君の悲劇を終わらせる〜廻る世界で再び出会う〜

夜野ヒカリ

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6章 全ての始まりと終わり

50 屋敷の者への紹介と………

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「イル、ただいま!」

「ラス!お帰りなさい!」

 僕は学園のから帰ったら直接イルの部屋に向かった。
 もちろん、使用人達に見られないように気を付けながらね!
 
 まぁ、今日は建国記念パーティーのドレスの確認をする前に、屋敷の人達にイルの紹介?をする予定なんだけどね!
 イルにとっても、僕にとってもいい時間になるといいなぁ。

 イルは僕、父様、母様、オパール、グレンの5人としか関わりがなかったから不安がってたけど、、
 屋敷の使用人達にイルを隠し続けるのもそろそろ限界だし、今日はカイル兄様が帰って来ないからちょうどいいってなったんだよね。
 それにイルは普段、着替えとかを自分でやってるけど、パーティー用のドレスとなると厳しいからメイドが必要だし。

「───ドレス、もう届いてる?」

「えぇ、さっきグレンさんが持ってきてくださったの」

「後で見るのを楽しみにしてるね!」

「あ、あんまり期待しないで……」

 ………顔を赤くして恥ずかしがるイルもカワイイなぁ、、
 つい頬が緩んじゃう。

「と、取り敢えずお義父様の執務室にいきましょう?」

「うん、そうだね」

 ~~~イルは本当にカワイイなぁ!
 これから御披露目?ってこともあって、いつもより少し豪華な服を着ているから可愛さも倍増してる。
 
 ………少し前に父様がイルに『お義父様と呼んでくれ』って言ってたんだけど、僕とイルの関係が認められていることの証明みたいで嬉しかったな、、
 母様も『お義母様って呼んでね』って言ってたし。
 まぁ、そんなわけでイルは父様と母様のことを『お義父様』『お義母様』って呼んでる。


「ラス、早く行きましょう!」

「うん」



――――――――――――――――



 父様の執務室に入ると、母様とオパールも居た。

「お帰りなさい、ラストル。イリスちゃんもこんにちは」

「ラストルお兄様、お帰りなさい!」

「ただいま帰りました。母様とオパールも居たんですね」

「えぇ、今日はだもの」

「お帰り。ラストル早速だが、ホールに移動するとしよう。使用人達には話があるからと伝達しておいたからもう集まっているはずだ」

 あれ?
 わざわざホールでやるんだ?
 ホールはこの屋敷でパーティーを開く時に使うだけあって、広いんだけど、、この屋敷の人だけなら他の部屋でも十分じゃあないかな……?
 無駄にひろいとイルも緊張しちゃうだろうし。


――――――――――――――


 父様を先頭にホールに入ると、屋敷の使用人ほぼ全員が集まっていて、入ってきた僕達に礼をしていた。
 普段、使用人全員が集まることなんてないから大勢の人が自分たちに頭を下げている様子はなんと言うか………スゴい。

「皆、頭を上げてくれ、、突然の召集にも関わらずよく集まってくれた。今日は皆にある者を紹介するために突然ではあるが皆を召集した」

 父様の声で顔を上げた使用人達は僕達と並んで立つイルを見て驚いていた。
 まあ、、イルのことを知ってる人も居るだろうし、レイラ様の魔術にかかってイルを理不尽に悪く言っていた人も居るだろうからね。

「皆様、本日は私のために集まってくださりありがとうございます。私のことを知っている者も居るでしょうが、改めて、、サン侯爵家の次女、イリス・サンと申します」

「………イリス嬢は生家であるサン侯爵家で苦しい生活を送っていたため、数ヶ月前からこの屋敷にて匿っていた」

「皆さんは、自分たちが数ヶ月前までどんな状態にあったか分かっているでしょう。正しい判断が出来るようになった今、彼女のことをどう思います?」

 ………父様と母様は普通に御披露目や紹介をするんじゃなくて、心からイルのことを認めてつもりなんだ。
 少しのわだかまりも残さないために。
 僕達は貴族だから、認めことも出来るけど、それじゃあイルが真の意味で安心することは出来ないから………。
 

「………僕からも尋ねましょう。ここにこうして立っているイリス様は、大勢の人に責められるような事をしていましたか?」



「イリス様………」

「……自分達はイリス様に何で、、」


「「「申し訳ございませんでした」」」


 少しのざわめきの後で使用人達が一斉に謝罪を口にした。
 皆、イルに悪感情を持っていた訳じゃないもんね。


「イリス様は何も恥ずべき事をなさっておりません」

「自分達が何故あんなにイリス様を嫌悪していたのか、、」 

「──謝らないでください。傷付かなかったと言ったら嘘になりますが、皆様が言ったことが本意ではないということは分かっています。 これから、仲良くしていただけたら嬉しいです」

 イルの笑顔に皆が見惚れてる………。
 分からなくもない、、よく分かるけど、何かな………。

 イルはサン侯爵家で令嬢らしい扱いを受けていなかったし、前世では珍しい〈空間〉属性の魔力を持っているとはいっても、ただの村人だったから使用人達にも平等に接する。
 もちろん、教養はあるんだけど、普通の貴族より親しみやすいんだよね。
 まぁ、レイ伯爵家にもそういう人が多いけど、他の貴族家だとね………。


「さて、イリス嬢を紹介した所でもう一つ、、」

 まだ何かあったのか?
 予定ではこれで終了なんだけど………。


「───ここに、レイ伯爵の次男ラストルと、サン侯爵家が次女イリス嬢の婚約を発表する!」
 

 …………え?











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