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第6話 雇用関係
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「う……?」
なんとも薬っぽい刺激臭だ。それが鼻腔をくすぐってきて、俺は目を覚ました。
気付けば自分は小屋の中のベッドで寝ていて、ポニーテールの見知らぬ少女が俺の顔を覗き込んでいるところだった。
「……だ、誰だ……?」
「よかった、起きたんだね! 薬草を煎じたものを飲ませるから、じっとしててね」
「……」
小屋へ入ろうとして倒れたのは覚えてるが、それ以降は記憶がない。
この子は勝手にここへ入ったんだろうか? 使用人の格好をしてるがとても小柄だし、小さな子供が迷い込んできた可能性もある。
「あんた、迷子の領民か?」
「違うよ。私、こう見えて13歳なんだから」
「俺と同い年だったのか。失敬」
「へえ、同じなんだ! 私ね、モコって言って、この小屋で住み込みで働いてるの」
「えぇ? モラッドが雇ったのか」
「うん……って、モラッド様を知ってるんだ! じゃあ、あの方の知り合いなんだね」
「あ、ああ。モラッドはどこへ……?」
「モラッド様はね、多分狩りかな。ここで待っていればいずれ戻ってくると思うから、それまで待っててね」
「わかった」
「ほら、できたから飲んで。薬草の煎じ薬!」
「あ、あぁ……」
モコという少女が火かき棒で暖炉からヤカンを取り出し、コップに注いで持ってきてくれた。
「……旨い」
「ふふっ。でしょー」
薬草は苦くて飲みにくいというイメージがあるかもしれないが、実際は苦みもあるものの普通に旨い。
俺にとっては馴染みの味でもある。前世じゃ疲労やストレスから口内炎に悩まされていたんだ。
それを改善するために、ドクダミやはとむぎ、クコ茶や甘草、色んな種類のものを摂取していたってわけだ。
その独特の風味や味わい深さはこの異世界でも同じだった。
「ねえねえ、あなたのお名前はなんていうの?」
「俺はスランだ」
「スラン……いいお名前ね。どっかで聞いたことある気がするけど……忘れちゃった」
「そうか」
まあ領主の子だしな。目立った働きはしてないとはいえ、領民なら一度くらいは聞いたことがあるだろう。
「モコはずっとこの小屋の管理を任されてたのか?」
「うん。私は薬草を取りに出かけてて、帰ってきたらスランが小屋の入り口で倒れてたから、私のスキルで回復したんだよ」
「ということは、【治癒使い】スキルを持ってるのか」
「えー、なんでわかるの? ランクは一番下の微小だけどね、正解!」
「やっぱりそうか。【治癒使い】は気力を回復するなら定番のスキルだからな」
「ふーん。でもね、私のスキルだけじゃ足りないと思って、薬草を煎じてたんだ」
「なるほど。つまり、あんたのおかげで俺は回復できたってわけだ。ありがとう」
「どういたしまして! あ、スランって、もしかして私みたいにモラッド様に雇われたの?」
「ま、まあ雇用関係なのは間違いないかな……」
13歳の俺が逆に雇っているとは言いづらい空気だ。
「やっぱり! でも、スランって凄いね。領地がこんな酷い状態なのに、残るなんて」
「いや、それを言うならモコだって残ってるだろ? そっちこそ逃げなくていいのか?」
「私ね、こんな風に小柄でしょ? スキルも微妙だし。だから、雇ってくれるところなんてなくて。でも、モラッド様がそれでもいいって言ってくれて。それで、領地が危ない目に遭っても、ご恩に報いるために残ろうって」
「なるほどな。ということは、結構前から管理を任されてたのか」
「うん。ここにいないこともたまにあるけど、しっかりお片づけはしてたよ」
道理で生活感があったわけだ。モラッドは普段から多忙だから、この小屋の管理までは手が行き届かないはずだし。
「ほら、次はスランの番だよ! どうしてここに残ることにしたの?」
「それは……この美しい領地を守りたいからだよ。亡くなった父さんと母さんの思い出の地を誰かに明け渡したり、モンスターや海賊に荒らされたりするのは絶対に嫌だからな」
「……スラン、辛い思いをしてきたんだね。私のお母さんもね、自分が小さいとき病気で亡くなって、お父さんは海賊との戦いで帰らぬ人になったの」
「……そうだったのか」
「うん。でもね、モラッド様は領主様から騎士の称号を貰うくらい強いお人だから、きっと私たちのことも守ってくれるよ!」
「……ああ、そうだな。俺たちも協力しないと」
「うん。一緒に頑張りましょ!」
「坊ちゃま、ただいま戻りました」
「「あ……」」
俺とモコの上擦った声が重なる。モラッドが帰ってきたんだ。
「モラッド様、おかえりなさい! あの、坊ちゃまって……?」
不思議そうな顔をするモコに対し、モラッドが気まずそうに俺の正体を打ち明ける。
俺のことを話してなかったのか。まあ仕方ない。あまりの忙しさゆえにそんな暇もなかったんだろう。
「さ、さ、三子様……⁉ さ、ささっ……先ほどは無礼を働いて申し訳ありませんでした!」
モコが青ざめ、俺にひれ伏してくる。その小さな肩が小刻みに震えていた。
「いや、別に失礼だなんて思ってないし、普段通りでいいんだよ、モコ。俺は敬われるのには飽きている」
「えぇっ……?」
びっくりした様子で顔を上げるモコ。
「そうですぞ、モコ。よく聞きなさい。坊ちゃまの父上であらせられる領主様は、かつて貧しい漁師の息子として、幼少期は魚を売って生活していたのですぞ」
その話、モラッドから何度か聞いたことがある。
「それが、【魔法剣・大】スキルを授かったことで人生が変わり、邪悪なモンスターを討伐し、他国との戦争に参加したり邪教徒を倒したりと大いなる武勲を立て、王様から男爵の地位と領地を賜ったのです」
「そうなんだ……」
「そうですぞ。英雄は誰もが産まれながら英雄だったわけではないのでございます。スラン様もまた、これからのお人。ゆえに、モコは遠慮せずに友人として接するべきですぞ」
「は、はい、モラッド様、わかりました! え、えっとぉ……スラン、よろしくね!」
「ああ、よろしくな、モコ。モラッド、ありがとう」
「これも全て坊ちゃまのためですから」
そうだな。モラッドの言う通りだ。意味深にウィンクされたのは気になるが、英雄が最初から英雄なはずもない。
蜀の皇帝になった劉備玄徳も貧しいわらじ売りだったんだ。
それに、俺は年頃の子に敬られるのは食傷気味だったしちょうどいい。モラッドもそれを察してくれたんだろう。
「あ、そうだ。モコ、ちょっと試したいことがあるんだが」
「スラン、試したいことって、なあに?」
「俺のスキルは【スライド】って言ってな。なんでもずらせる効果がある。スキルにも使えるかもしれないから、試させてくれ」
「え……! そんなことが本当にできるの……?」
「わからないけど、試してみる。スライド!」
「ひゃっ……⁉」
俺はモコのスキルを対象にスライドを使用した。
すると、彼女のスキル名【治癒使い・微小】が脳裏に浮かんでくる。そういや、【スライド】スキルって、地味に鑑定スキルにもなるんだな。
この【微小】の部分を【小】にずらしてみる。
「モコ、目を瞑ってスキルがどうなったか調べてみて」
「う、うん」
モコが強く目を瞑り、まもなくハッとした顔で目を開けた。
「……び、微小から、小になってるうぅ……!」
「「おぉっ!」」
俺とモラッドの驚いた声が被る。
そうか、スキルにも適用されるのか。
ただ、それによって眩暈がするくらいドッと疲れたので、現時点じゃ微小→小までが限界だと感じた。スキルを強化するわけだから、そりゃ疲労困憊になってもおかしくないか。
スキルを小から中までスライドするとなれば、成功する気がまったくしない。この辺はスキルを使い続けて熟練度が上がらないと次のステップには進めないってことだろう。
それでも、【治癒使い・小】スキル持ちのモコが傍にいるのは相当に心強い。
薬草は薬草で、スキルを使った際の彼女の気力を補うための補薬として利用すればいいしな。
【スライド】スキルを使い続けるための環境が整ったわけだから、これからさらにスキルの使用が捗りそうだ。
なんとも薬っぽい刺激臭だ。それが鼻腔をくすぐってきて、俺は目を覚ました。
気付けば自分は小屋の中のベッドで寝ていて、ポニーテールの見知らぬ少女が俺の顔を覗き込んでいるところだった。
「……だ、誰だ……?」
「よかった、起きたんだね! 薬草を煎じたものを飲ませるから、じっとしててね」
「……」
小屋へ入ろうとして倒れたのは覚えてるが、それ以降は記憶がない。
この子は勝手にここへ入ったんだろうか? 使用人の格好をしてるがとても小柄だし、小さな子供が迷い込んできた可能性もある。
「あんた、迷子の領民か?」
「違うよ。私、こう見えて13歳なんだから」
「俺と同い年だったのか。失敬」
「へえ、同じなんだ! 私ね、モコって言って、この小屋で住み込みで働いてるの」
「えぇ? モラッドが雇ったのか」
「うん……って、モラッド様を知ってるんだ! じゃあ、あの方の知り合いなんだね」
「あ、ああ。モラッドはどこへ……?」
「モラッド様はね、多分狩りかな。ここで待っていればいずれ戻ってくると思うから、それまで待っててね」
「わかった」
「ほら、できたから飲んで。薬草の煎じ薬!」
「あ、あぁ……」
モコという少女が火かき棒で暖炉からヤカンを取り出し、コップに注いで持ってきてくれた。
「……旨い」
「ふふっ。でしょー」
薬草は苦くて飲みにくいというイメージがあるかもしれないが、実際は苦みもあるものの普通に旨い。
俺にとっては馴染みの味でもある。前世じゃ疲労やストレスから口内炎に悩まされていたんだ。
それを改善するために、ドクダミやはとむぎ、クコ茶や甘草、色んな種類のものを摂取していたってわけだ。
その独特の風味や味わい深さはこの異世界でも同じだった。
「ねえねえ、あなたのお名前はなんていうの?」
「俺はスランだ」
「スラン……いいお名前ね。どっかで聞いたことある気がするけど……忘れちゃった」
「そうか」
まあ領主の子だしな。目立った働きはしてないとはいえ、領民なら一度くらいは聞いたことがあるだろう。
「モコはずっとこの小屋の管理を任されてたのか?」
「うん。私は薬草を取りに出かけてて、帰ってきたらスランが小屋の入り口で倒れてたから、私のスキルで回復したんだよ」
「ということは、【治癒使い】スキルを持ってるのか」
「えー、なんでわかるの? ランクは一番下の微小だけどね、正解!」
「やっぱりそうか。【治癒使い】は気力を回復するなら定番のスキルだからな」
「ふーん。でもね、私のスキルだけじゃ足りないと思って、薬草を煎じてたんだ」
「なるほど。つまり、あんたのおかげで俺は回復できたってわけだ。ありがとう」
「どういたしまして! あ、スランって、もしかして私みたいにモラッド様に雇われたの?」
「ま、まあ雇用関係なのは間違いないかな……」
13歳の俺が逆に雇っているとは言いづらい空気だ。
「やっぱり! でも、スランって凄いね。領地がこんな酷い状態なのに、残るなんて」
「いや、それを言うならモコだって残ってるだろ? そっちこそ逃げなくていいのか?」
「私ね、こんな風に小柄でしょ? スキルも微妙だし。だから、雇ってくれるところなんてなくて。でも、モラッド様がそれでもいいって言ってくれて。それで、領地が危ない目に遭っても、ご恩に報いるために残ろうって」
「なるほどな。ということは、結構前から管理を任されてたのか」
「うん。ここにいないこともたまにあるけど、しっかりお片づけはしてたよ」
道理で生活感があったわけだ。モラッドは普段から多忙だから、この小屋の管理までは手が行き届かないはずだし。
「ほら、次はスランの番だよ! どうしてここに残ることにしたの?」
「それは……この美しい領地を守りたいからだよ。亡くなった父さんと母さんの思い出の地を誰かに明け渡したり、モンスターや海賊に荒らされたりするのは絶対に嫌だからな」
「……スラン、辛い思いをしてきたんだね。私のお母さんもね、自分が小さいとき病気で亡くなって、お父さんは海賊との戦いで帰らぬ人になったの」
「……そうだったのか」
「うん。でもね、モラッド様は領主様から騎士の称号を貰うくらい強いお人だから、きっと私たちのことも守ってくれるよ!」
「……ああ、そうだな。俺たちも協力しないと」
「うん。一緒に頑張りましょ!」
「坊ちゃま、ただいま戻りました」
「「あ……」」
俺とモコの上擦った声が重なる。モラッドが帰ってきたんだ。
「モラッド様、おかえりなさい! あの、坊ちゃまって……?」
不思議そうな顔をするモコに対し、モラッドが気まずそうに俺の正体を打ち明ける。
俺のことを話してなかったのか。まあ仕方ない。あまりの忙しさゆえにそんな暇もなかったんだろう。
「さ、さ、三子様……⁉ さ、ささっ……先ほどは無礼を働いて申し訳ありませんでした!」
モコが青ざめ、俺にひれ伏してくる。その小さな肩が小刻みに震えていた。
「いや、別に失礼だなんて思ってないし、普段通りでいいんだよ、モコ。俺は敬われるのには飽きている」
「えぇっ……?」
びっくりした様子で顔を上げるモコ。
「そうですぞ、モコ。よく聞きなさい。坊ちゃまの父上であらせられる領主様は、かつて貧しい漁師の息子として、幼少期は魚を売って生活していたのですぞ」
その話、モラッドから何度か聞いたことがある。
「それが、【魔法剣・大】スキルを授かったことで人生が変わり、邪悪なモンスターを討伐し、他国との戦争に参加したり邪教徒を倒したりと大いなる武勲を立て、王様から男爵の地位と領地を賜ったのです」
「そうなんだ……」
「そうですぞ。英雄は誰もが産まれながら英雄だったわけではないのでございます。スラン様もまた、これからのお人。ゆえに、モコは遠慮せずに友人として接するべきですぞ」
「は、はい、モラッド様、わかりました! え、えっとぉ……スラン、よろしくね!」
「ああ、よろしくな、モコ。モラッド、ありがとう」
「これも全て坊ちゃまのためですから」
そうだな。モラッドの言う通りだ。意味深にウィンクされたのは気になるが、英雄が最初から英雄なはずもない。
蜀の皇帝になった劉備玄徳も貧しいわらじ売りだったんだ。
それに、俺は年頃の子に敬られるのは食傷気味だったしちょうどいい。モラッドもそれを察してくれたんだろう。
「あ、そうだ。モコ、ちょっと試したいことがあるんだが」
「スラン、試したいことって、なあに?」
「俺のスキルは【スライド】って言ってな。なんでもずらせる効果がある。スキルにも使えるかもしれないから、試させてくれ」
「え……! そんなことが本当にできるの……?」
「わからないけど、試してみる。スライド!」
「ひゃっ……⁉」
俺はモコのスキルを対象にスライドを使用した。
すると、彼女のスキル名【治癒使い・微小】が脳裏に浮かんでくる。そういや、【スライド】スキルって、地味に鑑定スキルにもなるんだな。
この【微小】の部分を【小】にずらしてみる。
「モコ、目を瞑ってスキルがどうなったか調べてみて」
「う、うん」
モコが強く目を瞑り、まもなくハッとした顔で目を開けた。
「……び、微小から、小になってるうぅ……!」
「「おぉっ!」」
俺とモラッドの驚いた声が被る。
そうか、スキルにも適用されるのか。
ただ、それによって眩暈がするくらいドッと疲れたので、現時点じゃ微小→小までが限界だと感じた。スキルを強化するわけだから、そりゃ疲労困憊になってもおかしくないか。
スキルを小から中までスライドするとなれば、成功する気がまったくしない。この辺はスキルを使い続けて熟練度が上がらないと次のステップには進めないってことだろう。
それでも、【治癒使い・小】スキル持ちのモコが傍にいるのは相当に心強い。
薬草は薬草で、スキルを使った際の彼女の気力を補うための補薬として利用すればいいしな。
【スライド】スキルを使い続けるための環境が整ったわけだから、これからさらにスキルの使用が捗りそうだ。
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そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
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※小説家になろうにも掲載しています。
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