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【名演技篇】第二章 同居は攻防戦
0204 毒舌パラダイス
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「近藤さんに問題が……?まさか」
青野翼が持ってきた情報を聞いたら、イズルは眉をひそめた。
青野翼という人間を評価できないが、彼の情報なら価値があると思う。
それでも、長年の付き合いの管理員に問題があると言われて、信じきれなかった。
「彼はうちで二十年も務めていた。問題があったら、祖父や父は見過ごすわけがない」
「それは、お爺様やお父様の前でまともに働いていたからでしょう。でも今の状況が変わりました。頼りになれる主人がいないと判断したら、犬でも命令を聞けなくなります。まして人間というもの」
「……」
「でも心配しないでください。近藤さんは博司さんにあげたのは価値の無い個人情報だけです。怒るほどのものではありません。長年の情に免じて、円満退職させてください」
「……」
博司というのは、イズルの祖父の弟の息子、イズルの叔父でもある。
イズル生還のことを知ってから、積極的にアプローチしてくる。
利益のためにお節介になっているのは想像できる。でもイズル本人に悪意があるようにも見えない。
それより、青野翼の言葉から嫌味を感じる。自分は頼りになれないから、管理員が叔父のほうについたと言っているのだ。
ムカつくと思ったが、イズルは反論できなかった。
彼は頼りになれないのは事実だから。
その悔しさに目線が下に向けたら——
半分のリンゴが目に入った。
!?
リカは管理員の解雇を言ったんだ。
しかも、二回も。
まさか、管理員に問題があるのを知ったのか?
だったら、なぜはっきり言わなかった?
青野翼との電話がやっと終わって、イズルはベッドの下から盗聴器を出した。
壁に当てて向こうの音声を盗み聞く。
かなり時間が経っても音声がなかったので、イズルは部屋から出て、足音を忍ばせて隣のドアの前に来た。
「?」
鍵がかかっていない。
ドアに隙間がある。
暗黒家族のお姫様だから、普段ボディーガードとかに守られていて、本人の警戒意識が足りないだろう。
イズルは隙間から部屋内を覗いた。
リカは机に伏せたまま寝ているようだ。
寝たふりの可能性もあるので、入る前にイズルはまず言い訳を考えた。
管理員の解雇を決めた。リカへの態度が悪いから。リカは大事な家庭教師で大事な友達、リカへの無礼を許さない。
もしリカはその言い訳に納得できるなら、お詫びとして、彼女を地味なお茶にでも誘う。
うん、違和感のない言い訳だ。
イズルは安心して部屋に入って、静かにリカに接近した。
でも、その言い訳は役に立たなかった。
リカは目覚めていない。本当に寝ている。
まあ、それでいい。小馬鹿を演じる手間が省いた。
イズルはほっとして、この占領された部屋を観察する。
でかいスーツケースが見つからない。押し入れにでも入れたのか。
サーブルのカバンはベッドの横に立っている。
本棚に何個の紙ボックスが置かれている。
ベッドに何冊の本と、かわいらしい羊のぬいぐるみがある。
パソコンは机の上に閉じたまま。
ボックスやパソコンの中身に気になるが、今はリカの信頼を得るのは先で、下手に動かないほうが得策だろう。
先ほどリカに渡した資料も机に置いてある。
綺麗に三部にまとめられていてい、赤ペンで何か文字が書かれた。
読んだのか……?
なるほど、通りに寝たわけだ。
あの資料は催眠できるほど退屈なものだから。
自業自得じゃないか。
いたずら成功した子供のように、イズルはニヤッと笑った。
好奇心で資料を手に取って赤ペンを読んでみた。
「……」
「……」
しかし、ページめぐりと共に、彼の笑顔がだんだん消えた。
一部を読み終わったら、残った二部も手に取って急いで読んだ。
ここの資料に、三つのグループ会社の社員からのレポートが入っている。
リカは散乱した資料を会社別にまとめた。
その上に、すべてのレポートの一ページ目にコメントを入れた。
イズルへのコメントよりも辛辣なものだった。
「嘘ばかり、空想だらけな履歴、自己賛美、仕事内容に関する文字は一つもない、まともに仕事をやっていないのが分かる」
「五行で説明できることを五ページに書いた。紙とインクと電力の無駄。まとめる能力が全くない」
「簡単な問題なのにわざと複雑な解決方法を提示する。『俺すごいだろ』の過剰アピール。能力がないくせに大口を叩く。課長職に相応しくない」
「ロジックゼロ。文章力マイナス。国語からやり直すべき(そもそも採用されたのがおかしい、採用するほうの責任を問うべき)」
「おだて以外何も書いていない、まさに職場のガン、即解雇を勧める」
…………
真面目に読むつもりだけど、イズルは途中で思わず吹いた。
減点対象が自分でなければ、彼女の話面白く聞こえる。
その上に、どの指摘も適切と思う。
更に、早い。
…………
早すぎる。
イズルは異常に気付いた。
これだけの量のクソレポートを短時間で読み終わっただけではなく、それぞれのダメところをずばりと指摘した。
青野翼の資料によると、リカは16歳で某一流大学から卒業した天才少女。
さっきまでその情報の真実性を疑ったけど、どうやら本物のようだ。
少なくとも、読解力は本物だ。
融通が利かないのは傲慢の故か、要求が高いのは彼女自身を基準にしているのか。
でも本当に融通の利かない傲慢な人だったら、こんな茶番に付き合わないだろう。クソレポートを全部読んで分析して赤ペンまで入れる必要もないだろう。
彼女は一体――
今までリカとのやり取りは頭から次々と浮かんできて、イズル冷静にリカを分析し直した。
「契約をした以上、私は契約通りにやる」
態度が悪いけど、美味しい提案を断ったのも、コメントと減点を続けるのも契約通りのやり方……
「夜21時前にあなたのところに到着する」
火災警報器が鳴らされたのは、確か、21時前頃……
「分かった。明日に教える」
家庭教師の仕事を頼んだら、言われた通りにやった……
これは、傲慢なんかじゃない、「クソ真面目」だ!
よく考えてみれば、確かにそうだった。
契約と約束したことをちゃんと守っているけど、約束も義務もないことに対して、別の対応を取っている。
食事の誘いに付き合う義務はないから、全部断った。
管理員の怪しさを指摘するのは仕事じゃないから、はっきり説明しなった。
……
自分を万代家に取り込むのなら、普通に餌で釣るか、脅迫するだろ?
真面目に家庭教師をやって、自分の不愉快ばかり掻いたらどうする?
なんとなくリカの属性が分かっていても、やはり彼女の企みが見えない。
青野翼の資料に書かれていない重要なことがある。
リカが失敗した任務のことだ。
こんな仕事姿勢も頭も優秀なお姫様は一体どんな任務に失敗して、コンビニフードを食べるような境地に落ちたのか?
まあ、コンビニフードを食べるのは好みかも知れないけど。
(青野のやつ、よくもこんな不可解なものを拾ってくれたな)
イズルはリカの寝顔をもう一度見た。
無防備そうに寝ていて、手にまだ採点スマホを持っている。
黙っていれば、暗黒家族の魔女ではなく、ただのがり勉少女に見える。
イズルは半分のリンゴを思い出して、仕方がなさそうに口元を上げた。
(毒はあるかどうか、かじってみるしかないようだ)
青野翼が持ってきた情報を聞いたら、イズルは眉をひそめた。
青野翼という人間を評価できないが、彼の情報なら価値があると思う。
それでも、長年の付き合いの管理員に問題があると言われて、信じきれなかった。
「彼はうちで二十年も務めていた。問題があったら、祖父や父は見過ごすわけがない」
「それは、お爺様やお父様の前でまともに働いていたからでしょう。でも今の状況が変わりました。頼りになれる主人がいないと判断したら、犬でも命令を聞けなくなります。まして人間というもの」
「……」
「でも心配しないでください。近藤さんは博司さんにあげたのは価値の無い個人情報だけです。怒るほどのものではありません。長年の情に免じて、円満退職させてください」
「……」
博司というのは、イズルの祖父の弟の息子、イズルの叔父でもある。
イズル生還のことを知ってから、積極的にアプローチしてくる。
利益のためにお節介になっているのは想像できる。でもイズル本人に悪意があるようにも見えない。
それより、青野翼の言葉から嫌味を感じる。自分は頼りになれないから、管理員が叔父のほうについたと言っているのだ。
ムカつくと思ったが、イズルは反論できなかった。
彼は頼りになれないのは事実だから。
その悔しさに目線が下に向けたら——
半分のリンゴが目に入った。
!?
リカは管理員の解雇を言ったんだ。
しかも、二回も。
まさか、管理員に問題があるのを知ったのか?
だったら、なぜはっきり言わなかった?
青野翼との電話がやっと終わって、イズルはベッドの下から盗聴器を出した。
壁に当てて向こうの音声を盗み聞く。
かなり時間が経っても音声がなかったので、イズルは部屋から出て、足音を忍ばせて隣のドアの前に来た。
「?」
鍵がかかっていない。
ドアに隙間がある。
暗黒家族のお姫様だから、普段ボディーガードとかに守られていて、本人の警戒意識が足りないだろう。
イズルは隙間から部屋内を覗いた。
リカは机に伏せたまま寝ているようだ。
寝たふりの可能性もあるので、入る前にイズルはまず言い訳を考えた。
管理員の解雇を決めた。リカへの態度が悪いから。リカは大事な家庭教師で大事な友達、リカへの無礼を許さない。
もしリカはその言い訳に納得できるなら、お詫びとして、彼女を地味なお茶にでも誘う。
うん、違和感のない言い訳だ。
イズルは安心して部屋に入って、静かにリカに接近した。
でも、その言い訳は役に立たなかった。
リカは目覚めていない。本当に寝ている。
まあ、それでいい。小馬鹿を演じる手間が省いた。
イズルはほっとして、この占領された部屋を観察する。
でかいスーツケースが見つからない。押し入れにでも入れたのか。
サーブルのカバンはベッドの横に立っている。
本棚に何個の紙ボックスが置かれている。
ベッドに何冊の本と、かわいらしい羊のぬいぐるみがある。
パソコンは机の上に閉じたまま。
ボックスやパソコンの中身に気になるが、今はリカの信頼を得るのは先で、下手に動かないほうが得策だろう。
先ほどリカに渡した資料も机に置いてある。
綺麗に三部にまとめられていてい、赤ペンで何か文字が書かれた。
読んだのか……?
なるほど、通りに寝たわけだ。
あの資料は催眠できるほど退屈なものだから。
自業自得じゃないか。
いたずら成功した子供のように、イズルはニヤッと笑った。
好奇心で資料を手に取って赤ペンを読んでみた。
「……」
「……」
しかし、ページめぐりと共に、彼の笑顔がだんだん消えた。
一部を読み終わったら、残った二部も手に取って急いで読んだ。
ここの資料に、三つのグループ会社の社員からのレポートが入っている。
リカは散乱した資料を会社別にまとめた。
その上に、すべてのレポートの一ページ目にコメントを入れた。
イズルへのコメントよりも辛辣なものだった。
「嘘ばかり、空想だらけな履歴、自己賛美、仕事内容に関する文字は一つもない、まともに仕事をやっていないのが分かる」
「五行で説明できることを五ページに書いた。紙とインクと電力の無駄。まとめる能力が全くない」
「簡単な問題なのにわざと複雑な解決方法を提示する。『俺すごいだろ』の過剰アピール。能力がないくせに大口を叩く。課長職に相応しくない」
「ロジックゼロ。文章力マイナス。国語からやり直すべき(そもそも採用されたのがおかしい、採用するほうの責任を問うべき)」
「おだて以外何も書いていない、まさに職場のガン、即解雇を勧める」
…………
真面目に読むつもりだけど、イズルは途中で思わず吹いた。
減点対象が自分でなければ、彼女の話面白く聞こえる。
その上に、どの指摘も適切と思う。
更に、早い。
…………
早すぎる。
イズルは異常に気付いた。
これだけの量のクソレポートを短時間で読み終わっただけではなく、それぞれのダメところをずばりと指摘した。
青野翼の資料によると、リカは16歳で某一流大学から卒業した天才少女。
さっきまでその情報の真実性を疑ったけど、どうやら本物のようだ。
少なくとも、読解力は本物だ。
融通が利かないのは傲慢の故か、要求が高いのは彼女自身を基準にしているのか。
でも本当に融通の利かない傲慢な人だったら、こんな茶番に付き合わないだろう。クソレポートを全部読んで分析して赤ペンまで入れる必要もないだろう。
彼女は一体――
今までリカとのやり取りは頭から次々と浮かんできて、イズル冷静にリカを分析し直した。
「契約をした以上、私は契約通りにやる」
態度が悪いけど、美味しい提案を断ったのも、コメントと減点を続けるのも契約通りのやり方……
「夜21時前にあなたのところに到着する」
火災警報器が鳴らされたのは、確か、21時前頃……
「分かった。明日に教える」
家庭教師の仕事を頼んだら、言われた通りにやった……
これは、傲慢なんかじゃない、「クソ真面目」だ!
よく考えてみれば、確かにそうだった。
契約と約束したことをちゃんと守っているけど、約束も義務もないことに対して、別の対応を取っている。
食事の誘いに付き合う義務はないから、全部断った。
管理員の怪しさを指摘するのは仕事じゃないから、はっきり説明しなった。
……
自分を万代家に取り込むのなら、普通に餌で釣るか、脅迫するだろ?
真面目に家庭教師をやって、自分の不愉快ばかり掻いたらどうする?
なんとなくリカの属性が分かっていても、やはり彼女の企みが見えない。
青野翼の資料に書かれていない重要なことがある。
リカが失敗した任務のことだ。
こんな仕事姿勢も頭も優秀なお姫様は一体どんな任務に失敗して、コンビニフードを食べるような境地に落ちたのか?
まあ、コンビニフードを食べるのは好みかも知れないけど。
(青野のやつ、よくもこんな不可解なものを拾ってくれたな)
イズルはリカの寝顔をもう一度見た。
無防備そうに寝ていて、手にまだ採点スマホを持っている。
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