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【復讐劇篇】第二十七章 不真面目なゲーム
2703 変なお願い
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***
翌日の朝、参加者たちは早々食堂に来た。
朝食はバイキング式なので、ほとんどの人は遠慮なく朝飯の皿を山盛りにした。
これからは体力戦でもあるから、エネルギーを貯めなければならない。
そんな人たちの中で、一人だけ絵柄が断然に異なる。
緑縁はパン一枚とちょこっとしたサラダしかないプレートを持って、リカとイズルの前に来た。
「隣でいいですか?」
リカが頷いたら、緑縁はリカの隣に座った。
「緑縁さん、顔色がよくないですね」
リカに聞かれて、緑縁は長いため息をついた。
「交渉失敗ですわ」
「交渉?」
「リカさん、実は、私――」
緑縁は真剣極まりな眼差しで、リカを見つめる。
リカとイズルも心構えをして、彼女の続いを待つ。
「とんでもない運動音痴です」
「……」
「……」
リカとイズルが想像した方向と全然違う話だった。
でも続きは真面目だった。
「ここの技術に興味があるけど、サバイバルゲームで勝ち取る可能性は0.00001パーセントもありませんわ……ですから昨日、青野さんに頼んで、そちらの責任者に交渉してみたの――参加者から外して、ゲームの協力者にしてもらえませんか。スパイでも、闇討ちでも、賄賂でもなんでもやるから、その代わり我が社に技術の情報をください、って」
「……」
(こちらもかなり卑怯じゃないか……)
口から出していないけど、イズルとリカは同じようなことを考えた。
「でも、きっぱり断られましたわ」
そう言って、緑縁は白くて柔らかい指でパンをふたつに裂けた。
「緑縁さんは、新世界のボスにも繋がっているでしょ?なんとかならないですか?」
リカは親切に自分のまだ飲んでいないホットコーヒーを緑縁に差し出した。
「今回のことだけ、ボスのメンツも効かないって……」
「そういえば、緑縁さんは仲間を連れてこなかったのですか?」
「陽華に頼んだけど、直前に新世界にだめだしされました。陽華レベルの異能力は反則だって……」
緑縁は悶々とフォークでサラダのミニトマトに刺した。
「あの陰湿二番目、わざと私に恥をかかせるつもりでしょうね」
「陰湿二番目?青野翼のことじゃないですか?」
おっとりしたお嬢様の口からいきなり相応しくない単語を聞いて、イズルはとても気になる。
「青野さんじゃなくて、新世界の二番目の人です。ボスが時々不在だから、彼が日常の運営をやっています」
「どんな人?」
(青野翼より陰湿とは、かなりやばい奴だな……)
イズルは視線をリカに投げたが、リカは頭を横に振った。
「会ったことがないわ。ただ、噂によると……」
リカの話が終わる前に、緑縁は代わりに答えた。
「腹黒で陰湿で人でなし。彼を悪魔にたとえたら、悪魔さんだって可哀そうですわ。天国が新世界になってからめったに人の前に現れないの。でも今回は多分、ゲーム優勝者に会うでしょう。リカさんとイズルさんは気を付けてね」
「さすが青野翼の上司を務める人と言うべきか……」
イズルは感心そうに嘆いたら、薄い笑顔で緑縁に聞き返した。
「でも緑縁さんのその言い方、オレたちはあの人に会えると確信したように聞こえますね」
緑縁はちょっぴりといつもの優雅な微笑みに戻った。
「だって、イズルさんとリカさんは勝つために来たでしょう。お二人は優勝を譲らないと思います。それに、たとえ優勝しなくても、二人はきっとあの人に会えますよ」
緑縁は視線をリカに移した。
「私に、何が?」
緑縁はリカの疑問を答えないまま、可哀そうに二人にねだった。
「お二人にお願いしたいです。ゲームが開始したら、すぐ私を『殺して』くれませんか?」
「……」
サバイバルゲームを何年もやっていたイズルは初めてこんな変な要求を聞いた。
「運動音痴の私が自力でみんな攻撃を避けるのは無理です。負けるのは怖くないけど、物理攻撃はかなり痛いでしょ?ですから、お二人にお願いしたいです。痛みをつけない程度で、私の生命値を全部消してください!お二人の点数にもなりますから!」
「すみませんが、緑縁さんがそれでよてくも、オレのつまらないプライドが許しません……」
昨日の夜、イズルは緑縁に早めに退場させると言ったけど、サバイバルゲームの愛好家として、どうしてもこんな勝利方を受け入れない。
「酷いですイズルさん。この間、リカさんを攻略する助言をあげたばかりなのに……」
「私を攻略する助言?」
「!!」
「弱み」を握られたイズルは危うく椅子から飛び上がった。
「コッホン!!」
イズルは大きい声で咳払いをして、かなり真顔になって、もう一度丁寧に緑縁の要求に返事をした。
「緑縁さん、お気持ちは分かりますが、一度の打撃はどのくらい生命値を消耗できるのも分からないし、万が一、ほんの少ししか削らない場合、いつまでも緑縁さんだけを攻撃するわけにもいきません。緑縁さんは参加したくないなら、ずっと休憩エリアにいれば攻撃から免れるはずです……」
「私は新世界のルールも参加者たちの人柄も信じていません。『生きている』かぎり、絶対巻き込まれるの……」
「それでも馬鹿イズルに頼む必要はないでしょ!」
いきなり、奇愛は三人の隣に駆け付けた。
「緑縁さんのこと、あたしが守るよ!」
「違います。守ることを頼んでいないの、殺してほしいの!」
誤解した奇愛に、緑縁は慌てて説明した。
でも、奇愛は聞き耳の持たない。
「大丈夫よ、難しくないの。あたしが手本を見せるから、緑縁さんはすぐ覚えるよ!」
奇愛は緑縁を起こして、強引に自分の席のほうに引っ張る。
「朝ごはんはこんなんじゃだめでしょ!あたしたたちはチームになってイズルをやっつけるから、お腹をいっぱい食べなくちゃ!」
奇愛は緑縁に山盛りの食べ物を押し込んで、滔々とサバイバルゲームの諸々を語り始めた。
「……」
緑縁は悶々と暴君のような従妹の話を聞くしかなかった。
緑縁に申し訳ないけど、イズルとリカは笑いを我慢できなかった。
「そういえば、私を攻略する助言って……」
「ああ、そうだ!傭兵のことをほかの人に伝えないと!」
リカはさっきの続きを聞こうとしたが、イズルは急いで話題を逸らした。
ちょうど、顔に傷跡の男は食事を持って二人の前を通る。
「キミ!」
「!!」
イズルはさっそく男の肩を掴んだら、男は緊張しそうに息を飲んだ。
「大丈夫だ。そのかっこうは全然問題ない!」
イズルは男を落ち着かせて、低い声で彼に事情を伝えた。
「……というわけだから……オレとリカは優勝に専念しなければならない。奇愛はああだし、緑縁さんもゲームに慣れていない、かなり危険だろう。二人のことを頼むんだ」
男は熟練に命令を受けた。
「……任せてくれ、隊長」
ゲームの開始時間になったら、全員が戸外フィールドに案内された。
リカとイズルたちの9番組以外に、ほかの組のゲームも同時進行。大きな島は数個のエリアに分けられた。
それぞれのエリアは、川、渠、山など越えられにくい地形で分けられている。
運がよければ、ほかの組の戦況を見られる。
参加者たちは素手で入場した。
まもなく、スマートウォッチに武器と生存物資が投下された三つの場所が表示された。
VR異能力で即攻撃するのもできるが、お互いの実力が分からないのか、武器持ちの優勢を取りたいのか、全員も物資の獲得を優先した。
「東北へ行こう」
イズルはリカに合図をしたら、二人は一番遠い投下点へ向かった。
ホカゲと小金井はさっそく二人の後を追った。
三兄弟は押し合いながら、北西のほうの投下点へ走り出した。
「緑縁さん、あたしたちも……」
奇愛もイズルたちを追いかけようとしたが、彼女と緑縁のスピードはまさに兎と亀の差。
不本意ながら、奇愛は方向を一番近い投下地点に変えた。
でも、その投下点で傭兵の三人組と傷跡の男はすでに武器を手にした。
翌日の朝、参加者たちは早々食堂に来た。
朝食はバイキング式なので、ほとんどの人は遠慮なく朝飯の皿を山盛りにした。
これからは体力戦でもあるから、エネルギーを貯めなければならない。
そんな人たちの中で、一人だけ絵柄が断然に異なる。
緑縁はパン一枚とちょこっとしたサラダしかないプレートを持って、リカとイズルの前に来た。
「隣でいいですか?」
リカが頷いたら、緑縁はリカの隣に座った。
「緑縁さん、顔色がよくないですね」
リカに聞かれて、緑縁は長いため息をついた。
「交渉失敗ですわ」
「交渉?」
「リカさん、実は、私――」
緑縁は真剣極まりな眼差しで、リカを見つめる。
リカとイズルも心構えをして、彼女の続いを待つ。
「とんでもない運動音痴です」
「……」
「……」
リカとイズルが想像した方向と全然違う話だった。
でも続きは真面目だった。
「ここの技術に興味があるけど、サバイバルゲームで勝ち取る可能性は0.00001パーセントもありませんわ……ですから昨日、青野さんに頼んで、そちらの責任者に交渉してみたの――参加者から外して、ゲームの協力者にしてもらえませんか。スパイでも、闇討ちでも、賄賂でもなんでもやるから、その代わり我が社に技術の情報をください、って」
「……」
(こちらもかなり卑怯じゃないか……)
口から出していないけど、イズルとリカは同じようなことを考えた。
「でも、きっぱり断られましたわ」
そう言って、緑縁は白くて柔らかい指でパンをふたつに裂けた。
「緑縁さんは、新世界のボスにも繋がっているでしょ?なんとかならないですか?」
リカは親切に自分のまだ飲んでいないホットコーヒーを緑縁に差し出した。
「今回のことだけ、ボスのメンツも効かないって……」
「そういえば、緑縁さんは仲間を連れてこなかったのですか?」
「陽華に頼んだけど、直前に新世界にだめだしされました。陽華レベルの異能力は反則だって……」
緑縁は悶々とフォークでサラダのミニトマトに刺した。
「あの陰湿二番目、わざと私に恥をかかせるつもりでしょうね」
「陰湿二番目?青野翼のことじゃないですか?」
おっとりしたお嬢様の口からいきなり相応しくない単語を聞いて、イズルはとても気になる。
「青野さんじゃなくて、新世界の二番目の人です。ボスが時々不在だから、彼が日常の運営をやっています」
「どんな人?」
(青野翼より陰湿とは、かなりやばい奴だな……)
イズルは視線をリカに投げたが、リカは頭を横に振った。
「会ったことがないわ。ただ、噂によると……」
リカの話が終わる前に、緑縁は代わりに答えた。
「腹黒で陰湿で人でなし。彼を悪魔にたとえたら、悪魔さんだって可哀そうですわ。天国が新世界になってからめったに人の前に現れないの。でも今回は多分、ゲーム優勝者に会うでしょう。リカさんとイズルさんは気を付けてね」
「さすが青野翼の上司を務める人と言うべきか……」
イズルは感心そうに嘆いたら、薄い笑顔で緑縁に聞き返した。
「でも緑縁さんのその言い方、オレたちはあの人に会えると確信したように聞こえますね」
緑縁はちょっぴりといつもの優雅な微笑みに戻った。
「だって、イズルさんとリカさんは勝つために来たでしょう。お二人は優勝を譲らないと思います。それに、たとえ優勝しなくても、二人はきっとあの人に会えますよ」
緑縁は視線をリカに移した。
「私に、何が?」
緑縁はリカの疑問を答えないまま、可哀そうに二人にねだった。
「お二人にお願いしたいです。ゲームが開始したら、すぐ私を『殺して』くれませんか?」
「……」
サバイバルゲームを何年もやっていたイズルは初めてこんな変な要求を聞いた。
「運動音痴の私が自力でみんな攻撃を避けるのは無理です。負けるのは怖くないけど、物理攻撃はかなり痛いでしょ?ですから、お二人にお願いしたいです。痛みをつけない程度で、私の生命値を全部消してください!お二人の点数にもなりますから!」
「すみませんが、緑縁さんがそれでよてくも、オレのつまらないプライドが許しません……」
昨日の夜、イズルは緑縁に早めに退場させると言ったけど、サバイバルゲームの愛好家として、どうしてもこんな勝利方を受け入れない。
「酷いですイズルさん。この間、リカさんを攻略する助言をあげたばかりなのに……」
「私を攻略する助言?」
「!!」
「弱み」を握られたイズルは危うく椅子から飛び上がった。
「コッホン!!」
イズルは大きい声で咳払いをして、かなり真顔になって、もう一度丁寧に緑縁の要求に返事をした。
「緑縁さん、お気持ちは分かりますが、一度の打撃はどのくらい生命値を消耗できるのも分からないし、万が一、ほんの少ししか削らない場合、いつまでも緑縁さんだけを攻撃するわけにもいきません。緑縁さんは参加したくないなら、ずっと休憩エリアにいれば攻撃から免れるはずです……」
「私は新世界のルールも参加者たちの人柄も信じていません。『生きている』かぎり、絶対巻き込まれるの……」
「それでも馬鹿イズルに頼む必要はないでしょ!」
いきなり、奇愛は三人の隣に駆け付けた。
「緑縁さんのこと、あたしが守るよ!」
「違います。守ることを頼んでいないの、殺してほしいの!」
誤解した奇愛に、緑縁は慌てて説明した。
でも、奇愛は聞き耳の持たない。
「大丈夫よ、難しくないの。あたしが手本を見せるから、緑縁さんはすぐ覚えるよ!」
奇愛は緑縁を起こして、強引に自分の席のほうに引っ張る。
「朝ごはんはこんなんじゃだめでしょ!あたしたたちはチームになってイズルをやっつけるから、お腹をいっぱい食べなくちゃ!」
奇愛は緑縁に山盛りの食べ物を押し込んで、滔々とサバイバルゲームの諸々を語り始めた。
「……」
緑縁は悶々と暴君のような従妹の話を聞くしかなかった。
緑縁に申し訳ないけど、イズルとリカは笑いを我慢できなかった。
「そういえば、私を攻略する助言って……」
「ああ、そうだ!傭兵のことをほかの人に伝えないと!」
リカはさっきの続きを聞こうとしたが、イズルは急いで話題を逸らした。
ちょうど、顔に傷跡の男は食事を持って二人の前を通る。
「キミ!」
「!!」
イズルはさっそく男の肩を掴んだら、男は緊張しそうに息を飲んだ。
「大丈夫だ。そのかっこうは全然問題ない!」
イズルは男を落ち着かせて、低い声で彼に事情を伝えた。
「……というわけだから……オレとリカは優勝に専念しなければならない。奇愛はああだし、緑縁さんもゲームに慣れていない、かなり危険だろう。二人のことを頼むんだ」
男は熟練に命令を受けた。
「……任せてくれ、隊長」
ゲームの開始時間になったら、全員が戸外フィールドに案内された。
リカとイズルたちの9番組以外に、ほかの組のゲームも同時進行。大きな島は数個のエリアに分けられた。
それぞれのエリアは、川、渠、山など越えられにくい地形で分けられている。
運がよければ、ほかの組の戦況を見られる。
参加者たちは素手で入場した。
まもなく、スマートウォッチに武器と生存物資が投下された三つの場所が表示された。
VR異能力で即攻撃するのもできるが、お互いの実力が分からないのか、武器持ちの優勢を取りたいのか、全員も物資の獲得を優先した。
「東北へ行こう」
イズルはリカに合図をしたら、二人は一番遠い投下点へ向かった。
ホカゲと小金井はさっそく二人の後を追った。
三兄弟は押し合いながら、北西のほうの投下点へ走り出した。
「緑縁さん、あたしたちも……」
奇愛もイズルたちを追いかけようとしたが、彼女と緑縁のスピードはまさに兎と亀の差。
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