38 / 133
本編
38 イジワルなおあずけ
しおりを挟む
アレクセイ陛下はわたしをくるくる回したあと、そのままベッドに腰かけた。
膝の上に乗せられて身動きが取れない。2人分の重みがかかったベッドは安定性に欠けるはずなのに、まったく不安定さはなかった。それだけ陛下がしっかり固定しているということだろう。
お膝抱っこの状態で密着度も高いうえ、胸を陛下のからだに押し付けてるし、下半身に変な感触を感じるしで落ち着かない。下着をつけていないのに、この状態はどんな拷問か。
「あ、そうだ。」
おもむろにポケットから取り出されたのは、華奢な金鎖にサファイヤが幾つもあしらわれたブレスレットだった。左手首を掴まれて、しゃらりと付けられる。細かな彫刻が施されてきらきらと光るそれは、素人目にもものすごく手がかかっているのがわかる品だ。
「え・・・」
驚いて見上げると、陛下はにっこり笑って言った。
「本当は首輪が良かったんだけどね。所有の証としてつけておいて。」
そう言ってわたしの左手を取ると、甲にキスした。そのままじっとこちらを見て、妖しい笑みを浮かべる。
「縛ってもいい?それとも媚薬でも使う?このまえルーが試したやつ、気に入った?」
「媚薬はいやです。」
出どころはここかと呆れつつ、即否定した。
「えー、気持ちよくなかった?王室秘蔵の効果お墨付きのだったのに。」
「あれ、あんまり良くないです。ご自身では使ったことないかと思いますが、薬が切れた後の脱力感というか。改良の余地がありそうかと。」
まじめに感想を言うと、おもしろいおもちゃを見つけたかのように目尻を下げた。
「素直に快楽に溺れればいいのに、真面目だねえ。じゃあ、縛ろうか。」
いや、媚薬は拒否したけど、縛ってほしいわけじゃないから。まさかの二択?
「陛下、ちょ、ちょっと落ち着こう。」
すでにもとの敬語に戻っていることに気づいてはいたけけど、それどころではない。ずりずりと広いベッドで気持ち後ずさる。陛下はそれを追い詰めながら、わたしの腕を捕らえた。動揺するわたしを落ち着かせるためか、ちゅっとキスする。
わたしの目を覗き込むように見ると、耳元で囁くように言った。
「前もお願いしたけど、アレクって、名前で呼んでほしいなあ。」
「え、、アレクさま・・・?」
「惜しい、”さま”もいらない。」
猫なで声で甘く囁く一方で、美しい瞳は、わたしが目を逸らすことを許さなかった。獰猛な肉食獣めいた視線に、反射的にびくびくする。
「ふふ、獲物を前にしたライオンの気持ちがわかるよ。」
アレクは(まだこの呼び名は慣れない)、がぶりと噛み付くみたいなキスをすると、上顎をべろりと舐め上げた。そのまま、ぴちゃぴちゃと音を立てながら咥内を蹂躙し、唾液を流し込み、飲み込ませた。
わたしが一連の行為を拒まず受け入れたのを見て、アレクは満足そうに頷いた。
「嫌がる女性に無理強いするのに興奮すると思ってたけど、単に君の反応が楽しいみたいだ。ねえ、真面目な君が、快楽に喘ぐところを見たいな。」
そう言ってもう一度キスをすると、今度は胸をまさぐりはじめた。気づくと前開きになっている服はとっくにはだけている。あらわになったそこは、期待しているかのように赤く色づいていた。
「ん・・・おいしそう。」
おもむろに、べろりと生暖かい舌で舐められる。
「ふあああんっ。」
快楽に慣れたこのからだは、ほんの些細な刺激だけで気持ちよくなってしまう。それをわかっているであろうアレクの意地悪な舌と指は、ときに軽く、ときにぎゅっと絶え間なく胸に刺激を与え続けた。
頭が蕩けそうになった瞬間、かぷっと胸の頂を甘噛みされ、「ひゃうっ」と変な声が出る。この前の強制的な愛撫よりはましだけど、相変わらず強引で、そして胸ばかり弄るのは勘弁してほしい。
「いやぁん、明かり消してえっ・・・。」
「だーめ。今は何も考えないで。私のことだけ考えて。」
そう言われながら、もう長い時間胸ばかりを責められている。片方の乳房を口に含み、もう片方を手でもてあそびながら、アレクはわたしの気持ちいい部分を的確に攻め立てる。
いやらしく立ち上がった乳首も、快感で潤んだ顔も、明るい部屋の中では丸見えだった。恥ずかしくて余計頭に血が上る。
「あれだよね、女の子のおっぱいって偉大だよねー。」
ぺろぺろと乳首を舐めながら、サファイヤのごとき瞳をきらめかせつつアレクが言った。表情だけ見ると完全無欠の素敵な王子様なのに、言っていることとやっていることは、ヤラしすぎる。
「君みたいに大きくて形が良くてハリがあるのは最高だけど、基本どんなおっぱいも気持ちよくて、ふわふわしていて。」
明らかに複数、それもかなりの人数を経験しているかのような発言は気になるが、突っ込む気にもならなかった。だって言われているわたしは、すでに限界だったから。
このからだが知らないはずの刺激を求めて、腰が揺れる。
(もう無理、がまんできないよう)
すがるような目で見つめるが、待ち望んだ行為は何一つ与えられなかった。
膝の上に乗せられて身動きが取れない。2人分の重みがかかったベッドは安定性に欠けるはずなのに、まったく不安定さはなかった。それだけ陛下がしっかり固定しているということだろう。
お膝抱っこの状態で密着度も高いうえ、胸を陛下のからだに押し付けてるし、下半身に変な感触を感じるしで落ち着かない。下着をつけていないのに、この状態はどんな拷問か。
「あ、そうだ。」
おもむろにポケットから取り出されたのは、華奢な金鎖にサファイヤが幾つもあしらわれたブレスレットだった。左手首を掴まれて、しゃらりと付けられる。細かな彫刻が施されてきらきらと光るそれは、素人目にもものすごく手がかかっているのがわかる品だ。
「え・・・」
驚いて見上げると、陛下はにっこり笑って言った。
「本当は首輪が良かったんだけどね。所有の証としてつけておいて。」
そう言ってわたしの左手を取ると、甲にキスした。そのままじっとこちらを見て、妖しい笑みを浮かべる。
「縛ってもいい?それとも媚薬でも使う?このまえルーが試したやつ、気に入った?」
「媚薬はいやです。」
出どころはここかと呆れつつ、即否定した。
「えー、気持ちよくなかった?王室秘蔵の効果お墨付きのだったのに。」
「あれ、あんまり良くないです。ご自身では使ったことないかと思いますが、薬が切れた後の脱力感というか。改良の余地がありそうかと。」
まじめに感想を言うと、おもしろいおもちゃを見つけたかのように目尻を下げた。
「素直に快楽に溺れればいいのに、真面目だねえ。じゃあ、縛ろうか。」
いや、媚薬は拒否したけど、縛ってほしいわけじゃないから。まさかの二択?
「陛下、ちょ、ちょっと落ち着こう。」
すでにもとの敬語に戻っていることに気づいてはいたけけど、それどころではない。ずりずりと広いベッドで気持ち後ずさる。陛下はそれを追い詰めながら、わたしの腕を捕らえた。動揺するわたしを落ち着かせるためか、ちゅっとキスする。
わたしの目を覗き込むように見ると、耳元で囁くように言った。
「前もお願いしたけど、アレクって、名前で呼んでほしいなあ。」
「え、、アレクさま・・・?」
「惜しい、”さま”もいらない。」
猫なで声で甘く囁く一方で、美しい瞳は、わたしが目を逸らすことを許さなかった。獰猛な肉食獣めいた視線に、反射的にびくびくする。
「ふふ、獲物を前にしたライオンの気持ちがわかるよ。」
アレクは(まだこの呼び名は慣れない)、がぶりと噛み付くみたいなキスをすると、上顎をべろりと舐め上げた。そのまま、ぴちゃぴちゃと音を立てながら咥内を蹂躙し、唾液を流し込み、飲み込ませた。
わたしが一連の行為を拒まず受け入れたのを見て、アレクは満足そうに頷いた。
「嫌がる女性に無理強いするのに興奮すると思ってたけど、単に君の反応が楽しいみたいだ。ねえ、真面目な君が、快楽に喘ぐところを見たいな。」
そう言ってもう一度キスをすると、今度は胸をまさぐりはじめた。気づくと前開きになっている服はとっくにはだけている。あらわになったそこは、期待しているかのように赤く色づいていた。
「ん・・・おいしそう。」
おもむろに、べろりと生暖かい舌で舐められる。
「ふあああんっ。」
快楽に慣れたこのからだは、ほんの些細な刺激だけで気持ちよくなってしまう。それをわかっているであろうアレクの意地悪な舌と指は、ときに軽く、ときにぎゅっと絶え間なく胸に刺激を与え続けた。
頭が蕩けそうになった瞬間、かぷっと胸の頂を甘噛みされ、「ひゃうっ」と変な声が出る。この前の強制的な愛撫よりはましだけど、相変わらず強引で、そして胸ばかり弄るのは勘弁してほしい。
「いやぁん、明かり消してえっ・・・。」
「だーめ。今は何も考えないで。私のことだけ考えて。」
そう言われながら、もう長い時間胸ばかりを責められている。片方の乳房を口に含み、もう片方を手でもてあそびながら、アレクはわたしの気持ちいい部分を的確に攻め立てる。
いやらしく立ち上がった乳首も、快感で潤んだ顔も、明るい部屋の中では丸見えだった。恥ずかしくて余計頭に血が上る。
「あれだよね、女の子のおっぱいって偉大だよねー。」
ぺろぺろと乳首を舐めながら、サファイヤのごとき瞳をきらめかせつつアレクが言った。表情だけ見ると完全無欠の素敵な王子様なのに、言っていることとやっていることは、ヤラしすぎる。
「君みたいに大きくて形が良くてハリがあるのは最高だけど、基本どんなおっぱいも気持ちよくて、ふわふわしていて。」
明らかに複数、それもかなりの人数を経験しているかのような発言は気になるが、突っ込む気にもならなかった。だって言われているわたしは、すでに限界だったから。
このからだが知らないはずの刺激を求めて、腰が揺れる。
(もう無理、がまんできないよう)
すがるような目で見つめるが、待ち望んだ行為は何一つ与えられなかった。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
【R18】仲のいいバイト仲間だと思ってたら、いきなり襲われちゃいました!
奏音 美都
恋愛
ファミレスのバイト仲間の豪。
ノリがよくて、いい友達だと思ってたんだけど……いきなり、襲われちゃった。
ダメだって思うのに、なんで拒否れないのー!!
転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!
わたしのヤンデレ吸引力が強すぎる件
こいなだ陽日
恋愛
病んだ男を引き寄せる凶相を持って生まれてしまったメーシャ。ある日、暴漢に襲われた彼女はアルと名乗る祭司の青年に助けられる。この事件と彼の言葉をきっかけにメーシャは祭司を目指した。そうして二年後、試験に合格した彼女は実家を離れ研修生活をはじめる。しかし、そこでも彼女はやはり病んだ麗しい青年たちに淫らに愛され、二人の恋人を持つことに……。しかも、そんな中でかつての恩人アルとも予想だにせぬ再会を果たして――!?
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる