最強の魔力量を持つ人間、神となり何を成す

だんごのだんさん

文字の大きさ
3 / 8

都市フリスタ

しおりを挟む

ルイとティーニアの2人は買い物のため都市フリスタの町へ赴いた。フリスタは神の国の中で3番目の大都市である。二つの区画管理されている。第一地区は、半径15キロの都市構造地区でありあらゆる店や魔法学校、大聖堂など主要の地となっている。おしゃれな店やビル群が存在する。第二地区は第一地区の郊外となっているため住宅地が多く存在する。外へ行けば行くほど農園や山林が多く存在してくる。第一区画のフリスタの街はルイが育った町とはだいぶ異なっていた。道はすべて整備され近代的な建物が立ち並び神の地第三の都市と言われるだけはあった。
店は木と藁で出来た露店を構えているわけではなく、家の様な作りやビル群の一角になっていた。外壁はサイディングやモルタルなどを使用していた。特に、ガラスの使用が多く見られ、店の様子が一瞬で分かるシステムは友好的であった。

フリスタの町を歩いていると妙に視線が気になった。美しい容姿を持っているティーニアへの熱視線だろうか。それとも高貴な身分を表す貴族とは不釣り合いな生地は穴だらけでボロボロな服を着ているルイへの偏見か。
ティーニアは自分たちへの妙な視線の多さが気になった。
ティーニアは、いつもとは視線の様子が違うと思い隣にいるルイを見ると、圧倒的に場違いな格好をしていた。自分の格好もある意味場違いではあるが礼服なので身分の差という意味では違和感はなかった。この地にも身分があり優劣はないが誰もが憧れる者たちがいる。ティーニアが身に付けている礼服はその者たちに与えられた一品であった。
ルイの格好は、誰が見てもこの近代都市フリスタには似つかわしくなかった。ティーニアは自分との身分差がわからないような恰好をさせるため、高級呉服店へ入った。
ティーニアは入るや否やルイの方を指さし「この子に会う服を全て見繕ってもらうことは出来る?」という無茶な要求をした。
店員もティーニアの身分を理解しているようで、お金の心配をせずルイのサイズに合う服を出し始めた。
「この服も似合う、こっちも良い。」など人を着せ替え人形のように扱い、2時間ほど服選びに付き合わされた。結局ティーニアは、豪華絢爛な服屋のルイのサイズに合う服と少し大きめの肌着を全て購入した。総勢300着合計大金貨1枚の値だった。

この国は、青銅貨、白銅貨、銀貨、金貨、大金貨の5つがある。青銅貨10枚で白銅貨。白銅貨10枚で銀貨1枚。銀貨100枚で金貨1枚。金貨100枚で大金貨1枚。
青銅貨1枚でリンゴなどの果物が買える程で、大金貨にもなると家が一軒建つ。

ティーニアは、ルイの洋服を揃えるだけで家一軒を買える金額を出した。
服屋の次は間髪入れず衣類の他に新しく家電や家具、食器類に、雑貨、生活用品などの店を数軒回りさらに3~4時間ほどで買い物を終えた。彼女は魔力量が多く異空間収納を使用しても収納量は膨大にある。そのため、買った荷物を手で持たなくて良いのが唯一の救いだった。

5時間歩きっぱなしで買い物に付き合わされてさすがに休息を取りたかった。
偶然通りかかった、こじゃれたカフェを眺めていると「カフェで休憩しようか。」と提案してくれた。
古典的な内装にコーヒーの焙煎の深い香りで、疲れを少し吹き飛ばしてくれた。
メニューにはコーヒーや軽食のサンドイッチそれからデザートのパフェやケーキなど美味しそうなものが載っていた。
ルイは、メニューに載ってる品は全く見たこともなく、ティーニアに全て紹介してもらった。
その中でルイの目を光らせたものがあった。特に今日は疲れもあってかすごくパフェというものを頼みたかった。
―パフェお持ちしました。 隣の席でもパフェが届いており、涎がたれそうになるほど輝いて見えた。
「ルイ君注文決まった?」
「うん」
そう言うと養母は店員を呼びつけ注文をし始めた。
「私は、ブレンドコーヒー一つとこのカツサンドをお願いします。ルイ君は?」
ティーニアの注文が余りに大人だった。ルイは自分がパフェなどと女性や子供が頼みたくなる食べ物を注文することが恥ずかしくなり「コーヒー1つお願いします」と言ってしまった。
「サイズはどうなされますか?」
サイズなんてメニューに書いてあったのかルイは急いでメニューを見直した。S・M・Lという記載がどのコーヒーにも載っており、適当に「Lで」と答えた。
「アイスかホットかどうなされますか?」
店員のたびたびの質問にルイは焦りながら、「ホットで」と答えた。店員が去ると、訳の分からない物ばかり選択して何が来てしまうのかという不安がルイには残った。

数分もすると養母のブレンドコーヒーとルイのホットコーヒーが届いた。
真っ黒で深々とした匂いが香ってきた。注文したかった甘そうな商品とは正反対のものが来てしまった。
物は試しという事で、ルイは試しに飲んでみることにした。
「アッツ」店内にルイの叫びが聞こえ周りはこちらを凝視していた。
「ルイ君熱いから気を付けて」
後から言われてもと思いながら、コーヒーの苦味も相まって苦しかった。
ルイとティーニアは談笑しながら時間が過ぎていったがルイのコーヒーは一向に減る気配はなかった。
ルイを見かねたのかティーニアは、白いザラメ状の物と牛の乳を取ってくれた。
「ルイくんこれを使うと良いよ。」
少し疑いながら、この2つを入れると味がマイルドになり苦くなくなっていた。
あれだけ苦戦したコーヒーというものに打ち勝ったのだ。そして、コーヒーが美味しかった。

コーヒーも飲み終わり気がつくと日も落ち帰るには良い時間帯になっていた。
朝からずっと外出していたので、流石にルイを連れ回し過ぎたと思っていた。
「ルイ君もう帰る?」
ルイは、流石に疲れが出て家に帰りゆっくり過ごしたかった。
「帰ろう」
ルイは、疲れていたため、それ以上の言葉は出なかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

無自覚に世界最強だった俺、追放後にチートがバレて全員ざまぁされる件

fuwamofu
ファンタジー
冒険者団から「役立たず」と追放された青年リオ。 実は彼のスキル《創造》は、世界の理を作り替える最強の能力だった。 追放後、孤独な旅に出るリオは、自身の無自覚な力で人々を救い、国を救い、やがて世界の中心に立つ。 そんな彼の元には、かつて彼を見下していた美少女たちが次々と跪いていく──。 これは、無自覚に世界を変えてしまう青年の、ざまぁと覇道の物語。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】 【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】 ~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~  ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。  学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。  何か実力を隠す特別な理由があるのか。  いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。  そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。  貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。  オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。    世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな! ※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。

冤罪で辺境に幽閉された第4王子

satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。 「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。 辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。

詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~

Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」 病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。 気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた! これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。 だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。 皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。 その結果、 うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。 慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。 「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。 僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに! 行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。 そんな僕が、ついに魔法学園へ入学! 当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート! しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。 魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。 この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――! 勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる! 腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!

落ちこぼれの貴族、現地の人達を味方に付けて頑張ります!

ユーリ
ファンタジー
気がつくと、見知らぬ部屋のベッドの上で、状況が理解できず混乱していた僕は、鏡の前に立って、あることを思い出した。 ここはリュカとして生きてきた異世界で、僕は“落ちこぼれ貴族の息子”だった。しかも最悪なことに、さっき行われた絶対失敗出来ない召喚の儀で、僕だけが失敗した。 そのせいで、貴族としての評価は確実に地に落ちる。けれど、両親は超が付くほど過保護だから、家から追い出される心配は……たぶん無い。 問題は一つ。 兄様との関係が、どうしようもなく悪い。 僕は両親に甘やかされ、勉強もサボり放題。その積み重ねのせいで、兄様との距離は遠く、話しかけるだけで気まずい空気に。 このまま兄様が家督を継いだら、屋敷から追い出されるかもしれない! 追い出されないように兄様との関係を改善し、いざ追い出されても生きていけるように勉強して強くなる!……のはずが、勉強をサボっていたせいで、一般常識すら分からないところからのスタートだった。 それでも、兄様との距離を縮めようと努力しているのに、なかなか縮まらない! むしろ避けられてる気さえする!! それでもめげずに、今日も兄様との関係修復、頑張ります! 5/9から小説になろうでも掲載中

トップ冒険者の付与師、「もう不要」と言われ解雇。トップ2のパーティーに入り現実を知った。

ファンタジー
そこは、ダンジョンと呼ばれる地下迷宮を舞台にモンスターと人間が暮らす世界。 冒険者と呼ばれる、ダンジョン攻略とモンスター討伐を生業として者達がいる。 その中で、常にトップの成績を残している冒険者達がいた。 その内の一人である、付与師という少し特殊な職業を持つ、ライドという青年がいる。 ある日、ライドはその冒険者パーティーから、攻略が上手くいかない事を理由に、「もう不要」と言われ解雇された。 新しいパーティーを見つけるか、入るなりするため、冒険者ギルドに相談。 いつもお世話になっている受付嬢の助言によって、トップ2の冒険者パーティーに参加することになった。 これまでとの扱いの違いに戸惑うライド。 そして、この出来事を通して、本当の現実を知っていく。 そんな物語です。 多分それほど長くなる内容ではないと思うので、短編に設定しました。 内容としては、ざまぁ系になると思います。 気軽に読める内容だと思うので、ぜひ読んでやってください。

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

処理中です...