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第26話 もう白旗を上げるので、許してもらえませんか?
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「あの・・ 殿下。私もそろそろお暇したいと思うのですが・・」
セドリックの笑みを見たリーナが恐る恐る提案する。そして腰を下ろしたソファーで、ジリジリとセドリックから距離をとると、セドリックは逆に距離を詰めてくる。眩しすぎる笑顔にリーナは目眩を起こしそうだ。
「やっと邪魔者もいなくなって、二人きりになれたんだ。そんなこと私が許すと思うのか?」
今にも王子の仮面を取りそうな獣に、リーナの心は震える。リーナは「邪魔者なんて・・」と言いながら、彼の意地悪な質問の答えを探す。
“はい”と答えれば、“分かってないようだから、教えないとね”となり、“いいえ”と答えれば、“よく分かってるね。ご褒美だ”となることは、明らかだった。
どっちにしても結果は同じ・・・リーナは、内心白旗を上げると答えを出した。
「いいえ、許していただけませんね」
「正解だ。ようやく私という人間を理解してきたようだね。これは、ご褒美をあげなくてはいけないな」
予想通りのセリフをセドリックは言うと、次も予想通りの行動をとる。リーナの腰と肩にまわした腕をゆっくりと引き寄せる。そして、耳元で囁いた。
「私の妃になる覚悟はできたか?」
その声に、顔が一瞬で赤く染まる。それを満足そうに見つめたセドリックは、ゆっくりと顔を近付ける。
「んっ・・」
セドリックは、甘い口づけをリーナへ送った。いつもは彼女の唇を奪うように強引に唇を重ねるのに、今は優しくリーナとのキスを堪能するように口づけをする。
「・・んぅ・・・」
いつもとは違う優しいキスが気持ちよくて、リーナからも舌を絡ませてしまう。すると、セドリックはさらに深く激しく舌を絡めてくる。
(・・ぃやぁ・・・こんなキスされたら身体が熱く・・・)
「・・・ふっ・・ん・・」
口の端から漏れる吐息に、自分のものとは思えない甘さが含まれているのを感じて恥ずかしくなる。
(すごく気持ちいい・・)
目を細め見つめるリーナの恍惚とした表情は、セドリックの欲情を煽る。
くちゅくちゃとした水音が部屋の中に響き渡る。セドリックは舌先でリーナの舌を刺激しながら、お互いの唾液を交換しあうような濃厚なキスをした。
どれくらいそうしていたのか、やがて満足した彼はゆっくりとリーナの唇を解放する。
鼓動を抑えるように、胸に手を当てるリーナにセドリックは優しく微笑む。その顔を見た瞬間、胸の奥がきゅんっとなった気がした。
そしてセドリックは優しい笑顔から一転、妖艶で美しい笑みを浮かべて、うっとりと瞳を潤ませるリーナを見つめると、楽しげに言った。
「君の方から、もっと大胆に私を求めるようになるまで調教することに決めた。早く素直になったほうがいいぞ」
「えっ?!」
(あっ・・・王子の仮面剥ぎ取ったわ。どうしよう・・)
心の中の想いとは裏腹に、リーナの身体の奥底ではじくじくとした疼きが生まれていた。それはまるで、媚薬でも飲まされたように急速に全身へと広がっていく。
セドリックは再び口づけてくると、今度は乱暴に彼女の口内を犯し始めた。歯列をなぞられ、舌を強く吸われる。リーナは息苦しさで、頭がボーッとした。しかし同時に、甘い痺れが背筋を駆け抜けていく。リーナは無意識のうちに、その感覚を追っていた。
「ん……ふぅ……ん……」
そして唇を離したセドリックが、優しいキスや乱暴なキスを使い分ける彼に驚くリーナを見てくすっと笑う。
「可愛い声だな・・・」
誂うようなセリフを囁き、至近距離で見つめてくるセドリックに、リーナは恥ずかしさから顔を逸らそうとしたが、彼の手がそれを許さなかった。頬を手で包まれ、グリーンの瞳に翻弄される彼女を映す。
そして優しく丁寧に彼の腕によってソファーへ横にされたリーナは、見下ろすグリーンの瞳の奥に野獣の姿が見えた気がした。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
中途半端な長さになったので、2話に分けます。
次、最終話です。
セドリックの笑みを見たリーナが恐る恐る提案する。そして腰を下ろしたソファーで、ジリジリとセドリックから距離をとると、セドリックは逆に距離を詰めてくる。眩しすぎる笑顔にリーナは目眩を起こしそうだ。
「やっと邪魔者もいなくなって、二人きりになれたんだ。そんなこと私が許すと思うのか?」
今にも王子の仮面を取りそうな獣に、リーナの心は震える。リーナは「邪魔者なんて・・」と言いながら、彼の意地悪な質問の答えを探す。
“はい”と答えれば、“分かってないようだから、教えないとね”となり、“いいえ”と答えれば、“よく分かってるね。ご褒美だ”となることは、明らかだった。
どっちにしても結果は同じ・・・リーナは、内心白旗を上げると答えを出した。
「いいえ、許していただけませんね」
「正解だ。ようやく私という人間を理解してきたようだね。これは、ご褒美をあげなくてはいけないな」
予想通りのセリフをセドリックは言うと、次も予想通りの行動をとる。リーナの腰と肩にまわした腕をゆっくりと引き寄せる。そして、耳元で囁いた。
「私の妃になる覚悟はできたか?」
その声に、顔が一瞬で赤く染まる。それを満足そうに見つめたセドリックは、ゆっくりと顔を近付ける。
「んっ・・」
セドリックは、甘い口づけをリーナへ送った。いつもは彼女の唇を奪うように強引に唇を重ねるのに、今は優しくリーナとのキスを堪能するように口づけをする。
「・・んぅ・・・」
いつもとは違う優しいキスが気持ちよくて、リーナからも舌を絡ませてしまう。すると、セドリックはさらに深く激しく舌を絡めてくる。
(・・ぃやぁ・・・こんなキスされたら身体が熱く・・・)
「・・・ふっ・・ん・・」
口の端から漏れる吐息に、自分のものとは思えない甘さが含まれているのを感じて恥ずかしくなる。
(すごく気持ちいい・・)
目を細め見つめるリーナの恍惚とした表情は、セドリックの欲情を煽る。
くちゅくちゃとした水音が部屋の中に響き渡る。セドリックは舌先でリーナの舌を刺激しながら、お互いの唾液を交換しあうような濃厚なキスをした。
どれくらいそうしていたのか、やがて満足した彼はゆっくりとリーナの唇を解放する。
鼓動を抑えるように、胸に手を当てるリーナにセドリックは優しく微笑む。その顔を見た瞬間、胸の奥がきゅんっとなった気がした。
そしてセドリックは優しい笑顔から一転、妖艶で美しい笑みを浮かべて、うっとりと瞳を潤ませるリーナを見つめると、楽しげに言った。
「君の方から、もっと大胆に私を求めるようになるまで調教することに決めた。早く素直になったほうがいいぞ」
「えっ?!」
(あっ・・・王子の仮面剥ぎ取ったわ。どうしよう・・)
心の中の想いとは裏腹に、リーナの身体の奥底ではじくじくとした疼きが生まれていた。それはまるで、媚薬でも飲まされたように急速に全身へと広がっていく。
セドリックは再び口づけてくると、今度は乱暴に彼女の口内を犯し始めた。歯列をなぞられ、舌を強く吸われる。リーナは息苦しさで、頭がボーッとした。しかし同時に、甘い痺れが背筋を駆け抜けていく。リーナは無意識のうちに、その感覚を追っていた。
「ん……ふぅ……ん……」
そして唇を離したセドリックが、優しいキスや乱暴なキスを使い分ける彼に驚くリーナを見てくすっと笑う。
「可愛い声だな・・・」
誂うようなセリフを囁き、至近距離で見つめてくるセドリックに、リーナは恥ずかしさから顔を逸らそうとしたが、彼の手がそれを許さなかった。頬を手で包まれ、グリーンの瞳に翻弄される彼女を映す。
そして優しく丁寧に彼の腕によってソファーへ横にされたリーナは、見下ろすグリーンの瞳の奥に野獣の姿が見えた気がした。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
中途半端な長さになったので、2話に分けます。
次、最終話です。
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