人恐の俺が異世界に飛ばされた訳だが

めると

文字の大きさ
2 / 3

2話 シャイな猫娘と通信エラー

しおりを挟む



「えっと...大丈夫かにゃ...?」


「...」


「あの...、って...!!」


「「キャァァァァァァァ」」


悠人と猫の少女は叫んだ


「人間...だぁぁぁ!!」


悠人はうつ伏せる


「変態にぁぁぁ!!!」


猫の少女も頬を赤らまかせながらうつ伏せる





「...あれ、?おかしいな。いつもなら身体が痒くなったり頭が痛くなったりするのに...」


悠人は自分に違和感を感じていた。それは、


『人恐』の反応がないからだ


「考えられる可能性としては3つ」


悠人は起き上がり、
うつ伏せ尻尾をビクビク揺らしてる少女を見ながら言った


「1つ、『人恐』を克服しこと。

2つ、ゲームの中の世界だから症状が出ないこと。

そして3つ目が... こいつが人間じゃないって事」


「にゃ!?私は一応人間なんだけど!?
猫種族の人間だけどっ!
変態さんな貴方よりは人間らしいと思うよっ!
てゆうかその格好は何!!」


悠人は自分の下半身を見る


「ん...?あぁ、この血は俺の血じゃないぜ?
さっき俺の能力が発動してな。

怪物を一瞬で切り裂いてしまったんだよ。全く、強すぎるってのは罪だな...
んで、これはその時の返り血だな」


「違う違うっ!!色々違う!まず倒したの私だし!
君がなんで   は、は、裸なの!って聞いたんです!!」


猫の少女は目を手で隠しながら赤くなっていく


「裸?っておいおい、その手。
隙間が空いてるように...うぐっ..!?」


悠人はビンタを食らった


「待て待て、冗談だ冗談!さっきこいつから逃げる時に脱いじまっただけだ!
変態じゃねぇぞ!?」


「普通は脱ぎませんよっ!?
と、取り敢えずこれで隠して下さい...」


猫の少女は羽織っていた上着を悠人に投げる


「ありがとよ、俺は初期装備を取ってくる。そしたらこれを返すぞ!」


怪物の血で真っ赤に染め上がる上着をみて


「もういりませんよ...」


とルナは呟いた


悠人は先ほどの場所に戻り、初期装備を入手し装着した


「これでよし...と!
あぁ、これは血で汚れたから匂いを嗅いで 一晩一緒に寝てから洗って返すよ」


ニッコリとした笑顔のまま言った


「よくは無いですけどね...ってやめて下さいっ!」


「まぁそれはさておき、さっきの怪物は何なんだ?どうやって倒したんだ?
そして、お前は誰だ...?」


「にゃ...色々説明した方がいいみたいですね。私は〈ルナ〉、猫種族の人間です。この世界は様々な種族の人間(獣人)がいて、日々モンスターや怪物と戦っています。

怪物は通称〈ゴット〉と呼ばれ、ゴッドと戦う者を〈ゴット バスターズ〉と呼んでます。

さっきの怪物はエードと呼ばれ、怪物の中では最弱の種ですよっ」
 



悠人は驚きを隠せなかった


「...今のがゴットってやつの中で一番弱い?おいおい、冗談はその尻尾と耳だけにしてくれよ」


「冗談じゃないんだけど!!とにかく、貴方は何者ですか?私は名乗りましたよ!」


「あぁ、俺の名は三日月悠人!
愛すべき妹から聞いたゲームをダウンロードしてプレイしたら異世界に吸い込まれて殺されかけてた男だっ!!」


「ミカヅキ...ユート?変わった名前ですね。ユートと呼ばせてもらいますよっ

それと[ゲーム]とか[ダウンロード]とか分かりませんが、殺されかけたことをそんなに自信満々に言わないで下さいよ!
...とにかく、ユートは変な人みたいなので関わりたくないですっ!」


そう言うと、ルナの名乗った少女は全速力で走っていった


「おいおいおいいい!!俺のヒロイン!
待てこら、なんか装備よこせよっ!!」


走っていくルナの背中を見ながら悠人は叫んだ


「...まったく。シャイな奴だな

とりあえず村に行く必要があるか。
さっきの怪物がいつ出るかも分からねぇし、、。

って、久しぶりに家族以外の人と話せたな。
獣人は人恐に反応しないみたいだな...これなら俺の待ち望む《イチャイチャ青春ライフ》が楽しく送れそうだ!」


ピロロロ...ピロロロ...

そんなことを言って ニヤける悠人に 突然電話がかかって来た


「ん?誰だ...ってゆな!?なるほど、元の世界とは意思疎通ができるみたいだな!」


表示されたボタンを押す


「もしもしー、兄ちゃん?久しぶりだねぇ!
元気にしてた?ってそんなに血が出てたら元気な訳ないよねw  ...って何してんの!?」


「...ビデオ通話か、そんなに兄ちゃんの裸が見たかったのか?ほら!存分に見るといい!」


「...傷は無いみたいだね。返り血かな、?
とりあえず元気そうで良かったよ!んで、何処にいるのさっ!?なんでパンツと女物の服着てんのさ!」



(ふむ、心配した表情を見せる妹に今の状況を説明しなければ...なるべく分かりやすくだな...よし、)




「異世界に飛ばされて、パンツ投げて、女の子が着てた服を貰った」



「...」


プツッ




何故か電話が切れてしまった


「通信エラーか?なんだよ、電波が悪いとか聞いてねぇぞ。つか電波飛んでるのか?」


久しぶりに聞けた妹の声。
久しぶりに見れた妹の顔。

それだけで悠人の不安は吹っ飛んだ



「よっしゃ!取り敢えず元の世界との意思疎通ができるって事は戻る手段もありそうだな!
まぁこっちには獣人(人恐が反応しない奴)がいるみたいだし、なんとかなるよな!」


ルナが走って行った方向を向く


「...俺の勘が言ってる。村はこっちだ、と!

さぁ!ここからが俺の冒険の始まりだっ!!」


心地よい風が吹いている
きっとこの風は俺の冒険の始まりを歓迎してるんだろうな...



「行くぜっ!待ってな俺の青春!」


そう言うと、悠人はルナの後を ただただ追いかけるのであった








ーーーーーーーーーーーーーーーーー
【現状況】
〈装備〉
腰当て(パンツ)
上着


〈ステータス〉
未だ未確認


〈所持金〉
5000G




しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

魔法が使えない落ちこぼれ貴族の三男は、天才錬金術師のたまごでした

茜カナコ
ファンタジー
魔法使いよりも錬金術士の方が少ない世界。 貴族は生まれつき魔力を持っていることが多いが錬金術を使えるものは、ほとんどいない。 母も魔力が弱く、父から「できそこないの妻」と馬鹿にされ、こき使われている。 バレット男爵家の三男として生まれた僕は、魔力がなく、家でおちこぼれとしてぞんざいに扱われている。 しかし、僕には錬金術の才能があることに気づき、この家を出ると決めた。

追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発

ハーフのクロエ
ファンタジー
 アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。

王妃ですが都からの追放を言い渡されたので、田舎暮らしを楽しみます!

藤野ひま
ファンタジー
 わたくし王妃の身でありながら、夫から婚姻破棄と王都から出て行く事を言い渡されました。  初めての田舎暮らしは……楽しいのですが?!  夫や、かの女性は王城でお元気かしら?   わたくしは元気にしておりますので、ご心配御無用です!  〔『仮面の王と風吹く国の姫君』の続編となります。できるだけこちらだけでわかるようにしています。が、気になったら前作にも立ち寄っていただけると嬉しいです〕〔ただ、ネタバレ的要素がありますのでご了承ください〕

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

処理中です...