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第四章 プレゼントですよ先輩!
#リスカ演説
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麗紗は演説を締めると、いかにもやりきったという顔をしながら画面の外に出ていった。
その後『映像の乱れが生じました』という画が表示される。
映像の乱れとかいうレベルじゃないでしょ……。
他のチャンネルに切り替えてみると、速報になっていた。
『たった今情報が入りました。NNN国民放送のニュースに特色者と思われる人物が乱入し、日本を支配するなどいった内容の演説を行いました。繰り返しお伝えします――』
「ああああ……とんでもない事に……!」
凍牙が顔を青ざめてそう声を震わせる。
まあ……速報にもなるか……。
『事件現場は斯波県月宮市のNNN放送センターで、現場は悲惨な状況になっているという事です』
確かに悲惨な状況になってるね!
流れてる血はほぼ全部麗紗のだけど。
ちなみに私達が住んでいる鈍市があるのが斯波県だ。
鈍市は田舎だけど隣の月宮市とかに行けば普通に都会で、NNNの本部があったりやたら高い寿司屋があったりするのだ。
そういえば今ボヤイッターどうなってるんだろう。
ハッシュタグ付けられてトレンドに乗ってそうだ。
ポケットから携帯を取り出してボヤイッターを開き、トレンドの欄を見てみる。
するとそこには、#桜月麗紗、#リスカ演説、#浮気死刑化などのタグが乗っていた。
やったね麗紗! トレンド入りだよすごいね!
みんなのぼやきを見てみよう!
―――――――――――――――――
見ていて吐き気がこみあげてきました
血に弱い同僚が倒れました
こんな事が許されていいのでしょうか
#リスカ演説
◁3 ⏎24 ♡105
―――――――――――――――――
なんで誰も止めなかったんだ
#リスカ演説
◁1 ⏎7 ♡20
―――――――――――――――――
特色機動隊!!!! はやくきてくれーっ!!!!
#桜月麗紗
#リスカ演説
◁ ⏎2 ♡4
―――――――――――――――――
こんなメンヘラに愛されてる
先輩の事を思うと涙が止まりません
この子の親はいったいどういう教育をしてきたのか
#桜月麗紗
◁16 ⏎347 ♡2204
―――――――――――――――――
#桜月麗紗
この子の精神状態どうなってるの? 怖い
◁2 ⏎12 ♡56
―――――――――――――――――
#浮気死刑化
この位あってもいいと思います
男性の浮気でどれだけの女性が苦しめられたことか
死刑になって当然です
そんな男性は惨たらしく死ぬべき
◁456 ⏎234 ♡6
―――――――――――――――――
……そりゃこんな反応するよね。
約一名やや偏ってるけど気にしないでおこう。
麗紗のリスカ演説は一体どこまで影響を与えるんだ……!?
*
*
*
「ちょっと何よこれ……やっぱりあの女狂ってる……大丈夫かな弥栄……」
*
*
*
「こ、これは……あなた……!」
「嘘……!? ってあの子……確か琥珀の……!」
「え? 優紀の知り合いなの!?」
「知り合いっていうか……顔は知ってるだけで話したことない……そんな事よりもお父さんがやばいよ……!」
「……大丈夫かしら……あの人……お願い無事でいて……!」
*
*
*
『鴻池雷電隊長、出動を許可する!』
『はっ!』
『総員に告ぐ! 特色機動隊、出動!』
『『『『『はっ!』』』』』
*
*
*
「……おい、あれアイツ等がビビってたお嬢様じゃないか?」
「ほんとだ……日本を支配するですって? あはは! ご愁傷様ねあのクソ野郎共!」
「いやいや私達も笑えねーぞ。コイツめっちゃリスカしてるし完全にヤベー奴じゃん。あとそれにいい加減私らの次の職場どーすんだよ……」
「……それを全部解決する答えが今テレビに映ってるじゃない」
「……はぁ? 何言ってんだお前……正気か……?」
*
*
*
「社長……! これは一体どういう事です!」
「……完全に不測の事態だ……! あの災厄め……ッ!」
*
*
*
「……ニンゲンという種族は実に面白いね、fijk」
「ほんとうにそうね! あっ、この子わたしにそっくりだわ!」
「いやいやいやいや! 確かにちょっと似ているかもしれないがfijkの可愛さとはまるで勝負になってないじゃないか! 君はもっとこう……深い趣と輝かんばかりの可愛さと尊さ……そしてeofed……おっと、この言葉は二ホン語とやらには無かったよ」
「やだ~もうygrtったら! それにしても二ホンゴっていうのは簡単な言語なのね。語彙も少ないし。ygrt、うっかり外でgke語使わないでよ」
「分かっているよ。fijkの可愛さに見惚れて、つい……」
「あなたいつもそうじゃない……ほんとに大丈夫なの~? いずれはここをシハイするんでしょ?」
「そうだよ……でもそれよりも前にやるべき事がある。
wekogの更なる散布と……君とのこの星の調査だ」
「……素直にデートって言いなさいよ」
「fijk、それは言わない約束だよ……」
*
*
*
ボヤイッターやらネットニュースやらを見ていると、新たな速報が流された。
『――さらに情報が入りました。たった今、特色機動隊が現場に到着しました』
「特色機動隊って……! まさか……!」
「まずいわね……」
千歳が深刻そうな顔でそう呟く。
特色機動隊じゃ麗紗には通用しない……!
これじゃ無駄な犠牲が増えるだけだ……!
その後『映像の乱れが生じました』という画が表示される。
映像の乱れとかいうレベルじゃないでしょ……。
他のチャンネルに切り替えてみると、速報になっていた。
『たった今情報が入りました。NNN国民放送のニュースに特色者と思われる人物が乱入し、日本を支配するなどいった内容の演説を行いました。繰り返しお伝えします――』
「ああああ……とんでもない事に……!」
凍牙が顔を青ざめてそう声を震わせる。
まあ……速報にもなるか……。
『事件現場は斯波県月宮市のNNN放送センターで、現場は悲惨な状況になっているという事です』
確かに悲惨な状況になってるね!
流れてる血はほぼ全部麗紗のだけど。
ちなみに私達が住んでいる鈍市があるのが斯波県だ。
鈍市は田舎だけど隣の月宮市とかに行けば普通に都会で、NNNの本部があったりやたら高い寿司屋があったりするのだ。
そういえば今ボヤイッターどうなってるんだろう。
ハッシュタグ付けられてトレンドに乗ってそうだ。
ポケットから携帯を取り出してボヤイッターを開き、トレンドの欄を見てみる。
するとそこには、#桜月麗紗、#リスカ演説、#浮気死刑化などのタグが乗っていた。
やったね麗紗! トレンド入りだよすごいね!
みんなのぼやきを見てみよう!
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見ていて吐き気がこみあげてきました
血に弱い同僚が倒れました
こんな事が許されていいのでしょうか
#リスカ演説
◁3 ⏎24 ♡105
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なんで誰も止めなかったんだ
#リスカ演説
◁1 ⏎7 ♡20
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特色機動隊!!!! はやくきてくれーっ!!!!
#桜月麗紗
#リスカ演説
◁ ⏎2 ♡4
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こんなメンヘラに愛されてる
先輩の事を思うと涙が止まりません
この子の親はいったいどういう教育をしてきたのか
#桜月麗紗
◁16 ⏎347 ♡2204
―――――――――――――――――
#桜月麗紗
この子の精神状態どうなってるの? 怖い
◁2 ⏎12 ♡56
―――――――――――――――――
#浮気死刑化
この位あってもいいと思います
男性の浮気でどれだけの女性が苦しめられたことか
死刑になって当然です
そんな男性は惨たらしく死ぬべき
◁456 ⏎234 ♡6
―――――――――――――――――
……そりゃこんな反応するよね。
約一名やや偏ってるけど気にしないでおこう。
麗紗のリスカ演説は一体どこまで影響を与えるんだ……!?
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「ちょっと何よこれ……やっぱりあの女狂ってる……大丈夫かな弥栄……」
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「こ、これは……あなた……!」
「嘘……!? ってあの子……確か琥珀の……!」
「え? 優紀の知り合いなの!?」
「知り合いっていうか……顔は知ってるだけで話したことない……そんな事よりもお父さんがやばいよ……!」
「……大丈夫かしら……あの人……お願い無事でいて……!」
*
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*
『鴻池雷電隊長、出動を許可する!』
『はっ!』
『総員に告ぐ! 特色機動隊、出動!』
『『『『『はっ!』』』』』
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「……おい、あれアイツ等がビビってたお嬢様じゃないか?」
「ほんとだ……日本を支配するですって? あはは! ご愁傷様ねあのクソ野郎共!」
「いやいや私達も笑えねーぞ。コイツめっちゃリスカしてるし完全にヤベー奴じゃん。あとそれにいい加減私らの次の職場どーすんだよ……」
「……それを全部解決する答えが今テレビに映ってるじゃない」
「……はぁ? 何言ってんだお前……正気か……?」
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「社長……! これは一体どういう事です!」
「……完全に不測の事態だ……! あの災厄め……ッ!」
*
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「……ニンゲンという種族は実に面白いね、fijk」
「ほんとうにそうね! あっ、この子わたしにそっくりだわ!」
「いやいやいやいや! 確かにちょっと似ているかもしれないがfijkの可愛さとはまるで勝負になってないじゃないか! 君はもっとこう……深い趣と輝かんばかりの可愛さと尊さ……そしてeofed……おっと、この言葉は二ホン語とやらには無かったよ」
「やだ~もうygrtったら! それにしても二ホンゴっていうのは簡単な言語なのね。語彙も少ないし。ygrt、うっかり外でgke語使わないでよ」
「分かっているよ。fijkの可愛さに見惚れて、つい……」
「あなたいつもそうじゃない……ほんとに大丈夫なの~? いずれはここをシハイするんでしょ?」
「そうだよ……でもそれよりも前にやるべき事がある。
wekogの更なる散布と……君とのこの星の調査だ」
「……素直にデートって言いなさいよ」
「fijk、それは言わない約束だよ……」
*
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ボヤイッターやらネットニュースやらを見ていると、新たな速報が流された。
『――さらに情報が入りました。たった今、特色機動隊が現場に到着しました』
「特色機動隊って……! まさか……!」
「まずいわね……」
千歳が深刻そうな顔でそう呟く。
特色機動隊じゃ麗紗には通用しない……!
これじゃ無駄な犠牲が増えるだけだ……!
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