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初めての世界
始まりの村
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「大変だー、魔物が出たぞ。魔物だー」
ウトウトしていたら、騒がしい声で目が覚めた。
「うろたえるでない。救世主様が居られるから大丈夫じゃ」
「さ、救世主さま。お仕事ですぞ」
「はぁ?」
いやいや、俺は救世主なんかやないって。
村長は、さっき俺が持っていた棒を手に握らせた。
「さぁ、救世主さま早く」
「いや、ぼ、僕は違うんですけど・・・」
「何を言っておられる。さぁ、もぅ村の近くまで来ておる。早く」
ふと見ると、ロリっ子サエとツンデレアンナが俺をうるうるした目で見上げている。
そんな目で見るなよ、俺は違うって。
「ちょっ、待って、僕は救世主なんかやな・・・」
俺は大勢の村人に有無を言わさず村の入口から外に押し出された。
向こうからさっきと同じワニみたいな奴がやってくる。
仕方ない。
俺は覚悟を決めた。
さっきもいけたから、何とかなるやろ。
ワニは、のっしのっしとこっちへ向かってくる。
うわー、怖そうな顔しとるなこいつ。
目が血走ってるで。
よく見ると、右手がピクピクしてる。
ははぁ、右手で殴りかかるつもりやな。
よし、左へかわしながら胴を薙いで振り向きざまに袈裟切りでいこう。
俺は間合いをはかりながら、じっとワニを見つめていた。
そして、ワニが手を振り上げ下ろした瞬間、左へすり抜けながら胴を払い、振り向きざまに肩口から袈裟に切り下げた。
ワニは、ぐふっと呻きながら倒れ、そして消えた。
おおー、上手くいったよ。
剣道やっててよかった。
そう、俺は親父の影響で小さい時から剣道をやってる。
おかげで助かったー
村の入口を見ると、サエとアンナが、キラキラした目で俺を見ている。
うん、いい気分だ。
俺は意気揚々と村の入口へ歩いていった。
「・・・ンター」
ん?
「センタ!」
誰か俺を呼んでるぞ。
「センタ!お昼ご飯やで。はよ、降りといでや」
目の前に、おかんが立っていた。
あれ?あれれ?
村は?魔物は?サエとアンナは?
「なにをボケーっとした顔してんねや。ご飯やで、はよおいでや」
おかんはそう言って俺の部屋を出ていった。
やっぱり夢やったんか。
俺は、部屋を出てリビングへ降りた。
あれ?今日は親父も兄貴もいるな。ああ、そうか、今日は日曜日か。
「センタ、修道館には行ってるか?」
テーブルに座ると親父が話しかけてきた。
「うん。これから行こう思うてる」
「そうか、じゃ一緒に行こう。久しぶりに稽古をつけてやる。」
「ええー?いや、ええよ。お父さん、手加減せえへんし」
結局、俺は親父の車に乗せられ、修道館でさんざん絞られた。
親父はもっとやりたそうだったが、途中で親父を見つけた大学の後輩達に稽古をせがまれ、俺は開放された。
親父は大学の時に大会で優勝したこともあり、府警の偉いさんになった今でも週に何度かはここに通ってきている。
俺は、親父が稽古をつけているのを終わるまで見ていた。
相変わらず親父は強い。
俺の時も、打ち込もうとした瞬間に一本取られていることが多い。
親父が稽古をつけるのも終わり、俺たちは家に帰ってきた。
夜になって俺は昼間のことを考えていた。
サエちゃん可愛かったな。
アンナさん綺麗やったな。
しかし、なんであんな夢を見たんやろ?
今でも、鮮明に覚えてる。
最初、野原にいて、それから魔物を退治して村に行ってまた魔物を退治して村に戻りかけたんだよな。
・・・
・・・
あれ?
あれれ?
戻ってきた。
サエちゃんもアンナさんも村長もいる。
「わーい、救世主さまー」
サエちゃんが走ってくる。
可愛いな。
うわっ、ハグしてきた。
耳舐めといい、情熱的やなー
「救世主さま、すごーい。あっという間に倒しちゃったね」
「あんなん、ちょろいもんやで」
ほんまはドキドキもんやったけど、そういう事にしとこ。
サエちゃんが俺の手を掴んで広場の方へ引っ張っていく。
アンナさんは相変わらず澄ましてるが。
あ、腕組みしてきた。
ニコッと笑ってる。
笑顔も綺麗や。
両手に花で悦に入ってると村長が近づいてきた。
ウトウトしていたら、騒がしい声で目が覚めた。
「うろたえるでない。救世主様が居られるから大丈夫じゃ」
「さ、救世主さま。お仕事ですぞ」
「はぁ?」
いやいや、俺は救世主なんかやないって。
村長は、さっき俺が持っていた棒を手に握らせた。
「さぁ、救世主さま早く」
「いや、ぼ、僕は違うんですけど・・・」
「何を言っておられる。さぁ、もぅ村の近くまで来ておる。早く」
ふと見ると、ロリっ子サエとツンデレアンナが俺をうるうるした目で見上げている。
そんな目で見るなよ、俺は違うって。
「ちょっ、待って、僕は救世主なんかやな・・・」
俺は大勢の村人に有無を言わさず村の入口から外に押し出された。
向こうからさっきと同じワニみたいな奴がやってくる。
仕方ない。
俺は覚悟を決めた。
さっきもいけたから、何とかなるやろ。
ワニは、のっしのっしとこっちへ向かってくる。
うわー、怖そうな顔しとるなこいつ。
目が血走ってるで。
よく見ると、右手がピクピクしてる。
ははぁ、右手で殴りかかるつもりやな。
よし、左へかわしながら胴を薙いで振り向きざまに袈裟切りでいこう。
俺は間合いをはかりながら、じっとワニを見つめていた。
そして、ワニが手を振り上げ下ろした瞬間、左へすり抜けながら胴を払い、振り向きざまに肩口から袈裟に切り下げた。
ワニは、ぐふっと呻きながら倒れ、そして消えた。
おおー、上手くいったよ。
剣道やっててよかった。
そう、俺は親父の影響で小さい時から剣道をやってる。
おかげで助かったー
村の入口を見ると、サエとアンナが、キラキラした目で俺を見ている。
うん、いい気分だ。
俺は意気揚々と村の入口へ歩いていった。
「・・・ンター」
ん?
「センタ!」
誰か俺を呼んでるぞ。
「センタ!お昼ご飯やで。はよ、降りといでや」
目の前に、おかんが立っていた。
あれ?あれれ?
村は?魔物は?サエとアンナは?
「なにをボケーっとした顔してんねや。ご飯やで、はよおいでや」
おかんはそう言って俺の部屋を出ていった。
やっぱり夢やったんか。
俺は、部屋を出てリビングへ降りた。
あれ?今日は親父も兄貴もいるな。ああ、そうか、今日は日曜日か。
「センタ、修道館には行ってるか?」
テーブルに座ると親父が話しかけてきた。
「うん。これから行こう思うてる」
「そうか、じゃ一緒に行こう。久しぶりに稽古をつけてやる。」
「ええー?いや、ええよ。お父さん、手加減せえへんし」
結局、俺は親父の車に乗せられ、修道館でさんざん絞られた。
親父はもっとやりたそうだったが、途中で親父を見つけた大学の後輩達に稽古をせがまれ、俺は開放された。
親父は大学の時に大会で優勝したこともあり、府警の偉いさんになった今でも週に何度かはここに通ってきている。
俺は、親父が稽古をつけているのを終わるまで見ていた。
相変わらず親父は強い。
俺の時も、打ち込もうとした瞬間に一本取られていることが多い。
親父が稽古をつけるのも終わり、俺たちは家に帰ってきた。
夜になって俺は昼間のことを考えていた。
サエちゃん可愛かったな。
アンナさん綺麗やったな。
しかし、なんであんな夢を見たんやろ?
今でも、鮮明に覚えてる。
最初、野原にいて、それから魔物を退治して村に行ってまた魔物を退治して村に戻りかけたんだよな。
・・・
・・・
あれ?
あれれ?
戻ってきた。
サエちゃんもアンナさんも村長もいる。
「わーい、救世主さまー」
サエちゃんが走ってくる。
可愛いな。
うわっ、ハグしてきた。
耳舐めといい、情熱的やなー
「救世主さま、すごーい。あっという間に倒しちゃったね」
「あんなん、ちょろいもんやで」
ほんまはドキドキもんやったけど、そういう事にしとこ。
サエちゃんが俺の手を掴んで広場の方へ引っ張っていく。
アンナさんは相変わらず澄ましてるが。
あ、腕組みしてきた。
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笑顔も綺麗や。
両手に花で悦に入ってると村長が近づいてきた。
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