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恋愛成就
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(ああ、あの人が、すき…)
夢見心地な雰囲気で、高校生1年生の上月美亜(かみづき みあ)は恋をしていた。
相手は少し年上の先輩だった。下月良夜(かげつ りょうや)というらしい。
美亜が恋に落ちたのは、良夜が優しくしてくれたことからだった。
図書委員だった美亜は、うっかり積んでいた本の山を崩してしまった。
「あっ……!」
「危ない」
あたふたする美亜に、落ち着いて声がけをした良夜が、本を一緒に片付けたのだった。
(良夜さんと、付き合えたらいいな…)
少しだけ、スキンケアや髪のお手入れをして、美亜は眠りについた。
その夜、美亜は頭に虫のような何かが入ってくるような感覚がした。
(!?!?)
美亜は驚いた。
『そんなにその男が好きなら、我が導いて恋愛成就させようではないか』
正体不明の虫のようなものが頭に話しかけてくる。夢の中でうとうとしてよくわからなかったが、良夜との恋が叶うのならまあいいか、と気軽に考えていた。
次の日、美亜はイメージチェンジをしたくなった。
ヘアアレンジや付ける香りが変わり雰囲気が別人のように変わった。
そして、良夜に話しかけられる回数が増えた。
「美亜ちゃん、最近可愛くなったね」
「そんな……嬉しいです」
虫のような物に頭の中に入られたかもしれないが、特に害もなく、美亜は幸せな恋愛をしたのだった。
夢見心地な雰囲気で、高校生1年生の上月美亜(かみづき みあ)は恋をしていた。
相手は少し年上の先輩だった。下月良夜(かげつ りょうや)というらしい。
美亜が恋に落ちたのは、良夜が優しくしてくれたことからだった。
図書委員だった美亜は、うっかり積んでいた本の山を崩してしまった。
「あっ……!」
「危ない」
あたふたする美亜に、落ち着いて声がけをした良夜が、本を一緒に片付けたのだった。
(良夜さんと、付き合えたらいいな…)
少しだけ、スキンケアや髪のお手入れをして、美亜は眠りについた。
その夜、美亜は頭に虫のような何かが入ってくるような感覚がした。
(!?!?)
美亜は驚いた。
『そんなにその男が好きなら、我が導いて恋愛成就させようではないか』
正体不明の虫のようなものが頭に話しかけてくる。夢の中でうとうとしてよくわからなかったが、良夜との恋が叶うのならまあいいか、と気軽に考えていた。
次の日、美亜はイメージチェンジをしたくなった。
ヘアアレンジや付ける香りが変わり雰囲気が別人のように変わった。
そして、良夜に話しかけられる回数が増えた。
「美亜ちゃん、最近可愛くなったね」
「そんな……嬉しいです」
虫のような物に頭の中に入られたかもしれないが、特に害もなく、美亜は幸せな恋愛をしたのだった。
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