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お茶会前のひととき③ エド視点
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イオの姉ちゃん…イザベル嬢が到着したと聞きソワソワして部屋の中をウロウロしている。
イザベル嬢が想い人だった場合、俺の事を覚えているか気になってしまう。
暫くしてクラレンスがやってくる。
「エドガード坊っちゃま、奥様がお嬢様方をお呼びに行かれました。どうぞご談話室へ移動下さい。」
「あぁ、ありがとう。」
ついに会える!
俺の緊張は最高潮だった。
当初お茶会は天気が良ければテラスか庭で行う予定だったが、母が『大事な話もあるから談話室で行いましょう!』と言い談話室で行う事になった。
今日は天気も良いから外でお茶をしても楽しかっただろうが、今後その機会がまた訪れる事を願うだけだ。
談話室に入るとハルとダニーが先に来ていた。
だが、2人の雰囲気は険悪だった…正しくはダニーのハルに対する態度や表情にピリピリしたものを感じた。
まぁハルは気にしていなかったが…
部屋で待ってるとイオの侍女のアリーがオレンジの花束が入った花瓶を抱え部屋に入って来た。
「それ、どうしたんだ?」
「イザベル様がお嬢様の誕生日のお祝いにお持ちになられたんです。折角ですので談話室に飾るようにと奥様から申しつかりました。」
「そうか。」
「お嬢様達はもう間も無く来られますのでお待ち下さい。」
アリーはそう言うと花瓶を談話室に飾る。
少しして3人が部屋に入ってきた。
イオの隣に立つ女性を見た時、母がイザベル嬢を紹介した。
「彼女がイオちゃんのお姉さんのイザベル嬢よ。」
「初めまして。イザベル・レナイトと申します。ネイオウミが大変お世話になっております。」
そう言い綺麗なお辞儀をする。
黄緑色の髪が美しい…凛とした雰囲気の女性…
間違いない…彼女だ。
そう思った瞬間、顔に熱を感じる。
俺は照れていたのだ。
「エド?」
とハルに声を掛けられてハッとする。
「エドガード・サミュエルです。宜しく。」
俺は緊張でそれしか言えなかった…
「初めまして。ハロルド・サミュエルです。イオとは仲良くさせて頂いてます。イオも良い再会が出来たみたいだね。良かった。」
ハルがそう言った途端、イオの顔が真っ赤になる。
一体イオに何があったんだ?
ハルも他人に機嫌良く挨拶するなんて珍しい…まさかハルもイザベル嬢に…?いや、そんな事あるはずが…
「ダニエル・サミュエルです。夜会などでお見かけした事はありましたよね?相変わらずお美しいですね。俺もイオと仲良くさせて頂いてます。ね、イオ?」
ダニーの言葉に対してイオは『はい。』と答えた。
普通…だよな…ってその前にダニーの挨拶は何だよ‼︎まるで口説いているようじゃないか…夜会で会った事があって…相変わらず美しいって…
俺は完全に見当違いの嫉妬を2人に感じていた。
挨拶も終わり席に着くとクラレンスを始め侍女達により紅茶が出される。
「イザベル嬢、都合が良ければ晩餐にも参加なさらない?イオちゃんのお誕生日をお祝いしようと思っているの!」
「宜しいのですか?」
「もちろん。そう言えば、イオちゃんはガーベラの花が好きなの?」
「ネイオウミが好きな花を私は知らないので、私が好きな花をプレゼントしたんです。」
「そうだったんですね、お義姉様!何故お義姉様はガーベラがお好きなのですか?」
「オレンジのガーベラは…私の初恋の人を思い出すから…」
「初恋ですか?」
初恋の人?イザベル嬢の初恋の人?
俺の記憶では彼女と出会った時の思い出にオレンジのガーベラは出てこない…つまり俺ではないわけで…
俺はこの言葉に頭が真っ白になっていた。
「子供の頃の話よ…それに憧れのようなものなのよ。でもあの花を見る度に私は頑張ろうと思えるの。だから今も好きな花なの。」
「そうだったんですね!」
イオにも気持ちは伝えていたけど忘れてるな…
あと皆…俺を憐れむ目で見ないでくれ…
イザベル嬢が想い人だった場合、俺の事を覚えているか気になってしまう。
暫くしてクラレンスがやってくる。
「エドガード坊っちゃま、奥様がお嬢様方をお呼びに行かれました。どうぞご談話室へ移動下さい。」
「あぁ、ありがとう。」
ついに会える!
俺の緊張は最高潮だった。
当初お茶会は天気が良ければテラスか庭で行う予定だったが、母が『大事な話もあるから談話室で行いましょう!』と言い談話室で行う事になった。
今日は天気も良いから外でお茶をしても楽しかっただろうが、今後その機会がまた訪れる事を願うだけだ。
談話室に入るとハルとダニーが先に来ていた。
だが、2人の雰囲気は険悪だった…正しくはダニーのハルに対する態度や表情にピリピリしたものを感じた。
まぁハルは気にしていなかったが…
部屋で待ってるとイオの侍女のアリーがオレンジの花束が入った花瓶を抱え部屋に入って来た。
「それ、どうしたんだ?」
「イザベル様がお嬢様の誕生日のお祝いにお持ちになられたんです。折角ですので談話室に飾るようにと奥様から申しつかりました。」
「そうか。」
「お嬢様達はもう間も無く来られますのでお待ち下さい。」
アリーはそう言うと花瓶を談話室に飾る。
少しして3人が部屋に入ってきた。
イオの隣に立つ女性を見た時、母がイザベル嬢を紹介した。
「彼女がイオちゃんのお姉さんのイザベル嬢よ。」
「初めまして。イザベル・レナイトと申します。ネイオウミが大変お世話になっております。」
そう言い綺麗なお辞儀をする。
黄緑色の髪が美しい…凛とした雰囲気の女性…
間違いない…彼女だ。
そう思った瞬間、顔に熱を感じる。
俺は照れていたのだ。
「エド?」
とハルに声を掛けられてハッとする。
「エドガード・サミュエルです。宜しく。」
俺は緊張でそれしか言えなかった…
「初めまして。ハロルド・サミュエルです。イオとは仲良くさせて頂いてます。イオも良い再会が出来たみたいだね。良かった。」
ハルがそう言った途端、イオの顔が真っ赤になる。
一体イオに何があったんだ?
ハルも他人に機嫌良く挨拶するなんて珍しい…まさかハルもイザベル嬢に…?いや、そんな事あるはずが…
「ダニエル・サミュエルです。夜会などでお見かけした事はありましたよね?相変わらずお美しいですね。俺もイオと仲良くさせて頂いてます。ね、イオ?」
ダニーの言葉に対してイオは『はい。』と答えた。
普通…だよな…ってその前にダニーの挨拶は何だよ‼︎まるで口説いているようじゃないか…夜会で会った事があって…相変わらず美しいって…
俺は完全に見当違いの嫉妬を2人に感じていた。
挨拶も終わり席に着くとクラレンスを始め侍女達により紅茶が出される。
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「宜しいのですか?」
「もちろん。そう言えば、イオちゃんはガーベラの花が好きなの?」
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「そうだったんですね、お義姉様!何故お義姉様はガーベラがお好きなのですか?」
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