69 / 215
お茶会④
しおりを挟む
「シオドア様は悪い方なんですか?」
「そうなのよイオちゃん。シオドア・ラグデルは悪い事をしてるの!」
「そ、そんな方お義姉様には相応しくありません‼︎」
「そうなのよ!だからね婚約破棄できるでしょう?」
「具体的にその黒い噂ってのは何なの?噂だけじゃ難しいだろう?」
「ハルは聞いた事ないの?」
「俺が知ってるのはラグデル伯爵家の事だ。シオドア・ラグデル個人の事じゃない。」
「ダニーは?」
「俺も同じだよ。」
「それに彼も関わっていたら?」
「ラグデル家ごと社交界から消すつもり?」
「ダニーそんな言い方やめて。それじゃあ私達が悪者みたいじゃない。悪い事をしている彼等に罪を償ってもらうの。それで?2人は何を知っているの?」
「俺は人身売買をしている事…だな。」
「ダニーは?」
「同じだけど付け加えるなら、その為に平民の子や爵位の低い子供を拐ってるって話かな…」
「その証拠をロビンが掴めばラグデル家は没落。婚約破棄出来るわ!」
「マジで?」
「エド?本気で守りたいならこの位はしないと社交界で生きていくのは大変なのよ?」
お義母様のおかげでお義姉様はエド様と結ばれるのでしょうが…社交界って怖いのですね…
「母さん。イオが怯えてるから。」
「あらイオちゃん怖かった?ごめんなさいね。」
フルフルと首を振り大丈夫だと伝えます。
あれ?ところでお義姉様って…
「お義姉様の好きな人ってエド様なんですか?」
そう聞いたらお義姉様は顔を真っ赤にされながらも頷きました。
お義姉様のこんな姿が見れるなんて…エド様すごいです。
「イザベル嬢それでね、証拠はじきに揃えられると思うのだけど例の夜会まではそのまま婚約者として振る舞ってもらえる?レナイト侯爵家の様子を知る人は必要だから協力してほしいわ。」
例の夜会?
「そんな‼︎」
「エドは黙ってなさい。どうかしら?」
「もちろん協力致します。」
「イザベル嬢?」
「エド、イザベル嬢が晴れてシオドア・ラグデルと婚約破棄するまでは貴方は恋人でも何でもないの。おかしな事をして私達の邪魔をしたら結婚は認めませんからね‼︎」
「邪魔ってなんだよ?イザベル嬢は何の事か分かってるの?」
「はい。実はその事についてもご相談できたらと思ってましたので助かります。」
ど、どういう事でしょうか?
「あの…」
「意味が分からない話で戸惑うわよね…実はねイオちゃん宛にある夜会の招待状が来るのよ。」
「???」
「そんな言い方じゃイオだって混乱するだろう?」
ハル様は私の気持ちを読む事ができるのでしょうか?
「ハル兄はイオの保護者なの?」
「保護者じゃない。いちいち突っかかるな。」
「な⁉︎」
お2人は何を話されてるのでしょう?
「エドガード様…もしかしてあの2人は…」
「ん?何の事だ?」
「ベル…本当にこの子でいいの?私心配だわ…」
こちらも⁉︎
私…ここに居て良いのでしょうか?
「イオ、ごめん。心配いらないよ。ただダニーが喧嘩売ってきてるだけだから!」
ハル様は私が不安に思った事も分かっていらっしゃるのですか?
それにしても喧嘩ですか?チラッとダニー様を見ると気まずそうな顔をして目をそらされてしまいます。
「それじゃあ詳しい話をするわね!」
お義母様がそう言うと話て下さいました。
「そうなのよイオちゃん。シオドア・ラグデルは悪い事をしてるの!」
「そ、そんな方お義姉様には相応しくありません‼︎」
「そうなのよ!だからね婚約破棄できるでしょう?」
「具体的にその黒い噂ってのは何なの?噂だけじゃ難しいだろう?」
「ハルは聞いた事ないの?」
「俺が知ってるのはラグデル伯爵家の事だ。シオドア・ラグデル個人の事じゃない。」
「ダニーは?」
「俺も同じだよ。」
「それに彼も関わっていたら?」
「ラグデル家ごと社交界から消すつもり?」
「ダニーそんな言い方やめて。それじゃあ私達が悪者みたいじゃない。悪い事をしている彼等に罪を償ってもらうの。それで?2人は何を知っているの?」
「俺は人身売買をしている事…だな。」
「ダニーは?」
「同じだけど付け加えるなら、その為に平民の子や爵位の低い子供を拐ってるって話かな…」
「その証拠をロビンが掴めばラグデル家は没落。婚約破棄出来るわ!」
「マジで?」
「エド?本気で守りたいならこの位はしないと社交界で生きていくのは大変なのよ?」
お義母様のおかげでお義姉様はエド様と結ばれるのでしょうが…社交界って怖いのですね…
「母さん。イオが怯えてるから。」
「あらイオちゃん怖かった?ごめんなさいね。」
フルフルと首を振り大丈夫だと伝えます。
あれ?ところでお義姉様って…
「お義姉様の好きな人ってエド様なんですか?」
そう聞いたらお義姉様は顔を真っ赤にされながらも頷きました。
お義姉様のこんな姿が見れるなんて…エド様すごいです。
「イザベル嬢それでね、証拠はじきに揃えられると思うのだけど例の夜会まではそのまま婚約者として振る舞ってもらえる?レナイト侯爵家の様子を知る人は必要だから協力してほしいわ。」
例の夜会?
「そんな‼︎」
「エドは黙ってなさい。どうかしら?」
「もちろん協力致します。」
「イザベル嬢?」
「エド、イザベル嬢が晴れてシオドア・ラグデルと婚約破棄するまでは貴方は恋人でも何でもないの。おかしな事をして私達の邪魔をしたら結婚は認めませんからね‼︎」
「邪魔ってなんだよ?イザベル嬢は何の事か分かってるの?」
「はい。実はその事についてもご相談できたらと思ってましたので助かります。」
ど、どういう事でしょうか?
「あの…」
「意味が分からない話で戸惑うわよね…実はねイオちゃん宛にある夜会の招待状が来るのよ。」
「???」
「そんな言い方じゃイオだって混乱するだろう?」
ハル様は私の気持ちを読む事ができるのでしょうか?
「ハル兄はイオの保護者なの?」
「保護者じゃない。いちいち突っかかるな。」
「な⁉︎」
お2人は何を話されてるのでしょう?
「エドガード様…もしかしてあの2人は…」
「ん?何の事だ?」
「ベル…本当にこの子でいいの?私心配だわ…」
こちらも⁉︎
私…ここに居て良いのでしょうか?
「イオ、ごめん。心配いらないよ。ただダニーが喧嘩売ってきてるだけだから!」
ハル様は私が不安に思った事も分かっていらっしゃるのですか?
それにしても喧嘩ですか?チラッとダニー様を見ると気まずそうな顔をして目をそらされてしまいます。
「それじゃあ詳しい話をするわね!」
お義母様がそう言うと話て下さいました。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完】まさかの婚約破棄はあなたの心の声が聞こえたから
えとう蜜夏
恋愛
伯爵令嬢のマーシャはある日不思議なネックレスを手に入れた。それは相手の心が聞こえるという品で、そんなことを信じるつもりは無かった。それに相手とは家同士の婚約だけどお互いに仲も良く、上手くいっていると思っていたつもりだったのに……。よくある婚約破棄のお話です。
※他サイトに自立も掲載しております
21.5.25ホットランキング入りありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ
Unauthorized duplication is a violation of applicable laws.
ⓒえとう蜜夏(無断転載等はご遠慮ください)
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
夫が妹を第二夫人に迎えたので、英雄の妻の座を捨てます。
Nao*
恋愛
夫が英雄の称号を授かり、私は英雄の妻となった。
そして英雄は、何でも一つ願いを叶える事が出来る。
そんな夫が願ったのは、私の妹を第二夫人に迎えると言う信じられないものだった。
これまで夫の為に祈りを捧げて来たと言うのに、私は彼に手酷く裏切られたのだ──。
(1万字以上と少し長いので、短編集とは別にしてあります。)
【完結】どうやら私は婚約破棄されるそうです。その前に舞台から消えたいと思います
りまり
恋愛
私の名前はアリスと言います。
伯爵家の娘ですが、今度妹ができるそうです。
母を亡くしてはや五年私も十歳になりましたし、いい加減お父様にもと思った時に後妻さんがいらっしゃったのです。
その方にも九歳になる娘がいるのですがとてもかわいいのです。
でもその方たちの名前を聞いた時ショックでした。
毎日見る夢に出てくる方だったのです。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる