【R18】童話の世界に異世界転移〜○○○なコトしてくれなきゃ帰れません!〜

玄野クロ(星屑灯)

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ハイカブリ(同居人×女主/王子×女主/複数/媚薬/歪/二穴)

*消せない_5

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 「このピンク色の液体は、動物を捕まえる時に利用する痺れ薬で! 口に含んでも害はありませんが……」
「いや、あれ見たら十分害になってるんじゃ……?」
「人間にはほとんど効きません。ですが、いつも飲んでいるハーブと合わさると……」

 コトリ、と小瓶をテーブルの上に置くと、シアはゆっくりとフレリアへ近づいた。

「ん……ぁ……」

 その手が、フレリアの頬を撫でる。

「……いわゆる……いわゆる媚薬になるんです」
「はっ――あぁ――!?」

 驚きのあまり大声を出すランスを、ばつの悪そうにそっとシアが制止した。

「効果はそんなに長くはありませんが……。これだけの量をハーブティーに混ぜたとなると、恐らく強く症状として現れるでしょうね……」

“なっ……なによ、それ……!”

 確かに今身体が物凄く熱い気がしている。それに、ジンジンと甘い疼きが全身を蝕むように覆う。一度や二度、絶頂に達したところで、この疼きはなくならないだろう。

「おいおい……。どうすりゃいいんだよ、これ……」
「……人間の場合、体液として排出されます」
「体液!?」
「えぇ。それに、ある程度排出されれば残るのは眠気です。眠気に襲われて眠ったら、もう大丈夫でしょう」
「いやいや! 体液って、どうやって出すんだよ!」
「……フレリア。身体が辛いでしょう? ……何もしなければ、何時間かこの状態が続きます」
「そ、そんな……ぁ……っ……」
「……一つ、ご提案が」
「……んっ」

 シアはフレリアにキスをして、驚いて固まっているランスをよそに話し始めた。

「このまま、してしまいませんか? セックスを――」
「お、おい!?」
「……私達は本当の兄妹ではありません。便宜上、そう語っているだけ。母から促されたように、結婚も有り得るのです」
「そ、そうだけどよ……」
「それならば、セックスしても問題ないでしょう? 大事なフレリアのためです。……もちろん、無理にとは言いません」
「あ、あぁ……」

 キスを落とされた唇が、身体のどの部分よりも強く反応している。もっとして欲しい、これ以上のことをして欲しい、と。

「す、る……する、ぅ……ん……」

 せがむようにフレリアは自らシアへとキスをした。

「……合意が取れましたね。それでは、遠慮なく」
「シア!」
「……ランス、アナタはどうしますか? 私一人でしても構いませんが。……二人の方が、早くこの状態を打開できるかもしれませんね?」

 意地悪く笑うシアに、ランスは口ごもった。

「お前……」
「私もアナタも、フレリアが好き。それならば、彼女を助けるべきだと、そう思いませんか?」

 端から聞いたら、上手く乗せられているような言葉。ランスもその自覚はあった。実際そうだと思う。ちょうど良い、都合の良い展開。そして現状。

「……構いませんよね? フレリア」

“……あぁ……いいや。シアでも、ランスでも。……一人でも、二人でも”

 望まぬ刺激に、意識が混濁する。今のこの状況を打開できれば、確かにもうそれで良いのだ――。

 荒い息を吐きながら頷くフレリアを見て、ランスは意を決したのかベッドへと腰を掛けた。
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