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第9話 ご都合主義が最高なんて誰が言ったの?
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学園から戻ったリーナは、自室で頭を悩ませていた。
(ヤバいわね。さっきの様子だと、相当無理してるわ。早くしないと、オルガの心と身体がもたないかもしれない・・・かと言って、妙案が浮かぶわけでもなく・・)
こんな時、漫画ならどうするだろうかと、リーナは考え冗談半分で芝居がかった行動をする。
テラスに出たリーナは、天を仰ぎ胸の前で手を合わせた。
「お願いです神様!彼を助けてください!彼にはこれから守るべき人たちが大勢いるんです!」
・・・・
「な~んてね。ヒロインならこんなところだけど、まぁこんなんで解決したら、苦労しないわ」
『やっと呼びましたか』
「えーえー、呼びました・・・って誰?」
自分しかいないはずの空間に突然聞こえてきた見知らぬ声に、リーナは辺りを見回す。しかし、誰もいない。
「あー、疲れてるのかしら・・最近、悩んでばかりだからねぇ」
肩をポキポキ鳴らし、部屋へ戻ろうとするリーナの耳に『ここです!ここ!』と再び見知らぬ声が聞こえてくる。
「えっ!ここって、どこ?誰かいるの?」
キョロキョロとするリーナの姿を見ているのか、右を見たところで指示がとんできた。
『あっ!そのまま!その向きのまま、よ~く見てみて!』
不思議な声に素直に従うリーナは、目の前を凝視する。あるのは、テラスの柵の先に大木があるだけだ。しかし、ここで視界に違和感を感じる。
「あらっ?・・・何かモヤモヤと・・」
その言葉どおり何もない空間がユラユラとうごめき、何かがいた。一度そこに存在を感じれば、視覚が認識するのにそう時間はかからなかった。少年の姿が陽炎のようにユラユラと空間に浮いていた。
「貴方、誰?」
『あー、やっと気付いてくれた。呼ぶのも遅いし、気付くのも遅いですよ~』
少年に軽く非難されたリーナだったが、彼女が気付かないのも無理はない。何しろ少年の姿は、目を凝らさないと見えないほど薄いのだ。
「だから、誰なの?」
リーナの問いに少年は、にわかには信じられない言葉を返す。
『誰って、いま呼んだでしょう?どうも“神様”です』
「確かに呼んだわ。でも神様って、、呼んだら出てきてくれるの?」
『いえ、普通はそんなことはないです。ただ今回は特別です』
「特別・・まあ、この際何でもいいわ。これこそ、まさに天の助け!」
リーナは、ベタ恋の世界にもなかった神様の登場に、安直なご都合主義すぎる気もしたが、藁にもすがる思いの今は素直に受け入れる。まさにリーナは神に感謝した。
「神様は、どうして出てきたんですか?」
『それは貴女がその胸に抱いているとおり、願いを叶えるためです』
(願いを叶える・・・はああ最高!こうなったら、使えるものは何でも使いますよ!)
「それじゃあ、この世界にいるオルガの魂と本物の魂を元に戻してください」
『それはできません』
「ゔ・・なぜ?願いを叶えてくれるのでしょう?」
ずずいと、神に迫り、非難の眼差しをむけるが、返ってくる答えは変わらなかった。
『はい、叶えます。ただし直接、助けることはできませんが、助言を授けることはできます・・・あっ、“神様なのに”っていま思いましたね。すみません、でも欲は人を堕落させ滅ぼします故、ご勘弁を』
何だかいかにも神様っぽいことを言って、誤魔化された気もするし、面倒くさいが、仕方がない。使えるものは使おうと、いま決めたばかりのリーナは、内心ため息をつく。
「それでは、どうすれば二人の魂を戻せるのか教えて下さい」
『よろしいでしょう。叶えてみせます・・・・・・はいっ!これでもう大丈夫です』
何か神様が一人で処理していたが、リーナには意味がさっぱり分からず戸惑った。
「あの~“大丈夫”とはどういうことでしょう。何も助言をいただいてませんが・・」
『直接、助言与えることは許されておりませんので、今夜、貴女の見る夢の中に答えを用意しました』
(まわりくどい・・・直接教えてくれたら、時間短縮になるのに・・神様の世界には“時は金なり”なんて言葉は、ないのかしら?)
「少しだけでも、ヒントをもらえませんか?友人が苦しそうで・・」
『悪いが、助言について話せることは何もありません』
(夢のお告げみたいなやつか・・・何だかじれったいわね。でも“急いては事を仕損じる”ともいうし、仕方ないか)
リーナが今どき珍しいほど面倒くさいシステムに納得した時、神様からサービスタイムのご案内がされた。
『ありませんが、そのかわりそれ以外の質問があるようでしたらどうぞ・・』
(ヤバいわね。さっきの様子だと、相当無理してるわ。早くしないと、オルガの心と身体がもたないかもしれない・・・かと言って、妙案が浮かぶわけでもなく・・)
こんな時、漫画ならどうするだろうかと、リーナは考え冗談半分で芝居がかった行動をする。
テラスに出たリーナは、天を仰ぎ胸の前で手を合わせた。
「お願いです神様!彼を助けてください!彼にはこれから守るべき人たちが大勢いるんです!」
・・・・
「な~んてね。ヒロインならこんなところだけど、まぁこんなんで解決したら、苦労しないわ」
『やっと呼びましたか』
「えーえー、呼びました・・・って誰?」
自分しかいないはずの空間に突然聞こえてきた見知らぬ声に、リーナは辺りを見回す。しかし、誰もいない。
「あー、疲れてるのかしら・・最近、悩んでばかりだからねぇ」
肩をポキポキ鳴らし、部屋へ戻ろうとするリーナの耳に『ここです!ここ!』と再び見知らぬ声が聞こえてくる。
「えっ!ここって、どこ?誰かいるの?」
キョロキョロとするリーナの姿を見ているのか、右を見たところで指示がとんできた。
『あっ!そのまま!その向きのまま、よ~く見てみて!』
不思議な声に素直に従うリーナは、目の前を凝視する。あるのは、テラスの柵の先に大木があるだけだ。しかし、ここで視界に違和感を感じる。
「あらっ?・・・何かモヤモヤと・・」
その言葉どおり何もない空間がユラユラとうごめき、何かがいた。一度そこに存在を感じれば、視覚が認識するのにそう時間はかからなかった。少年の姿が陽炎のようにユラユラと空間に浮いていた。
「貴方、誰?」
『あー、やっと気付いてくれた。呼ぶのも遅いし、気付くのも遅いですよ~』
少年に軽く非難されたリーナだったが、彼女が気付かないのも無理はない。何しろ少年の姿は、目を凝らさないと見えないほど薄いのだ。
「だから、誰なの?」
リーナの問いに少年は、にわかには信じられない言葉を返す。
『誰って、いま呼んだでしょう?どうも“神様”です』
「確かに呼んだわ。でも神様って、、呼んだら出てきてくれるの?」
『いえ、普通はそんなことはないです。ただ今回は特別です』
「特別・・まあ、この際何でもいいわ。これこそ、まさに天の助け!」
リーナは、ベタ恋の世界にもなかった神様の登場に、安直なご都合主義すぎる気もしたが、藁にもすがる思いの今は素直に受け入れる。まさにリーナは神に感謝した。
「神様は、どうして出てきたんですか?」
『それは貴女がその胸に抱いているとおり、願いを叶えるためです』
(願いを叶える・・・はああ最高!こうなったら、使えるものは何でも使いますよ!)
「それじゃあ、この世界にいるオルガの魂と本物の魂を元に戻してください」
『それはできません』
「ゔ・・なぜ?願いを叶えてくれるのでしょう?」
ずずいと、神に迫り、非難の眼差しをむけるが、返ってくる答えは変わらなかった。
『はい、叶えます。ただし直接、助けることはできませんが、助言を授けることはできます・・・あっ、“神様なのに”っていま思いましたね。すみません、でも欲は人を堕落させ滅ぼします故、ご勘弁を』
何だかいかにも神様っぽいことを言って、誤魔化された気もするし、面倒くさいが、仕方がない。使えるものは使おうと、いま決めたばかりのリーナは、内心ため息をつく。
「それでは、どうすれば二人の魂を戻せるのか教えて下さい」
『よろしいでしょう。叶えてみせます・・・・・・はいっ!これでもう大丈夫です』
何か神様が一人で処理していたが、リーナには意味がさっぱり分からず戸惑った。
「あの~“大丈夫”とはどういうことでしょう。何も助言をいただいてませんが・・」
『直接、助言与えることは許されておりませんので、今夜、貴女の見る夢の中に答えを用意しました』
(まわりくどい・・・直接教えてくれたら、時間短縮になるのに・・神様の世界には“時は金なり”なんて言葉は、ないのかしら?)
「少しだけでも、ヒントをもらえませんか?友人が苦しそうで・・」
『悪いが、助言について話せることは何もありません』
(夢のお告げみたいなやつか・・・何だかじれったいわね。でも“急いては事を仕損じる”ともいうし、仕方ないか)
リーナが今どき珍しいほど面倒くさいシステムに納得した時、神様からサービスタイムのご案内がされた。
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