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第二章 憧れ(陽葵side)
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私は大日野陽葵、私には幼なじみがいます。
樹高太陽、私にとって太陽はずっと見つめていたい希望の光です。
私は太陽のことをずっと憧れていた。
太陽は小さい頃、ものすごく可愛い顔をしていた。小さい頃は私の方が背が高くて、泣き虫だった太陽は私の弟のような存在だった。でも、成長するにつれて可愛い顔から整ったかっこいい顔になってイケメンになった。背も私よりも高くなりいつの間にか好きになっていた。
たくさんの女の子にキャーキャー騒がれている太陽を見ていると少し胸が痛くなった。
私なんかよりもっと可愛い綺麗な子が太陽にはいいんじゃないか、私なんか釣り合わないんじゃないかそう思うようになった。
「陽葵ちゃんって太陽くんと付き合ってるの?」
友達の女の子に太陽と付き合っているのかと聞かれた。
「えっ?付き合ってないよ!」
私は焦りながら慌てて答えた。
「へー、そうなんだ。陽葵ちゃん、めっちゃ美人だから陽葵ちゃんがライバルだったら勝ち目無いなと思ったけど良かったー」
「……え?」
そっか、この子太陽のことが好きなんだ……そう思った。
「陽葵ちゃんが太陽くんのこと好きじゃないなら私本気で太陽のこと好きになってもいいよね?」
その子はとっても嬉しそうにそう言った。
私はなんとも言えなかった。
すると、その子が私の顔を心配そうに覗き込んだ。
「陽葵ちゃん?大丈夫?」
私ははっと我に返った。
「大丈夫だよ!」
「良かった。陽葵ちゃん、応援してくれるよね?」
太陽の彼女になるにはこんな可愛い子がふさわしいんじゃないかと思った。だって、こんなにも太陽のことを思ってくれているんだから今の私の気持ちは邪魔だと強くそう思いながらも心が痛かった。
「うん!頑張って!応援する!なんでも相談してね」
私はその時できる精一杯の笑顔でそう言った。
「陽葵ちゃん、ありがとう!」
私はその子の笑顔を見ながらその子に譲ろうと思った。
私が諦めればいいだけで元々太陽は私のことなんか幼なじみとしか思われてない。
この子が彼女になった方がいい、これは太陽のためだから、だから……。
私の気持ちは消さなければ。
この日はずっと心が落ち着かなかった。
私は空手部に入っていて、太陽はサッカー部に入っていた。
部活の時も集中できなくて、この日は体調が悪いと言い訳して早退した。
私は一人で公園のベンチに座り、じわじわと湧き上がってくる悲しい感情を抑えようと必死だった。
涙が目の中に溜まって視界が歪み今にもこぼれ落ちそうだった。
泣くな!泣いたら終わりなの、泣いてしまったら私の気持ちを諦めきれなかったみたいじゃない。
友達のことも太陽のことも大切だから幸せになってほしいから私が諦めればすべてがうまくいくから。
……だからお願い。涙止まって!
「陽葵?どうした?大丈夫か?」
声をかけられ顔をあげると太陽が心配しながら私を見ていた。
「……え、なんで……」
「えっ!陽葵泣いてるの?」
驚いたようにそう言うが、私の方が驚いて目に溜まっていた涙が一気にこぼれ落ちた。
「ごめん!俺、余計なこと言ったか?」
太陽が焦りながら謝ってくるので私は顔を横に振った。
「……部活してたらさ、陽葵が早い時間に暗い顔しながら帰ってるのが見えたから俺も早退したんだ」
「……そう、なんかごめんね」
太陽は部活中に見かけた私が落ち込んでいたから心配して来てくれたらしい。
私はなんだかすごく申し訳なかった。
「全然いいよ、俺がそばにいたかっただけ。何かあったんでしょ?」
「……」
太陽は優しい声で聞いてくれたが私は何も言えなかった。
だって、友達に太陽のことを取られたくないと思ってしまってる自分が最低すぎて自分が嫌いだと思っているなんて太陽には相談できないから。
「別にいいよ。無理に話さなくても。でも、もし誰かに嫌なことされたとかで泣いてるのだとしたら俺はそいつのこと許さないからな」
真剣な顔でそう言う太陽を見ながら幼なじみとして心配してくれているのだとしてもすごく嬉しかった。
「別に誰にも何もされてないって、ありがとう」
私は笑顔でそんなことを言ってくれる太陽にお礼を言った。
そしてなんだか悩んでるのが馬鹿らしく感じた。
改めて太陽のことが好きだなと強く思ったが私は諦めるんじゃなくて見つめているだけでいいと思った。
それから友達は太陽に告白したが太陽はその子と付き合わなかった。
本当はこんなこと思っちゃいけないんだろうけど、なんだかすごく安心したんだ。
そして私は有名なひまわり畑に応募して見事入場券を当てることができた。
このひまわり畑には絶対に太陽と行きたいと思っていた。
私はドキドキしながら太陽を誘って一緒に行くことになった。心臓がドキドキしすぎて太陽にも聞こえるんじゃないかと思うくらいすごく緊張して胸が張り裂けそうだった。
でも、太陽と行けることがとっても嬉しかった。
樹高太陽、私にとって太陽はずっと見つめていたい希望の光です。
私は太陽のことをずっと憧れていた。
太陽は小さい頃、ものすごく可愛い顔をしていた。小さい頃は私の方が背が高くて、泣き虫だった太陽は私の弟のような存在だった。でも、成長するにつれて可愛い顔から整ったかっこいい顔になってイケメンになった。背も私よりも高くなりいつの間にか好きになっていた。
たくさんの女の子にキャーキャー騒がれている太陽を見ていると少し胸が痛くなった。
私なんかよりもっと可愛い綺麗な子が太陽にはいいんじゃないか、私なんか釣り合わないんじゃないかそう思うようになった。
「陽葵ちゃんって太陽くんと付き合ってるの?」
友達の女の子に太陽と付き合っているのかと聞かれた。
「えっ?付き合ってないよ!」
私は焦りながら慌てて答えた。
「へー、そうなんだ。陽葵ちゃん、めっちゃ美人だから陽葵ちゃんがライバルだったら勝ち目無いなと思ったけど良かったー」
「……え?」
そっか、この子太陽のことが好きなんだ……そう思った。
「陽葵ちゃんが太陽くんのこと好きじゃないなら私本気で太陽のこと好きになってもいいよね?」
その子はとっても嬉しそうにそう言った。
私はなんとも言えなかった。
すると、その子が私の顔を心配そうに覗き込んだ。
「陽葵ちゃん?大丈夫?」
私ははっと我に返った。
「大丈夫だよ!」
「良かった。陽葵ちゃん、応援してくれるよね?」
太陽の彼女になるにはこんな可愛い子がふさわしいんじゃないかと思った。だって、こんなにも太陽のことを思ってくれているんだから今の私の気持ちは邪魔だと強くそう思いながらも心が痛かった。
「うん!頑張って!応援する!なんでも相談してね」
私はその時できる精一杯の笑顔でそう言った。
「陽葵ちゃん、ありがとう!」
私はその子の笑顔を見ながらその子に譲ろうと思った。
私が諦めればいいだけで元々太陽は私のことなんか幼なじみとしか思われてない。
この子が彼女になった方がいい、これは太陽のためだから、だから……。
私の気持ちは消さなければ。
この日はずっと心が落ち着かなかった。
私は空手部に入っていて、太陽はサッカー部に入っていた。
部活の時も集中できなくて、この日は体調が悪いと言い訳して早退した。
私は一人で公園のベンチに座り、じわじわと湧き上がってくる悲しい感情を抑えようと必死だった。
涙が目の中に溜まって視界が歪み今にもこぼれ落ちそうだった。
泣くな!泣いたら終わりなの、泣いてしまったら私の気持ちを諦めきれなかったみたいじゃない。
友達のことも太陽のことも大切だから幸せになってほしいから私が諦めればすべてがうまくいくから。
……だからお願い。涙止まって!
「陽葵?どうした?大丈夫か?」
声をかけられ顔をあげると太陽が心配しながら私を見ていた。
「……え、なんで……」
「えっ!陽葵泣いてるの?」
驚いたようにそう言うが、私の方が驚いて目に溜まっていた涙が一気にこぼれ落ちた。
「ごめん!俺、余計なこと言ったか?」
太陽が焦りながら謝ってくるので私は顔を横に振った。
「……部活してたらさ、陽葵が早い時間に暗い顔しながら帰ってるのが見えたから俺も早退したんだ」
「……そう、なんかごめんね」
太陽は部活中に見かけた私が落ち込んでいたから心配して来てくれたらしい。
私はなんだかすごく申し訳なかった。
「全然いいよ、俺がそばにいたかっただけ。何かあったんでしょ?」
「……」
太陽は優しい声で聞いてくれたが私は何も言えなかった。
だって、友達に太陽のことを取られたくないと思ってしまってる自分が最低すぎて自分が嫌いだと思っているなんて太陽には相談できないから。
「別にいいよ。無理に話さなくても。でも、もし誰かに嫌なことされたとかで泣いてるのだとしたら俺はそいつのこと許さないからな」
真剣な顔でそう言う太陽を見ながら幼なじみとして心配してくれているのだとしてもすごく嬉しかった。
「別に誰にも何もされてないって、ありがとう」
私は笑顔でそんなことを言ってくれる太陽にお礼を言った。
そしてなんだか悩んでるのが馬鹿らしく感じた。
改めて太陽のことが好きだなと強く思ったが私は諦めるんじゃなくて見つめているだけでいいと思った。
それから友達は太陽に告白したが太陽はその子と付き合わなかった。
本当はこんなこと思っちゃいけないんだろうけど、なんだかすごく安心したんだ。
そして私は有名なひまわり畑に応募して見事入場券を当てることができた。
このひまわり畑には絶対に太陽と行きたいと思っていた。
私はドキドキしながら太陽を誘って一緒に行くことになった。心臓がドキドキしすぎて太陽にも聞こえるんじゃないかと思うくらいすごく緊張して胸が張り裂けそうだった。
でも、太陽と行けることがとっても嬉しかった。
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