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再び城へ
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エリカの家では、帰って来たエリカの夫とゼルダ王子を交えて昼食が始まっていた。
最初は王子の同席に固くなっていたエリカの夫も、王子の気さくな人柄に気を許し、王子も皆に打ち解けて楽しく昼食が終わった。
そして食後のお茶を飲み終え、エリカの夫が仕事場に戻って行き、やがて患者がポツポツとやって来だすと紫音とシュリ婆はその応対に追われだした。
ゼルダ王子は所在なさげに一人つくねんとしていたがあまりの忙しさを見かね、シュリ婆の手伝いを始めた。
やがて全ての患者を見終え、エリカが入れたお茶を飲み、ほっと一息つきながらシュリ婆が言った。
「王子様、お疲れ様じゃった。手伝わせてすまんかったのぉ」
「あ、いやいや、初めての事で戸惑いましたが、大変ですな」
「なんの、一番大変なのはこの娘じゃよ。今は元気じゃが、いつか倒れやせんかと心配しとるんじゃがのぉ」
「あら、私は大丈夫だっていつも言ってるじゃない?」
と紫音はにこやかに言ってお茶を飲みほした。
「さぁ、お姫様の様子を見なくちゃ。そろそろ行きましょうか?」
そう言いながら立ち上がる紫音を、ゼルダ王子は心配そうに見ていたが、シュリ婆と共に立ち上がり三人は城へと向かった。
城に着き、レイカ姫の部屋へ行くとレイカ姫は目覚めていて、ハシバ国王と話していた。
「おぉ、紫音様、わざわざ恐れ入ります」
そう言って立ち上がるハシバ国王に紫音は会釈を返し
「お姫様、具合はいかがですか?」
とレイカ姫のそばへ寄っていった
「えぇ、おかげ様ですっかり気分も良くなって」
「そうですか。それは良うございました。念の為もう一度見ておきますね」
紫音はレイカ姫に背中を向けてもらい、失礼しますと言って上着をめくり上げ、背中に手を当てて悪かったところを調べ、一緒に身体全体も調べていった。
「もう大丈夫ですね。他に悪いところも見当たりませんし」
紫音がそう言うとレイカ姫は嬉しそうに。
「ありがとうございます」
と言い、続けてハシバ国王が
「本当になんとお礼を申し上げて良いやら……言葉では言えませぬ。何かお礼を差し上げたいと思うのですが、お望みのものがあれば何なりとおっしゃって頂きたい」
「お礼なんて結構ですわ。ただ……今、お婆さんのお孫さんの家にご厄介になっておりまして、どこかに手頃な家があればと思っております」
「おぉ、その事なら私も考えておりました。幸い城の敷地の中に空いている建物があるのですが、良ければお使い頂けますかな?」
ハシバ国王の申し出に紫音は暫く考えていたが
「わかりました。喜んで使わせて頂きます」
「使ってくださるか。ありがたい。そこで生活してい頂けるように家具などもすべて用意させて頂きますが、宜しいですかな?」
「はい、お願い致します」
「わしの分も用意して頂けますかな?」
それまで黙って聞いていたシュリ婆が口を開いた
「勿論かまわぬが、お孫さんのそばにいてあげなくてよいのですかな?」
「あの子も所帯を持っとるでな、わしがおると気詰まりな事もあろうて」
「ふむ……ではそなたの分も用意させておこう。それから、お二人の暮らし向きの事も任せて頂きたい。なに、わしの家臣になって頂こうとは思っておらぬ。レイカの命の恩人故、それくらいはさせてもらわねば、わしが困るのじゃ」
「お気遣いありがとうございます。国王様にお任せいたします。」
最初は王子の同席に固くなっていたエリカの夫も、王子の気さくな人柄に気を許し、王子も皆に打ち解けて楽しく昼食が終わった。
そして食後のお茶を飲み終え、エリカの夫が仕事場に戻って行き、やがて患者がポツポツとやって来だすと紫音とシュリ婆はその応対に追われだした。
ゼルダ王子は所在なさげに一人つくねんとしていたがあまりの忙しさを見かね、シュリ婆の手伝いを始めた。
やがて全ての患者を見終え、エリカが入れたお茶を飲み、ほっと一息つきながらシュリ婆が言った。
「王子様、お疲れ様じゃった。手伝わせてすまんかったのぉ」
「あ、いやいや、初めての事で戸惑いましたが、大変ですな」
「なんの、一番大変なのはこの娘じゃよ。今は元気じゃが、いつか倒れやせんかと心配しとるんじゃがのぉ」
「あら、私は大丈夫だっていつも言ってるじゃない?」
と紫音はにこやかに言ってお茶を飲みほした。
「さぁ、お姫様の様子を見なくちゃ。そろそろ行きましょうか?」
そう言いながら立ち上がる紫音を、ゼルダ王子は心配そうに見ていたが、シュリ婆と共に立ち上がり三人は城へと向かった。
城に着き、レイカ姫の部屋へ行くとレイカ姫は目覚めていて、ハシバ国王と話していた。
「おぉ、紫音様、わざわざ恐れ入ります」
そう言って立ち上がるハシバ国王に紫音は会釈を返し
「お姫様、具合はいかがですか?」
とレイカ姫のそばへ寄っていった
「えぇ、おかげ様ですっかり気分も良くなって」
「そうですか。それは良うございました。念の為もう一度見ておきますね」
紫音はレイカ姫に背中を向けてもらい、失礼しますと言って上着をめくり上げ、背中に手を当てて悪かったところを調べ、一緒に身体全体も調べていった。
「もう大丈夫ですね。他に悪いところも見当たりませんし」
紫音がそう言うとレイカ姫は嬉しそうに。
「ありがとうございます」
と言い、続けてハシバ国王が
「本当になんとお礼を申し上げて良いやら……言葉では言えませぬ。何かお礼を差し上げたいと思うのですが、お望みのものがあれば何なりとおっしゃって頂きたい」
「お礼なんて結構ですわ。ただ……今、お婆さんのお孫さんの家にご厄介になっておりまして、どこかに手頃な家があればと思っております」
「おぉ、その事なら私も考えておりました。幸い城の敷地の中に空いている建物があるのですが、良ければお使い頂けますかな?」
ハシバ国王の申し出に紫音は暫く考えていたが
「わかりました。喜んで使わせて頂きます」
「使ってくださるか。ありがたい。そこで生活してい頂けるように家具などもすべて用意させて頂きますが、宜しいですかな?」
「はい、お願い致します」
「わしの分も用意して頂けますかな?」
それまで黙って聞いていたシュリ婆が口を開いた
「勿論かまわぬが、お孫さんのそばにいてあげなくてよいのですかな?」
「あの子も所帯を持っとるでな、わしがおると気詰まりな事もあろうて」
「ふむ……ではそなたの分も用意させておこう。それから、お二人の暮らし向きの事も任せて頂きたい。なに、わしの家臣になって頂こうとは思っておらぬ。レイカの命の恩人故、それくらいはさせてもらわねば、わしが困るのじゃ」
「お気遣いありがとうございます。国王様にお任せいたします。」
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