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六日目
第38話 「船長との交渉」
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「ファンネーデル、ここ『船長室』って書いてあるわ。この中に入るの?」
「ああ。船にいるやつらの視界を探ったけど、どうやらここがこの船のリーダーのいるところらしい。船を街の方へ戻してもらうには、そいつに掛け合わなきゃならない」
船長室の前で、ファンネーデルとガーネットは小声でそう話し合っていた。
ガーネットは不安そうに訊く。
「どうやって交渉するの? さっきの人攫いたちみたいに、力づくで?」
「いや。それは最終手段だ。それより……こうした方が早い」
「えっ?」
するとファンネーデルは見る間に少年の姿から、サンダロス伯爵へと姿を変える。
ガーネットは声を上げそうになってとっさに口を押えた。
「ふぁ、ファンネーデル、それって……!」
「ああ。どうだ? ガーネット。ボクはこの街の領主の姿になってるか?」
「ええ……すごい。そっくりよ」
「ガーネットの記憶通りに再現してみた。この姿なら相手もすんなり話を聞いてくれるだろう。よし、じゃあさっそく行ってみるか。ガーネットも一応後ろからついてきてくれ」
「わかったわ」
ガーネットは唾を飲み込むとうなづいた。
ファンネーデルはコンコンと扉を数度ノックする。
「すまない、船長はいるかね?」
いきなり偉そうな物言いをしたので、ガーネットはつい笑いそうになってしまった。
「フッ、なあにファンネーデル、そのしゃべり方……」
「う、うるさい! 少し……黙ってろよ」
ファンネーデルはガーネットの記憶通りにしゃべっているだけだった。だが、あまりにもサンダロス伯爵になりきっていたので、妙なおかしみが出ていた。ファンネーデルは口を尖らすと、扉に向き直る。
「おい、誰かいないか!」
「はいはい。ええと、誰だ?」
ファンネーデルの声に急かされて、中から屈強な体つきをした乗組員が顔を出す。
怪訝な表情のその男に、ファンネーデルは堂々と名乗った。
「忙しかったかね、すまない。わたしはサンダロス伯爵。船長にお目通りを願いたいのだが?」
「サンダロス……伯爵だと? ど、どうしてこんなところに!? い、今お通しいたします。せ、船長!」
「どうしたんだいったい……」
ファンネーデルが伯爵の名を名乗ると、乗組員の男は血相を変えて中へ舞い戻った。奥からは一連の様子をとがめるような声が聞こえてくる。
わずかに開いた扉の向こうには、数人の乗組員たちと、立派な帽子をかぶった船長らしき男がいた。
ふさふさのあご髭を撫でながら、船長らしき人物はこちらをじっと見ている。
「おや、あれは……?」
「船長、サンダロス伯爵がお会いしたいと……いらしてます!」
「サンダロス伯爵様が? なぜ……。とにかく私が出よう」
船長は椅子から立ち上がると、ファンネーデルたちの所へやってきた。
「これはこれはサンダロス伯爵。お久しぶりです。いったいどうされました? いつの間にこの船に?」
ファンネーデルは伯爵の顔でニヤリと笑って見せた。
「いや、私の大切な客人が……昨夜賊に攫われましてな。必死で探していたところ、どうやらこの船に乗せられているという情報をつかんだのです。そして、失礼ながら勝手に忍び込ませていただいた」
「それはそれは。なんとも豪気なことをなさる。客人……といいますと?」
「ええ、それが、こちらの娘です」
ファンネーデルは背後に隠すようにしていたガーネットを船長たちに見せる。
「その娘さん……ですか。おや?」
船長はガーネットを見るなり、何か言いたげな表情になったが、すぐに黙り込んだ。
ファンネーデルは瞳の色の違いを目ざとく見破られたのだとわかり、探るように訊く。
「ご存知、なかったですか? どうやら、人攫いの連中とともにこの船に乗り込んだようなのですが」
ファンネーデルの言葉に、船長は一瞬間を置いて答える。
「ああ……レイリー商団のことですか。彼らのことは伯爵様もよくご存知でしょう。お偉い方々の依頼を受けていることも多いので、あの方たちが基本「誰と」いようが「何を」運んでいようが関知しないことにしているのです。彼らは……今どうしているのですか?」
「ああ、こともあろうに私に対して暴力を振るおうとしたのでね、それ相応の対処をしたまでだよ。あとで見に行ってみてくれ。私はもう知らん」
言外に人攫いたちが無事ではないことをほのめかすと、船長は軽いため息をついた。
「はあ、そのようなことになっていたとは……知らなかったですな。私どもが至らぬ対応をしたために、伯爵様のお手を煩わせてしまったようで……大変、申し訳ありません。それで? これから私に……いったい何をお申し付けになりたいのですか」
丁寧な謝罪をし、深く頭を下げた船長は、顔を上げるなりこちらの用向きを予想してそのようなことを言ってきた。
ファンネーデルは、その頭の回転の良さに内心舌を巻く。
「話が早いな。できたらやつらの後始末と……この船を港へ戻してもらいたいのだ。これから出航だというのに、悪いのだが」
「ああ、街にお戻りになりたいのですね。わかりました。この船はいろいろ貴重な物資を載せていますからね、防犯のために夜のうちだけ沖に停泊させていたのですよ。時間は押していますが、なにより伯爵様のお願いですから、お気になさらず。すぐに戻しましょう」
「ありがたい。ではそのように頼む」
船長が側にいた乗組員たちに指示を出すと、彼らはすぐさま持ち場へと戻った。
「では私も、これから操舵室に行かねばなりませんので、これで。すぐに港へ寄せますので、甲板にてお待ちください」
「ああ、わかった」
万事うまくいったとホッとしかけたその時、ファンネーデルたちは半ばいぶかしむような視線を受けた。
「ん? なんだね船長」
「……サンダロス伯。お付の方々は……いらっしゃらないのですか?」
「あ……ああ。今は私一人だ。それは……」
どうやら船長に不審に思われたらしい。ファンネーデルは何か理由をあわてて付け加えようとしたが、その様子を見た船長が先に気を回して答える。
「いや、出すぎたことを申しました。すみません。そのお客人が……特殊な方、だからですよね? わかりました。私や、他の乗組員たちもあなた方は見なかったことにいたします。今後とも我が商船をよろしくお願いいたしますね、サンダロス伯。では」
そう言って、颯爽と離れて行く。
ファンネーデルはしばらく呆気にとられていたが、ハッと我に返るとガーネットに振り返った。
「が、ガーネット。これでどうにか戻れるぞ! 喜べ!」
「ファンネーデル……」
ガーネットはファンネーデルを切なげに見上げると、思い切り抱き着いた。
誰もあたりにいなくなったとはいえ、この伯爵の姿でガーネットと抱き合うというのはちょっと複雑な状況である。ファンネーデルはすぐに体を離そうとした。
「お、おい、ガーネット! わ、わかったから、ちょっと待てって」
ためらいがちにガーネットを引きはがそうとする。
だが、ガーネットは変わらず寄り添い続けようとした。
「……いいの! このままでいて? さっきの……怖かったでしょう? ファンネーデル」
「え?」
「わたしも、こ、怖かったわ。あなたの正体が、バレるんじゃないかって」
「そ、それは……」
言われて、ファンネーデルは急に足元がふらつくような感覚を覚えた。
もう目玉だけの存在なのであり得ないはずだが、気持ち的に動揺していたのだろう。体があったら間違いなく足が震えていた状況だった。
「う、うるさいっ。別に……び、ビビッてなんかなかったぞ。ほ、本当だ。こ、こんなことしてないで、早く甲板に行くぞ、ガーネット!」
「うん……!」
精一杯虚勢を張って、ガーネットを突き放す。
ガーネットは、満面の笑みでファンネーデルについていった。
「ああ。船にいるやつらの視界を探ったけど、どうやらここがこの船のリーダーのいるところらしい。船を街の方へ戻してもらうには、そいつに掛け合わなきゃならない」
船長室の前で、ファンネーデルとガーネットは小声でそう話し合っていた。
ガーネットは不安そうに訊く。
「どうやって交渉するの? さっきの人攫いたちみたいに、力づくで?」
「いや。それは最終手段だ。それより……こうした方が早い」
「えっ?」
するとファンネーデルは見る間に少年の姿から、サンダロス伯爵へと姿を変える。
ガーネットは声を上げそうになってとっさに口を押えた。
「ふぁ、ファンネーデル、それって……!」
「ああ。どうだ? ガーネット。ボクはこの街の領主の姿になってるか?」
「ええ……すごい。そっくりよ」
「ガーネットの記憶通りに再現してみた。この姿なら相手もすんなり話を聞いてくれるだろう。よし、じゃあさっそく行ってみるか。ガーネットも一応後ろからついてきてくれ」
「わかったわ」
ガーネットは唾を飲み込むとうなづいた。
ファンネーデルはコンコンと扉を数度ノックする。
「すまない、船長はいるかね?」
いきなり偉そうな物言いをしたので、ガーネットはつい笑いそうになってしまった。
「フッ、なあにファンネーデル、そのしゃべり方……」
「う、うるさい! 少し……黙ってろよ」
ファンネーデルはガーネットの記憶通りにしゃべっているだけだった。だが、あまりにもサンダロス伯爵になりきっていたので、妙なおかしみが出ていた。ファンネーデルは口を尖らすと、扉に向き直る。
「おい、誰かいないか!」
「はいはい。ええと、誰だ?」
ファンネーデルの声に急かされて、中から屈強な体つきをした乗組員が顔を出す。
怪訝な表情のその男に、ファンネーデルは堂々と名乗った。
「忙しかったかね、すまない。わたしはサンダロス伯爵。船長にお目通りを願いたいのだが?」
「サンダロス……伯爵だと? ど、どうしてこんなところに!? い、今お通しいたします。せ、船長!」
「どうしたんだいったい……」
ファンネーデルが伯爵の名を名乗ると、乗組員の男は血相を変えて中へ舞い戻った。奥からは一連の様子をとがめるような声が聞こえてくる。
わずかに開いた扉の向こうには、数人の乗組員たちと、立派な帽子をかぶった船長らしき男がいた。
ふさふさのあご髭を撫でながら、船長らしき人物はこちらをじっと見ている。
「おや、あれは……?」
「船長、サンダロス伯爵がお会いしたいと……いらしてます!」
「サンダロス伯爵様が? なぜ……。とにかく私が出よう」
船長は椅子から立ち上がると、ファンネーデルたちの所へやってきた。
「これはこれはサンダロス伯爵。お久しぶりです。いったいどうされました? いつの間にこの船に?」
ファンネーデルは伯爵の顔でニヤリと笑って見せた。
「いや、私の大切な客人が……昨夜賊に攫われましてな。必死で探していたところ、どうやらこの船に乗せられているという情報をつかんだのです。そして、失礼ながら勝手に忍び込ませていただいた」
「それはそれは。なんとも豪気なことをなさる。客人……といいますと?」
「ええ、それが、こちらの娘です」
ファンネーデルは背後に隠すようにしていたガーネットを船長たちに見せる。
「その娘さん……ですか。おや?」
船長はガーネットを見るなり、何か言いたげな表情になったが、すぐに黙り込んだ。
ファンネーデルは瞳の色の違いを目ざとく見破られたのだとわかり、探るように訊く。
「ご存知、なかったですか? どうやら、人攫いの連中とともにこの船に乗り込んだようなのですが」
ファンネーデルの言葉に、船長は一瞬間を置いて答える。
「ああ……レイリー商団のことですか。彼らのことは伯爵様もよくご存知でしょう。お偉い方々の依頼を受けていることも多いので、あの方たちが基本「誰と」いようが「何を」運んでいようが関知しないことにしているのです。彼らは……今どうしているのですか?」
「ああ、こともあろうに私に対して暴力を振るおうとしたのでね、それ相応の対処をしたまでだよ。あとで見に行ってみてくれ。私はもう知らん」
言外に人攫いたちが無事ではないことをほのめかすと、船長は軽いため息をついた。
「はあ、そのようなことになっていたとは……知らなかったですな。私どもが至らぬ対応をしたために、伯爵様のお手を煩わせてしまったようで……大変、申し訳ありません。それで? これから私に……いったい何をお申し付けになりたいのですか」
丁寧な謝罪をし、深く頭を下げた船長は、顔を上げるなりこちらの用向きを予想してそのようなことを言ってきた。
ファンネーデルは、その頭の回転の良さに内心舌を巻く。
「話が早いな。できたらやつらの後始末と……この船を港へ戻してもらいたいのだ。これから出航だというのに、悪いのだが」
「ああ、街にお戻りになりたいのですね。わかりました。この船はいろいろ貴重な物資を載せていますからね、防犯のために夜のうちだけ沖に停泊させていたのですよ。時間は押していますが、なにより伯爵様のお願いですから、お気になさらず。すぐに戻しましょう」
「ありがたい。ではそのように頼む」
船長が側にいた乗組員たちに指示を出すと、彼らはすぐさま持ち場へと戻った。
「では私も、これから操舵室に行かねばなりませんので、これで。すぐに港へ寄せますので、甲板にてお待ちください」
「ああ、わかった」
万事うまくいったとホッとしかけたその時、ファンネーデルたちは半ばいぶかしむような視線を受けた。
「ん? なんだね船長」
「……サンダロス伯。お付の方々は……いらっしゃらないのですか?」
「あ……ああ。今は私一人だ。それは……」
どうやら船長に不審に思われたらしい。ファンネーデルは何か理由をあわてて付け加えようとしたが、その様子を見た船長が先に気を回して答える。
「いや、出すぎたことを申しました。すみません。そのお客人が……特殊な方、だからですよね? わかりました。私や、他の乗組員たちもあなた方は見なかったことにいたします。今後とも我が商船をよろしくお願いいたしますね、サンダロス伯。では」
そう言って、颯爽と離れて行く。
ファンネーデルはしばらく呆気にとられていたが、ハッと我に返るとガーネットに振り返った。
「が、ガーネット。これでどうにか戻れるぞ! 喜べ!」
「ファンネーデル……」
ガーネットはファンネーデルを切なげに見上げると、思い切り抱き着いた。
誰もあたりにいなくなったとはいえ、この伯爵の姿でガーネットと抱き合うというのはちょっと複雑な状況である。ファンネーデルはすぐに体を離そうとした。
「お、おい、ガーネット! わ、わかったから、ちょっと待てって」
ためらいがちにガーネットを引きはがそうとする。
だが、ガーネットは変わらず寄り添い続けようとした。
「……いいの! このままでいて? さっきの……怖かったでしょう? ファンネーデル」
「え?」
「わたしも、こ、怖かったわ。あなたの正体が、バレるんじゃないかって」
「そ、それは……」
言われて、ファンネーデルは急に足元がふらつくような感覚を覚えた。
もう目玉だけの存在なのであり得ないはずだが、気持ち的に動揺していたのだろう。体があったら間違いなく足が震えていた状況だった。
「う、うるさいっ。別に……び、ビビッてなんかなかったぞ。ほ、本当だ。こ、こんなことしてないで、早く甲板に行くぞ、ガーネット!」
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