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三十七話 道具屋のおっさん、ひらめく。
しおりを挟む「ふふっ」
「あははっ」
俺はベッドでエレネとじゃれ合っていた。
氷結剣を彼女に向かって振ると凍るんだが、3秒くらいしたら溶けてしまうんだ。それだけ魔法耐性が高いということだろうが、それでも結構ダメージを受けるらしくて、心臓に負担がかかるとのこと。
なのに興奮しておねだりしてくるんだからエレネのマゾっぷりは凄い。
「……あの。もう一度アレお願いできますか?」
「アレ?」
「そのぉ……」
「はっきり言え!」
「エレネのアソコにぶっといのください!」
「……よく言えたな」
結構大きい声だったから、ご近所さんに聞こえたかもなあ。
「言えました……。なので、ください……」
「わかったわかった」
「ひゃうっ」
アソコにあてがった氷結剣が湯気を立てている。まったく……こいつのビッチ振りにはひたすら呆れるばかりだ。
「そらっ!」
「ぐひょっ!」
間抜けな悲鳴をあげてエレネは息絶えた。
俺もベッドも血まみれだ。もうこういうのに俺もエレネも慣れてしまったのが怖い……ん? なんか力が見る見る湧いてきた。レベルUPしたときとよく似ている。そういや、山で死に戻りしたときも似たような感覚があったな。あのときは興奮していたせいか気がつかなかったが……もしや、これは……。
「ごふっ……」
ことの真相を知るため、俺は早速喉を突いて自害した……。
「――エレネ、ステータスカードで俺のレベルを見てくれ」
「レベルですか? はい……あ……」
エレネが驚いている様子。この様子だと俺の予想は当たってるっぽいな。俺のレベルは確か1300くらいだったから、そこからどれくらい上がってるか……。
「幾つだ?」
「1525……」
「……」
やはり、俺の思った通りだ。てか、よく考えたらそりゃそうだよな。スノードラゴンの高い経験値吸いまくってレベル上げしてきたエレネを殺したんだ。そりゃ上がるわけだ……。
ってことはレベル上げって、高レベルの人間を殺すのが一番効率いいんだろうな。あの魔術師アルタスが放火殺人しまくってたのも、もしかしたらレベルを上げるためなのかもしれない。そのために強いやつばかりを狙っていたんじゃないか。だからあれだけ異常なレベルになれたんだろう……。
「モルネトさん、もしかして私を殺すことで上げたんですか?」
「ああ」
「……それなら、私喜んで殺されます……」
「ぶっといのが欲しいだけなんだろ?」
「……」
「正直に言え!」
「……はぃ。エレネはぶっといのが欲しいだけなんです。ビッチなので、うずうずしてます……」
「正直でよろしい」
「「ちゅー……」」
エレネ、何度も膜を貫かれる喜びを知ってしまったか。
「それなら気が狂う寸前まで弄んでやる。覚悟しろウサビッチ……」
「やぁぁん……」
※※※
「ご苦労だったな、エレネ。今俺のレベルは幾つだ?」
「えーとれすね……いま、2026レベルれーす」
「……そうか。2026、か……」
「そーれすそれすっ」
もうこのウサビッチ一匹で3レベルしか上がってないし、この辺で止めとくか。
「ありがとうな。もういいぞ、エレネ」
「はーい。るんるんっ。びっちびーっち、うさびっち♪」
「……」
エレネ、さっきからずっとへらへら笑ってるし、舌も縺れてるしちょっと頭おかしくなってきてるな。イキすぎたか。
まあ、覚醒カード外して少し寝りゃ治るだろ。どうしても治らないときはエリクサーもあるし問題ない。ヴァルキリーフラワーと白ポーション混ぜるだけでですぐ作れたからな。あれは肉体的なものだけじゃなく、精神的な傷も完治できるっていう神の薬なんだ。
しっかし明日が楽しみだ。2026レベルならハーフエルフのリュリアにも勝てるかもしれない。あいつは俺以上にレベル高いから、殺せば相当UPするだろう。もちろんその前に屈服させて味方にするけどな。
どうせならループの輪に混ぜてスタート地点で殺すほうがお得だからだ。さらに、エレネに氷結剣を持たせれば完璧だ。いくら身体能力の高いあいつでも凍ればどうしようもできまい。俺に負けて悔しそうなリュリアの顔と、揺れる大きなおっぱいと震えるお尻を想像して涎が出そうになる。ムフフッ……。
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