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【復讐劇篇】第二十二章 花婿試練?
2203 夫になる資格がない
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リカの両親が指定した対面の場所は、町の中心からかなり離れている開発中の土地。
建設中のビルの群れの中で、目立つにも一棟の西洋風大聖堂が佇んでいる。
更に不思議に、季節でもないのに、大聖堂は凛として咲き誇る薔薇の壁に囲まれている。
「妙なところだな……」
そう呟いたら、イズルを歓迎するように、大聖堂の扉は自動的に開いた。
怪しいと思いながらも、イズルは慎重に大聖堂に入った。
「失礼します」
イズルの声は大聖堂の中で響いたら、扉が自動的に締まった。
「!」
大聖堂の中身はほぼ空っぽ。椅子も聖像もない。頭の真上の天井に、真っ白な照明が輝いている。二階はあるが、狭い回廊だけで、置物がない。
その狭い回廊の上に、中年男女の二人がイズルを見下ろしている。
男はポーカーフェースで冷静沈着、女は閑静でおっとり。
なんとなく、リカと雰囲気が似ているとイズルは感じた。
「遠路はるばる、ご苦労だった」
男のほうは先に口を開いた。
「初めまして、私はメッセージを送った天童嵩、こちらは妻の綾綺だ」
「初めまして、私は――」
「渡海イズル。知ってる」
天童嵩はイズルの自己紹介を断ち切り、話を進めた。
「単刀直入に聞こう――娘とは、どういう関係だ?」
「!」
イズルはまずい匂いを嗅いだ。
まさか、「100億をやるから、娘から離れろ」ってパターンじゃないよな……
とりあえず、心を落ち着かせて、正直に答えよう。
「名義上で、私はリカの部下です。でも本当は、お互いに信頼し合い、助け合い、心を交わしたパートナーです。更に言えば、お互いに好意を持っている恋人です」
「ふん、恋人。よく言える」
天童嵩は鼻で笑った。
隣の綾綺は目を細くしたら、全身から緑の光が浮かんだ。
その光は何かと共鳴する。金管の音が大聖堂の中で響いた。
まもなく、大聖堂の窓から薔薇の蔓が飛び込んで、矢のように天井の照明を粉砕した。
続いて、大量な薔薇の蔓が外から大聖堂の窓を塞ぎ、光源を遮断した。
あっという間に大聖堂内は真っ黒になった。
イズルは声を出さずに、ただ静かに次の手待っていた。
「あなたの異能力はすべての異能を防御できるものだと聞いたが、本当にそうなのか」
天童嵩の声と共に、イズルは危険の接近を感じた。
急いで防御の球状バリアを作ったが、完全に展開する前に、体が強い衝撃波に飛ばされた。
「!!」
イズルは高い壁にぶつかられ、形のない気圧のような力で押しつぶされ、身動きもできなくなった。
「力を持っていても、思うままに使えないなら、何にもならない」
天童嵩の冷たい声が闇の中で響いた。
「珍しい力とはいえ、万代家内部に限る話だ。あなたの今の力のレベルじゃ、高級異能力者の前では子供同然だ」
「……」
先日陽華から似たような話しを聞いたばかり、イズルは不服そうに喉を鳴らした。
不意打ちでもされなかったら、こんなの防げたはずだ……
「不意打ちだから不服か?」
「!」
イズルの考えを見抜けたように、天童嵩は彼を追い詰めた。
「敵は常に正々堂々に挑んでくるとは限らない。サバイバルゲームを勝ち抜いてきたあなたは、それをわからないはずがない。それでも不意打ちを訴えのは、自分の弱さに言い訳をつけたいだけだろう」
「……」
認めたくないけど、図星だった。
イズルは自分の力不足を認めたくない。
特に、リカの両親の前で。
「今のは本当の敵襲だったら、あなたがすでに命がない。娘のはあなたのことを気に入ったから、殺すつもりはない。力の差というものを知ってもらうだけだ。
あなたの万代家での価値はあなたが思うほど高くない。お家の産業も、万代家にとって代りがなくもない。だから、ご家族の殺害事件が黙認された。あなたは異能世界を知らないまま20年を過ごしてきた。今から万代家に入ってももう遅い。異能世界の知識を補習する間に、ほかの人に資源を奪われ、命を落とされるだろう」
「……」
イズルは無言に考えた。
「サバイバルゲーム」といい、「20年」といい、リカの「お気に入り」といい……
どうやら、この天童嵩は自分のことをよく知っている。
自分のことを詳しく調べて、かつ殺す気がない、こうやって厳しく警告する目的は――
やっぱり、あのパターンか……
イズルは脳内で結論を出したほぼ同時に、天童嵩も決め手をだした。
「つまり、あなたは万代家のリーダーの夫になる資格がない」
「……」
(リカ、あまり言いたくないけど、あなたの両親の知力は……)
「リカにとって、あなたのような夫は荷物のような存在だ。だが、あなたが愛人として影で彼女を支えられるなら、話は別だ」
「?」
なんだか、話はおかしい方向に展開した。
「……愛人?」
一瞬自分の耳を疑って、イズルはその単語を繰り返した。
「そうだ。リカは万代家のトップを継げるために、実力のある人と結婚しなければならない。それでも彼女を諦めたくないなら、お前は愛人で我慢しろ」
笑う場合ではないとわかっていても、イズルは我慢できず、笑い声を漏らした。
娘に「愛人」をつけようとするなんて、おもしろい父親だな。
「……オレが頷いても、リカはあんな馬鹿馬鹿しいまねをしないだろ。まして、オレがそんなことを絶対させない」
イズルは口調を強めた。
「リカが好きだ。彼女のこの世で唯一のパートナーになる」
「下手な演技をやめろ。娘の夫になっても、お前にメリットはない」
天童嵩は鼻で笑った。
「……なんで演技だと決めつけるのですか?」
「あなたが娘に接近する目的は復讐だろ。復讐するなら、影で行動するほうがもっと便利だ。あなたにとって、夫ではなく、愛人の身分こそが一番有利なものだ」
「……」
今度、イズルは本気にムカついた。
以前に演技するとき、リカに本当だと思われて、バカにされていた。
今回は本心を言ってるのに、リカの父に演技だと決めつけて、バカにされていた。
この一家は、なんでこんなにも演技と本心を区別できないんだ?
それとも、本当に、自分の演技に問題があるのか?
「愛人の話をやめてくれませんか?万代家に入る目的が復讐だと認めるけど、復讐のためにリカが好きになったんじゃない」
「隠さなくていい。七龍頭を含めて、みんなもわかっている。あなたの入族を許可したのは、あなたがまだ利用価値があるからだ」
「……何がわかるんだ……」
イズルは鼻で吹いた。
リカの両親はこんなに頑固だったら、自分も遠慮する必要はない。いっそう開き直したほうが早い。
「そもそも、リカが好きになったのことに一番不思議なのはオレ自身だ」
イズルは声を強めた。
「正直に言わせてくれ――娘さんは強引で横暴、コミュ障なのに毒舌だけが効いている。人間関係はごちゃごちゃ、仲間の半分が無能で、半分が裏切りもの。親族関係はもっと微妙、祖父が老獪で、計画があるのに彼女に何も知らせない、両親は頑固で、彼女の好きな人に愛人役を強いる」
「!?」
イズルの正直すぎる感想に、さすが天童嵩夫婦も驚いた。
「うっかり彼女の優しさに『惑わされて』、彼女が好きになってしまったのはオレの一生の『失算』だろう。おっしゃる通り、オレの復讐にとって、彼女への感情は邪魔しかならない。
それでも、オレはリカを好きになったことに後悔しない。絶対にリカを諦めない。だから、現在一番困っているのはお二人ではなく、オレのほうだ」
「それなら、リカのために復讐を諦めなさい」
黙っていた綾綺は口を開いた。
「それも嫌だ」
イズルはきっぱりと断った。
「……」
「……」
「欲張りな若者だ」
しばらくの沈黙が経って、天童嵩の嘆きが響いた。
「欲張りではない。人間としてのもっとも素朴な感情に従うだけだ。仇があるなら必ず討つ。愛があるなら必ず守る。オレにはできる」
相手の態度が緩くなったのに察して、イズルは口元を上げた。
闇の中で、天童嵩はイズルを見下ろしながら、彼の意思を確かめる。
「お前はどうするつもり?」
「まず、リカの頭固い両親を説得する――」
そう言いながら、イズルの体は光った。
チラチラと何回瞬いた後、薄い琥珀色の光は全身に広がり、
赤金色に変色する。そして、たちまち目を焼けるよう火炎になる。
イズルの体を押し付ける何かが、その火炎に焼かれたように、亀裂が現れ、星屑の欠片を吹き飛ばし、十数秒で崩壊した。
身動きを取れたイズルは高所から落ちる。
でもその同時に、彼の全身を覆う赤金色の火炎は急速に拡張し、大聖堂全体を取り込んだ。
リカの両親が指定した対面の場所は、町の中心からかなり離れている開発中の土地。
建設中のビルの群れの中で、目立つにも一棟の西洋風大聖堂が佇んでいる。
更に不思議に、季節でもないのに、大聖堂は凛として咲き誇る薔薇の壁に囲まれている。
「妙なところだな……」
そう呟いたら、イズルを歓迎するように、大聖堂の扉は自動的に開いた。
怪しいと思いながらも、イズルは慎重に大聖堂に入った。
「失礼します」
イズルの声は大聖堂の中で響いたら、扉が自動的に締まった。
「!」
大聖堂の中身はほぼ空っぽ。椅子も聖像もない。頭の真上の天井に、真っ白な照明が輝いている。二階はあるが、狭い回廊だけで、置物がない。
その狭い回廊の上に、中年男女の二人がイズルを見下ろしている。
男はポーカーフェースで冷静沈着、女は閑静でおっとり。
なんとなく、リカと雰囲気が似ているとイズルは感じた。
「遠路はるばる、ご苦労だった」
男のほうは先に口を開いた。
「初めまして、私はメッセージを送った天童嵩、こちらは妻の綾綺だ」
「初めまして、私は――」
「渡海イズル。知ってる」
天童嵩はイズルの自己紹介を断ち切り、話を進めた。
「単刀直入に聞こう――娘とは、どういう関係だ?」
「!」
イズルはまずい匂いを嗅いだ。
まさか、「100億をやるから、娘から離れろ」ってパターンじゃないよな……
とりあえず、心を落ち着かせて、正直に答えよう。
「名義上で、私はリカの部下です。でも本当は、お互いに信頼し合い、助け合い、心を交わしたパートナーです。更に言えば、お互いに好意を持っている恋人です」
「ふん、恋人。よく言える」
天童嵩は鼻で笑った。
隣の綾綺は目を細くしたら、全身から緑の光が浮かんだ。
その光は何かと共鳴する。金管の音が大聖堂の中で響いた。
まもなく、大聖堂の窓から薔薇の蔓が飛び込んで、矢のように天井の照明を粉砕した。
続いて、大量な薔薇の蔓が外から大聖堂の窓を塞ぎ、光源を遮断した。
あっという間に大聖堂内は真っ黒になった。
イズルは声を出さずに、ただ静かに次の手待っていた。
「あなたの異能力はすべての異能を防御できるものだと聞いたが、本当にそうなのか」
天童嵩の声と共に、イズルは危険の接近を感じた。
急いで防御の球状バリアを作ったが、完全に展開する前に、体が強い衝撃波に飛ばされた。
「!!」
イズルは高い壁にぶつかられ、形のない気圧のような力で押しつぶされ、身動きもできなくなった。
「力を持っていても、思うままに使えないなら、何にもならない」
天童嵩の冷たい声が闇の中で響いた。
「珍しい力とはいえ、万代家内部に限る話だ。あなたの今の力のレベルじゃ、高級異能力者の前では子供同然だ」
「……」
先日陽華から似たような話しを聞いたばかり、イズルは不服そうに喉を鳴らした。
不意打ちでもされなかったら、こんなの防げたはずだ……
「不意打ちだから不服か?」
「!」
イズルの考えを見抜けたように、天童嵩は彼を追い詰めた。
「敵は常に正々堂々に挑んでくるとは限らない。サバイバルゲームを勝ち抜いてきたあなたは、それをわからないはずがない。それでも不意打ちを訴えのは、自分の弱さに言い訳をつけたいだけだろう」
「……」
認めたくないけど、図星だった。
イズルは自分の力不足を認めたくない。
特に、リカの両親の前で。
「今のは本当の敵襲だったら、あなたがすでに命がない。娘のはあなたのことを気に入ったから、殺すつもりはない。力の差というものを知ってもらうだけだ。
あなたの万代家での価値はあなたが思うほど高くない。お家の産業も、万代家にとって代りがなくもない。だから、ご家族の殺害事件が黙認された。あなたは異能世界を知らないまま20年を過ごしてきた。今から万代家に入ってももう遅い。異能世界の知識を補習する間に、ほかの人に資源を奪われ、命を落とされるだろう」
「……」
イズルは無言に考えた。
「サバイバルゲーム」といい、「20年」といい、リカの「お気に入り」といい……
どうやら、この天童嵩は自分のことをよく知っている。
自分のことを詳しく調べて、かつ殺す気がない、こうやって厳しく警告する目的は――
やっぱり、あのパターンか……
イズルは脳内で結論を出したほぼ同時に、天童嵩も決め手をだした。
「つまり、あなたは万代家のリーダーの夫になる資格がない」
「……」
(リカ、あまり言いたくないけど、あなたの両親の知力は……)
「リカにとって、あなたのような夫は荷物のような存在だ。だが、あなたが愛人として影で彼女を支えられるなら、話は別だ」
「?」
なんだか、話はおかしい方向に展開した。
「……愛人?」
一瞬自分の耳を疑って、イズルはその単語を繰り返した。
「そうだ。リカは万代家のトップを継げるために、実力のある人と結婚しなければならない。それでも彼女を諦めたくないなら、お前は愛人で我慢しろ」
笑う場合ではないとわかっていても、イズルは我慢できず、笑い声を漏らした。
娘に「愛人」をつけようとするなんて、おもしろい父親だな。
「……オレが頷いても、リカはあんな馬鹿馬鹿しいまねをしないだろ。まして、オレがそんなことを絶対させない」
イズルは口調を強めた。
「リカが好きだ。彼女のこの世で唯一のパートナーになる」
「下手な演技をやめろ。娘の夫になっても、お前にメリットはない」
天童嵩は鼻で笑った。
「……なんで演技だと決めつけるのですか?」
「あなたが娘に接近する目的は復讐だろ。復讐するなら、影で行動するほうがもっと便利だ。あなたにとって、夫ではなく、愛人の身分こそが一番有利なものだ」
「……」
今度、イズルは本気にムカついた。
以前に演技するとき、リカに本当だと思われて、バカにされていた。
今回は本心を言ってるのに、リカの父に演技だと決めつけて、バカにされていた。
この一家は、なんでこんなにも演技と本心を区別できないんだ?
それとも、本当に、自分の演技に問題があるのか?
「愛人の話をやめてくれませんか?万代家に入る目的が復讐だと認めるけど、復讐のためにリカが好きになったんじゃない」
「隠さなくていい。七龍頭を含めて、みんなもわかっている。あなたの入族を許可したのは、あなたがまだ利用価値があるからだ」
「……何がわかるんだ……」
イズルは鼻で吹いた。
リカの両親はこんなに頑固だったら、自分も遠慮する必要はない。いっそう開き直したほうが早い。
「そもそも、リカが好きになったのことに一番不思議なのはオレ自身だ」
イズルは声を強めた。
「正直に言わせてくれ――娘さんは強引で横暴、コミュ障なのに毒舌だけが効いている。人間関係はごちゃごちゃ、仲間の半分が無能で、半分が裏切りもの。親族関係はもっと微妙、祖父が老獪で、計画があるのに彼女に何も知らせない、両親は頑固で、彼女の好きな人に愛人役を強いる」
「!?」
イズルの正直すぎる感想に、さすが天童嵩夫婦も驚いた。
「うっかり彼女の優しさに『惑わされて』、彼女が好きになってしまったのはオレの一生の『失算』だろう。おっしゃる通り、オレの復讐にとって、彼女への感情は邪魔しかならない。
それでも、オレはリカを好きになったことに後悔しない。絶対にリカを諦めない。だから、現在一番困っているのはお二人ではなく、オレのほうだ」
「それなら、リカのために復讐を諦めなさい」
黙っていた綾綺は口を開いた。
「それも嫌だ」
イズルはきっぱりと断った。
「……」
「……」
「欲張りな若者だ」
しばらくの沈黙が経って、天童嵩の嘆きが響いた。
「欲張りではない。人間としてのもっとも素朴な感情に従うだけだ。仇があるなら必ず討つ。愛があるなら必ず守る。オレにはできる」
相手の態度が緩くなったのに察して、イズルは口元を上げた。
闇の中で、天童嵩はイズルを見下ろしながら、彼の意思を確かめる。
「お前はどうするつもり?」
「まず、リカの頭固い両親を説得する――」
そう言いながら、イズルの体は光った。
チラチラと何回瞬いた後、薄い琥珀色の光は全身に広がり、
赤金色に変色する。そして、たちまち目を焼けるよう火炎になる。
イズルの体を押し付ける何かが、その火炎に焼かれたように、亀裂が現れ、星屑の欠片を吹き飛ばし、十数秒で崩壊した。
身動きを取れたイズルは高所から落ちる。
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