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第7章
誰だって失敗する(4)
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食卓には鮭、大根おろしが添えられた卵焼き、青物の胡麻和え、柴漬けに、野菜がたっぷり入った味噌汁。
そして、炊きたてのご飯が並んでいた。
まさに朝食といった感じだ。
が、違和感があるのは食卓の真ん中を陣取ってる大皿に山盛りになったエビチリ。
「これ、全部カケルが作ったの?」
「他に誰がいるんだよ」
カケルはお椀を口にして「熱っ」とこぼす。
その姿は、言葉とは裏腹に涼しげだ。
「料理上手いんだな」
「相手の胃袋を掴むタイプなんだ」
淡々という姿は冗談か本気なのかわからない。
「本当は朝食と思ったけど、なかなか起きてこないから昼になってしまった」
「ごめんなさい。色々とご迷惑をおかけしました」
俺はカケルの向かいに座りながら、かしこまって頭を下げる。
「ま、いいよ。早く食べな。冷めちゃう」
湯気の立っている味噌汁から、とても美味しそうな香りが漂う。
俺は両手を合わせて「いただきます」と頭をぺこりと下げる。
一口、味噌汁を口にすると鰹の香りと優しい野菜の甘みが舌を満足させる。
「美味しい」
当たり前、とばかりにカケルは眉をあげる。
「今日はこれから予定があるか?」
急に聞かれて俺は言葉に詰まる。夜には涼さんに会うけど、それまでは時間がある。
それをそのまま言ってもいいのだろうか。
「誘ってるわけじゃない」
ぴしゃりとカケルは言い切る。
「エビチリ、ニンニクが効いてるから人と会うなら忠告しただけだ」
「気にしてくれてありがとう」
俺が答えてる途中で、カケルはエビチリに箸を伸ばす。
「今日、テレビの占いで俺のラッキーアイテムがエビチリだったんだ」
「そんなことカケルは気にするんだ?」
「気にする。土曜日の朝の占いをたまたま見た時、俺の星座は最低で、特に恋愛運が悪かった。その時、相手とは好調だったから、気にしてなかった。だけど、その日、彼氏から別れを告げられた」
それって涼さんだよね?と思いながらも、口にはしない。
「その日から俺は土曜日のテレビ占いの呪縛から逃れられない」
冗談か本気かわからない口調で言う。
「翔は占いは信じない?」
「どちらかといえば、信じないかな」
「ちなみに、今日の翔は恋愛運が最高だったぞ」
「本当!?」
俺はつい興奮して身を乗り出した。ニヤリとカケルは笑う。
「占い、信じないんじゃなかったのか?」
「そ、そうだけど、良いことは信じたいというか」
バツが悪くなった俺はもごもごと答える。
「今日、涼さんと会うから」
つい零してしまってから、カケルを観察する。整えられてた両眉が徐々に眉間に近付く。
「夜か?」
「そう」
カケルは涼の手のひらで、テーブルを叩いた。手にしていた箸が叩きつけられる。
そして、炊きたてのご飯が並んでいた。
まさに朝食といった感じだ。
が、違和感があるのは食卓の真ん中を陣取ってる大皿に山盛りになったエビチリ。
「これ、全部カケルが作ったの?」
「他に誰がいるんだよ」
カケルはお椀を口にして「熱っ」とこぼす。
その姿は、言葉とは裏腹に涼しげだ。
「料理上手いんだな」
「相手の胃袋を掴むタイプなんだ」
淡々という姿は冗談か本気なのかわからない。
「本当は朝食と思ったけど、なかなか起きてこないから昼になってしまった」
「ごめんなさい。色々とご迷惑をおかけしました」
俺はカケルの向かいに座りながら、かしこまって頭を下げる。
「ま、いいよ。早く食べな。冷めちゃう」
湯気の立っている味噌汁から、とても美味しそうな香りが漂う。
俺は両手を合わせて「いただきます」と頭をぺこりと下げる。
一口、味噌汁を口にすると鰹の香りと優しい野菜の甘みが舌を満足させる。
「美味しい」
当たり前、とばかりにカケルは眉をあげる。
「今日はこれから予定があるか?」
急に聞かれて俺は言葉に詰まる。夜には涼さんに会うけど、それまでは時間がある。
それをそのまま言ってもいいのだろうか。
「誘ってるわけじゃない」
ぴしゃりとカケルは言い切る。
「エビチリ、ニンニクが効いてるから人と会うなら忠告しただけだ」
「気にしてくれてありがとう」
俺が答えてる途中で、カケルはエビチリに箸を伸ばす。
「今日、テレビの占いで俺のラッキーアイテムがエビチリだったんだ」
「そんなことカケルは気にするんだ?」
「気にする。土曜日の朝の占いをたまたま見た時、俺の星座は最低で、特に恋愛運が悪かった。その時、相手とは好調だったから、気にしてなかった。だけど、その日、彼氏から別れを告げられた」
それって涼さんだよね?と思いながらも、口にはしない。
「その日から俺は土曜日のテレビ占いの呪縛から逃れられない」
冗談か本気かわからない口調で言う。
「翔は占いは信じない?」
「どちらかといえば、信じないかな」
「ちなみに、今日の翔は恋愛運が最高だったぞ」
「本当!?」
俺はつい興奮して身を乗り出した。ニヤリとカケルは笑う。
「占い、信じないんじゃなかったのか?」
「そ、そうだけど、良いことは信じたいというか」
バツが悪くなった俺はもごもごと答える。
「今日、涼さんと会うから」
つい零してしまってから、カケルを観察する。整えられてた両眉が徐々に眉間に近付く。
「夜か?」
「そう」
カケルは涼の手のひらで、テーブルを叩いた。手にしていた箸が叩きつけられる。
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