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第16話
目が覚めるような警告音のあと、視界に赤文字でメッセージが表示された。
『緊急事態発生! 緊急事態発生! 五月雨町三丁目、学園『ホライズン』近隣にモンスターが大量発生! 繰り返す――』
「な、なんだって……⁉」
「モ、モンスターの大量発生じゃと……⁉」
「こ、このタイミングでかよぉぉ⁉」
「や、やべーな、おいっ……」
タクヤの言う通り、本当にタイミングが悪すぎる。
Gクラスが僕たちを除いて壊滅状態の中、とんでもないことが起きてしまった。しかも、学校付近に大量に湧くとは。
「あらあら。大変なことが起きちゃったわねえ……。ねえねえ、君たち。ちょっと頑張ってくれる?」
そこに保健の先生の如月京子さんがやってきた。
「……あ、はい! 如月先生。僕たちだけでもなんとかしないと……」
「おー、勇気あるじゃない。白石君って、いじめられっ子なんて言われてたから心配してたけど、勇敢でとっても素敵よ」
「ど、どうもっ……」
如月先生にウィンクされて僕はどぎまぎする。彼女はどんな状況でも本当に落ち着いてて、逆に恐ろしいと思えるほどなんだ。
……って、青野さんがなんかいつになく男前な顔つきになってる。どうやらストライクゾーンだったらしい。
「白石のあんちゃん、今回はわしが先頭に立って引っ張るから安心せい! モンスターなんぞ、年長者であるわしが一撃で仕留めてやるわい――」
「――ぎゃああああぁぁっ!」
「「「「「なっ……⁉」」」」」
僕たちが挙って窓の外を見てみると、そこには信じられない光景が広がっていた。
黒っぽい霧が周辺一帯に蔓延する中、巨大カエルたちが校舎の敷地内に溢れ返り、生徒たちを襲っていたんだ。おいおい、一体何匹いるんだよ、これ……。
「……す、すまん。わし、確かにやる気満々だったんじゃが、ちょっとお腹が痛くなってきたわい……イタタッ……」
「ったくよぉ、青野爺さんは相変わらず使えねえなぁ。マサル、どうすんだぁ?」
「んなの決まってんだろ、タクヤ。素材ゲットするためにもモンスターを始末しねえとな。今のままじゃ優也の足手まといだし、本当の意味で這い上がる絶好のチャンスじゃねえか。ヘタレの青野爺なんて置いていこうぜ!」
「んだなぁ。優也ちゃんに頼り切りじゃ情けねぇし、ヘタレの青野爺さんなんてどうでもいいからよぉ、いっちょ行くぜぇえ……!」
「ちょ、ちょっと待つんじゃ! わしはヘタレなんかじゃないわい! それに、わしだって素材が欲しいんじゃ。具合がよくなってきたから戦うぞい……!」
「……」
タクヤとマサルを追いかけるようにして、青野さんが転びそうになりながらも保健室を飛び出していく。
あの腹痛は一体なんだったんだって思うけど、まあそりゃそうか。これだけモンスターがうじゃうじゃいれば、それだけMPを集めるチャンスでもあるんだし。
「私も、行く……」
「いや、危ないし、黒崎さんは怪我人なんだからここでじっとしてなきゃ」
「……でも……ここでじっとしてても危ないし……」
「あ……それもそうか。じゃあ僕と一緒に行く?」
「……うん」
「それじゃ、出発だモッ!」
「いってらっしゃーい」
そういうわけで、笑顔で手を振る如月先生に見送られて、僕らはタクヤたちを見失わないように急ぎ足で保健室をあとにした。
彼らだけじゃ心配なのもあって、加勢するつもりでいたからだ。僕の足手まといになりたくないっていうマサルの気持ちはありがたいけど、今はもう仲間だと思ってるから放っておけなかった。
「「「「「……」」」」」
校舎の外へ出た途端、僕たちは沈黙に支配されてしまった。
そこはまさに地獄絵図で、1メートルから2メートルクラスの巨大なカエルに食われる探索者たちが続出していたからだ。カエルのモンスターの口には、ジタバタする人間の足や苦痛に満ちた顔が幾つも覗いていた。もうこうなってしまうと助からない。
眼を背けたくなるような光景が広がる中、僕たちはみんなと真剣な顔を見合わせるとともに討伐に入る。
犠牲者が多数出ているのを見れば一目瞭然だけど、既にカエル型モンスターと交戦する探索者の姿も目立っていて、それは上位のクラスが参加しているということを意味していた。
黒崎さんによれば、緊急事態だとこうして上位の生徒たちも全員出動して戦うことになってるみたいだ。放っておけば学校にも被害が出るんだから当然っちゃ当然か。
「はあぁっ!」
「「「「「ゲコオオォォッ!」」」」」
ゼリーソードを強く振り、人間並みの大きさのカエルを次々と切り刻んでいく。
やつらのすぐ目前に立つことは、できるだけ避けたい。
粘着質な舌を迅速に出してくるし、噛まれたらもう二度と脱出できないって言われるほど顎の力が強いからだ。
なので油断は禁物だけど、そこにさえ気をつければ倒すのは難しくない相手だ。
そうして戦ってるうちに体が温まってきたのもあって、魔力によってゼリーソードを伸ばし、カエルの串刺しを作ってそれで群れを薙ぎ払うなんてこともやってみせる。
モンスターを倒すたびにモンスターポイントが少しずつ入り、視界にも逐一表示されるけど、それをいちいち喜んでる暇もないくらい湧いている。
「ゲコオォッ⁉」
「こっちにおいで……」
死神の大鎌を持った黒崎さんが舞うように華麗にカエルを仕留めていく。やっぱり強い。無双状態だ。
彼女が戦う場所はカエルたちが一瞬でいなくなるけど、離れた場所はすぐにカエルで埋め尽くされる。そんな恐ろしい破壊力とカエルの異常な繁殖力を同時に見せつけられてる感じだった。
「……はぁ、はぁ……こ、このカエルたちは、一体何匹おるんじゃ……⁉」
「……マ、マジでよぉ、クソガエルどもがよおぉ、倒しても倒しても、きりがねえぇ……」
「……こ、こいつら、いくらなんでも増えすぎだってのっ……!」
青野さん、タクヤ、マサルの三人が、サバイバルゲームで培われたのか巧みな連携プレイで効率よく倒してるけど、その分増えるカエルの圧に押されてしまっていた。
このモンスター、どうやら単に倒すだけじゃダメらしい。
おそらくだけど、カエルは分裂することで増殖してるようだ。これはつまり、ボス、すなわち本体を探し出して倒さなきゃいけないってことだ。そうすればほかのカエルたちも消える仕様なはず。
増えるモンスターには必ず本体がいる。猪川先生の授業でやったかどうかは忘れたけど、異空間を図書室に変えた場所で学んだことだからね。
モンスターは賢いのも多く、ボスは本体である自分自身を倒されないよう、離れた場所にいることが多い。だからこのカエルも例外じゃないはず。
「……」
でも、青野さんらを残して探しに行けるかっていうと不安が残るし、強力なボスと戦うのに連れていくのもためらいがある。どうしようか……。
どこからともなく次々と湧いてくるカエルを倒してポイントを稼ぎつつも、僕の頭は不安で一杯だった。
「うおおおぉぉぉぉっ!」
「あっ……」
誰かが叫びながら猛然とこっちに突っ込んでくると思ったら、見覚えのある人だった。
「こ……小鳥ではないかあぁぁっ! 愛する孫よっ! わしを助けに来てくれたんじゃなあああぁっ⁉」
やっぱりFクラスの小鳥ちゃんだ。青野さんが孫の姿に興奮したのか抱きつこうとしたものの、あっさり躱されて派手に転倒する。
「……お、おじいちゃん。あのね、状況わかってる? 今は抱き着いてる場合じゃないでしょ?」
「う、うぅ。確かにそうじゃった……」
「小鳥ちゃん、青野さんらをよろしく頼むよ」
「……え? あ、あぁ……なんだ、誰かと思ったらあのときのやつか。わ、わかった……」
向こうもちゃんと僕のことを覚えててくれたらしく、背けた顔を赤くしながらも快く応じてくれた。
よし、Fクラスの彼女がいるなら百人力だ。その能力に関しては『鑑定眼』で調べたことがあるからよく知ってるだけに、青野さんたちの心強い味方になってくれるはず。
「黒崎さん、ここは大丈夫そうだし、行こうか」
「……白石君、どこへ行くの……?」
「このままじゃ埒が明かないから、これから本体を探しに行こうと思って」
「……うん、それがいいかも。わかった……」
僕たちはカエルモンスターのボスを探すべく、青野さんらを置いてこの場所を離脱することになった。
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「モ、モンスターの大量発生じゃと……⁉」
「こ、このタイミングでかよぉぉ⁉」
「や、やべーな、おいっ……」
タクヤの言う通り、本当にタイミングが悪すぎる。
Gクラスが僕たちを除いて壊滅状態の中、とんでもないことが起きてしまった。しかも、学校付近に大量に湧くとは。
「あらあら。大変なことが起きちゃったわねえ……。ねえねえ、君たち。ちょっと頑張ってくれる?」
そこに保健の先生の如月京子さんがやってきた。
「……あ、はい! 如月先生。僕たちだけでもなんとかしないと……」
「おー、勇気あるじゃない。白石君って、いじめられっ子なんて言われてたから心配してたけど、勇敢でとっても素敵よ」
「ど、どうもっ……」
如月先生にウィンクされて僕はどぎまぎする。彼女はどんな状況でも本当に落ち着いてて、逆に恐ろしいと思えるほどなんだ。
……って、青野さんがなんかいつになく男前な顔つきになってる。どうやらストライクゾーンだったらしい。
「白石のあんちゃん、今回はわしが先頭に立って引っ張るから安心せい! モンスターなんぞ、年長者であるわしが一撃で仕留めてやるわい――」
「――ぎゃああああぁぁっ!」
「「「「「なっ……⁉」」」」」
僕たちが挙って窓の外を見てみると、そこには信じられない光景が広がっていた。
黒っぽい霧が周辺一帯に蔓延する中、巨大カエルたちが校舎の敷地内に溢れ返り、生徒たちを襲っていたんだ。おいおい、一体何匹いるんだよ、これ……。
「……す、すまん。わし、確かにやる気満々だったんじゃが、ちょっとお腹が痛くなってきたわい……イタタッ……」
「ったくよぉ、青野爺さんは相変わらず使えねえなぁ。マサル、どうすんだぁ?」
「んなの決まってんだろ、タクヤ。素材ゲットするためにもモンスターを始末しねえとな。今のままじゃ優也の足手まといだし、本当の意味で這い上がる絶好のチャンスじゃねえか。ヘタレの青野爺なんて置いていこうぜ!」
「んだなぁ。優也ちゃんに頼り切りじゃ情けねぇし、ヘタレの青野爺さんなんてどうでもいいからよぉ、いっちょ行くぜぇえ……!」
「ちょ、ちょっと待つんじゃ! わしはヘタレなんかじゃないわい! それに、わしだって素材が欲しいんじゃ。具合がよくなってきたから戦うぞい……!」
「……」
タクヤとマサルを追いかけるようにして、青野さんが転びそうになりながらも保健室を飛び出していく。
あの腹痛は一体なんだったんだって思うけど、まあそりゃそうか。これだけモンスターがうじゃうじゃいれば、それだけMPを集めるチャンスでもあるんだし。
「私も、行く……」
「いや、危ないし、黒崎さんは怪我人なんだからここでじっとしてなきゃ」
「……でも……ここでじっとしてても危ないし……」
「あ……それもそうか。じゃあ僕と一緒に行く?」
「……うん」
「それじゃ、出発だモッ!」
「いってらっしゃーい」
そういうわけで、笑顔で手を振る如月先生に見送られて、僕らはタクヤたちを見失わないように急ぎ足で保健室をあとにした。
彼らだけじゃ心配なのもあって、加勢するつもりでいたからだ。僕の足手まといになりたくないっていうマサルの気持ちはありがたいけど、今はもう仲間だと思ってるから放っておけなかった。
「「「「「……」」」」」
校舎の外へ出た途端、僕たちは沈黙に支配されてしまった。
そこはまさに地獄絵図で、1メートルから2メートルクラスの巨大なカエルに食われる探索者たちが続出していたからだ。カエルのモンスターの口には、ジタバタする人間の足や苦痛に満ちた顔が幾つも覗いていた。もうこうなってしまうと助からない。
眼を背けたくなるような光景が広がる中、僕たちはみんなと真剣な顔を見合わせるとともに討伐に入る。
犠牲者が多数出ているのを見れば一目瞭然だけど、既にカエル型モンスターと交戦する探索者の姿も目立っていて、それは上位のクラスが参加しているということを意味していた。
黒崎さんによれば、緊急事態だとこうして上位の生徒たちも全員出動して戦うことになってるみたいだ。放っておけば学校にも被害が出るんだから当然っちゃ当然か。
「はあぁっ!」
「「「「「ゲコオオォォッ!」」」」」
ゼリーソードを強く振り、人間並みの大きさのカエルを次々と切り刻んでいく。
やつらのすぐ目前に立つことは、できるだけ避けたい。
粘着質な舌を迅速に出してくるし、噛まれたらもう二度と脱出できないって言われるほど顎の力が強いからだ。
なので油断は禁物だけど、そこにさえ気をつければ倒すのは難しくない相手だ。
そうして戦ってるうちに体が温まってきたのもあって、魔力によってゼリーソードを伸ばし、カエルの串刺しを作ってそれで群れを薙ぎ払うなんてこともやってみせる。
モンスターを倒すたびにモンスターポイントが少しずつ入り、視界にも逐一表示されるけど、それをいちいち喜んでる暇もないくらい湧いている。
「ゲコオォッ⁉」
「こっちにおいで……」
死神の大鎌を持った黒崎さんが舞うように華麗にカエルを仕留めていく。やっぱり強い。無双状態だ。
彼女が戦う場所はカエルたちが一瞬でいなくなるけど、離れた場所はすぐにカエルで埋め尽くされる。そんな恐ろしい破壊力とカエルの異常な繁殖力を同時に見せつけられてる感じだった。
「……はぁ、はぁ……こ、このカエルたちは、一体何匹おるんじゃ……⁉」
「……マ、マジでよぉ、クソガエルどもがよおぉ、倒しても倒しても、きりがねえぇ……」
「……こ、こいつら、いくらなんでも増えすぎだってのっ……!」
青野さん、タクヤ、マサルの三人が、サバイバルゲームで培われたのか巧みな連携プレイで効率よく倒してるけど、その分増えるカエルの圧に押されてしまっていた。
このモンスター、どうやら単に倒すだけじゃダメらしい。
おそらくだけど、カエルは分裂することで増殖してるようだ。これはつまり、ボス、すなわち本体を探し出して倒さなきゃいけないってことだ。そうすればほかのカエルたちも消える仕様なはず。
増えるモンスターには必ず本体がいる。猪川先生の授業でやったかどうかは忘れたけど、異空間を図書室に変えた場所で学んだことだからね。
モンスターは賢いのも多く、ボスは本体である自分自身を倒されないよう、離れた場所にいることが多い。だからこのカエルも例外じゃないはず。
「……」
でも、青野さんらを残して探しに行けるかっていうと不安が残るし、強力なボスと戦うのに連れていくのもためらいがある。どうしようか……。
どこからともなく次々と湧いてくるカエルを倒してポイントを稼ぎつつも、僕の頭は不安で一杯だった。
「うおおおぉぉぉぉっ!」
「あっ……」
誰かが叫びながら猛然とこっちに突っ込んでくると思ったら、見覚えのある人だった。
「こ……小鳥ではないかあぁぁっ! 愛する孫よっ! わしを助けに来てくれたんじゃなあああぁっ⁉」
やっぱりFクラスの小鳥ちゃんだ。青野さんが孫の姿に興奮したのか抱きつこうとしたものの、あっさり躱されて派手に転倒する。
「……お、おじいちゃん。あのね、状況わかってる? 今は抱き着いてる場合じゃないでしょ?」
「う、うぅ。確かにそうじゃった……」
「小鳥ちゃん、青野さんらをよろしく頼むよ」
「……え? あ、あぁ……なんだ、誰かと思ったらあのときのやつか。わ、わかった……」
向こうもちゃんと僕のことを覚えててくれたらしく、背けた顔を赤くしながらも快く応じてくれた。
よし、Fクラスの彼女がいるなら百人力だ。その能力に関しては『鑑定眼』で調べたことがあるからよく知ってるだけに、青野さんたちの心強い味方になってくれるはず。
「黒崎さん、ここは大丈夫そうだし、行こうか」
「……白石君、どこへ行くの……?」
「このままじゃ埒が明かないから、これから本体を探しに行こうと思って」
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