39 / 133
本編
39 溺れて、堕ちそう
しおりを挟む
アレクは、わたしが何を求めているのか知りながら、たわいもない話をして、何食わぬ顔で胸ばかりを弄り続けた。
(ずっと胸ばっかりで、もう無理っ・・・)
噛まれた場所がじんじんする。快感で意識が飛びそうになる直前で、毎回噛んだりつねったりの刺激を与えられた。そのたびに、我に返って下半身が疼くのを我慢するの繰り返し。
無慈悲な焦らし行為に、なけなしの理性は悲鳴を上げそうになる。完全に脱ぎきれずにまとわりつく夜着も、今となっては邪魔でしかない。下ろしていた髪がベッドの上に無造作に散らばる。所有の証としてつけられたブレスレットが、小さくしゃらんと鳴った。
「満足してもらえたかな?」と耳許で無邪気な声がした。絶対、わかっていて言っているに違いないのに、彼の思惑どおりの返事しかできない自分がくやしい。
「おねがい。上だけじゃなくて、下も、ちゃんとさわって?」
堪えきれず、とうとう口に出してしまった。
アレクは嬉しそうに顔を綻ばせた。ただでさえ王子様みたいな顔が余計にキラキラして見える。かつての作り物めいた笑顔が嘘みたいだった。
「ふふっ、ようやく口にしたね。」
「もう限界だよう・・・っ。」
涙目で懇願すると、太ももを掴まれ、ぐいっと広げられた。細いけど節張った長い指が秘所にそっと触れる。するりと軽く撫でられただけ。なのに、待ち望んだ刺激のせいか、ぎゅっと下半身が熱くなった。
こぷり、と液体が溢れ出る。
アレクは着ている服を手早く脱ぐと、硬くなったモノを取り出した。それを見ただけで、期待に震える。あの硬い、熱い楔で奥を突かれたら、どんなに気持ちがいいだろう。ああ、はやくほしい。
じっと見つめていると、アレクがいたずらっぽく笑った。
「ねえ、そんなに待ち遠しい?・・・初めてなのに、いけない子だね。」
そう言いながら、彼自身も待ちきれないのか透明な液体で先端が濡れていた。欲の滲む声が私の理性をぐずぐずに溶かす。
「ご褒美あげる、なのかな。それともご褒美ちょうだい、なのかな。」
アレクはトロリとした顔でそう告げると、わたしのぬるぬるとした中に、ぴたりと熱いカタマリを押し当てた。そのままぐいっと押し込む。
「うっ、はあっ。」
貫かれた瞬間、想像以上の圧迫感に顔をしかめる。疼いていた場所に望んでいた刺激が与えられ、ナカがひくひくと引き攣った。
それでも違うからだで一度経験したからか、今までさんざん弄られていたからか、頭で考えていたよりは痛くなかった・・・と思う。
「やっぱりキツいね。未経験者とするのは初めてだけど、こんな狭いとは想定外だ。」
「え?」
「今まで、だいたい娼婦か慣れたご婦人だったからね。私のカタチに馴染んでいくまで、がんばるからね。」
余裕ありげな顔で冗談ともつかないことを言うと、アレクはわたしに覆いかぶさるような体勢になった。恋人繋ぎみたいに両手の指を絡める。
そのまま浅いところを出し入れしながら、ゆるゆると腰を動かし始めた。ナカを刺激するような律動と、彼の気持ちよさそうな表情とで、アタマが飛びそうになる。
「あっ、はああぁっ。気持ちっ、いいっ。」
無意識に零れた喘ぎ声は、自分のものとは思えないほど、甘く蕩けた声音だった。
「ん・・・気に入ってくれてよかった。」
動きは止めないまま、互いの熱を求めてキスをする。そのまま突かれるたびに喘ぎ声が漏れる。求めずにはいられないかのように、ちゅ、ちゅ、と舌は絡めないキスを何度も何度も繰り返した。
2人の繋がった部分が熱くてたまらない。媚薬で生み出されたものとは違う、奥から湧き上がってくるような快感にうっとりする。アレクも同じなのか、ゆっくりだった動きが徐々に動きが激しくなり、腰を打ち付けだした。
「ああああっん。」
ぐりぐりと中を抉られ、あられもない声を上げる。
「お願いっ、イッちゃうからこれ以上締めつけないで!」
懇願する声が聞こえたが、どうしようもなくて彼のからだを掴む腕に力がこもる。
「ごめっ、もう出るっ。」
奥に熱い液体があふれるのを感じると、アレクは繋がったままの状態でわたしごとベッドに倒れ込んだ。
びくびくと痙攣するからだ。どろりと足の間から白濁がこぼれる。盛大にイったことで頭がクリアになった。
(・・・王様が、こんなにエッチうまいのって、ずるくない?)
普通権力者といえば美女に奉仕されるのがお約束じゃないのか。なのに、こんな手練手管を駆使して人のことを気持ちよくするなんて。
そんな理不尽な恨み言が出るくらい、完全にキャパオーバーだった。
仮にも一国の王様の相手を自分がするなんて、今までの常識でいったらありえないことだ。わたしはセックスの才能があるわけでもないし、からだで篭絡することなんてできっこない。
なのに与えられた選択肢はそれだった。王の愛人として過ごし、別の男性と関係を持てという非常識な提案。
打算的な行為だとわかっていながら、愛されていると勘違いしそうになる。与えられる快楽に溺れて我を忘れてしまいそうな自分が怖い。
(わたしはただ、この世界で幸せに生きたいだけなのに)
そっと相手の表情を伺う。目線だけを上げると、ぱちりと青空色の瞳と目が合った。ふわりと微笑みながらアレクは告げた。
「あー、すごい気持ちよかった。避妊はちゃんとしているから安心してね。」
聞けば、この国では避妊用の飲み薬があり男性がそれを服用するんだそう。確かに頭の片隅で心配はしていたので、彼の言葉を聞いてほっとした。
「うん。わかった。」
「ね、、、もうしないから、このままでいてもいい?」
王様の仮面をはずして無防備な顔で尋ねる姿は、ようやく年相応に見えた。繋がったまま、ぎゅっと抱きしめたままでアレクは目を閉じる。ねむそう、疲れていたのかもしれない。
ナカに入っている異物感は気になったが、無理に抜いてもらうほどではないとあきらめる。返事はせず、無言で少しだけ寄り添った。
「ん・・・あまい匂いがする。」という囁きが耳に入り、しばらくすると、すーすーという寝息が聞こえてきた。眠ってしまったらしい。その寝息を聞いているうち、わたしも眠くなってしまい、明るい部屋のまま、裸で抱き合ったまま意識が途切れた。
(ずっと胸ばっかりで、もう無理っ・・・)
噛まれた場所がじんじんする。快感で意識が飛びそうになる直前で、毎回噛んだりつねったりの刺激を与えられた。そのたびに、我に返って下半身が疼くのを我慢するの繰り返し。
無慈悲な焦らし行為に、なけなしの理性は悲鳴を上げそうになる。完全に脱ぎきれずにまとわりつく夜着も、今となっては邪魔でしかない。下ろしていた髪がベッドの上に無造作に散らばる。所有の証としてつけられたブレスレットが、小さくしゃらんと鳴った。
「満足してもらえたかな?」と耳許で無邪気な声がした。絶対、わかっていて言っているに違いないのに、彼の思惑どおりの返事しかできない自分がくやしい。
「おねがい。上だけじゃなくて、下も、ちゃんとさわって?」
堪えきれず、とうとう口に出してしまった。
アレクは嬉しそうに顔を綻ばせた。ただでさえ王子様みたいな顔が余計にキラキラして見える。かつての作り物めいた笑顔が嘘みたいだった。
「ふふっ、ようやく口にしたね。」
「もう限界だよう・・・っ。」
涙目で懇願すると、太ももを掴まれ、ぐいっと広げられた。細いけど節張った長い指が秘所にそっと触れる。するりと軽く撫でられただけ。なのに、待ち望んだ刺激のせいか、ぎゅっと下半身が熱くなった。
こぷり、と液体が溢れ出る。
アレクは着ている服を手早く脱ぐと、硬くなったモノを取り出した。それを見ただけで、期待に震える。あの硬い、熱い楔で奥を突かれたら、どんなに気持ちがいいだろう。ああ、はやくほしい。
じっと見つめていると、アレクがいたずらっぽく笑った。
「ねえ、そんなに待ち遠しい?・・・初めてなのに、いけない子だね。」
そう言いながら、彼自身も待ちきれないのか透明な液体で先端が濡れていた。欲の滲む声が私の理性をぐずぐずに溶かす。
「ご褒美あげる、なのかな。それともご褒美ちょうだい、なのかな。」
アレクはトロリとした顔でそう告げると、わたしのぬるぬるとした中に、ぴたりと熱いカタマリを押し当てた。そのままぐいっと押し込む。
「うっ、はあっ。」
貫かれた瞬間、想像以上の圧迫感に顔をしかめる。疼いていた場所に望んでいた刺激が与えられ、ナカがひくひくと引き攣った。
それでも違うからだで一度経験したからか、今までさんざん弄られていたからか、頭で考えていたよりは痛くなかった・・・と思う。
「やっぱりキツいね。未経験者とするのは初めてだけど、こんな狭いとは想定外だ。」
「え?」
「今まで、だいたい娼婦か慣れたご婦人だったからね。私のカタチに馴染んでいくまで、がんばるからね。」
余裕ありげな顔で冗談ともつかないことを言うと、アレクはわたしに覆いかぶさるような体勢になった。恋人繋ぎみたいに両手の指を絡める。
そのまま浅いところを出し入れしながら、ゆるゆると腰を動かし始めた。ナカを刺激するような律動と、彼の気持ちよさそうな表情とで、アタマが飛びそうになる。
「あっ、はああぁっ。気持ちっ、いいっ。」
無意識に零れた喘ぎ声は、自分のものとは思えないほど、甘く蕩けた声音だった。
「ん・・・気に入ってくれてよかった。」
動きは止めないまま、互いの熱を求めてキスをする。そのまま突かれるたびに喘ぎ声が漏れる。求めずにはいられないかのように、ちゅ、ちゅ、と舌は絡めないキスを何度も何度も繰り返した。
2人の繋がった部分が熱くてたまらない。媚薬で生み出されたものとは違う、奥から湧き上がってくるような快感にうっとりする。アレクも同じなのか、ゆっくりだった動きが徐々に動きが激しくなり、腰を打ち付けだした。
「ああああっん。」
ぐりぐりと中を抉られ、あられもない声を上げる。
「お願いっ、イッちゃうからこれ以上締めつけないで!」
懇願する声が聞こえたが、どうしようもなくて彼のからだを掴む腕に力がこもる。
「ごめっ、もう出るっ。」
奥に熱い液体があふれるのを感じると、アレクは繋がったままの状態でわたしごとベッドに倒れ込んだ。
びくびくと痙攣するからだ。どろりと足の間から白濁がこぼれる。盛大にイったことで頭がクリアになった。
(・・・王様が、こんなにエッチうまいのって、ずるくない?)
普通権力者といえば美女に奉仕されるのがお約束じゃないのか。なのに、こんな手練手管を駆使して人のことを気持ちよくするなんて。
そんな理不尽な恨み言が出るくらい、完全にキャパオーバーだった。
仮にも一国の王様の相手を自分がするなんて、今までの常識でいったらありえないことだ。わたしはセックスの才能があるわけでもないし、からだで篭絡することなんてできっこない。
なのに与えられた選択肢はそれだった。王の愛人として過ごし、別の男性と関係を持てという非常識な提案。
打算的な行為だとわかっていながら、愛されていると勘違いしそうになる。与えられる快楽に溺れて我を忘れてしまいそうな自分が怖い。
(わたしはただ、この世界で幸せに生きたいだけなのに)
そっと相手の表情を伺う。目線だけを上げると、ぱちりと青空色の瞳と目が合った。ふわりと微笑みながらアレクは告げた。
「あー、すごい気持ちよかった。避妊はちゃんとしているから安心してね。」
聞けば、この国では避妊用の飲み薬があり男性がそれを服用するんだそう。確かに頭の片隅で心配はしていたので、彼の言葉を聞いてほっとした。
「うん。わかった。」
「ね、、、もうしないから、このままでいてもいい?」
王様の仮面をはずして無防備な顔で尋ねる姿は、ようやく年相応に見えた。繋がったまま、ぎゅっと抱きしめたままでアレクは目を閉じる。ねむそう、疲れていたのかもしれない。
ナカに入っている異物感は気になったが、無理に抜いてもらうほどではないとあきらめる。返事はせず、無言で少しだけ寄り添った。
「ん・・・あまい匂いがする。」という囁きが耳に入り、しばらくすると、すーすーという寝息が聞こえてきた。眠ってしまったらしい。その寝息を聞いているうち、わたしも眠くなってしまい、明るい部屋のまま、裸で抱き合ったまま意識が途切れた。
0
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
【R18】仲のいいバイト仲間だと思ってたら、いきなり襲われちゃいました!
奏音 美都
恋愛
ファミレスのバイト仲間の豪。
ノリがよくて、いい友達だと思ってたんだけど……いきなり、襲われちゃった。
ダメだって思うのに、なんで拒否れないのー!!
転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!
わたしのヤンデレ吸引力が強すぎる件
こいなだ陽日
恋愛
病んだ男を引き寄せる凶相を持って生まれてしまったメーシャ。ある日、暴漢に襲われた彼女はアルと名乗る祭司の青年に助けられる。この事件と彼の言葉をきっかけにメーシャは祭司を目指した。そうして二年後、試験に合格した彼女は実家を離れ研修生活をはじめる。しかし、そこでも彼女はやはり病んだ麗しい青年たちに淫らに愛され、二人の恋人を持つことに……。しかも、そんな中でかつての恩人アルとも予想だにせぬ再会を果たして――!?
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる