美しく優秀な次女がいるのなら、私は必要ありませんよね? 〜家を捨てた私は本当の姿に戻り、追いかけてきた皇子と街で暮らす〜

夜野ヒカリ

文字の大きさ
41 / 57
続編

幸せ

しおりを挟む


お久しぶりです!!
一段落ついたので久しぶりに書いてみました!
……久しぶりすぎる上に変なテンションで書いたのでウィルとリーナのキャラが変わっているかもですが、お許しいただければと思います_(..)_


~~~~~~~



「と~」

「リーナ、今ソフィアが……!」

「えぇ! 今のは明らかにウィルを呼んでいたわね」

「ソフィ~っ!」

 エリオットとソフィアが生まれてからあっという間に時が流れ、来月には二人が一歳の誕生日を迎えようとしています。
  
 ウィルは産後の体調が思わしくなかった私に変わり、公爵領の管理をしてくれていました。そのためにウィルは子供達と触れあう時間が私よりも短くなってしまって……今も休憩時間を利用して私達に会いに来てくれました。
 私ももう少しで復帰出来そうなので今後は時間を増やしてあげられると思うのですが……

「お母様と一緒に練習したのよね?エルも少しずつ話せるようになっているのよ?」

「そうだったのか……」

「う~」

 ウィルが抱いているソフィアの頭を撫でると、ソフィアは嬉しそうに笑い、私が抱いていたエリオットからは不満の声が漏れてきました。

「ハハッ、エルもすぐに話せるようになるよな?」

 そう言いながらエリオットの頬をつつくウィルはすっかりお父さんです。

「……リーナの体調は?」

「もう大丈夫よ、明日にでも復帰できるくらい」

「本当に?」

「えぇ。……だから、そろそろベッドから出たいのだけど……」

「リーナはすぐに無理をするから……」

 そう、今も私はベッドの上で半身を起こした状態であり、ウィルはそのベッドに腰を掛けています。
 少しは動かないと筋肉が衰えてしまうというのに、私は最低限しかベッドから出ることを許してもらえず、ほとんどの時間をベッドの上で過ごしています。
 ……そのお陰で子供達と過ごすことが出来ているのですが、ウィルとの時間は少なくなってしまっています。

「少しずつなら良いでしょう?」

「……前もそう言って倒れただろう?」

「……」

 そう、ウィルがここまで過保護になってしまったのは二人が生まれてから半年が経った頃、ウィルにばかり負担は掛けられないと仕事に復帰し、領地の視察に行った時に体調が悪くなって倒れてしまったからなのです。
 その時、ウィルは朝から公爵領の林業従事者達との話し合いに行っていて、私が倒れたと知ったのは屋敷に帰りついた夕方になってしまい、私以上に酷い顔色で部屋に飛び込んできたのを鮮明に覚えています。

「……屋敷の中で出来ることだけにするから。それに、体調が悪くなったらすぐに言うって約束するわ」

「まずは、執務室から持ち出しても問題のない書類をこの部屋に持ってくるから、その確認をここでするのはどうだ?」

「えぇ、ありがとう!」

「絶対に無理はするなよ?」

 本当は書類を持ってくるのも手間だろうし、少しの運動も兼ねて執務室で大丈夫と言いたいところですが、ここで妥協しなければ復帰が遠のく気がします。

「エルとソフィーもリーナ…お母様と離れたくないだろうから一緒にいてやってくれ」

「……二人と過ごせるのは嬉しいけど、ウィルとの時間が少ないのも寂しいなんて、私は我が儘ね」

「私だって寂しいさ。流石に子供達を執務室に連れていくことは出来ないが、もう少しで大きな事業が終わる。そうしたら一緒に過ごせる時間が増える」

「ウィル、いつもありがとう」

「こちらこそ、いつもありがとう。……リーナのお陰で毎日が本当に幸せだ」

 「と~」

「「……!」」

 私とウィルが微笑み合っていると私の腕の中から再び不満そうな声が聞こえました。

「エル!」

「ふふっ、本当にすぐ話せるようになったわね」

「私が『リーナのお陰で』と言ったのが不満だったのか?」

「あらエル、そうなの?」

「う~」

「もちろん、お父様の幸せはエルとソフィーがいてこそだよ」

「お母様もよ」

「「あー!」」

 返事をするかのようにエリオットがソフィアそろって声を発しました。

 「マチルダさん…お母さんにも会わせてあげたいわね」

「あぁ、いつか四人で会いに行こう」


 ウィルにエル、ソフィー、お母さん……私の幸せは家族が入る限りいつまでも続いていくでしょう。







~~~~~~


 読んでくださりありがとうございます(*^^*)

次回の更新がいつになるかは分かりませんが、出来るだけ早い更新を目指して頑張りますp(^^)q

この話からは章を“続編”と設定して子供達との話を書いていこうと思います!

    
しおりを挟む
感想 132

あなたにおすすめの小説

初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。 だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。 しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。 王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。 そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。 地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。 ⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。

【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。

くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」 「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」 いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。 「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と…… 私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。 「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」 「はい、お父様、お母様」 「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」 「……はい」 「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」 「はい、わかりました」 パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、 兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。 誰も私の言葉を聞いてくれない。 誰も私を見てくれない。 そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。 ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。 「……なんか、馬鹿みたいだわ!」 もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる! ふるゆわ設定です。 ※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい! ※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇‍♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ! 追加文 番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。

いや、無理。 (完結)

詩海猫(8/29書籍発売)
恋愛
細かいことは気にせずお読みください。 もはや定番となった卒業パーティー、急に冷たくなって公の場にエスコートすらしなくなった婚約者に身に覚えのない言い掛かりをつけられ、婚約破棄を突きつけられるーーからの新しい婚約者の紹介へ移るという、公式行事の私物化も甚だしい一連の行動に、私は冷めた瞳をむけていたーー目の前の男は言い訳が終わると、 「わかってくれるだろう?ミーナ」 と手を差し伸べた。 だから私はこう答えた。 「いや、無理」 と。

冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

シリアス
恋愛
冤罪で退学になったけど、そっちの方が幸せだった

夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結保証】

星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。 だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。 失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。 どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。 「悪女に、遠慮はいらない」 そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。 「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。  王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」 愛も、誇りも奪われたなら── 今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。 裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス! ⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。

さようなら婚約者

あんど もあ
ファンタジー
アンジュは、五年間虐げられた婚約者から婚約破棄を告げられる。翌日、カバン一つを持って五年住んだ婚約者の家を去るアンジュ。一方、婚約者は…。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。

樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。 ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。 国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。 「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」

悪役断罪?そもそも何かしましたか?

SHIN
恋愛
明日から王城に最終王妃教育のために登城する、懇談会パーティーに参加中の私の目の前では多人数の男性に囲まれてちやほやされている少女がいた。 男性はたしか婚約者がいたり妻がいたりするのだけど、良いのかしら。 あら、あそこに居ますのは第二王子では、ないですか。 えっ、婚約破棄?別に構いませんが、怒られますよ。 勘違い王子と企み少女に巻き込まれたある少女の話し。

処理中です...