どこかの誰かとのゆる生活

ベニテングダケ

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2話 ホラーゲーム配信とご褒美

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-胡桃----------------------------------------------
リモートの仕事を終えて椅子にもたれかかる

「ふぅ…」

時計を見ると20:45分

「退勤したらちょうどぐらいか…あの子ちゃんと晩御飯食べたかな」

作ってリビングに置いてたハンバーグ、きっと食べて配信の準備でもしてるのだろう
自分も仕事が終わったので食べながら凪の配信でもみようかな…

「取ってこよ…」

リビングに来たが凪の姿は無い

「それもそうかもう食べ終わってるだろうな…」

配信があるとはいえ一緒に食べれないのは少し寂しい

「私も食べよ…」

リビングのテーブルの上に置かれた私の分のハンバーグ
凪に大き目の用意したせいで少し小さい

「って、あれ?凪のやつ…まだ食べてないじゃん」

まだ21時になってないし部屋に声をかけに行こう

<コンコン>
ノックする

「凪~配信まだでしょ~?ハンバーグ食べてないけど大丈夫?」

「んにゃあ!!!」

「え?大丈夫!?開けるよ!?」

<ガチャッ>

「え…どしたの凪…」

「あ……えっと、えへへ」

「なんで椅子から落ちて涙目なの…」

「それは…秘密じゃん」

PCには今日やるらしいゲーム画面のタイトル
何にそんなびっくりしたのか…もしかして何かあったのか心配ながらもぞもぞする凪を眺める

「えっとね…配信前に起動テストとチュートリアルしなきゃと思って付けたらタイトル画面でびっくりさせられちゃった…」

「ああ…なるほどね、んでハンバーグ食べてないのどうしたの?」

「うっ…配信終ったら頑張ったご褒美にゆっくり食べようと思って……」

『可愛い…それなら仕方ない』
「はあ…その調子で今日大丈夫なの?頑張れる?」

「た、多分?」

「無理そ~、まあ怖くてもやるんでしょ?頑張ってね楽しみに見てるから」
『こういう弱いとこ可愛いんだよねえ…』

「いっそ部屋にいてくれたらいいのに…」

「隣の部屋で静かに見てるから何かあったらおいで?
んじゃ、またあとでね?」

「は~い…頑張るぅ」

時計を見ると20時55分になっていたのでそそくさと凪の部屋を出る
<バタン>

ー凪ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「あ~あ、胡桃行っちゃった
静かにしててくれるならここにいてくれたら怖くなかったかもなのになあ…」

準備はできているのでそのまま僕は配信を始める
怖いけど…リスナーさんが送ってきてくれたし仕方がない

『ハンバーグもあるし頑張ろっと…』

==========================
配信ではVtuberの女の子が1時間ほど叫び続ける声が流れた

「んぎゃああああ!」
「無理無理無理無理‼」
「もうやだあああ…やめていいこのゲームぅ」
「助けてええ…くr…だれかあああ……」
「もう二度と配信でホラーゲームやらない(泣)」

阿鼻叫喚だった。

==========================

ー胡桃ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

自室でハンバーグを食べながら凪のホラー配信を見ていた
予想以上に叫ぶので自分の部屋まで叫び声が聞こえてた…

「面白かったけど隣に人済んでなくてよかったな…」

そういえば配信終ったらハンバーグ食べるって言ってたな…
あっためて持って行ってあげようかな

部屋から出てリビングに行く
その間にある凪の部屋からは声は聞こえない

「心配だしちょっと覗いていくか…」

<コンコンッ>

「凪~大丈夫?」

「うん…大丈夫…」

「大丈夫じゃなさそ~…ハンバーグあっためて持ってくるから待ってて?」

「うん…ありがと」

いつもよりおとなしい凪に優しくなってしまう
レンジで少し温めて凪の部屋に行く

<コンコンッ>

「持ってきたよ入って大丈夫?」

「うん…」

<ガチャ>

ベットで毛布にくるまってる凪
ちょっとかわいいムカつく

「はいこれ、落ち着いたらゆっくり食べて?」

「ありがと胡桃…」

「いいのいいの頑張ったご褒美なんでしょ?」

「そう…胡桃のハンバーグ好きだから…」

なんだ?いつもより素直過ぎる…可愛い
たまにこういう弱った凪を見ると一緒に住んでてよかったなって安心する
机にゆっくり近づいてきて涙ぐみながらもぐもぐしてる
はあ…可愛いなあと声には出さないがじっと眺める

「おいしい?」

「もいひぃ…」

「口ぱんぱんに頬張るから、ゆっくり噛んでのみこむの」

「ふぐっ!」

「ほらーいわんこっちゃない、これお水ゆっくり飲んで?」

「んぐっんぐっ……ふはぁ…死ぬかと思ったぁ」

「食べ終わったらお風呂入って歯磨きして寝るんだよ?じゃあ部屋に戻るね?」

「待って…」

「ん?」

「今日お風呂入りたくない…」

「でも歯磨きはしようね?」

「うん…」

「歯磨き持ってこようか?」

「うん…」

「じゃあわかったちょっと待ってて」

「は~い…」

ちょっとだけ笑顔になった凪をひとまず置いて
自分のと凪の歯ブラシを持ってくる

「はい私も持ってきたから一緒に歯磨こうね」

「うんっ」

<シャコシャコシャコシャコ>

「コップに水は言ってるからめんどくさいならコップに戻していいよ洗ってくるから」

<ぐじゅぐじゅぐじゅ>

「ぺっ」

「はいよくできました、じゃあもう大丈夫そう?ちゃんとベットで寝るんだよ?」

「ねえ…胡桃もここ居て」

「んえ?」

「今日だけ!今日だけ一緒に寝て!」

「二人ともお風呂入ってないよ!?」

「いいの!!」

「はあ…仕方ないなあ、わかった今日だけね?私は床で寝るし」

「ベット使えばいいじゃん…」

「凪はどうするのよ」

「一緒でいいじゃん!」

「ええええ!?」

嬉しいお願いだが自分としては少し困る…
私は凪の匂いが嫌いじゃない、それどころかかなり好きだ
そんな凪と一緒のベットで寝るなんて、我慢できるかわからない
でもそれを悟られるくらいなら一緒に寝てしまうしかない…

「きょ…今日だけね?今日だけだからね!?」

「うん…わかった」

そしてお風呂も入らないまま
ちょっとお互いの汗のにおいをかぎながら一緒のベットに入る

「ねえ…胡桃?」

「ん?なあに」

「なんで背中向けてるの?」

「こっちのほうが寝やすいから…」

「いいじゃん…こっち向いてよ」

「う~ん…」

こっちの気も知らないで…
我慢してるっていうのにこの子は

「ね~えこっち向いて寝てよ怖いから」

「はあ…仕方ないな」

ベットで振り向いて凪を目が合う
相変わらず可愛い…今にも目をそらしそうだ

「胡桃がこっち向いた~♡」

『ドキッ』

「別にいつも顔合わせてるでしょーが」

「胡桃?なんか怒ってる?」

「怒ってないよごめんね」

「んーん大丈夫、ねえ胡桃?」

「ん?」

「胡桃さ~…」

「うん…」

「胡桃の事ね…好き」

「え!?今!?」

どういうことか聞きたかったのに
そのままゆっくり寝息を立てて凪は寝てしまった…

「はあ…ゆるせないわこの子…」

-凪-----------------------------

『大好きだよ胡桃…』

=================

二人とも寝息を立てて意識を手放した
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