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ボスを目指して
討伐開始
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次の日の朝、約束の時間より早く宿屋に入ると、あつしはもう来ていた。
「おはよう」
「おはよう。凪沙はまだ来てへんな。大丈夫かな?ちゃんと来れるやろか」
俺はそう言いながら、椅子に座った。
「そうだねぇ。一度目では無理かもしれないけど、何度か試せば来れると思うよ。俺の時もそうだったから」
あつしはそう言いながら、手に持った弓を念入りに見ては引き絞り、放ち、を繰り返していた。
やがて凪沙が現れた。
「おはよー。みんな早いのね」
「おはよう。どうやった?すぐに来れた?」
「うん、すぐだったよ。どうして?」
「いや、ここに入るの二回目やろ?慣れないうちは、うまく入られへんからね」
「ああ。私はね、一度見たものははっきりと細かいところまで覚えているのよ。だから全然、平気だったわ」
「それで、どうだった?なにか使えそうなスキルは考えてきた?」
弓の調整が終わったあつしが凪沙に聞いた。
「うん。私の出来そうなのを整理して考えてみたんだけどさ。まず治癒系でしょ?これはいいのよね。補助系がさ、体力増強と精神力増強とあるんだけど、これはどうやればいいのかわかんないのよね。それから、攻撃系も」
「まぁ、それは実際の戦闘をやりながらでないと分からないんじゃないかな」
「そうね。You'll never know unless you tryだわ」
「Yeah that it」
げっ!なんやこの二人。欧米か?って、ちょっと古いな。なんかムカつく。
「よし、それじゃ行こかー!」
俺は、勢いよく立ち上がってそう言った。
三人で宿屋を出ると、外には村長をはじめ、村人が集まっていた。
「救世主さま、いよいよ出発ですな。期待しております。頑張ってきてくだされ」
「あれ?村長さん、なんで、僕たちが今日、今から出発するって分かったんですか?」
「そりゃあもう、救世主さまの事はいつも見ております」
まるでストーカーみたいやけど、仕方ないんやろな。
そして、俺たち三人は村人たちの盛大な見送りを受けて村を出た。
「なんか凄いわね」
「ああ、必死なんだろうな。それだけ俺たちに期待してるって事だ」
やがて、滝の近くに着いた俺たちは、岩陰から滝のあたりの様子を探ると、十匹程のワニの魔物が固まっていた。
「雑魚しかおらへんな。あのでかいヤツはどこにいるんやろ?」
「あれは多分、フィールドボスってヤツだろうな。どこか、この近くにいるに違いないと思う」
「ふむ、とりあえず片っ端からやっちまおう。俺が突っ込むから、あつしは左から片付けていってや」
「オッケー」
俺は刀を手に出し、あつしは弓を出した。
俺たちは慎重に魔物たちに近づいて行った。
そして、魔物たちがこちらに気付いた瞬間、俺は走り出した。
矢の走る音がして左端の雑魚に命中する。続いて今度は、二本同時に矢が走った。
おお、あつしの奴、新しいスキルを身につけたな。
しかし、一本の矢は外れた。
俺は目の前に来た雑魚の攻撃をかわし、刀を左から右斜め上に払い、返す刀で次の雑魚を右から切り下げた。
雑魚たちの動きがのろく見える。特訓の成果が出てるようや。
一瞬で四匹の仲間を消された雑魚たちは怯んでいる。
その間にも矢は次々と飛んで来て雑魚たちは倒れていく。
俺は残った二匹を倒した。
が、まだ一匹どこかに残っていたやつが滝の方へ逃げていった。
俺は、猛然とそいつを追いかけていった。
そいつは滝の崖沿いにある道を走っていき、滝の裏を通る道を走って、滝つぼの向こう側へと走っていった。
後ろを振り返ると、あつしと凪沙さんもついてきている。
俺は残った一匹が逃げていった道をたどり、滝壺の反対側へたどり着くと、そいつが消えた方の右に曲がった。
そして、しばらく行くと、憎いあいつがいた。
左目が潰れている。間違いない。
俺は立ち止まり、あつしと凪沙さんを待った。
「おはよう」
「おはよう。凪沙はまだ来てへんな。大丈夫かな?ちゃんと来れるやろか」
俺はそう言いながら、椅子に座った。
「そうだねぇ。一度目では無理かもしれないけど、何度か試せば来れると思うよ。俺の時もそうだったから」
あつしはそう言いながら、手に持った弓を念入りに見ては引き絞り、放ち、を繰り返していた。
やがて凪沙が現れた。
「おはよー。みんな早いのね」
「おはよう。どうやった?すぐに来れた?」
「うん、すぐだったよ。どうして?」
「いや、ここに入るの二回目やろ?慣れないうちは、うまく入られへんからね」
「ああ。私はね、一度見たものははっきりと細かいところまで覚えているのよ。だから全然、平気だったわ」
「それで、どうだった?なにか使えそうなスキルは考えてきた?」
弓の調整が終わったあつしが凪沙に聞いた。
「うん。私の出来そうなのを整理して考えてみたんだけどさ。まず治癒系でしょ?これはいいのよね。補助系がさ、体力増強と精神力増強とあるんだけど、これはどうやればいいのかわかんないのよね。それから、攻撃系も」
「まぁ、それは実際の戦闘をやりながらでないと分からないんじゃないかな」
「そうね。You'll never know unless you tryだわ」
「Yeah that it」
げっ!なんやこの二人。欧米か?って、ちょっと古いな。なんかムカつく。
「よし、それじゃ行こかー!」
俺は、勢いよく立ち上がってそう言った。
三人で宿屋を出ると、外には村長をはじめ、村人が集まっていた。
「救世主さま、いよいよ出発ですな。期待しております。頑張ってきてくだされ」
「あれ?村長さん、なんで、僕たちが今日、今から出発するって分かったんですか?」
「そりゃあもう、救世主さまの事はいつも見ております」
まるでストーカーみたいやけど、仕方ないんやろな。
そして、俺たち三人は村人たちの盛大な見送りを受けて村を出た。
「なんか凄いわね」
「ああ、必死なんだろうな。それだけ俺たちに期待してるって事だ」
やがて、滝の近くに着いた俺たちは、岩陰から滝のあたりの様子を探ると、十匹程のワニの魔物が固まっていた。
「雑魚しかおらへんな。あのでかいヤツはどこにいるんやろ?」
「あれは多分、フィールドボスってヤツだろうな。どこか、この近くにいるに違いないと思う」
「ふむ、とりあえず片っ端からやっちまおう。俺が突っ込むから、あつしは左から片付けていってや」
「オッケー」
俺は刀を手に出し、あつしは弓を出した。
俺たちは慎重に魔物たちに近づいて行った。
そして、魔物たちがこちらに気付いた瞬間、俺は走り出した。
矢の走る音がして左端の雑魚に命中する。続いて今度は、二本同時に矢が走った。
おお、あつしの奴、新しいスキルを身につけたな。
しかし、一本の矢は外れた。
俺は目の前に来た雑魚の攻撃をかわし、刀を左から右斜め上に払い、返す刀で次の雑魚を右から切り下げた。
雑魚たちの動きがのろく見える。特訓の成果が出てるようや。
一瞬で四匹の仲間を消された雑魚たちは怯んでいる。
その間にも矢は次々と飛んで来て雑魚たちは倒れていく。
俺は残った二匹を倒した。
が、まだ一匹どこかに残っていたやつが滝の方へ逃げていった。
俺は、猛然とそいつを追いかけていった。
そいつは滝の崖沿いにある道を走っていき、滝の裏を通る道を走って、滝つぼの向こう側へと走っていった。
後ろを振り返ると、あつしと凪沙さんもついてきている。
俺は残った一匹が逃げていった道をたどり、滝壺の反対側へたどり着くと、そいつが消えた方の右に曲がった。
そして、しばらく行くと、憎いあいつがいた。
左目が潰れている。間違いない。
俺は立ち止まり、あつしと凪沙さんを待った。
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