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第二章 被害者の会
③
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「俺、鷹谷、憎かったな」
「え?」
ひとりごとのように呟かれた言葉。
要の表情が、ふいに無くなった。
突然の変化に、柊は首を傾げた。
「鷹谷のことしか考えられなかった。鷹谷を恨むことだけが俺の生活で。他のものなんて何も見えなかった」
「……そう、ね」
この気持ちは私たち二人にしかわからない。
柊はかすかにうつむいた。
二人は鷹谷による、いじめの被害者だった。
時期は違えど、同じ辛さを共有していた。
「俺、解放されちゃったや。これから、どうしよう」
「なに?」
「……ん? なにもー。ひとりごと。突っ込まないでよ。恥ずかしいじゃん」
寂しそうに、微笑む要の心がわからない。
柊は、頭の中に疑問を浮かべながら、また校舎に目を移した。
警察の人間がひしめき合うそこは、やっぱり異様で。
記憶の中のものとは、纏う雰囲気が違った。
だから、懐かしいなんて感情はわかない。
べつに思い出したくもない。
美しい思い出なんて、あっても千愛とのものだけ。
汚れも知らず白く佇む、この無機質な建物で。
この屋上で。ふたつの命が散った。
なぜ。なぜ此処だったのか。
鷹谷は何を思い、千愛の死に場所に向かい、そして何が原因で自らを死に至らせたのか。
わからない。
現場に来たところで、全部終わった後なのだから。
警察によって封鎖され、入ることも許されないこんなところで、情報なんて得られない。
「ひいらぎ」
「あ、なに? 森山」
「なにその、居たんだ的な反応。鷹谷、さ。事故だと思う? 殺されたんだと思う?」
「またそんなこと。毎回毎回殺されたって、千愛の件もそうだけど、根拠あって言ってるの?」
「え?」
ぴくりと反応を示した要に、柊ははっと口をふさぐ。
「やっぱり怪しい」
彼女のあからさまな行動に、要は口角を上げた。
「俺、二人に任せてみようかなあ」
歌うように言った言葉を二人、柊と森山はやっぱり理解できないでいた。
**
「どうして自殺じゃないと言い切れるの?」
ぽつりと、呟くように、言葉を落とした。
ずっと聞きたかったこと。
森山はパソコンのキーボードから手を放す。
生徒会で使う資料を作っているらしかった。
わざわざ作業を中断する必要なんて無いのに。
昨日は、要の邪魔が入ってしまったため、あの場で解散になった。
だから柊は、話を聞くため放課後になってから生徒会室を訪ねた。
「あの時の警察の事情徴収……。俺のとこにも来たんだよ」
「え?」
事情徴収……。
千愛が死んだ翌日、それはクラス全員を対象に行われた。
いじめは無かった? 彼女が何かに悩んでいたとか?
全部、首を振って答えた。そんなことはない。
確かに悪意を向けられることもあったけど、千愛はいつも楽しそうだった。
「俺もそう言ったよ。それに次の土曜日に遊園地いく約束してたし。あいつ、すごく楽しみにしててさ。
早く土曜にならないかなーって、呆れるぐらい何度も言ってた」
自分の意思で、終わりを選ぶはずがない。
「そのあと警察はこう言ったんだ」
君と千愛さんはきょうだいみたいに仲が良かったって聞いたけど、彼女、毎日飲んでる薬とかなかった? 多分、ただの栄養剤だと思うんだけど。
「くすり?」
「そんなの知らないって答えたよ。実際、飲んでなかったと思う。
でも、警察がそういうってことは、何か根拠があるんだよ。きっと千愛は死ぬ直前に栄養剤を飲んでたんだ」
たしかにそれは不可解だ。
柊は千愛の姿を思い浮かべた。
彼女の元気と明るさは、それだけでも十分才能と呼べるものだった。
その裏で千愛が毎日栄養剤を利用していたなんてとても想像できない。
つまり、その日に限って飲んでいたということ……。
「これから死のうって人間が栄養剤なんて飲むと思う? 警察は毎日の習慣で片づけたみたいだけど、千愛にそんな習慣が無かったことは俺が一番よく知ってるんだから」
普通、どういうときに栄養剤を飲むか、と考えれば体調が優れないときというのが妥当だろう。
元気に一日を過ごすために飲むのだ。
千愛の行動がこの例に当てはまるとすれば、彼女は「これから」を生きるつもりだったことになる。
「……なるほどね」
柊は頷いた。
それで「他殺」を決めつけるのもどうかと思うが、そういうことなのだろう。
一番よく知ってる。
千愛は自殺なんかしないと、一番よく知ってる……。
森山はまた、キーボードを叩きだした。
狭苦しい生徒会室にカタカタという音が響く。
(本当はそれだけじゃないけど)
隠すことに若干の罪悪感はあったが、言うわけにはいかない。
千愛の死が他殺だとする決定打は、本当は別にある。
ピンクのスケジュール帳が、頭の中に浮かんでいた。
千愛はいつも、あれを持ち歩いていた。
森山は、後ろめたさをカタカタの裏に隠した。
「外真っ暗だね」
すっかり日の落ちた闇の中。誰もいない靴箱。
「森山、ずっとパソコン触ってるんだもん」
「今日中に終わらせたかったんだよ」
森山は、「先に帰ってても良かったのに」とは言わなかった。
そこに、柊は安心した。
外に出て、赤レンガの敷き詰められた中庭を歩く。
しかし、光が極端に少ない今、色の識別などほとんど出来ないも等しい。
「家どこ? 送るよ」
「いいよ、そんなの」
部室棟の前では、練習着から制服に着替えなおしたらしい生徒が三人。
おのおのテニスのラケットケースを担いだまま喋り込んでいた。
下校時間が過ぎていることについて注意するのが本来の森山の役割だが、他人のことを言える立場でもない。
どうせあと十分もすれば職員会議が終わって、先生方が校舎に残る生徒を追い出し始めるだろう。
「でも、この時間に一人で帰るのって案外危険だったり……、うわ」
校門を出てすぐ。森山は声をあげた。
「え? あ」
彼の視線を辿れば、そこには知った顔。
波北高校には、校門の前に小さな花壇があり、「彼」はそこに腰かけていた。
「やーやー。遅かったすね、おふたりさん」
台詞から察するに、自分たちを待っていたのだろう。
森山の怪訝そうな顔つきに、彼、要は苦笑した。
その余裕な態度が森山には面白くない。
「何か用?」
「いえ、特に。俺はバイト帰りですよ。こんなところで会うなんて、奇遇ですね」
「そんな訳ないでしょ。ひとの学校の前に思いっきり座り込んどいて」
「……あはは。そういうとこ全然変わってないですね、先輩」
やれやれ、と大げさにため息をついて、立ち上がる。
目線が自分より高くなった彼を、森山は軽く睨んだ。
敬語が、敬語じゃない。敬われている感じがしない。
むしろ馬鹿にされている。
「そういうとこって?」
「んー、クールなとこ? すかしてて、やな感じ」
「なにそれ、悪口?」
「受け取り方次第ですね」
ならば、悪口として受け取ろう。実際そうとしか聞こえない。
「森山先輩、キャラ変したって聞いたけど。俺にはよくわかんないなあ。相変わらず表情の無いお人だ」
要の言う通り、無表情で彼を見据える森山。
柊は、それを遠慮がちに見上げた。
彼が表情を消す理由に、彼女は気付き始めていた。
『えー、有ちゃんって、あの森山 有? あんな奴どこがいいの』
数年前の自分の声が響いた。まだ千愛が生きていたとき。
「え?」
ひとりごとのように呟かれた言葉。
要の表情が、ふいに無くなった。
突然の変化に、柊は首を傾げた。
「鷹谷のことしか考えられなかった。鷹谷を恨むことだけが俺の生活で。他のものなんて何も見えなかった」
「……そう、ね」
この気持ちは私たち二人にしかわからない。
柊はかすかにうつむいた。
二人は鷹谷による、いじめの被害者だった。
時期は違えど、同じ辛さを共有していた。
「俺、解放されちゃったや。これから、どうしよう」
「なに?」
「……ん? なにもー。ひとりごと。突っ込まないでよ。恥ずかしいじゃん」
寂しそうに、微笑む要の心がわからない。
柊は、頭の中に疑問を浮かべながら、また校舎に目を移した。
警察の人間がひしめき合うそこは、やっぱり異様で。
記憶の中のものとは、纏う雰囲気が違った。
だから、懐かしいなんて感情はわかない。
べつに思い出したくもない。
美しい思い出なんて、あっても千愛とのものだけ。
汚れも知らず白く佇む、この無機質な建物で。
この屋上で。ふたつの命が散った。
なぜ。なぜ此処だったのか。
鷹谷は何を思い、千愛の死に場所に向かい、そして何が原因で自らを死に至らせたのか。
わからない。
現場に来たところで、全部終わった後なのだから。
警察によって封鎖され、入ることも許されないこんなところで、情報なんて得られない。
「ひいらぎ」
「あ、なに? 森山」
「なにその、居たんだ的な反応。鷹谷、さ。事故だと思う? 殺されたんだと思う?」
「またそんなこと。毎回毎回殺されたって、千愛の件もそうだけど、根拠あって言ってるの?」
「え?」
ぴくりと反応を示した要に、柊ははっと口をふさぐ。
「やっぱり怪しい」
彼女のあからさまな行動に、要は口角を上げた。
「俺、二人に任せてみようかなあ」
歌うように言った言葉を二人、柊と森山はやっぱり理解できないでいた。
**
「どうして自殺じゃないと言い切れるの?」
ぽつりと、呟くように、言葉を落とした。
ずっと聞きたかったこと。
森山はパソコンのキーボードから手を放す。
生徒会で使う資料を作っているらしかった。
わざわざ作業を中断する必要なんて無いのに。
昨日は、要の邪魔が入ってしまったため、あの場で解散になった。
だから柊は、話を聞くため放課後になってから生徒会室を訪ねた。
「あの時の警察の事情徴収……。俺のとこにも来たんだよ」
「え?」
事情徴収……。
千愛が死んだ翌日、それはクラス全員を対象に行われた。
いじめは無かった? 彼女が何かに悩んでいたとか?
全部、首を振って答えた。そんなことはない。
確かに悪意を向けられることもあったけど、千愛はいつも楽しそうだった。
「俺もそう言ったよ。それに次の土曜日に遊園地いく約束してたし。あいつ、すごく楽しみにしててさ。
早く土曜にならないかなーって、呆れるぐらい何度も言ってた」
自分の意思で、終わりを選ぶはずがない。
「そのあと警察はこう言ったんだ」
君と千愛さんはきょうだいみたいに仲が良かったって聞いたけど、彼女、毎日飲んでる薬とかなかった? 多分、ただの栄養剤だと思うんだけど。
「くすり?」
「そんなの知らないって答えたよ。実際、飲んでなかったと思う。
でも、警察がそういうってことは、何か根拠があるんだよ。きっと千愛は死ぬ直前に栄養剤を飲んでたんだ」
たしかにそれは不可解だ。
柊は千愛の姿を思い浮かべた。
彼女の元気と明るさは、それだけでも十分才能と呼べるものだった。
その裏で千愛が毎日栄養剤を利用していたなんてとても想像できない。
つまり、その日に限って飲んでいたということ……。
「これから死のうって人間が栄養剤なんて飲むと思う? 警察は毎日の習慣で片づけたみたいだけど、千愛にそんな習慣が無かったことは俺が一番よく知ってるんだから」
普通、どういうときに栄養剤を飲むか、と考えれば体調が優れないときというのが妥当だろう。
元気に一日を過ごすために飲むのだ。
千愛の行動がこの例に当てはまるとすれば、彼女は「これから」を生きるつもりだったことになる。
「……なるほどね」
柊は頷いた。
それで「他殺」を決めつけるのもどうかと思うが、そういうことなのだろう。
一番よく知ってる。
千愛は自殺なんかしないと、一番よく知ってる……。
森山はまた、キーボードを叩きだした。
狭苦しい生徒会室にカタカタという音が響く。
(本当はそれだけじゃないけど)
隠すことに若干の罪悪感はあったが、言うわけにはいかない。
千愛の死が他殺だとする決定打は、本当は別にある。
ピンクのスケジュール帳が、頭の中に浮かんでいた。
千愛はいつも、あれを持ち歩いていた。
森山は、後ろめたさをカタカタの裏に隠した。
「外真っ暗だね」
すっかり日の落ちた闇の中。誰もいない靴箱。
「森山、ずっとパソコン触ってるんだもん」
「今日中に終わらせたかったんだよ」
森山は、「先に帰ってても良かったのに」とは言わなかった。
そこに、柊は安心した。
外に出て、赤レンガの敷き詰められた中庭を歩く。
しかし、光が極端に少ない今、色の識別などほとんど出来ないも等しい。
「家どこ? 送るよ」
「いいよ、そんなの」
部室棟の前では、練習着から制服に着替えなおしたらしい生徒が三人。
おのおのテニスのラケットケースを担いだまま喋り込んでいた。
下校時間が過ぎていることについて注意するのが本来の森山の役割だが、他人のことを言える立場でもない。
どうせあと十分もすれば職員会議が終わって、先生方が校舎に残る生徒を追い出し始めるだろう。
「でも、この時間に一人で帰るのって案外危険だったり……、うわ」
校門を出てすぐ。森山は声をあげた。
「え? あ」
彼の視線を辿れば、そこには知った顔。
波北高校には、校門の前に小さな花壇があり、「彼」はそこに腰かけていた。
「やーやー。遅かったすね、おふたりさん」
台詞から察するに、自分たちを待っていたのだろう。
森山の怪訝そうな顔つきに、彼、要は苦笑した。
その余裕な態度が森山には面白くない。
「何か用?」
「いえ、特に。俺はバイト帰りですよ。こんなところで会うなんて、奇遇ですね」
「そんな訳ないでしょ。ひとの学校の前に思いっきり座り込んどいて」
「……あはは。そういうとこ全然変わってないですね、先輩」
やれやれ、と大げさにため息をついて、立ち上がる。
目線が自分より高くなった彼を、森山は軽く睨んだ。
敬語が、敬語じゃない。敬われている感じがしない。
むしろ馬鹿にされている。
「そういうとこって?」
「んー、クールなとこ? すかしてて、やな感じ」
「なにそれ、悪口?」
「受け取り方次第ですね」
ならば、悪口として受け取ろう。実際そうとしか聞こえない。
「森山先輩、キャラ変したって聞いたけど。俺にはよくわかんないなあ。相変わらず表情の無いお人だ」
要の言う通り、無表情で彼を見据える森山。
柊は、それを遠慮がちに見上げた。
彼が表情を消す理由に、彼女は気付き始めていた。
『えー、有ちゃんって、あの森山 有? あんな奴どこがいいの』
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