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第3話 えっ!?ヒロイン?
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休み明けに学園でヒロインのオルガを探し始めたリーナは、すぐにその存在を見つけられると思っていた。何故なら、漫画の中でオルガは、中庭で取り巻きと一緒に談笑していることが多かったからだ。ビクトリアとは違い、取り巻きの存在はオルガが望むのもではなかったが、彼女を慕って自然と集まるのだ。
しかし中庭を探すもそんな集団、影も形もない。リーナは、レオナを頼ることにする。
「ねえ、オルガ様って、学園をお休みか何かされてるのかしら?」
するとリーナの問いにレオナは「えっ!?」と意外な反応を示す。
(えっ!って、それはこっちの反応よ。なに?私、何か変なこと聞いたかしら?)
リーナの心配をよそにレオナは声を潜めて言った。
「リーナ、貴女まさかオルガ様に話があるの?」
「えっと・・話はないけれど、ちょっとお姿を拝見しようかと・・・」
リーナの答えにレオナは、さらに声を落として「やめておきなさいよ。“触らぬ神に祟りなし”よ」と忠告した。思いがけない親友の言葉にリーナは「へっ?それどういうこと?何よそれ」と言った。
リーナの反応にレオナは親友の肩に手を置くと、憂いの眼差しを向ける。
「リーナ、貴女本当にどうしちゃったのよ。この間から変よ・・やっぱりお医者様にちゃんと診てもらいなさいよ」
「お医者様なんて、とんでもない!ごめんね、心配かけて・・・でも本当に覚えてないみたいなの。どういうことか教えてくれる?」
レオナは何か言いかけたが、口を閉じるとリーナをジッと見つめた。
「私が言うより、自分の目で見てきなさい。その方が納得できるでしょう」
レオナはそう言うと、オルガがいるであろう場所を教えた。
レオナに言われたのは、放課後の校舎裏だった。何でこんな所に?と思ったが、レオナの情報を信じて恐る恐る行ってみると、そこには確かにヒロイン役であるオルガの姿があった。
チョコレートブラウンのフワフワの巻き髪にオレンジ色の瞳、漫画で見ていたオルガそのものだった。
(嗚呼!オルガ居たわ!やっぱり美しいわね。あの凛としたオーラが、周囲と王子を虜にするのよね。もうレオナったら、どこが“近付かないほうがいい”よ。ヒロインそのものじゃない)
建物の陰から見守るリーナの瞳は、恋する乙女のそれだった。しかし、次の瞬間リーナの目に信じられない光景が映る。
手から黒い炎のようなものを出現させたオルガがそれを軽く投げると、少し離れたところにあった花に飛んでいき、花を覆った。そしてあっという間に黒い炎が消えると、後に残ったのは形は花のままの灰色の置物のようなものだった。
(えっ?なに?魔法?ベタ恋の世界に魔法なんてなかったわよ)
リーナは自分の目が信じられず、もう少しよく見ようと身を乗り出す。しかし、足元にあった小石を蹴ってしまい、気配に気付いたオルガと目がバッチリ合ってしまった。
(あーれー・・これはヤバい雰囲気かしら・・・)
リーナの存在を見つけたオルガは目を見開くと、一瞬戸惑いを見せる。しかしすぐに居住まいを正すと、ツカツカと真っ直ぐにリーナへと近付いてきた。
リーナは逃げても無駄だというのに、キョロキョロと視線を彷徨わせ、逃げる手立てを考える。しかしそんなリーナの足掻きも虚しく、オルガは目の前までやって来ると、立ち止まる。
「今の見た?」
美しく透き通るようなオルガのその声は、リーナの心をどこまでも凍えさせた。
しかし中庭を探すもそんな集団、影も形もない。リーナは、レオナを頼ることにする。
「ねえ、オルガ様って、学園をお休みか何かされてるのかしら?」
するとリーナの問いにレオナは「えっ!?」と意外な反応を示す。
(えっ!って、それはこっちの反応よ。なに?私、何か変なこと聞いたかしら?)
リーナの心配をよそにレオナは声を潜めて言った。
「リーナ、貴女まさかオルガ様に話があるの?」
「えっと・・話はないけれど、ちょっとお姿を拝見しようかと・・・」
リーナの答えにレオナは、さらに声を落として「やめておきなさいよ。“触らぬ神に祟りなし”よ」と忠告した。思いがけない親友の言葉にリーナは「へっ?それどういうこと?何よそれ」と言った。
リーナの反応にレオナは親友の肩に手を置くと、憂いの眼差しを向ける。
「リーナ、貴女本当にどうしちゃったのよ。この間から変よ・・やっぱりお医者様にちゃんと診てもらいなさいよ」
「お医者様なんて、とんでもない!ごめんね、心配かけて・・・でも本当に覚えてないみたいなの。どういうことか教えてくれる?」
レオナは何か言いかけたが、口を閉じるとリーナをジッと見つめた。
「私が言うより、自分の目で見てきなさい。その方が納得できるでしょう」
レオナはそう言うと、オルガがいるであろう場所を教えた。
レオナに言われたのは、放課後の校舎裏だった。何でこんな所に?と思ったが、レオナの情報を信じて恐る恐る行ってみると、そこには確かにヒロイン役であるオルガの姿があった。
チョコレートブラウンのフワフワの巻き髪にオレンジ色の瞳、漫画で見ていたオルガそのものだった。
(嗚呼!オルガ居たわ!やっぱり美しいわね。あの凛としたオーラが、周囲と王子を虜にするのよね。もうレオナったら、どこが“近付かないほうがいい”よ。ヒロインそのものじゃない)
建物の陰から見守るリーナの瞳は、恋する乙女のそれだった。しかし、次の瞬間リーナの目に信じられない光景が映る。
手から黒い炎のようなものを出現させたオルガがそれを軽く投げると、少し離れたところにあった花に飛んでいき、花を覆った。そしてあっという間に黒い炎が消えると、後に残ったのは形は花のままの灰色の置物のようなものだった。
(えっ?なに?魔法?ベタ恋の世界に魔法なんてなかったわよ)
リーナは自分の目が信じられず、もう少しよく見ようと身を乗り出す。しかし、足元にあった小石を蹴ってしまい、気配に気付いたオルガと目がバッチリ合ってしまった。
(あーれー・・これはヤバい雰囲気かしら・・・)
リーナの存在を見つけたオルガは目を見開くと、一瞬戸惑いを見せる。しかしすぐに居住まいを正すと、ツカツカと真っ直ぐにリーナへと近付いてきた。
リーナは逃げても無駄だというのに、キョロキョロと視線を彷徨わせ、逃げる手立てを考える。しかしそんなリーナの足掻きも虚しく、オルガは目の前までやって来ると、立ち止まる。
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