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愛する娘の秘密を知った日 ニコラス・レナイト視点
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不敬であると分かっていながら私はパティの産んだ子が王家の血を継いでいると告げてしまった。
つまりパティの不貞の相手は王家の方と親密な関係であったからであると言ってしまったわけだ。
もし違うのであれば私は不敬罪で処罰されるだろう。
だが…間違いではないと私は知っている。
私はあの日知ってしまった。
私だって最初は信じられなかった。
嘘だと思いたかった。
私の愛するパティにはティナと結婚している間に愛する人が出来たのだと思うしかなかった。
それは仕方ない。
私だってティナと結婚していたのだから。
それにティナが事故で亡くならなければ…ティナがジェダイ家に殺されなければ生涯共に生きようと思っていたのだから。
だからそんな相手がパティにいたとしても許す気持ちはある。
ただ…私とパティの待望の子供が…他の男の子供だと知った時の私の気持ちは…言い表すことなどできなかった。
そもそも初めは私も気付かなかった。
だがある日ネイオウミが私の執務室にやってきた時のことだった。
ネイオウミを寝かしるけていたパティが先に寝てしまったために、部屋を抜け出し私の執務室まで来た我が子に愛しさが募った日のことだった。
「おとーさま。入ってもいいですか?」
「イオ!1人で来たのかい?」
「はい。」
「パティ…お母様はどうしたんだい?」
「おかあさまはねんねしちゃったの。」
「…あぁ。イオを寝かしつけるはずが自分が寝てしまったのか。それでイオは部屋を抜け出してここまで来たんだね?」
「はい。おとーさままだおしごとだっておかあさまがいってたので…かってにきてごめんなさい。」
「そうだね。今度からは勝手に部屋を抜け出しちゃダメだよ?でもお父様に会いに来てくれてありがとう。」
そう言うとにまっと笑う我が子が愛しくてたまらなかった。
「それじゃあ、お父様はあと少しでお仕事が終わるからイオはソファの上で待っててくれるかな?」
「はい。」
イオは元気よく返事をするとソファに座り私の方を見ていた。
20分程すると、すぅすぅと可愛い寝息が聞こえて来た。
イオがソファの上で眠ってしまったようだ。
ちょうど仕事も片付いたところだったため、イオを部屋に連れて行こうと思いイオの側に行く。
寝ている娘の髪は前に私が見た頃より伸びていた。
いつもは結われている髪が夜のためおろされていた。
最近は忙しく娘の髪が伸びたことにも気付かないくらい、ゆっくり会って話すことも出来ていなかったんだと思った。
イオの髪を一束手に取った時だった。
“それ“に気づいた時の私は息ができていただろうか?
どのくらいの時間イオの髪を手に取り眺めていただろうか…まだそれ程には伸びていない髪は黄色からオレンジ色に綺麗に変化するグラデーションだった。
髪が綺麗にグラデーションになるのは…王家の血筋の者だけだ。
つまり今私の目の前にいる愛しい娘は…私の子ではないという事だ…
あの日、私はネイオウミを部屋までどうやって連れて行ったのか、もう覚えていない。
ネイオウミが誰の子なのか、怖気付いた私は聞くことができないままパティは亡くなってしまった。
パティも殺されたんだと思う。
ネイオウミも狙われた事を考えると…犯人は王家の人間の可能性が高いと思っている。
ネイオウミに王家の血が流れている事をよく思わない人間の仕業だろう。
王家でパティと年が近いのは国王とロバート・サミュエル公爵だ。
国王でもサミュエル公爵でもパティを殺した者が分かるなら私はこの場で処刑されたとしても構わないと思っている。
さぁ、サミュエル公爵。
教えれくれ。
誰がパティを殺したのかを…………。
つまりパティの不貞の相手は王家の方と親密な関係であったからであると言ってしまったわけだ。
もし違うのであれば私は不敬罪で処罰されるだろう。
だが…間違いではないと私は知っている。
私はあの日知ってしまった。
私だって最初は信じられなかった。
嘘だと思いたかった。
私の愛するパティにはティナと結婚している間に愛する人が出来たのだと思うしかなかった。
それは仕方ない。
私だってティナと結婚していたのだから。
それにティナが事故で亡くならなければ…ティナがジェダイ家に殺されなければ生涯共に生きようと思っていたのだから。
だからそんな相手がパティにいたとしても許す気持ちはある。
ただ…私とパティの待望の子供が…他の男の子供だと知った時の私の気持ちは…言い表すことなどできなかった。
そもそも初めは私も気付かなかった。
だがある日ネイオウミが私の執務室にやってきた時のことだった。
ネイオウミを寝かしるけていたパティが先に寝てしまったために、部屋を抜け出し私の執務室まで来た我が子に愛しさが募った日のことだった。
「おとーさま。入ってもいいですか?」
「イオ!1人で来たのかい?」
「はい。」
「パティ…お母様はどうしたんだい?」
「おかあさまはねんねしちゃったの。」
「…あぁ。イオを寝かしつけるはずが自分が寝てしまったのか。それでイオは部屋を抜け出してここまで来たんだね?」
「はい。おとーさままだおしごとだっておかあさまがいってたので…かってにきてごめんなさい。」
「そうだね。今度からは勝手に部屋を抜け出しちゃダメだよ?でもお父様に会いに来てくれてありがとう。」
そう言うとにまっと笑う我が子が愛しくてたまらなかった。
「それじゃあ、お父様はあと少しでお仕事が終わるからイオはソファの上で待っててくれるかな?」
「はい。」
イオは元気よく返事をするとソファに座り私の方を見ていた。
20分程すると、すぅすぅと可愛い寝息が聞こえて来た。
イオがソファの上で眠ってしまったようだ。
ちょうど仕事も片付いたところだったため、イオを部屋に連れて行こうと思いイオの側に行く。
寝ている娘の髪は前に私が見た頃より伸びていた。
いつもは結われている髪が夜のためおろされていた。
最近は忙しく娘の髪が伸びたことにも気付かないくらい、ゆっくり会って話すことも出来ていなかったんだと思った。
イオの髪を一束手に取った時だった。
“それ“に気づいた時の私は息ができていただろうか?
どのくらいの時間イオの髪を手に取り眺めていただろうか…まだそれ程には伸びていない髪は黄色からオレンジ色に綺麗に変化するグラデーションだった。
髪が綺麗にグラデーションになるのは…王家の血筋の者だけだ。
つまり今私の目の前にいる愛しい娘は…私の子ではないという事だ…
あの日、私はネイオウミを部屋までどうやって連れて行ったのか、もう覚えていない。
ネイオウミが誰の子なのか、怖気付いた私は聞くことができないままパティは亡くなってしまった。
パティも殺されたんだと思う。
ネイオウミも狙われた事を考えると…犯人は王家の人間の可能性が高いと思っている。
ネイオウミに王家の血が流れている事をよく思わない人間の仕業だろう。
王家でパティと年が近いのは国王とロバート・サミュエル公爵だ。
国王でもサミュエル公爵でもパティを殺した者が分かるなら私はこの場で処刑されたとしても構わないと思っている。
さぁ、サミュエル公爵。
教えれくれ。
誰がパティを殺したのかを…………。
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