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第11話 そのお告げ、本当ですか?
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神様との出会いの夜、夢のお告げがあると予告されていたリーナは、なかなか寝付けないかと心配していたが、ベッドに横になって数分で穏やかな寝息を立て始めた。
夢には昼間の少年の姿の神ではなく、何故かパンダが出てきて、自ら“神の使い”だと名乗った。そしてパンダが告げたこと・・それは助言でなく、冬馬の魂を元の世界に戻す方法そのものだった。
翌朝、目覚めたリーナは起き抜け早々、頭を抱える。
「あぁぁぁ・・本当にあれがオルガを元に戻す方法なの!?正直、気が進まないわ」
ベッドに顔を埋め、そう恨めしそうに呟いたリーナ。
(何でパンダ・・・神の使いといえば、ネズミとか鶏、猿でしょう!?あー、もうとっくに原作崩壊してるし、細かいこと気にしてたらダメね・・・)
しばらく固まっていたリーナは「よし!やってやろうじゃない!」と力強く言うと顔を上げ、パンッと頬を叩いて気合を入れる。その顔には、堅固な決心が色濃く表れていた。
「若者の未来をつぶした後始末、きっちり収拾してあげるわ。元OLの底力見せてあげる!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
オルガを元に戻すべく動き始めたリーナ。学園へ登校した彼女に早速お告げの対象の方から絡んできた。王子セドリックだ。
「おはよう。リーベルト嬢」
オルガ救済という目的がなければ逃げ出すところだったが、リーナは踏みとどまる。そして彼女の脳裏に昨夜見たお告げがよぎった。
『王子の中の貴女への好感度を上げなさい。そうすれば、一つだけ貴女のどんな願いを叶えて差し上げます』
リーナは、今できる最大限の笑顔を顔に浮かべ「おっ、おはようございます。殿下」と挨拶を返す。多少、引きつっていたことは、大目に見てほしい。
するとリーナの耳にかすかに“リンゴーン”と鐘の音が聞こえた。
そして笑顔&挨拶も済ませたリーナは、軽く会釈をして立ち去ろうとするが、王子は何故かリーナへ近付いてきた。後ずさりしたい衝動を必死に抑え、笑顔のままセドリックと向き合うリーナ。王子の眩しすぎるイケメン王子オーラに、膝から崩れ落ちる寸前だった。
(まっ、眩しい・・・さすが二次元キャラ王子。まさかこんなイケメンを間近で拝むことになろうとは・・頑張れ私!年下相手に怯むんじゃない。ここで逃げたら、好感度下がるわよ!)
ニコニコとお互いに笑顔を向け合っていると、再び“リンゴーン”とかすかな鐘の音がリーナの耳に届き、周囲から痛いほどの視線が降り注ぐ。
(あぁ、みんなの視線が・・・私の平和なモブ生活がどんどん遠ざかっていくわ)
リーナが内心落胆していると、突然セドリックに腕を掴まれ強引に校舎の中へ連れて行かれた。セドリックの突然の行動にリーナは、混乱する。
(なっ、何っ!?私、この間会ったばっかりのモブ!貴方に、連れ去られるような関係ではないです!そういえば、この間ぶつかった時も掴まれたわね。私が逃げ出すとでも、思ってるのかしら?こっちは何万人もの運命かかってるんだから、逃げませんよ!)
そして立派な扉を開けた先に豪華な調度品が置かれた部屋に連れてこられたリーナは、ソファーに座らされる。
(ここは、学園内の王族専用の部屋。まさか私が入ることになろうとは!ベタ恋では、ここでヒロインとイチャコラしてた王子がなぜ私を!?)
目の前に立つセドリックを見上げると、どこまでも透き通ったグリーンの瞳と目が合った。セドリックは背もたれに両腕をつき、リーナは逃げ道を塞がれる。整いすぎた王子の顔がぐいっと近付き、リーナの背中は背もたれにぶつかった。距離にして三十センチ。これが王子から今とれる精一杯の距離だ。
そして、リーナの耳に届く全く有り難くない王子のセリフ。それによってこの後、リーナは胃がキリキリと痛むストレスマックスな選択を迫られることになる。
「私の妃にならないか?」
夢には昼間の少年の姿の神ではなく、何故かパンダが出てきて、自ら“神の使い”だと名乗った。そしてパンダが告げたこと・・それは助言でなく、冬馬の魂を元の世界に戻す方法そのものだった。
翌朝、目覚めたリーナは起き抜け早々、頭を抱える。
「あぁぁぁ・・本当にあれがオルガを元に戻す方法なの!?正直、気が進まないわ」
ベッドに顔を埋め、そう恨めしそうに呟いたリーナ。
(何でパンダ・・・神の使いといえば、ネズミとか鶏、猿でしょう!?あー、もうとっくに原作崩壊してるし、細かいこと気にしてたらダメね・・・)
しばらく固まっていたリーナは「よし!やってやろうじゃない!」と力強く言うと顔を上げ、パンッと頬を叩いて気合を入れる。その顔には、堅固な決心が色濃く表れていた。
「若者の未来をつぶした後始末、きっちり収拾してあげるわ。元OLの底力見せてあげる!」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
オルガを元に戻すべく動き始めたリーナ。学園へ登校した彼女に早速お告げの対象の方から絡んできた。王子セドリックだ。
「おはよう。リーベルト嬢」
オルガ救済という目的がなければ逃げ出すところだったが、リーナは踏みとどまる。そして彼女の脳裏に昨夜見たお告げがよぎった。
『王子の中の貴女への好感度を上げなさい。そうすれば、一つだけ貴女のどんな願いを叶えて差し上げます』
リーナは、今できる最大限の笑顔を顔に浮かべ「おっ、おはようございます。殿下」と挨拶を返す。多少、引きつっていたことは、大目に見てほしい。
するとリーナの耳にかすかに“リンゴーン”と鐘の音が聞こえた。
そして笑顔&挨拶も済ませたリーナは、軽く会釈をして立ち去ろうとするが、王子は何故かリーナへ近付いてきた。後ずさりしたい衝動を必死に抑え、笑顔のままセドリックと向き合うリーナ。王子の眩しすぎるイケメン王子オーラに、膝から崩れ落ちる寸前だった。
(まっ、眩しい・・・さすが二次元キャラ王子。まさかこんなイケメンを間近で拝むことになろうとは・・頑張れ私!年下相手に怯むんじゃない。ここで逃げたら、好感度下がるわよ!)
ニコニコとお互いに笑顔を向け合っていると、再び“リンゴーン”とかすかな鐘の音がリーナの耳に届き、周囲から痛いほどの視線が降り注ぐ。
(あぁ、みんなの視線が・・・私の平和なモブ生活がどんどん遠ざかっていくわ)
リーナが内心落胆していると、突然セドリックに腕を掴まれ強引に校舎の中へ連れて行かれた。セドリックの突然の行動にリーナは、混乱する。
(なっ、何っ!?私、この間会ったばっかりのモブ!貴方に、連れ去られるような関係ではないです!そういえば、この間ぶつかった時も掴まれたわね。私が逃げ出すとでも、思ってるのかしら?こっちは何万人もの運命かかってるんだから、逃げませんよ!)
そして立派な扉を開けた先に豪華な調度品が置かれた部屋に連れてこられたリーナは、ソファーに座らされる。
(ここは、学園内の王族専用の部屋。まさか私が入ることになろうとは!ベタ恋では、ここでヒロインとイチャコラしてた王子がなぜ私を!?)
目の前に立つセドリックを見上げると、どこまでも透き通ったグリーンの瞳と目が合った。セドリックは背もたれに両腕をつき、リーナは逃げ道を塞がれる。整いすぎた王子の顔がぐいっと近付き、リーナの背中は背もたれにぶつかった。距離にして三十センチ。これが王子から今とれる精一杯の距離だ。
そして、リーナの耳に届く全く有り難くない王子のセリフ。それによってこの後、リーナは胃がキリキリと痛むストレスマックスな選択を迫られることになる。
「私の妃にならないか?」
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