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暴漢編

2話

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レオナルドはいつの間にか草原に倒れていた
「僕は記憶喪失なのか?」
頭が割れるように痛い、ふらふら歩いていると一つの村に辿り着いた、凄くお腹が減った、村の前に着いて空腹の余りそこで力尽きた、目を開けると宿みたいな家に居た、身体を起こしベッドから立つと凄いお腹の音が鳴った、1人の女性がその音に気づく
「僕は一体?何があったんだ?」
レオナルドが言う
「あら、貴方、起きたのね」
「ここはどこだ?僕はなんでここにいるんだ、それより 凄くお腹が空いた・・・」
「ご飯なら下の階に用意してあるわ」
「ここは宿泊施設だよ、多くの冒険家がお世話になる公共施設だよ」
「これはシチューとパン、いただきます」
レオナルドはお行儀よく手を合わせ合唱した
ドスンドスンドスン と足音が聞こえる、それは宿泊施設の外からも分かる、レオナルドが直感的に
(あ!これ、やべー奴が来るのか?)
ていう予想をした
「どっせぇーーーーーーい!!!!」
(うるさっ!)
(何!?)
案の定ガラが超悪い暴漢がわざと迷惑をかけるように、宿泊施設のドアを怒号で開ける、暴漢は1人じゃなかった、4人いた
「デュハハハハハァァァァ!!!!見ろよ!弱小戦士ども、これはドラゴンの睾丸なんだぜ!!!まっ!お前ら雑魚にはせいぜいゴブリンの金玉しか剥ぎ取れないんだろうがな!!!」
暴漢がいきなり宿泊施設に来ては金玉の自慢し始めた、レオナルドは不快にパンを食べている
「おいおいおい!ドア叩いて最初に言う言葉は金玉の話かよ!!!」
「デュハハハ!!!そういうお前はサイクロプスの下半身に刺さってた聖剣を引きちぎったじゃねぇ~か」
「お前らの頭も中は『金』『暴力』『S○X』だもんな」

女性オーナーが4人の会話を鎮めようとする
レオナルドが隣に居る勇者っぽい人に話しかけた
「アイツら何?なんで白昼堂々と下品な会話が出来るわけ?しかもうるさいし」
「アイツらバスターズって言う4人組のパーティーだよ、下品で野蛮だけど一人一人の戦闘能力が高くてね、誰も咎める事が出来ないのさ、何がドラゴンの睾丸だよ、あんな奴らが僕ら強いってのが腹立つ、僕は真面目で誠実で心優しいのに」
「何か訳がありそうだな、話なら聞くよ」

「ドラゴンの睾丸の匂い嗅いだら、ムラムラしてきたぜぇーーーー!!!よぉーーーし!嬢を呼んでこい!金ならだすぜぇ!」
「ちょっお客さま!ここはそういう行為する場所ではありません」
「あん?うるせーよぉ!性行為したことない=年齢野郎!!!
「はあ!?!?!?」
レオナルドがドン!と机を叩き立ち上がった
「おい!変態組、僕が相手してやるよ」
「なんだ!このチビ、俺はホモじゃねぇ!」
「デュハハハ!!!誰を相手にしてるのか理解出来ないようだな、ヒョロガリナメクジ」
暴漢Cが股間をいじった手でレオナルドに殴りかかる
「やれやれ」
紙一重で避ける、レオナルドが宿泊施設から出る他人が迷惑を被らないように気を使う
「おい!薬物くれや!アイツに吸わせてやる」
暴漢Aが薬物を仕込んだ毒針をレオナルドに向ける
レオナルドが目を瞑って余裕に避ける
「くだらない...」
レオナルドが呆れる
「もう飽きたよ」
レオナルドが暴漢Aの鼻を砕き、暴漢Bの膝を砕き、暴漢Cの頭部に踵落とし、暴漢Dの腕を折った
「やっぱ、僕は強くて高潔で優しいんだよね~」
そう決め台詞を吐く、4人組は颯爽に逃げていった、宿泊施設に戻ると皆んなの歓声がレオナルドを向ける
「すげー!あの問題児4人組を退けるんなんて、君は何者なんだ?」
「僕の名前は・・・(あれ?僕の名前って何?記憶喪失だから分からない、ただ戦闘力は身体が覚えていたような気がした)」
レオナルドが少し困った
「(そうだ!これにしよう)僕の名前は『レオナルド・ゼノンクルス』
「よろしくな!」
さっき話をかけた勇者の所にレオナルドが戻る
「僕はね、あの四人組の1人に僕の好きな女を捕られたんだ、でもアイツら下品で野蛮で不愉快を極めたクズの癖にお金と腕力だけはあるんだ、でも、僕が好きな女は金と暴力と権力に靡かない純粋な子だと思ってたんだけど、違ったんだ、奴は金と腕力で僕の好きなを女を惚れ落としたんだ、許せないよね、僕はねぇ!真面目で誠実で清廉潔白で聖人君子で品行方正で方正謹厳で謹厳実直で規行短歩の男が理想の男性像なんだと思ってた、だけど多くの女性は金と顔と腕力が全てだったんだ、そんな時に君があの四人組にお灸吸わせることができて嬉しかった、できれば、もう二度と性行為出来なように性器を破壊してほしかったな~」
「君も気持ちがよ~く分かる、僕は恋愛というは純粋で崇高な価値観と想いで結ばれて、童貞と処女の間から子供を産んで幸せな家庭を築くのが人間の正しい姿なのにね」
2人は理想の語りあって仲良くなった

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