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暴漢編

3話 

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レオナルドと勇者っぽい2人はすっかり仲良くなった
「そういえば、君の名前は?」
そういえば、勇者っぽい人の名前を聞いてなかったな
「僕の名前はアレクサンド・アロンドストーン、AA(ツインエー)と呼んでくれ)
「よろしくなAA」
「レオナルド、よかったら俺とパーティ組もうよ」
「いきなりだな、どうしてなんだ?」
「僕は時々思うんだ、世の中は腐っていると、俺は真面目に誠実にクエストをやっても女にモテない、僕は真面目で誠実で正義感の強い人間が人の上に立って国を作り、何が正しくて何が間違ってるかをちゃんと定義して、義務教育として子供達にそれを教えていく世の中が誰よりも絶対に正しいと思うんだ、でも、昔の偉人達が能力で偉業を成し遂げらお金持ちになるのは至極当然、そんな偉人達が残した遺産での世の中を動かしてる、僕はそんな偉人達の末裔が許せないんだ、だって金と権力で罪を揉み消してるんだぜ!正義感が強い人間なら許せないよな!別に僕みたいな真面目で誠実で優しい正直者の人間だったら、罪を揉み消してもいいんだけど、だって清廉潔白な善人だから、まあ完璧な人間はいないからしょうがないよね」
「確かに君は善人なのかもしれない、真面目が報われないなんてあってはいけない事だ、共感した!今日から僕の仲間だ
「レオナルド!君の能力と価値観が有れば真面目で誠実で優しい善人しか生きられない世の中を作る事ができるよ!」
「ああ!成し遂げよう」

「なんかアイツらの思想ヤバくない?」
「絶対に関わるなよ」
そんな陰口が聞こえた、レオナルドがブチ切れた
「僕の思想がヤバいだって?お前のような善と悪もどちらも理解できます~っていうリベラル的な人間が悪を野放しにして真面目で誠実な人間を困らせるんだろ?善悪の判断が出来ない人間以下(リベラリスト)のお前は生きる価値はない、消えろ!ハイ論破ァァァ!!!」
(ヤバい・・・マジで逃げろ!)
2人に男性は逃げた
「自己中心的な自由主義が悪を蔓延らせる、世の中はいつだって真面目で誠実で優しい正直者が世界の方針を決める使命と義務がある!自己中な自由主義者は殺す!悪の芽が咲く前に」

「ねえ、そこのあたおかじゃなくて、健常者さん」
戦士っぽい人が話しかけてきた
「どうしたんだ?相談なら乗るぜ」
「ありがとう、俺の名前はアーノルド・ジョンソン、俺はとある勇者パーティに女を取られちゃって、復讐したいんだ」
「復讐?相手によるな」
「真面目で誠実で優しい正直者のお二人さんなら、あの勇者の姿を見て癪に触ると思います」
「まあ、どういう人物像なのか教えてくれ」
「あの寝取り勇者の名前はジェームズ・シュバンナ、名家の出身で貴族階級だ、才能と会話能力で人生が上手く言ってるクソやろうさ、顔は綺麗で性格は凄くチャラい、いつも余裕ぶってムカつく!」
アーノルドが悔しそうに言う
「ああ、僕もチャラい男は理不尽に踏み躙りたくなる、それで順風満帆の人生を歩み、おまけに顔立ちがいいと尚更にね」
「やっちゃおうか」
「やりますか!」
「よろしく頼む!」


「アイツら今度から最低限の会話だけにしよ」
女性オーナーが呟いた

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