36 / 215
憧れのお義姉様② エド視点
しおりを挟む
ちょっと待て。
今イオは何て言った?
ここ最近、睡眠不足だったから幻聴でも聞いたか?
…ってそんな訳ないだろ。
落ち着け俺…思い出せ俺…イオは何と言ってた?
『それで…そう、お義姉様なんですが素敵な方なんです。前にエド様が話して下さった方がいますよね?エド様の想い人の方。あの方に似ている私の憧れの人とはお義姉様の事なんです。』
そうだ…
『エド様の想い人の方。あの方に似ている私の憧れの人とはお義姉様の事なんです。』
そうだよ…
『憧れの人はお義姉様なんです。』
イオの想い人って…イオの姉ちゃんかよ‼︎
だってイオは…
『私が憧れている人にエド様のお話しされた女性の方が似ていると思ったからかもしれません。』
『憧れている人?』
『はい。私が一方的に慕っている人です。』
って言ってたけど…あ~俺の勘違いか?
イオが慕ってるからって恋愛感情とは限らないもんな…
はっ!ヤバい…俺アイツらに話したぞ…
だって慕ってる人って聞いたらそういう相手だと思うだろ!俺の好きな女の話しをした後だし!
大体にして何でイオは修道女になりたいんだよ!
意味が分からないんだが⁉︎
「……!………様!………ド様!……エド様!大丈夫ですかエド様‼︎」
「‼︎‼︎おっ…おぉイオ…そんなに慌ててどうした?」
「どうしたって…急に倒れられたから心配したんですよ!」
「倒れた?」
「はい。急に起き上がったと思ったらそのまま倒れられたんです。」
そうか…夢か!
俺は夢を見ていたのか…最近寝てなかったしな。
悩みすぎてありもしない夢を見たのか…
「そうだったのか。心配かけて悪かったな。確かイオの姉ちゃんの話をしてたんだよな。」
「はい。私の憧れの人がお義姉様だとお伝えしたら突然エド様は起き上がられたかと思うと倒れられたんです。」
夢じゃなかった…ってかもう眠気も吹っ飛んだぞ…
「イオは姉ちゃんを慕っているのか?」
「はい。お義姉様には義妹とは思って頂けてないと、嫌われていると分かってます。ですが私はお義姉様が好きなんです。」
「何でそんなに好きなんだよ。」
「そうですね…私がお義母様達に叱られた後はいつもお部屋に呼んでくださっていたんです。お義姉様にとっては使用人の代わりだったとしても、気まぐれだったとしても私は嬉しかったんです。私を気遣って下さる優しい方だと思いました。そしてお側でお義姉様を見ていてお強い方だと思いました。凛としてるんです。物理的に強いとかではなく…その…芯が通っている…そんな強さなんです。」
「確かに俺が惚れてる女に似てるな。」
「やっぱりそう思いますか?」
「あっ…あぁ。」
「あの…お義姉様の都合が良ければ…私お義姉様に会いたいんです。会ってお礼を言いたいんです。」
「何で?嫌われてると思ってるのに何で会いたいんだ?会わなければ好きなままでい続けられるかもしれない。でも会ったら嫌な事を言われるかもしれない。なのに何で?」
これは俺が俺自身に問い続けた事だ。
惚れた女を想い続けても会った時には彼女に相手がいるかもしれない、気持ち悪いと言われるかもしれない。
探さず今のままの方が幸せだと…でも同じ様な状況でもイオは会いたいと思っている。
その答えに興味が沸いた。
今イオは何て言った?
ここ最近、睡眠不足だったから幻聴でも聞いたか?
…ってそんな訳ないだろ。
落ち着け俺…思い出せ俺…イオは何と言ってた?
『それで…そう、お義姉様なんですが素敵な方なんです。前にエド様が話して下さった方がいますよね?エド様の想い人の方。あの方に似ている私の憧れの人とはお義姉様の事なんです。』
そうだ…
『エド様の想い人の方。あの方に似ている私の憧れの人とはお義姉様の事なんです。』
そうだよ…
『憧れの人はお義姉様なんです。』
イオの想い人って…イオの姉ちゃんかよ‼︎
だってイオは…
『私が憧れている人にエド様のお話しされた女性の方が似ていると思ったからかもしれません。』
『憧れている人?』
『はい。私が一方的に慕っている人です。』
って言ってたけど…あ~俺の勘違いか?
イオが慕ってるからって恋愛感情とは限らないもんな…
はっ!ヤバい…俺アイツらに話したぞ…
だって慕ってる人って聞いたらそういう相手だと思うだろ!俺の好きな女の話しをした後だし!
大体にして何でイオは修道女になりたいんだよ!
意味が分からないんだが⁉︎
「……!………様!………ド様!……エド様!大丈夫ですかエド様‼︎」
「‼︎‼︎おっ…おぉイオ…そんなに慌ててどうした?」
「どうしたって…急に倒れられたから心配したんですよ!」
「倒れた?」
「はい。急に起き上がったと思ったらそのまま倒れられたんです。」
そうか…夢か!
俺は夢を見ていたのか…最近寝てなかったしな。
悩みすぎてありもしない夢を見たのか…
「そうだったのか。心配かけて悪かったな。確かイオの姉ちゃんの話をしてたんだよな。」
「はい。私の憧れの人がお義姉様だとお伝えしたら突然エド様は起き上がられたかと思うと倒れられたんです。」
夢じゃなかった…ってかもう眠気も吹っ飛んだぞ…
「イオは姉ちゃんを慕っているのか?」
「はい。お義姉様には義妹とは思って頂けてないと、嫌われていると分かってます。ですが私はお義姉様が好きなんです。」
「何でそんなに好きなんだよ。」
「そうですね…私がお義母様達に叱られた後はいつもお部屋に呼んでくださっていたんです。お義姉様にとっては使用人の代わりだったとしても、気まぐれだったとしても私は嬉しかったんです。私を気遣って下さる優しい方だと思いました。そしてお側でお義姉様を見ていてお強い方だと思いました。凛としてるんです。物理的に強いとかではなく…その…芯が通っている…そんな強さなんです。」
「確かに俺が惚れてる女に似てるな。」
「やっぱりそう思いますか?」
「あっ…あぁ。」
「あの…お義姉様の都合が良ければ…私お義姉様に会いたいんです。会ってお礼を言いたいんです。」
「何で?嫌われてると思ってるのに何で会いたいんだ?会わなければ好きなままでい続けられるかもしれない。でも会ったら嫌な事を言われるかもしれない。なのに何で?」
これは俺が俺自身に問い続けた事だ。
惚れた女を想い続けても会った時には彼女に相手がいるかもしれない、気持ち悪いと言われるかもしれない。
探さず今のままの方が幸せだと…でも同じ様な状況でもイオは会いたいと思っている。
その答えに興味が沸いた。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完】まさかの婚約破棄はあなたの心の声が聞こえたから
えとう蜜夏
恋愛
伯爵令嬢のマーシャはある日不思議なネックレスを手に入れた。それは相手の心が聞こえるという品で、そんなことを信じるつもりは無かった。それに相手とは家同士の婚約だけどお互いに仲も良く、上手くいっていると思っていたつもりだったのに……。よくある婚約破棄のお話です。
※他サイトに自立も掲載しております
21.5.25ホットランキング入りありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います
りまり
恋愛
私の名前はアリスと言います。
伯爵家の娘ですが、今度妹ができるそうです。
母を亡くしてはや五年私も十歳になりましたし、いい加減お父様にもと思った時に後妻さんがいらっしゃったのです。
その方にも九歳になる娘がいるのですがとてもかわいいのです。
でもその方たちの名前を聞いた時ショックでした。
毎日見る夢に出てくる方だったのです。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる