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94. カウントダウン-8
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「敬介、大丈夫? 顔色悪いけど船酔いでもした?」
心配している割には、奈央は優雅な手付きで前菜をフォークに乗せ、食べることを止めようとはしない。
今、俺達は、事前に予約しておいたクルージングディナーを楽しもうと、大海原の上にいる。
ちなみに、俺は決して船酔いしてるわけじゃない。乗り物酔いと言うならば、それは間違いなく、おまえのせいで車酔いだ! と、反論する気力さえ奪われていた。
「奈央、おまえは金輪際高速には乗るなよ」
「スカッとして気持ちいいのに」
一口に切り分けたフォアグラのテリーヌを口に運びながら、チラッと俺を見た奈央は、確かにスッキリとしているように爽快さを漂わせていた。
「あのな、高速はスカッとさせる場じゃないし、スカッとするとも限らない! 現に俺はヘロヘロだ。兎に角、乗るなよ? おまえ一人で高速乗ったら、更にどうなるんだか……心配で俺の心臓が持たねぇよ」
溜息と一緒に、レモンが浮かんだミネラルウォータを飲む。
「国際ライセンス取るつもりないから、心配しないでいいよ。日本でしか乗らないし。でもその時は、また敬介が一緒に乗ってよね」
潤したはずの喉の奥が一瞬詰まる。
アメリカに渡る話を、今まで敢えて避けて通って来た俺達。こんな風に奈央が、渡米を匂わすこともなかった。
急に募る切なさ。
それでも、『──また敬介が一緒に乗ってよね』そう言った奈央を見て、切なさの中にもしっかりと根付く希望を見つける。
「高速さえ乗らなきゃ、いつだって付き合ってやるよ。いつだってな」
絶対に高速だけは認めない俺に、奈央はあからさまに不満げだ。
しかし、それも束の間。不服そうな視線を、わざと作って見せただけに過ぎなかっただろう奈央は、直ぐに曇りなく笑う。
「ねぇ敬介、これ美味しいよ?」
本当に美味しそうに食べる奈央につられるように、車酔いはいつしか消え、ひと時の幸せの中で進む食事は会話も弾んだ。
予想よりもレベルの高い短大に受かった林田のことや、無事医学部に合格した裕樹のこと。食事を楽しむ俺達からは、一度も笑顔が消えることはなかった。
「やっぱり、敬介の淹れるコーヒーが一番美味しい」
食後のコーヒーを飲み終えて、可愛いことを言ってくれる奈央は、カップをソーサに置くと突然立ち上がった。
「敬介、海見ようよ」
「海って、外めちゃめちゃ寒いぞ?」
「いいからいいから」
俺の忠告も聞かずに、奈央はデッキへと繋がるガラス扉へと背を向け歩く。
慌てて後を追いかけ、奈央と共にその扉を開ければ、強風が俺達に襲いかかってくる。想像以上の冷たさだ。潮の香りと共に突き刺さる風は、当たる肌に痛みさえ感じさせた。
「寒いっ」
「当たり前だ。まだ三月だぞ?」
コートをクロークに預けている俺達は、防寒もせずに薄着のままだ。風邪でも引いたら大変だと、肩をすくめている奈央の腕を引っ張り船内に戻そうと促せば、
「イヤ、海見るの」
俺の手を振り払ってデッキへと出る奈央に、仕方なく歯を食いしばり後に続くしかない。
「真っ暗だね」
デッキの柵に捕まる奈央は、震える声で辺りを見回す。
闇に呑み込まれた海は本当に真っ暗で。辺りは、工業地帯のオレンジや赤の小さな明りが明滅しているだけだった。これじゃ、景色を見るもなにもあったもんじゃない。
俺達の記憶にある海とは、まるで違う光景だ。
「敬介と行った海、楽しかったな」
「ふっ……そうだな」
夏の海を思い出していたのは、俺だけじゃなかったらしい。それが嬉しくて、寒さで強張っていた顔も綻ぶ。
全く違う姿の海を見ながら、二人して思い出すのはあの夏の海。
また行こうな。そう伝えたい想いは呑み込んだ。でも、またいつか……。必ず連れて行くと心で誓う。
それまでは、強い日差しが反射していた目映いばかりの海面のように、キラキラと輝く思い出として、奈央の中にも残っていて欲しい。
奈央の髪を攫うほどに吹きつける海風の中。黒い海に、夏の思い出を重ねているに違いない奈央を、温めるように背後から抱きしめ包み込んだ。
突然抱きしめた俺に、少しだけ驚いたような顔を向けた奈央は、エロ教師と罵ることもなく微笑んで、また海へと視線を投げた。
「いつも敬介はそうだよね」
「ん? 何がだ?」
「いつも私を温かく包みこんでくれる」
抱きしめる俺の腕に、奈央の冷たい手が重なる。
「大事にしてくれて、守ってくれて……。そんな敬介の傍に、何も考えず寄り添ってしまえばいいって思った。甘えてしまいたい、縋ってしまいたいって……」
「奈央……」
「でも、それじゃ駄目だって直ぐに気付いたの。これから、厳しい世界に飛び込む敬介に甘えてばかりじゃ、敬介の足を引っ張ってしまう。それだけは、どうしても嫌だった。こんな弱い自分じゃ駄目だって、何かあれば人を恨んでしまう、今までの弱い自分じゃ駄目だって。幸せを与えてくれるのを待つだけじゃなく、私は自分の手で掴みたい。だから…………、」
「……」
「強くなってくる」
重ねていただけの奈央の手に力が込められる。
「もう後戻りは出来ない。何があっても私は……、」
「……」
「明日、N.Yへ立つ」
まるで、自分に言い聞かせるように。最終的覚悟を決めるように。言い切る奈央の身体を、一層強い力で抱き締める。
誰も知らない地へと一人向かう奈央は、俺よりも寂しさを感じているはず。不安だってあるはずだ。
それでも行くと言い切る奈央が全てをやり遂げた時。きっと今以上にいい女になって、そして俺は───、今以上に、この女に惚れるだろう。
「最強な女になりそうだな」
耳元でそう囁けば、
「当然でしょ?」
強気に返してくる奈央は、ともすれば湿っぽい雰囲気になりかねないのを避けたかったのかもしれない。
「やっぱり寒いね。もう一杯中でコーヒー飲も?」
俺の腕を振り解き、笑顔で俺を強引に船内へと引っ張った。
暖かい船内で、温かいコーヒーをまた二人で飲んで。飲み終わる頃に丁度着いた桟橋。
帰りも運転すると聞かない奈央から、力づくで車のキーを奪い取り、俺が運転する車の中。ブーブーと文句を垂れながらも、ラジオからお気に入りの曲が流れれば、合せて口ずさむ奈央は、普段からは考えられないほどテンションが高い。
きっと俺と同じだ。寂しさを払拭するように、暗くなって悲しみの中で別れてしまわないように、きっと奈央もそう思って明るく振舞って見せているに違いない。楽しい時間だけを刻むために……。
家に帰り着き、それぞれ風呂に入ってから、部屋で過ごすこの時間も奈央の口は滑らかだった。
「敬介、コーヒー飲みたい」
またかよ! と苦笑しながらも、
「いいから、早く淹れてよね!」
と、命令する奈央の顔は笑みを湛えたままで……。二人して今夜何杯目かのコーヒーを飲みつつ、テレビを観ては話に花を咲かせ、雑誌を手にしては、ああじゃないこうじゃないとモデルの着ている服について言い合って。
チェスを引っ張り出して来ては、もう一回! と、お互い剥きになって勝者を譲ろうともせず……。
その全てが楽しかった。
こんなにもはしゃぐ奈央が無理をしているのではないかと思っても、少しでもこの時間が長く続けばいい。そう願わずにはいられなかった。
心配している割には、奈央は優雅な手付きで前菜をフォークに乗せ、食べることを止めようとはしない。
今、俺達は、事前に予約しておいたクルージングディナーを楽しもうと、大海原の上にいる。
ちなみに、俺は決して船酔いしてるわけじゃない。乗り物酔いと言うならば、それは間違いなく、おまえのせいで車酔いだ! と、反論する気力さえ奪われていた。
「奈央、おまえは金輪際高速には乗るなよ」
「スカッとして気持ちいいのに」
一口に切り分けたフォアグラのテリーヌを口に運びながら、チラッと俺を見た奈央は、確かにスッキリとしているように爽快さを漂わせていた。
「あのな、高速はスカッとさせる場じゃないし、スカッとするとも限らない! 現に俺はヘロヘロだ。兎に角、乗るなよ? おまえ一人で高速乗ったら、更にどうなるんだか……心配で俺の心臓が持たねぇよ」
溜息と一緒に、レモンが浮かんだミネラルウォータを飲む。
「国際ライセンス取るつもりないから、心配しないでいいよ。日本でしか乗らないし。でもその時は、また敬介が一緒に乗ってよね」
潤したはずの喉の奥が一瞬詰まる。
アメリカに渡る話を、今まで敢えて避けて通って来た俺達。こんな風に奈央が、渡米を匂わすこともなかった。
急に募る切なさ。
それでも、『──また敬介が一緒に乗ってよね』そう言った奈央を見て、切なさの中にもしっかりと根付く希望を見つける。
「高速さえ乗らなきゃ、いつだって付き合ってやるよ。いつだってな」
絶対に高速だけは認めない俺に、奈央はあからさまに不満げだ。
しかし、それも束の間。不服そうな視線を、わざと作って見せただけに過ぎなかっただろう奈央は、直ぐに曇りなく笑う。
「ねぇ敬介、これ美味しいよ?」
本当に美味しそうに食べる奈央につられるように、車酔いはいつしか消え、ひと時の幸せの中で進む食事は会話も弾んだ。
予想よりもレベルの高い短大に受かった林田のことや、無事医学部に合格した裕樹のこと。食事を楽しむ俺達からは、一度も笑顔が消えることはなかった。
「やっぱり、敬介の淹れるコーヒーが一番美味しい」
食後のコーヒーを飲み終えて、可愛いことを言ってくれる奈央は、カップをソーサに置くと突然立ち上がった。
「敬介、海見ようよ」
「海って、外めちゃめちゃ寒いぞ?」
「いいからいいから」
俺の忠告も聞かずに、奈央はデッキへと繋がるガラス扉へと背を向け歩く。
慌てて後を追いかけ、奈央と共にその扉を開ければ、強風が俺達に襲いかかってくる。想像以上の冷たさだ。潮の香りと共に突き刺さる風は、当たる肌に痛みさえ感じさせた。
「寒いっ」
「当たり前だ。まだ三月だぞ?」
コートをクロークに預けている俺達は、防寒もせずに薄着のままだ。風邪でも引いたら大変だと、肩をすくめている奈央の腕を引っ張り船内に戻そうと促せば、
「イヤ、海見るの」
俺の手を振り払ってデッキへと出る奈央に、仕方なく歯を食いしばり後に続くしかない。
「真っ暗だね」
デッキの柵に捕まる奈央は、震える声で辺りを見回す。
闇に呑み込まれた海は本当に真っ暗で。辺りは、工業地帯のオレンジや赤の小さな明りが明滅しているだけだった。これじゃ、景色を見るもなにもあったもんじゃない。
俺達の記憶にある海とは、まるで違う光景だ。
「敬介と行った海、楽しかったな」
「ふっ……そうだな」
夏の海を思い出していたのは、俺だけじゃなかったらしい。それが嬉しくて、寒さで強張っていた顔も綻ぶ。
全く違う姿の海を見ながら、二人して思い出すのはあの夏の海。
また行こうな。そう伝えたい想いは呑み込んだ。でも、またいつか……。必ず連れて行くと心で誓う。
それまでは、強い日差しが反射していた目映いばかりの海面のように、キラキラと輝く思い出として、奈央の中にも残っていて欲しい。
奈央の髪を攫うほどに吹きつける海風の中。黒い海に、夏の思い出を重ねているに違いない奈央を、温めるように背後から抱きしめ包み込んだ。
突然抱きしめた俺に、少しだけ驚いたような顔を向けた奈央は、エロ教師と罵ることもなく微笑んで、また海へと視線を投げた。
「いつも敬介はそうだよね」
「ん? 何がだ?」
「いつも私を温かく包みこんでくれる」
抱きしめる俺の腕に、奈央の冷たい手が重なる。
「大事にしてくれて、守ってくれて……。そんな敬介の傍に、何も考えず寄り添ってしまえばいいって思った。甘えてしまいたい、縋ってしまいたいって……」
「奈央……」
「でも、それじゃ駄目だって直ぐに気付いたの。これから、厳しい世界に飛び込む敬介に甘えてばかりじゃ、敬介の足を引っ張ってしまう。それだけは、どうしても嫌だった。こんな弱い自分じゃ駄目だって、何かあれば人を恨んでしまう、今までの弱い自分じゃ駄目だって。幸せを与えてくれるのを待つだけじゃなく、私は自分の手で掴みたい。だから…………、」
「……」
「強くなってくる」
重ねていただけの奈央の手に力が込められる。
「もう後戻りは出来ない。何があっても私は……、」
「……」
「明日、N.Yへ立つ」
まるで、自分に言い聞かせるように。最終的覚悟を決めるように。言い切る奈央の身体を、一層強い力で抱き締める。
誰も知らない地へと一人向かう奈央は、俺よりも寂しさを感じているはず。不安だってあるはずだ。
それでも行くと言い切る奈央が全てをやり遂げた時。きっと今以上にいい女になって、そして俺は───、今以上に、この女に惚れるだろう。
「最強な女になりそうだな」
耳元でそう囁けば、
「当然でしょ?」
強気に返してくる奈央は、ともすれば湿っぽい雰囲気になりかねないのを避けたかったのかもしれない。
「やっぱり寒いね。もう一杯中でコーヒー飲も?」
俺の腕を振り解き、笑顔で俺を強引に船内へと引っ張った。
暖かい船内で、温かいコーヒーをまた二人で飲んで。飲み終わる頃に丁度着いた桟橋。
帰りも運転すると聞かない奈央から、力づくで車のキーを奪い取り、俺が運転する車の中。ブーブーと文句を垂れながらも、ラジオからお気に入りの曲が流れれば、合せて口ずさむ奈央は、普段からは考えられないほどテンションが高い。
きっと俺と同じだ。寂しさを払拭するように、暗くなって悲しみの中で別れてしまわないように、きっと奈央もそう思って明るく振舞って見せているに違いない。楽しい時間だけを刻むために……。
家に帰り着き、それぞれ風呂に入ってから、部屋で過ごすこの時間も奈央の口は滑らかだった。
「敬介、コーヒー飲みたい」
またかよ! と苦笑しながらも、
「いいから、早く淹れてよね!」
と、命令する奈央の顔は笑みを湛えたままで……。二人して今夜何杯目かのコーヒーを飲みつつ、テレビを観ては話に花を咲かせ、雑誌を手にしては、ああじゃないこうじゃないとモデルの着ている服について言い合って。
チェスを引っ張り出して来ては、もう一回! と、お互い剥きになって勝者を譲ろうともせず……。
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