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タンジア王子は、ミネアのことが頭から離れず、悶々とした日々を送るようになった。
(ミネア、なんて強く、美しい人)
あの夜、カリューシャと互角に闘った、ミネアの剣の速さ、カリューシャに立ち向かおうとする、勇敢な横顔。タンジア王子は、ミネアを浮かべては、ほぅっと溜め息をつく。
(こんな想いは、初めてだ。どうしたら良いのか、わからない。。)
タンジア王子に寄ってくる女は山のようにいたが、タンジア王子から近寄りたいと思った女は、未だかつていなかった。
タンジア王子にとっての初恋であった。ミネアを想うと胸が苦しくなり、眠れない夜もあった。
しかし、タンジア王子にとって、大きな問題があった。タンジア王子には、婚約者のユーナ姫がいた。ユーナ姫は、アリシア王国から離れた砂漠の地、サラビア王国の第一姫であった。
サーリャの地を支配している、山の民と貿易を交わしており、友好関係を築いていた。タンジア王子が、山の民の長に会えたのも、サラビア王からの口添えがあったからこそであった。
ユーナ姫が、サラビア王について、アリシア王国に訪れた日、タンジア王子を見た瞬間に、恋におちていた。タンジア王子の何もかもを見透かすような切長の漆黒の瞳、鼻筋は通り、高い鼻、薄い唇。広い肩幅と、鍛え上げられた肉体。ユーナ姫が出会った男性の中でも最も野生的で、男らしかった。
ユーナ姫は、国に帰ると、サラビア王に、結婚したい旨を明かした。アリシア王国と友好関係を築きたい王としては、願ってもない話であった。
その頃、女など誰も同じであると思っていたタンジア王子は、サラビア王国と同盟が交わせるならと、ユーナ姫との婚約を快諾した。
ユーナ姫は、王子の返事を聞いたその日に、アリシア王国に向けて出発をした。ユーナ姫は、行動的な姫であった。アリシア王国に着いたその日、タンジア王子と結婚の日取りを決めた。
タンジア王子の隣りの部屋は、妹君の部屋になっていたが、ユーナ姫は、妹君にサラビア王国の宝石を献上し、部屋を譲ってもらえるように手配をした。
結婚式の日取りまで、あと1か月あまりに迫っていた。タンジア王子は、ミネアに恋をしてしまった今、ユーナ姫との婚約を解消しようと決めていた。
だが、サーリャの地やサラビア王国との同盟が絡んだ話であり、どのように解消に持ち込んだらいいのか頭を悩ませていた。
ミネアとランビーノは、引き続き、タンジア王子の護衛についていた。カルューシャがタンジア王子の部屋に忍び込んだ日、ランビーノは、夕食に眠り薬を入れられ、部屋で眠ってしまっていた。
ミネアはそのときはただの娘だと思われていたので、眠り薬は入れられずにすみ、カリューシャが忍び込む気配に気づくことができたのだ。
「まったく、俺としたことが、眠り薬に気づかなかったなんて、、」
ランビーノは半べそをかいて、ミネアに謝った。
「仕方ないわよ、お父さん。あの、ダルという弟子は、かなりの薬の作り手みたいよ。眠り薬、無味無臭で、気づけないわよ。あの夜は、お金もなくて何も食べてなかったし」
ミネアは落ち込んでいるランビーノを優しく諭した。
「そうだな。。とにかく、次の侵入がないように、タンジア王子に張り付いてないとだな」
ランビーノは、肩を落として話す。
「そうね。カリューシャは、かなりの剣の達人ね。次に来たとき、勝てるかどうか、不安だわ」
(カリューシャともう少し長く闘っていたら、私の速さに慣れ、動きを読まれていたのではないか。。)
ミネアは、首をうなだれる。次にカリューシャと互角に闘える自信がなかった。
(ミネア、なんて強く、美しい人)
あの夜、カリューシャと互角に闘った、ミネアの剣の速さ、カリューシャに立ち向かおうとする、勇敢な横顔。タンジア王子は、ミネアを浮かべては、ほぅっと溜め息をつく。
(こんな想いは、初めてだ。どうしたら良いのか、わからない。。)
タンジア王子に寄ってくる女は山のようにいたが、タンジア王子から近寄りたいと思った女は、未だかつていなかった。
タンジア王子にとっての初恋であった。ミネアを想うと胸が苦しくなり、眠れない夜もあった。
しかし、タンジア王子にとって、大きな問題があった。タンジア王子には、婚約者のユーナ姫がいた。ユーナ姫は、アリシア王国から離れた砂漠の地、サラビア王国の第一姫であった。
サーリャの地を支配している、山の民と貿易を交わしており、友好関係を築いていた。タンジア王子が、山の民の長に会えたのも、サラビア王からの口添えがあったからこそであった。
ユーナ姫が、サラビア王について、アリシア王国に訪れた日、タンジア王子を見た瞬間に、恋におちていた。タンジア王子の何もかもを見透かすような切長の漆黒の瞳、鼻筋は通り、高い鼻、薄い唇。広い肩幅と、鍛え上げられた肉体。ユーナ姫が出会った男性の中でも最も野生的で、男らしかった。
ユーナ姫は、国に帰ると、サラビア王に、結婚したい旨を明かした。アリシア王国と友好関係を築きたい王としては、願ってもない話であった。
その頃、女など誰も同じであると思っていたタンジア王子は、サラビア王国と同盟が交わせるならと、ユーナ姫との婚約を快諾した。
ユーナ姫は、王子の返事を聞いたその日に、アリシア王国に向けて出発をした。ユーナ姫は、行動的な姫であった。アリシア王国に着いたその日、タンジア王子と結婚の日取りを決めた。
タンジア王子の隣りの部屋は、妹君の部屋になっていたが、ユーナ姫は、妹君にサラビア王国の宝石を献上し、部屋を譲ってもらえるように手配をした。
結婚式の日取りまで、あと1か月あまりに迫っていた。タンジア王子は、ミネアに恋をしてしまった今、ユーナ姫との婚約を解消しようと決めていた。
だが、サーリャの地やサラビア王国との同盟が絡んだ話であり、どのように解消に持ち込んだらいいのか頭を悩ませていた。
ミネアとランビーノは、引き続き、タンジア王子の護衛についていた。カルューシャがタンジア王子の部屋に忍び込んだ日、ランビーノは、夕食に眠り薬を入れられ、部屋で眠ってしまっていた。
ミネアはそのときはただの娘だと思われていたので、眠り薬は入れられずにすみ、カリューシャが忍び込む気配に気づくことができたのだ。
「まったく、俺としたことが、眠り薬に気づかなかったなんて、、」
ランビーノは半べそをかいて、ミネアに謝った。
「仕方ないわよ、お父さん。あの、ダルという弟子は、かなりの薬の作り手みたいよ。眠り薬、無味無臭で、気づけないわよ。あの夜は、お金もなくて何も食べてなかったし」
ミネアは落ち込んでいるランビーノを優しく諭した。
「そうだな。。とにかく、次の侵入がないように、タンジア王子に張り付いてないとだな」
ランビーノは、肩を落として話す。
「そうね。カリューシャは、かなりの剣の達人ね。次に来たとき、勝てるかどうか、不安だわ」
(カリューシャともう少し長く闘っていたら、私の速さに慣れ、動きを読まれていたのではないか。。)
ミネアは、首をうなだれる。次にカリューシャと互角に闘える自信がなかった。
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