切った僕の方が罪は大きい……。
僕なんかのことで気に病まないでいいのにね?
そう言ったら怒られたけど、、、
「────すっかり夜になっちゃったわね」
今は20時くらいかな?
「そうだね、、じゃあ僕はそろそろ、自分の部屋に戻るね」
「うん…………。また明日!」
「うん! 明日も来るね!」
そうだ……………!
イルは安全なこの屋敷にいて、いつでも会えるんだ!
―――――――――――――――――
──────コンコンコン
「誰だ?」
「ラストルだけど、入っても大丈夫?」
「ラストル? いいぞ!」
──────ガチャッ
「アル、こんばんは」
僕はイルの部屋を出た後、アルが泊まっている部屋を訪ねた。
父様が話しただろうけど、一応僕からもイルのことを口止めしておきたいからね。
「どうした?」
「こんな時間にごめんね」
「いや、構わないよ。……………イリス嬢の話か?」
「そう、よく分かったね」
「これくらいはな」
…………なんか懐かしいな、この会話。
僕が城に行ってて学園を休んだ次の日にも、同じような会話をしたような気がする。
「今日はイルの怪我を治してくれてありがとう」
「当たり前のことをしただけだ。……………レイ伯爵から話を聞いたが、イリス嬢のあの怪我はレイラ嬢によるものなんだな?」
「うん……………。僕がもっと気を付けてればよかった、、」
「気持ちは分かるが、そんな事を言っていてはイリス嬢に怒られてしまうんじゃないか?」
「そうだね………」
……………アルは今日初めてイルに会ったはずなのに、イルの性格をよく分かってるね、、
「イルがこの屋敷に滞在していることは秘密にしてね?」
「あぁ、レイ伯爵からも念を押された。父上には報告するようだが、、」
! そういえば、陛下になんの相談もなく話を進めちゃった……………!
「ラストルは何を考えているか分かりやすいな! 父上には報告なんて必要ないぞ?」
「……………僕、そんなに分かりやすい?」
「あぁ!」
……………清々しい肯定だね、、
あと、陛下の扱いが雑じゃない?
「それはそうと、ラストルとイリス嬢はかなり仲が良さそうだったな?」
「!! 何言って………!」
「いやぁ、互いに“イル”、“ラス”なんて愛称呼びをしていたからな」
「そ、それは…………!」
めちゃくちゃ言ってるけど、アルってこんな性格だったっけ!?
「ラストルはイリス嬢が好きなんだろう?」
もちろんだけど…………!
僕はずっと、彼女だけを愛してたんだから!
「……………お話は以上になります。アルバート殿下、お時間を取っていただきありがとうございました」
「ははっ! からかって悪い。そう怒るな」
………………怒ってないもん
僕は一礼して部屋を出た。
────明日からもからかわれる気がするな……………
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