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後日談 リーナストーリー ピンクエンド - Ⅲ
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「う~ん・・・どうしようか・・」
声の主は、リーナだ。屋敷に戻ったリーナはソファーに身体を投げ出し、天井を見つめている。彼女を悩ませているのは、昼間ムクムクと成長したお節介な想いだ。
どうしたら、ビクトリアとシリウスの状況を打開できるのか・・・
もう自分の悩みなど、頭からすっ飛んでいた。てっきりセドリックから邪魔が入るかと思っていたが、セドリックのセの字も見かけなかったことも大きい。
どう考えても、ビクトリアとシリウスは両思い。なのに、シリウスは遠回しに気持ちを滲ませるだけで、ビクトリアは自分の気持ちにすら気付かない。
(焦れったい・・もう!この世で好きな人と想いを通わせられることが、どんなに尊いことか二人は分かってない。幸せなんて、一瞬で手からこぼれ落ちてしまうものなのに・・・)
どんなに幸せな人生を歩んでいたとしても、それを突然奪われる悲しみをリーナが知っているからこその想いだ。
シリウスには、余計なことに巻き込んでしまったことへと贖罪の想いもあり、ビクトリアとの恋を全力で応援するのが、彼への恩返しになるかも・・とリーナの頭をかすめる。
しかし、流石に当人の意思を無視して、勝手に世話はやけない。
(ああ・・本当に焦れったい。もどかしい。大体、シリウスももっと押しなさいよ!紳士的なのも結構だけど、多少セドリックみたいに強引に押さなくちゃ、ビクトリアは永遠に気付かないわよ!・・あらっ?それって、セドリックがいいお手本ってこと・・・?いやいや~、あれは違うから・・彼は、ただ獣なだけ!)
突然、胸に浮かんだ想いを打ち消すリーナ。
(あら?ビクトリアの計画吹っ飛んでるけど、まあいいわ)
今は自分の事よりシリウスとビクトリアだと、当初の思惑とはドンドンかけ離れていくのだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
シリウスと仲がよくなり、てっきり周囲から妬みやヤッカミがくるかと心配していたリーナだったが、彼女の予想とは全く違う方向へと周囲の雰囲気は流れ着く。
ビクトリアの取り巻きのように、リーナを慕う人たちが出てきたのだ。
どうやらセドリックやシリウスといったイケメンを、次々と釣り上げるリーナに一目置く令嬢たちが現れたのだ。
(勘弁してよ~。セドリックがこっちを向いてるのは、神様の仕業だし、シリウスは演技なんだってば~。私にイケメンを虜にする魅力がないのは、私を見れば一目瞭然でしょう)
こうしてリーナは、心の中で嘆く日々が続くのだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
シリウスとビクトリアへの決意を新たにしたリーナは、シリウスに直球で問いかける。ビクトリアのことをどう思っているのか、返答次第では協力すると・・・
「えっ!?何故それを!・・あっ、いや・・・」
狼狽えるシリウスにリーナは「分かりますよ。ダダ漏れですから」と言った。それにシリウスは小さくため息をつくと、諦めたように話し出す。
「彼女には他にもっとふさわしい方がいる。だから、私のことなどいいんだ」
「その相応しい方とは、どなたですか?具体的に言ってくださらないと、分かりません」
リーナの言葉に「それは・・・」と言いよどむシリウス。リーナは身を乗り出すと、迷いのない声で断言した。
「シリウス様!ビクトリア様のような方は、回りくどいのはダメです!直球勝負一本です!」
リーナの気迫に尻込みするシリウスは「いや!しかし・・」と言葉が途切れる。
「しかしもへったくれもない!・・です。シリウス様は、本当はどうしたいのですか?彼女が他の男性と、楽しそうに笑っているのを眺めているだけで、満足できるのですか?」
リーナの問いに考え込むシリウス。そして彼の口から出てきたのは、力強い決意のセリフだった。
「彼女を他の男なんかに渡したくない」
ようやく自分の気持ちをハッキリ言葉にしたシリウスの瞳は、決断の色が色濃くでている。リーナは、やっと認めたシリウスに「上出来です!」と笑顔を向ける。そして恭しくおじぎをした。
「非力ではございますが、不肖このリーナ・リーベルト、シリウス様の恋愛成就のため、全力で協力させていただきます」
「どうすんだい?やはり、私の想いを告げるべきだろうか・・」
「私たちがこのまま演技を続けて、万が一にもビクトリア様が嫉妬しても、きっと彼女はご自分の嫉妬にすら気付きません。そしてシリウス様が仰っしゃるように想いを伝えるのもありですが、彼女が驚いて戸惑った挙げ句、逃げ出す可能性もあります。よってビクトリア様には、ご自分の想いに気付いてもらう必要がありますね」
「それはどうやって?」
「うーん、そうですねぇ・・・」
シリウスの問いかけにリーナは、暫し思案する。そして、何か閃いたのかパッと表情が明るくなったリーナは、思いがけない質問をシリウスへ投げかける。
「シリウス様!死ぬ覚悟はありますか?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
もう退場したんじゃないかっていうぐらい出てこないセドリックですが、次話やっと登場します。
お待たせしました。
声の主は、リーナだ。屋敷に戻ったリーナはソファーに身体を投げ出し、天井を見つめている。彼女を悩ませているのは、昼間ムクムクと成長したお節介な想いだ。
どうしたら、ビクトリアとシリウスの状況を打開できるのか・・・
もう自分の悩みなど、頭からすっ飛んでいた。てっきりセドリックから邪魔が入るかと思っていたが、セドリックのセの字も見かけなかったことも大きい。
どう考えても、ビクトリアとシリウスは両思い。なのに、シリウスは遠回しに気持ちを滲ませるだけで、ビクトリアは自分の気持ちにすら気付かない。
(焦れったい・・もう!この世で好きな人と想いを通わせられることが、どんなに尊いことか二人は分かってない。幸せなんて、一瞬で手からこぼれ落ちてしまうものなのに・・・)
どんなに幸せな人生を歩んでいたとしても、それを突然奪われる悲しみをリーナが知っているからこその想いだ。
シリウスには、余計なことに巻き込んでしまったことへと贖罪の想いもあり、ビクトリアとの恋を全力で応援するのが、彼への恩返しになるかも・・とリーナの頭をかすめる。
しかし、流石に当人の意思を無視して、勝手に世話はやけない。
(ああ・・本当に焦れったい。もどかしい。大体、シリウスももっと押しなさいよ!紳士的なのも結構だけど、多少セドリックみたいに強引に押さなくちゃ、ビクトリアは永遠に気付かないわよ!・・あらっ?それって、セドリックがいいお手本ってこと・・・?いやいや~、あれは違うから・・彼は、ただ獣なだけ!)
突然、胸に浮かんだ想いを打ち消すリーナ。
(あら?ビクトリアの計画吹っ飛んでるけど、まあいいわ)
今は自分の事よりシリウスとビクトリアだと、当初の思惑とはドンドンかけ離れていくのだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
シリウスと仲がよくなり、てっきり周囲から妬みやヤッカミがくるかと心配していたリーナだったが、彼女の予想とは全く違う方向へと周囲の雰囲気は流れ着く。
ビクトリアの取り巻きのように、リーナを慕う人たちが出てきたのだ。
どうやらセドリックやシリウスといったイケメンを、次々と釣り上げるリーナに一目置く令嬢たちが現れたのだ。
(勘弁してよ~。セドリックがこっちを向いてるのは、神様の仕業だし、シリウスは演技なんだってば~。私にイケメンを虜にする魅力がないのは、私を見れば一目瞭然でしょう)
こうしてリーナは、心の中で嘆く日々が続くのだった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
シリウスとビクトリアへの決意を新たにしたリーナは、シリウスに直球で問いかける。ビクトリアのことをどう思っているのか、返答次第では協力すると・・・
「えっ!?何故それを!・・あっ、いや・・・」
狼狽えるシリウスにリーナは「分かりますよ。ダダ漏れですから」と言った。それにシリウスは小さくため息をつくと、諦めたように話し出す。
「彼女には他にもっとふさわしい方がいる。だから、私のことなどいいんだ」
「その相応しい方とは、どなたですか?具体的に言ってくださらないと、分かりません」
リーナの言葉に「それは・・・」と言いよどむシリウス。リーナは身を乗り出すと、迷いのない声で断言した。
「シリウス様!ビクトリア様のような方は、回りくどいのはダメです!直球勝負一本です!」
リーナの気迫に尻込みするシリウスは「いや!しかし・・」と言葉が途切れる。
「しかしもへったくれもない!・・です。シリウス様は、本当はどうしたいのですか?彼女が他の男性と、楽しそうに笑っているのを眺めているだけで、満足できるのですか?」
リーナの問いに考え込むシリウス。そして彼の口から出てきたのは、力強い決意のセリフだった。
「彼女を他の男なんかに渡したくない」
ようやく自分の気持ちをハッキリ言葉にしたシリウスの瞳は、決断の色が色濃くでている。リーナは、やっと認めたシリウスに「上出来です!」と笑顔を向ける。そして恭しくおじぎをした。
「非力ではございますが、不肖このリーナ・リーベルト、シリウス様の恋愛成就のため、全力で協力させていただきます」
「どうすんだい?やはり、私の想いを告げるべきだろうか・・」
「私たちがこのまま演技を続けて、万が一にもビクトリア様が嫉妬しても、きっと彼女はご自分の嫉妬にすら気付きません。そしてシリウス様が仰っしゃるように想いを伝えるのもありですが、彼女が驚いて戸惑った挙げ句、逃げ出す可能性もあります。よってビクトリア様には、ご自分の想いに気付いてもらう必要がありますね」
「それはどうやって?」
「うーん、そうですねぇ・・・」
シリウスの問いかけにリーナは、暫し思案する。そして、何か閃いたのかパッと表情が明るくなったリーナは、思いがけない質問をシリウスへ投げかける。
「シリウス様!死ぬ覚悟はありますか?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
もう退場したんじゃないかっていうぐらい出てこないセドリックですが、次話やっと登場します。
お待たせしました。
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